『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
ある日の教室
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    副科の教室は来週21日でプレが終わり、2月からは本格始動します。

    教室の構想があってから、あれよあれよと準備しているうちにプレ教室が始まり、ネットの整理に追われて副科のことを書く機会を逸し、2月の本格始動も直前となってしまったので今慌てて書いているといった次第です(苦笑)。

     

    ショップの方でも詳しく説明していますが、複雑でよくわからないという意見を聞くので(ごもっとも)、先日の教室の様子を具体的に書いてみたいと思います。(写真はそのうちアップします)

     

     

    講習会と異なる教室のキャンセルポリシー

     

    先日の教室は当初4席埋まっていましたが、お一人は8日前に振り替えを希望されました。

    教室は講習会と違って、6日前までのキャンセルであれば振り替えができます。

     

    ただし振り替えは一回のみで、その振替日をキャンセルすると1チケット消失となります。

    もうお一人は3日前のキャンセルでしたので「5日前〜当日までのキャンセル」扱いとなり1チケット分消失となりました。

    しかし次回にチケットを購入いただくと、前回キャンセルしたチケットの半額分を差し引いた額でご請求させていただくことになるので、講習会より少し気は楽かもしれません。

    (ただし次回チケット購入がなければ無効)

     

    キャンセルが出た場合、空席予約状況の表に緑のが表示されます。

    この場合、単発チケットであっても6000円になります。

    (先の説明では5000円にしていましたが、それでは複数チケットを購入してくださっている方に申し訳ないので変えました)

     

    とりあえず急に用事がなくなった、会社を休めることになった、という方は是非「予約空席状況」など覗いていただいて、このキャンセル空きが埋まって行けば良し。

    うまく行かなかったらまた別の方法を考えることにします。

     

     

    ゆっくり学ぶ

     

    つまりこの日は2名のみとなったわけです。

    まずは開始時間の12:00にM.Tさんがいらっしゃいました。

     

    M.Tさんはこの日が初めての参加です。

    教室はどこか「ゆるい雰囲気」を感じられたようで、本当は「しっかり学べる」講習会を望まれていたようですが、ご家庭の都合で日曜日の参加は厳しいとのことで教室での受講となりました。

     

    教室がゆるい雰囲気というのは半分当たりで半分違います。

    私はどちらかといえば教室でこそしっかり学べるのではないかと思っています。

     

    講習会というのは、とにかく作業ペースが早い!

    このペースについて行けないか心配する方がいらっしゃいますが、講師が一緒になって一つ一つの工程を細かく説明しながら作業するのでついて行けなかった人は未だかつていません。

    ただ受講者自身が考える時間はあまりないかもしれません。

     

    これで気がつくとあっという間に出来ているわけですが、これは結局のところ「言われるがまま」やっているに過ぎないのです。

    これが分かっている人は家に帰ったらすぐに反復練習するでしょう(これが最も効率的な上達法)。

     

    自分一人で作ってこそ自分の実になるのですが、講習会で言われるがまま作った物が自分の実力だと勘違いして反復をしない人のなんと多いことか。

     

    講習会はレベル分けなので、希望の講座を受講できるのも年に1〜3回という人がほとんどです。

    次の講座まで全く反復練習をしないまま間を空けてしまうと、何年経っても上手くならないのは道理。

     

    その点、教室は1日で一つの型は出来上がらなくとも、定期的に来ていれば少しずつでも確実に進めていけるので、手も慣れてコンスタントに力はついてくるのではないかと思っています。

     

    つまり「ゆるく学ぶ」というよりは「ゆっくり学ぶ」が正しいと思います。
     

     

    やりたいことは自分が決める

     

    M.Tさんは全くの初心者でしたが、この日は「月見型紙入れ」を作りました。

    次の方が来られるまではほぼマンツーマン。

    教室はキャンセルが多いとこういうこともあるのでお得ですね。

     

    そうこうしているうちに二人目のK.Eさんがやってきました。

    この時点で14:30、どうやら会社を早退して来られたようです。

    すでに複数チケットを購入していらっしゃるので、月1〜2回程度早退するということかな?

     

    教室の場合はそれぞれが自由に思い思いの作業をするので、教室が開いている12:00〜17:00の間であればどの時間に来て、また帰っていただいてもかまいません。

     

    さて後発のK.Eさんですが、以前キャンセルしてしまった「差込小被引出紙入」の教材を自力で作って持って来られました。

     

    講習会では中級以上のコースだと「事前作業」の材料を先に送っています。

    しかしその後にキャンセルになってしまうと、講習会では振り替えはありません

    最近は残りの教材(マニュアル等)は全て郵送して、受講料のみを返金対象にしています(キャンセルの時期によって割合が変わります)。

     

    つまり、キャンセルしても一人でマニュアルを見ながら作ることができるので、今年から始まる「通信講座」と同じ考え方です。

     

    あくまで自己流で作った型なので、少々いびつな形になっていました。

    その原因はどうやら襠の作り方と、差込小被引出紙入特有の小口の形状にあったので、それを一緒におさらいしました。

     

    そしてもう一つ、どうしても教えてほしいものがあると持ってこられたのが「香差(こうさし)」でした。

     

    香差とは、香道で自分の香木を持ち歩くための道具なのですが、小さくて私たちが作っているような袋物によく似ています(見かけは携帯裁縫道具入れを横長にしたものを想像していただければ)。

    しかし紙を使って作ったりもするので帙(ちつ)の作り方に近いかな。

     

    私自身も以前SAKURAのyayaさんからいただいたものを持っているのですが、今回K.Eさんが持ってこられた図面は、もっと単純な一枚の厚紙に香木を差す段口が三段付いただけのものでした。(サイズだけ書かれていて、あとは自分で製図するらしい)

    これならすぐ出来る形なので、小一時間ほど一緒に作りかたを考えました。

     

    その他、縢襠付筥迫の復習に来たり、「柄取り」の考え方や「切り付け」部分だけ習いに来たりと、皆さん自由にご自分のやりたいものを持って来られます。

    筥迫の刺繍図案の添削なども可なので、よほど外れたものでなければできるだけ対応するようにしたいと思っています。

     

     

    つたえの番猫、連太郎とみすず

     

    つたえには二匹の猫がいます。

    名前を「連太郎」と「みすず」といいます。

    みすずはとても人見知りなのでほとんど近寄っては来ませんが、連太郎は常に家の中を巡回しています。

    人懐っこいので日に何度かは教室の方にもやってきます。

     

    つたえの家主である永石先生から(つたえの着付け教室を主催)、「猫が嫌いな人やアレルギーの人がいるので、必ず猫がいることを書いておいてくださいね」と言われていました。

     

    すでに猫アレルギーのH.Tさんが教室に参加されていますが、そのときは猫たちは二階に隔離していただき(連ちゃんごめん!)、猫のいない状態でどのぐらい反応があるか試されていました。

    アレルギーの薬を飲んでの参加でしたが、最後の方はちょっと症状が出てしまったようです。

     

    この日も猫アレルギーのK.Tさんがご自身の猫反応を試すため見学にいらっしゃいました。

    猫アレルギーの方が結構いることに驚いてしまいますが、一時間で症状はそれほど出なかったようなので、試し試しで参加を検討するようです。

    言われない限り猫は自由に巡回させておりますので、猫アレルギーの方は必ずご申告ください。

     

     

    最後に次回の打ち合わせ

     

    講習会のように1日では仕上がらないので、次回の予約日に続きの作業を行います。

    16:30頃になるとそろそろ作業を終わらせる準備にはいるので、そこでそれぞれの方と次回の打ち合わせを行います。

     

    次回に新しい型に入れそうなときは、別途ショップにて副科の教材を注文するよう促します。

    M.Tさんは月見型をこの日で本体までを作業できたので、2回目で縢り(千鳥掛け)をして仕上げ、その後続けて新しい型を作業することになりました。

     

    新しい教材の注文の際に「送料」を入れていただければ、事前作業希望とみなして教材を先に郵送いたします。

    ホットメルト紙への複写や裁断、スジ付けまでご自宅で作業して次回持って来られれば、貼り付けから作業することができるので効率的です。

     

    もちろん面倒な人は当日の教室で全ての作業をしてもいいわけですが、当然チケット数は増えていきます。

    その場合は送料に「講習会受け取り」としていただければ、当日全ての教材をお持ちします。

     

    ちなみに複数チケットを買われた方は、予定が出ているところであれば「申し込み開始日」でなくても、三回分まとめて予約を取ることができます。

    単発チケットの方は、申し込み開始されている日程の中でしか予約は取れません。

     

     

     

    家でも作ってみたいなら

     

    そして、今回途中で終わった月見型紙入れですが、この時点で作り方のマニュアルはお渡ししているので、家で続きを作業してくることもできるわけですが、通信講座ではないのでそれはちょっとご遠慮いただきたいと思います。

     

    もしどうしても続きが作りたい!ということであれば、ご自宅で一から別の布を使って作ってきていただきたい。

    それで次回にその両方を持ってきていただければと思います。

     

    家で作った物をまずは添削し、手直しが必要と思えば前回作業したものから作ればいいのです。

    もちろん手直しの必要がなければ、そのまま次の教材に入ります。

    ここで一つ余分を作っている分けですから、手を慣らすにはとてもよいことです。

     

     

     

     

    副科の教室(つたえ)は、東京は『西巣鴨駅(都営三田線)』から徒歩5分ぐらいのところにあります。

    都電荒川線の『西ヶ原四丁目駅』を使うなら、都電の古き良き情緒を楽しみながら通うこともできます。

     

    定員は現在のところ4名ですが、補助席もあり、こちらは要相談です。

    というのも、教室では全員がそれぞれ別の作業をするので、初心者の方がいるときはその分手が回らないので補助席はなしという考え方です。

     

    今後どのように副科の教室を運営していきたいかというよりも、この教室を利用する人たちが何を望んでやってくるのかを見ながら、その需要に応え、そこに私なりの考えを加味しながら体制を作って行くという方法でやっていきたいと思っています。

    講習会がそうであったように、たぶん教室も今後どんどん変わって行くと思います。

     

    今はまだ始まったばかり。

    少人数制で、じっくり時間をかけて作る袋物細工の楽しさを感じていただけるよう努力して行きたいと思っています。

     

     

     

    そういえば最後に。

    今回のお二人はどちらも「着物女子」でした。

    K.Eさんは自宅のみならず、会社へも着物でご出勤というツワモノです。

     

    M.Tさんは和裁と帯を習っているのでお召しの物は全て自作。

    帰りがけ、着物を裾をまくってコートを羽織っているのでどうしたのかと思ったら、なんとこの姿で自転車で来られたのだとか。

     

    私なんて年一度の刺繍教室の新年会で着るのみだというのに、今年は娘がインフルエンザになりキャンセル。

    そういえば去年も羽織を羽織るだけだったから、もう丸二年は着物を着ていないなぁ(遠い目)。

     

     

     

     

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    本科・講習会 『三段口扇襠筥迫』

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    開催日:2月3日(日)

    まだお席あります。

     

    「念珠入れ」を受講している方であれば受講可能です。

    今年から縢襠付筥迫(中級)は月見型紙入れを受講していれば受講可能ですが、できれば間にこの三段口扇襠筥迫を受講しておくと、内容的に気が楽かと思います。
     

     

     

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    【2019.01.19 Saturday 22:54】 author : Rom筥
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    またしてもご無沙汰してしまいました〜
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      ショップ掲載の「講習会と教室」の一連の作業が終わりました。

       

      今年から大きく変わる本科・副科の内容をネットで説明することに一ヶ月以上格闘し、そろそろブログをと手は付けてみたものの、この時点で文章を書くことにうんざりモードに入ってしまい、そこからしばらく手が付かず、、、。

      今やっと気力が回復したので心機一転ブログに向かっています。

       

       

      前回公開した後からレベル表をかなり手直しさせてもらいました。

      一気にシステム変えてしまったせいで、各所の説明書きで色々辻褄があわなくなったところがあり、終始唸りながらの作業でした(笑)。

      おかげでレベル表があちこち変わっています、、、すみません。

       

      こちらの本日付(2019.1.13)のレベル表が最新なので、必要な方はコピーしてください。

       

      筥迫だけの講座から出発した講習会も、増築に増築を重ねた結果、屋台骨が揺らぎ始め、立て直しをせざるを得ませんでした。

      金封袱紗の入門コースを作ったときも大変でしたが、今回はその数倍も手間のかかる作業となりました。

       

      いかんせん一人で作業しているのでどうしても気がつかないことが多いので、抜けや間違いは遠慮なくご指摘いただければと思います。

      これからも都度修正を加えていくことになるかと思いますが、どうかご容赦のほどお願い申し上げます。

       

       

       

      変更部分

       

      まず「月見型紙入」ですが、当初は本科でも副科でも通信講座でもできるようになっていたのですが、あまりにも複雑になり色々と問題が出そうだという結論に至り「通信講座」はやめました。

       

      副科の欄にある(12)の籠千代田までは、本科の「貼り込みの基本(金封袱紗)」に出なくても本科で受けることができます。

      この籠千代田も当初は式部型と同じ上級レベル13の単独の通信講座でした。

      この辺りになると対象となる講座に付随する通信講座ではなく、単独の(独立した)通信講座ということです。

      今後レベル13以上の上級は、この単独の通信講座が増えると思います。

       

      しかし籠千代田も式部型も課題は同じ「レベル12の講座の実技のどれかを受講していれば通信受講可」なのですが、レベルはそれぞれ12と13に分けました。

       

       

      実は通信の場合、中級までは「画像提出」ですが、上級以上は「作品をそのまま郵送して提出」になります。

      式部型は実際触ってみないと添削できないので上級通信ですが、籠千代田は画像で十分ということからレベル12に下げました。

       

      籠千代田は「難しくはない」のですが「複雑」です(結局難しいってこと?)。

      力があれば通信でもできるかもしれませんが、東京近郊にお住まいであれば副科の教室に来ていただければ、携帯裁縫用具入れを作ったことのある人であれば作ることができます。

       

      中作りの仕切りは複雑な工作ですが、そこだけ講師に見てもらえればそれほど難しくなく作れるということです。

      一人で作るにはけっこう悩むかなと思い、通信でのレベルは12です。

      副科なら事前作業をしてきていただければ、2チケットで作れると思います。

       

      片や式部型は造形力が必要なので、縢襠付筥迫(中級)がしっかり作れないとそれなりの形になりません。

      複雑さは同じぐらいですが、作る際の真剣味が全然違うという感じです。

       

       

       

      通信講座

       

      本科の講習会は、講習会は講師も一緒になって同じ型を作る「実技」で行うことに意味があります。

      昨年までの講座の中で、どうしてもこの型だけは目の前で教えなければならないという講座は今年度も講習会に残しています。

      (新しく始まる講座は必ず実技で行いますが、翌年以降は副科か通信になる可能性もあります)

       

      今年から本科講習会でやらなくなった講座は以下のものがあります。

       

      ・懐紙挟み(昨年までは金封袱紗に組み込まれていた)

      ・指貫と糸切ハサミ入

      ・紙切ハサミ入と扇子入

      ・筥迫巾着と飾り房

      ・携帯裁縫用具入

      ・差込小被引出紙入(旧称:鏡付脂取紙入)

      ・名刺入付覚書帳

       

      これらは全て副科・教室の講座に移行し、本科・講習会では対象講座のレベルによって「通信講座」として受講が可能になります。

       

      例えば、レベル7の「貼り込みの基本(金封袱紗)」を受講した後は、レベル3の二種類の「紙挟み」が通信で受講可能になります。

       

      レベル8〜9の講座を受講すると、先の二つに加えレベル1の講座が受講可能になります。

       

      レベル10〜11(今年は三段口扇襠筥迫のみ)を受講後は「携帯裁縫用具入」と「差込小被引出紙入」が受講可能になります。

       

      そしてレベル12〜13で「名刺入付覚書帳」が受講可能になるということです。

       

      去年までの講座で取りこぼしているものがあれば、是非通信講座でチャレンジしてみてください。

       

      ただし、画像提出して承認を受けるまで次の講座も通信も受講できませんので、どうか計画的に進めてくださいね。

       

       

       

      付随する通信講座と単独の通信講座

       

      レベル表の「付随する通信講座」というのは、対象の通信講座よりも下位レベルの型になるので、これを「確実に作らせる」ことを目的としています。

       

      以前は講習会からはみ出した型は教本としてショップで販売することを考えていましたが、何の締め付けもなく自分一人で作っていると、ちょっとぐらいいびつでも最後まで仕上げられれば完成!と甘く考えてしまうのが世の常。

       

      しかし貼り込みというのは非常に精密に作るもので、いい加減に作って変なところがはみ出たり、崩れたりしたような状態で良しとしてしまうと、それはもう貼り込みではないのですね。

      そしてそんないい加減なものを「貼り込みで作った!」と言いふらされてしまうことが私は何よりも嫌なのです。

       

      つまり、教材を売りっぱなしにしていい加減なものを作らせない!というのが通信講座の考え方です。

      あくまで本科の一環です。

       

      かといって、それほど完璧な出来を求めているわけではありません。

      大事な部分は「ここはきっちり作る!」とアングル指定しますので、自分が作ったものを同じアングルで撮影して(スマホ可)、その画像をメール添付して提出していただきます。

       

      これなら「すこしぐらいいびつでも、、、」という甘えは持たずに、必死になって要求されるレベルをクリアしようとするのではないかと思っています。

       

       

      もう一つ「単独の通信講座」というのがあります。

       

      これは、そのまま同レベルの講座を受講することになるので「腕試し」的な側面があります。

       

       

      上図の籠千代田や式部型は、「受講に必要な課題」はどちらも「レベル12の実技受講後」なので、縢襠付筥迫(中級)や四ツ襠紙入を受講すれば受講できます。

      実は「籠千代田お針箱」はこれまでレベル13だったのですが、今回レベル12に落としています。

       

      実は上級レベル(13)以上の通信講座は、添削は画像提出ではなく「現品を郵送する」ことにしたかったからです。

      式部型は実際に手で触って確認する必要があるのですが、上級レベルは画像ではなくしっかりと私の目で見て判断したい。

       

      しかし籠千代田のようなものは実は精度はそれほど必要としないからで(袋側は手芸的で、中作りは至って工作的が故)、郵送してもらうほどのものじゃないからです。

       

       

       

      今後、上級レベルの型は増えていくと思いますが、多くは通信講座になると思います。

      なぜか?

      複雑な型というのは、実は外見がほぼ一緒だからです。

       

      念珠入れとか四ツ襠に比べると多少縦横比が変わるぐらいで、あとは被せに角Rが付くぐらいです。

      紙入れというものは所詮隠して持つものなので、外見は意外とシンプル。

       

      とにかく紙入れは中作りが命ってことです。

       

      これまでは昔の嚢物といえば、煙草入れだの筥迫だの外見の派手なものばかりチヤホヤされていました。

      紙入れに派手派手しさはないので、美術館や博物館も前金具の珍しいもの以外は飾りようもない。

      コレクターたちも装飾ばかりに気を取られているので、私にとっては紙入れのサンプルを手に入れることは全く難しいことはなかったのが幸いでした。

       

      紙入れは中作りがこだわりであり、それこそ嚢物の仕立てはこの複雑な中作りが作れるようになってからが面白いと私は思うので、早くそのレベルまで登ってくる人が増えるといいなぁと思っています。


       

       

       

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      【2019.01.13 Sunday 22:22】 author : Rom筥
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      明けましておめでとうございます
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        遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。

        本年度も筥迫工房をご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

         

        年末はネットショップの講習会&教室のページを更新するために必死の毎日。

        そして、ネット更新しながらの御節作り。

         

        大掃除は毎年家人がやるので私はとにかく御節を!との命令で、こちらももう必死に作りましたよ。

        私は結婚するまで御節なんて美味しいとも思わなかったのですが、家人も娘もとにかく御節が大好きなので、作らないなんてあり得ないと。(品目ありすぎて辛いので、黒豆は去年から買うことにした)

         

        二段重と、入りきらなかった品目をオードブル皿に、そして煮物は大鉢にたっぷり。

        これを三人で三日で食べきると(苦笑)。

         

        年末年始の一週間は実家の父もヘルパーさんには頼めないので、この間はマグロな兄と交代で実家の父の介護にも当たらなければならないという一年で最も過酷なシーズン。

         

        車社会に生きている人たちには呆れられますが、自転車で片道20分を毎日二往復実家に通う。

        こんな状態なのにタクシーを使うという発想がない(待っている時間を考えたら自転車でも時間的に変わりないし)。

         

        さすがに新年早々風邪ひきました、、、。

        微熱だけど喉と鼻がとにかくつらい(泣)。

         

        今年は年賀状終いする人も多いとのことですが、私も今年は来た人にだけ近況報告がてらの寒中見舞いにするつもり。

        まだ全く手をつけていませんが、すでに新年のご挨拶をいただいている方には、こんな状況なのでどうかご容赦を。

         

         

         

        講習会と教室のご案内

         

        講習会と教室のご案内をなんとかまとめましたが、講座内容の方はとりあえず近いものから少しずつアップしていきます。

         

        1月から始まる申し込みは以下の通りです。

         

         

        1月4日販売開始

            副科/教室   2〜4月までのチケット

         

        1月8日申し込み開始

         講習会   2月2日(土)開催『貼り込みの基本(金封袱紗)』

        1月11日 申し込み開始
         講習会  2月3日(日)開催『三段口扇襠筥迫』

         

        講習会の申し込みは、今年から申し込み開始日の0:00に始まりますのでお間違えなく!

        つまり前日の24:00(夜中!)ということです。

         

        画面の場所もちょっと変わりまして、ショップ右の

        ジャンルから選ぶ>講習会・教室について>申し込み画面

        のところに、申し込み開始日になるとそれぞれ表示されます。

         

        ちょっとわかりずらいと思いますので、こちらのボタンから一気に飛んでください。

         

        ↓講習会・教室のトップページはこちらからどうぞ

         

         

         

        新年の折型

         

        新年早々画像もないのはちょっと寂しいか?と思いつつ、探している気力もないので、新年っぽい画像を一つ。

        私がよく使っているポチ袋の折型です。

        デザインが秀逸。

         

        柄紙と折り方の二つのPDFをダウンロードして作ります。

        貼り込みの人なら、折り目は目打ちでつけてから折ると綺麗にできますよ。

         

        A4折型 石竹ぽち(せきちくぽち)

         

         

         

        あ〜これでやっと寝られる、、、、(バタン)。

         

         

         

        筥迫工房の材料販売(ネットショップ)

         

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        【2019.01.03 Thursday 17:02】 author : Rom筥
        | 雑記 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        「2019年度講習会・教室」詳細と雑誌画像(おまけ)
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          2019年度の講習会と教室のネット材料を今必死に作っています。

           

          ボタン一つ作るのに何でこんなに時間がかかるんだろう、、と泣きながらの作業です。

          ネットショップは一度作ればあとは楽ですが、作り直しとなるととんでもない労力がかかります。

           

          講習会やつたえのことはブログで部分的に説明をしてそこれをまとめてネットに、、、と思ったのですが、年明けに「教室」のチケット申し込み開始(1/4)や、金封袱紗の申し込み(1/8)が始まってしまうので、ここまで来たらとブログはちょっと置いといて、日がな一日ネット作業に時間を費やす毎日。

          そのためブログが滞ってしまいました。申し訳ない、、、。

           

          今やっと1/2ぐらいまで形になったので一旦公開してみます(あくまで途中です!)。

          完成させてからの公開がいいのは重々承知しておりますが、ネットは全てリンクして(繋がって)いるので、全て完成させていたら申し込みの直前になってしまいます。

           

          特に1月4日に申し込みが開始する金封袱紗は、初めて講習会に申し込む人がほとんどです。

          直前に説明書きを全部読むより、読めるところだけでも読んでおけば安心かと思い。

           

          全てのページを揃えるのはまだもう少しかかりますが、どうかご容赦を(もう今年は年賀状も諦めた、、、)。

           

          まだ工事中のページやボタンのリンクが繋がっていないところがありますが、出来次第順次アップしていきますがどうぞご容赦ください。(何か間違いありましたらご指摘ください)

           

          とりあえず開始ページはこちらからどうぞ。

           

          これまでは講習会各講座の詳細画面と申し込み画面が同じリストにごっちゃに表示されていましたが、来年からは「講座内容」と「申し込み画面」が別のカテゴリーで分けることにしました。

           

          それと今年度は講習会の申し込み監視時間は朝の6:00でしたが、不評だったのでその前までの夜中開始に変更しました。

           

          2019年度から講習会の申し込み日の開始時間は

          0:00(前日の24:00つまり真夜中になります!

          ご注意ください!(たぶんもう変えない)

           

           

           

          『なごみ』〜特集:江戸の粋と洒落〜

           

          連日夜中までのネット作業で疲れ果てていたところ、気晴らしで見たヤフオクで、以前から欲しいと思っていたこの雑誌がたまたま安く出ていたのでここぞとばかりに買ってみました。

           

          『なごみ 特集:江戸の粋と洒落』1998年2月号 

           

          講習会の話ばかりじゃつまらないので、お茶請けにこちらの雑誌を紹介させていただきます。

           

          流行の煙草と煙草を入れる煙草入、銭や小物を収める紙入。

          江戸時代の人々が身につけた嚢物はオーダーメイド。

          それゆえ持つ人の好みと感覚が如実に現れる。

          伊達男は革製で男っぷりを競い、裕福な女たちは舶来思考に走る。

          嚢物彩々、人彩々

           

           

          平野英夫さんがコラムを書いているので、中の画像はまぁ見慣れた袋物が多いですが、それでもやはりいいなぁ昔の嚢物は。

          疲れたときはこんな袋物を眺めていると心が和みます。

           

          嚢物……ふくろもの、のうぶつとも読み、広辞苑では、「ふくろに入れるもの、ふくろ状のもの…」とある。現今では、むつかしい。

          “嚢物”と書くよりも“袋物”と当てはめた方が、万人に受けるのだろうが、あえて今回は、江戸、明治時代の嚢物全盛の頃の“嚢物”の漢字を使わせていただく。(平野英夫)

           

          わかる、わかる、筥迫工房が目指しているのもこの時代の物なので、簡単に“袋物”としてしまうとちょっとのニュアンスが相手に伝わらないような気がしてしまうのです。

           

          いや、相手は“嚢物”なんて書かれた方が訳わからんとは思うのですが、“袋”より“嚢”の字の方が複雑でしょ?だからそのぐらい外見も中身も凝っているんだって、ということが言いたい訳です。

           

          だから私もわざわざ“筥迫”という字を使っているのですが、さすがに“嚢物”は画数が多すぎて現代ではちょっと使いづらいこともあり、専ら最近は“袋物”にしています。

          せめても“袋物細工”にして他の袋物と一線を画してみた、というのが私のささやかなこだわりです(笑)。

           

          この“袋物細工”という言葉も、あくまで私たちが講習会で作っているような袋物のレベルであって、やはり工芸的な細工を施すようになると、どうしても“嚢物”という言葉を使いたくなるとは思いますが。

           

           

          右図、日本橋芸者が懐中しているのは筥迫に非ず。

          これは「懐中鏡入」です。

           

          鏡入とはいっても、まぁ作りは紙入と一緒です。

          紙入れに鏡を入れているから鏡入というだけのこと。

           

          鏡入には貴重品であった鏡をしまうための仕切がある。

          紙入、筥迫とほぼ同様、小物を携帯するために使われていたと考えられる。

          筥迫ほど飾りたてたものではないが、舶来の裂・金唐革を用いている華麗なもの。

           

          懐紙は中に入れずに紙入れの外にぐるぐると巻く(笑)。

          その上から胴締めのように花鎖や留め帯で締める(落とし付)。

          筥迫のように合わせた襟に横に入れるのではなく帯に縦に突っ込むという大胆さ!

           

          そして鏡を引き出すためのど派手なストラップ(花鎖+根付)をじゃらんと付ける。

          この手の花鎖が付いている=鏡入れだということになります。

          四ツ襠に鏡を入れてそこにストラップを垂らせば、これは鏡入れと言えます。

           

          おばさんたちには筥迫の大きなびら簪はちょっと恥ずかしくてつけづらいですが、花鎖ならちょうどよいと思いますので、これからは鏡+ストラップだな!と密かに思うRom筥です。

           

          以前私も鏡入れの試作品はいくつか作っているので、すでに構想は出来ています。

          四ツ襠紙入れの横長版で、胴締めに当たる留め具にどうやって凝るかで止まっていますが。

           

          鏡入れは筥迫と違って刺繍などの装飾はなく、ひたすらこの胴締めがメイン。

          胴締めの素材になにを使うかそれこそ様々で、これこそ現代人(それも筥迫工房で袋物細工を作っている人たちには)には夢のように楽しい世界です。

           

          しかしそこはこだわりで作るもの。

          簡単には考えられないほど材料集めが大変そうだし(お金もかかりそう〜)、中の仕立ても凝っているし(上級以上)で、ハードルが高いのも事実。

          こういうものだからこそ、ちゃちに作りたくないしねぇ。

           

          いつかブログでもご紹介できるよう、もう少し時間をかけて練ってみます。

           

           

           

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          【2018.12.24 Monday 09:44】 author : Rom筥
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          これから何をすべきか(2)
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            本日12月18日14:32にこの記事をアップしたのですが、下の赤字部分を訂正させていただきます(18:15)。

             

            2016年から「金封袱紗」を入門コースとし、これを受講しないとその他の物をつくれないというステップアップ方式に変わりました。

             

            あれから2年、今年は32回の講習会がありました。

            一般の講習会に比べると時間も長く、かなりハードな内容なので、精神的にはもうこれが限界かと。

             

            来年は絶対に減らす!と心に決めてはみたものの、これからも次々と新しい型を出す波は止められない。

            早くもこの体制が行き詰まることに(ああ、ジレンマ)。

             

            現在一番上級の講座は「式部型小物入」ですが、これは受講者のレベルを揃えないと時間内には終わらない。

            結局、時間との勝負というプレッシャーに耐えきれず、来年は通信に回しました、、。

             

            でもこれから先にもっと難しい型があるんですよ。

            難しいけれど本当に楽しいのはこれからですから!

             

            講習会で作っている「四ツ襠紙入」は仕切りで区切っているだけなので、実際は上級のやっと入り口に立ったぐらいの型です。

            本来は前口に「小被せ」が付き「そぎ襠」になるのが一般的です。

            そしてここからあらゆる型に展開していけるようになるのですね。

             

            しかしこれが作れるぐらいまで面倒をみれば、それこそ後はマニュアルを見るだけで複雑な型が作れるのではないか?

            つまり「通信講座」という考え方が出てきたのです。

             

            筥迫工房の講習会には遠方から参加される方が多いので、来年から始まるこの「通信講座」という言葉に食い付く方は多かったように思います。

             

            しかしながら、私が考えている通信講座はそう簡単じゃない。

             

            ただ売るだけだったら、ショップで縢襠付筥迫のように一般の人に向けて販売した方がずっと簡単なんです。

            あえて通信講座にするには私なりの理由があるのです。

             

             

            これは前回の「櫛入れ」画像の続き(今回の内容とは関係ないただの挿絵)。

             

             

             

            講習会の利点

             

            講習会の利点が「一日で型を仕上げる」ことだと思っている方は多いと思いますが、私は「誰もが確実に一定の精度で仕上げられる」ことだと思っています。

             

            講師が同じ作業をするということは、目の前で詳細なコツを散りばめて解説しているということなんですね。

            貼り込みは目まぐるしく展開するのでどれがコツか気がつかないだけで。

             

            一定の精度で作らせるので、講習会に出た人はすごく満足感はあると思います。

            「(同じ型を)もっと作りたい!」(復習)と思ってくれればいいのですが、初めて作ってこれだけのものができてしまうと、何だか自分がとても出来る気になって、「もっと(違う型を)作りたい!」と次々と新しい講座を渡り歩いてしまうんですね、、、ふぅ。

             

            しかし上級クラスになると、受講の際に「課題提出」が出てきます。

            つまりここで初めて以前作った型を一人でおさらいすることになるんですね。

            すると「あれ?なんでこんなにヘタなの?」とびっくりする人が多いようです。

            それまで講習会で作ってきたものは自分の実力ではなかったことに気がつくのです。

            (そう、これは講師の実力。エヘン)

             

            こうやって積み重ねないまま講座を渡り歩いてしまうと、当然のことながら上級ぐらいになるとついていけない訳で。

            これが私にとって以前から悩みの種でした。

             

            所詮マニュアルには「工程」しか書いてありませんから、それだけでは講習会で作ったようには作れないのです。

             

             

            講習会で急がせて作らせるのも、ただ時間に間に合わせるためだけではなく、糊が乾かないように作らせているという理由もあります。

            ゆっくり作るということは、作業している最中に糊が乾いていく(貼れない)、だから余計に糊を入れる、水分が多すぎてグズグズに仕上がる、という悪循環に陥るからです。

             

            糊で作るものというのは、乾くか乾かないかのタイミングで作っていくのでリズムが大切。

            アイロンを当てるところ、当てないところ、力を入れるところ、角度を付けて当てるところ等々。

            それでこそ貼り込みの特徴である、ふっくら感とパリッと感が出るのです。

             

            講習会で教えたいことは、新しい型の作り方を教えること以上に、糊のタイミングや、出来上がった後の仕上げの仕方など、それこそマニュアルでは説明できないところなのです。

            遠くから足を運んでまで講習会で学ぶべき事は、マニュアルには書いていないことなのだと理解してください。

             

            中級以下の通信講座はあくまで補習程度のものです。

            講習会で作るものは、実践で作る程度のよい「サンプル」だと思ってください。

            自宅で地道に復習をして自分一人の力でそのサンプルと同じに作れるようになったら、それがあなたの実力です。

             

             

            箸休めで「櫛入れ」の解説。

            昔、十三やのつげ櫛が欲しくて買ってはみたものの、実際に使うこともなく引き出しに入れていたらカビが生えてしまった、、、(苦)。

            私にとってのつげ櫛はフィギュアみたいなものなので、せめて素敵なお家をと作ったのがこの櫛入れ(別名:道具ハウス)。

            13cmの櫛を入れる小さい櫛入れに小さい刺繍をびっしりと。

            お気に入りだけど小さすぎて使えなかったハギレの柄を元にして、この櫛入れ用に蝶々を加えて刺繍しました。

            時々取り出しては可愛い可愛い♡と愛でるだけのおままごと。

            (実用だったらこんなものに手はかけない!)

             

             

            通信講座の意義


            つまるところ、通信講座では今まで講習会で使っていた「工程」だけのマニュアルを買うことになります。

             

            そこに講師の「コツ」はありませんし、講習会で作った出来のいい「サンプル」もないので、精度の高い作品を作ることはできないでしょう。

             

            頼るべきは、対象講座(講習会で実践した講座)で習ったことをしっかりと思い出し、復習してから作業することのみです。

             

            来年度からは金封袱紗以上の講座に参加する際は、前の講座の型を作って持参するという課題がつきます。

            課題提出は必須ではありませんが、提出履歴はしっかりと付けます。

            「上級レベル12」以上を受講を希望する場合、これまで課題提出の履歴がなく、レベルにも満たないと講師が判断した際は、受講をお断りすることがありますのでご了承ください。

            ※更新前には「提出必須」としていましたが、上記に訂正させていただきます。(2018.12.18 18:15)

             

             

            通信講座で作った作品は写真に撮りメール添付での提出になります。

             

            掲示板のコメントぐらいの簡単な添削をして返信しますが、そこで「承認(合格)」を得てから次の講座に申し込んでください。

            こちらは画像提出しないと、次の講習会講座も、別の通信講座も申し込みできません。

             

            通信講座は講習会の一環ですから、ショップのようにただ買ってそれでお終いにはならないということです。

             

            これらがどこまでうまく行くかわかりませんが、本来の目的であった上級以上の通信講座は、来年一年の通信講座の状況を見てから考えようと思います。

             

             

            この通信講座は来年度の講習会が始まる2月以降に「順次」申込み開始いたします。

            いっぺんに始めてしまうと私も対応ができないので、その対象講座が始まるまでを目指して準備していきます(型ごとに準備ができましたらブログでご報告します)。

             

            詳細については現在準備中なので、近日中に別窓で紹介させていただきます。

             

            通信講座を含めかなり複雑なシステムになっているため、ショップも講習会や教室の申し込み方法なども全て内容を作り直さなければなりません。

            これがまたかなりの手間と時間がかかりまして、、、。

             

            これから2月の講習会と教室の開始までに全ての更新に全力を注ぐつもりですので、遅れてばかりで申し訳ありませんがどうかご容赦のほどお願い申し上げます。

             

             

             

             

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            【2018.12.18 Tuesday 18:26】 author : Rom筥
            | その他の袋物 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            これから何をすべきか(1)
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              皆様ご無沙汰しておりました。

              なんだかんだと3週間ぶりの登場になってしまいました。

              Rom筥はとりあえず元気にしております。

               

              久々にブログを書いていたらやたらと長くなってしまったので、今回は二回に分けて掲載します。

               

              あいかわらずの長文で読む人も辛かろうと思い(苦笑)、以前私が作った「櫛入れ」なんぞを挟んでみます。

              (私が刺繍したものなのでヘタクソなのはご容赦を!)

               

               

              修理に出していたMacが無事帰還したのもつかの間、その後の処理に追われ、毎年恒例の教会の馬小屋作りに泣き、今年最後の講習会を終え、仕立ての納期にギリギリ間に合わせるために走り回っていたので、ブログを書く気持ちの余裕がありませんでした。ごめんなさい。

               

              残りの仕立て仕事は職人見習いのYさんに任せ、私自身はやっと来年度の講習会や教室のこと、これから自分の進むべき道を12月、1月で組み立てる時間ができました。

               

              ブログを書きながら自分の考え方をまとめるというのが常なので、この内容を元にショップの方でもう少しわかりやすい説明にして近日中にアップすることにします。

               

               

              なぜこの文化がなくなってしまったのか?

               

              成り行きで始めた筥迫活動が、今や私のライフワークになってしまったという人生の不思議。

              とはいえ、始めた年齢が遅かったので、自分がこれからフルに筥迫に費やせる時間は限られています。

               

              筥迫に真剣に向き合い始めた頃、始めに思い浮かんだ自分の将来像は「職人」でした。

              しかし今年でやっと10年、これでは本格的に職人として花開く前に年老いてリタイアしてしまいそうです。

              ではこの限られた時間で自分が何をすべきなのか。

               

              現代で物作りをする人たちは、自分で作ったものは自分で売ることを考えるでしょう。

              ネット全盛の今はそんな時代ですよね。

               

              でも私の場合は「マニュアルを売る」というのが出発点だったので、初めから「筥迫を作って売る」という考え方はなかったような気がします。

               

              それよりも筥迫作りを通して感じたのは、

              「糊だけでこれだけ精巧な物が作れて、作ることもこんなに楽しいのに、なぜ今この文化がないのか?」でした。

               

               

              筥迫はニッチ市場

               

              ブログを始めた頃に「箱迫」ではなく「筥迫」という書き方にこだわったのは、その当時ネットで「箱迫」を検索すると花嫁さんや七五三のページがたくさん出てくるのに対して、「筥迫」で検索すると純粋に筥迫が好きな人たちの情報に辿り着いたことからでした。

               

              筥迫のことをまだ何も知っちゃいない頃の私でも、筥迫に愛着を持っている人たちは「筥迫」という字を使うのだということが痛く心に響いたのですね。

               

              筥迫が好きでなければ辿り着かない桃源郷のようなところにしたいと思い、あえて検索しにくい「筥迫工房」という名称を使ったのです(笑)。

               

              それが最近では婚礼関係のサイトでも「筥迫」を使うところが増えてきたようで、市民権が出てきたのが嬉しいようなつまらないような。

               

               

              筥迫は完全なニッチ市場です。

              知っている人はとても少ないけれど、好きな人は大好きな世界。

               

              愛好者の中には「筥迫を自分で作ってみたい!」という人がいることも知っていました。

               

              その人たちの熱量はネットを通してでも感じられたので、例え日本中にそんな人たちが5人ぐらいしかいなかったとしても、その人たちのために自分が労力をかけることは意義のあることに思えたのです。

               

              しかし筥迫工房の宣伝ツールといえば、週に約一回程度アップされるこのブログのみです。

              始めた頃はネットの検索ページを10ページぐらい行かないと出てこなかったこのブログですが、毎週「筥迫!筥迫!」と書き続けていたおかげで、今では堂々と始めの方に出てくるようになりました。

               

              おかげさまでこれまで売れた教本(縢襠付筥迫のみ)を数えてみたところ、この10年で900冊ちょっとぐらい。

              何千部、何万部という一般的な出版物には比べようもありませんが、少なすぎもしないこの数はニッチなニーズを物語っているのではないかと思います。

               

              教本の方は来年か再来年ぐらいにはもう一度改定しようと考えています(またか!)。

              内容はそれほど変わらないので、今持っている人たちは新たに買い直す必要はありませんが、この教本は実際に講習会とも絡んでくるので、互換性を考えての改定だと思ってください。

               

              これについては来年から始まる「通信」のことも合わせて(2)でご説明したいと思います。

               

               

              これから何をすべきか

               

              講習会は筥迫以外の袋物を作るきっかけとなりました。

              貼り込みというものを見直すきっかけにもなりました。

               

              講習会に来る人たちに「貼り込みの良さは?」と聞くと、

              「縫わないでこれほどの物ができることに感動する」

              といいます。

               

              このような技法こそ昔はプロの領域だったので、職人がいなくなったと同時に文化が消滅してしまったのです。

              必然とはいえ私にとっては大きな損失に思えました。

               

              昔の袋物が取り上げられるとき、メインになるのは装飾や使っている素材に対しての価値だけ。

              しかし、私は筥迫に代表される昔の袋物の仕立ての美しさに魅せられたのです。

              この仕立てがあるからこそこの装飾(刺繍)が生きるのだと。

               

              いくら筥迫の形を真似して作ったところで、昔の職人が作った筥迫とは子供と大人が作ったほどの違いがあります。

              どうしたらあそこまでの筥迫ができるのか。

              どうしてこのような考え方で物を作る方法が失われてしまったのか。

               

              そんなジレンマを感じていた私が講習会で人を教えることに、「私が教えてほしいぐらいだ」という気持ちになることも少なからずありました。

               

              しかし、人を教えることによって新たな技法を見つけ出し、これまで答えが出なかったものに次々とヒントが与えられてきました。

              人に教えることによって気がつくことのなんと多いことか。

               

              気がつけば講習会中心に物事を考えるようになっている自分に気がつきます。

               

               

               

              昔も今も

               

              古い袋物を崩してみたときに、今の自分と全く同じ考え方で作っている箇所を見つけることがあります。

               

              昔の袋物が残っていてその作り方が失われていたとしても、貼り込みという考え方をしっかり理解して突き詰めて考えていくことができれば、当時それを作った人と似たような発想で作れるものだということに気がついたのです。

               

              100年前に同じ型を作った人にシンパシーを感じるとは、なんと感慨深い瞬間でしょうか。

               

              そうやって積み重ねてきたものがたくさんありますが、もしいつか私が筥迫活動を辞めた後に、他の人が私と同じようにやることは正直難しいと考えています。

               

              何事もなければ私もあと10年は同じ状況で続けられるのではないかと思うのですが、その後は同じエネルギーで活動できるかまでは自信がない。

              これまでの10年で驚くほど仕事の幅も広くなってきたので、これから一人で全てをこなすことにも限界を感じています。

               

              仕立ての仕事は自分より上手い人は出てくると思うので、これからはできるだけ職人さんを育てていきたいと考えています。

              技法と作り方を確立してしまえば私以外でも教えられる人はいると思うので、各地で活躍できる講師も育てていきたいと思っています。

               

              そんな中で私自身がやるべきことは、自分にしかできないことにできるだけ的を絞ること。

              それが何かを考えると、やはり日本固有の趣味である昔の型をできるだけ多く再現し、その型紙と作り方を一つでも多く作り残すことなのだと思っています。(ちなみに昔の袋物の教科書に型紙が付いていますがあれは使えない)

               

              そして実務的な活動に限界を感じてきたら、本当に動けなくなる前に出版することを考えましょうかね。

               

               

              ニッチな世界ではありますが、昔流行った物を現代向けに再現しているだけなので、技法と材料の供給さえ確立してしまえば流行に左右されることもない。

               

              趣味で楽しんでくれる人がいて、それをちょっと超えたところで志を持つ人がいて、そういった人たちの手でこの文化が細く長く続いてくれることを願っています。

               

               

               

               

              筥迫工房の材料販売(ネットショップ)

               

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              【2018.12.07 Friday 14:51】 author : Rom筥
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