『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
2017.4 中山きよみ+13コレクション(2)筥迫&懐剣『桜』
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    春なので、中山きよみ+13コレクションの中から『桜』の筥迫&懐剣をご紹介します。

    東京はもう散ってしまいましたが、まだ東北や北海道ぐらいなら咲いているんじゃないかと思うのでお許しを。

     

    あでやかな赤が全く桜っぽくないので、桜と言われなければ誰も気がつか無さそう。

    私も刺繍裂をいただいたときに全く桜だと思わず、配色だけで筥迫房も懐剣房も真っ赤にしてしまいました。

     

    タイトルを見て「これ桜だったんだ〜(汗)」と気がついた次第。

    でもこれが桜だとわかっていたとしても、ピンクや白は使えないですね。

     

    桜は「枝」とか「幹」を入れてしまうと桜の季節限定使用になってしまうけれど、花だけなら日本の花として一年中使えると聞きますし、それで桜っぽくない色にされたのかもしれません。

     

    被せと胴締めが同柄になっていても、胴締めには被せより長く上下にスペースがあるので(山と胴部分)、打ち合わせではここをしっかり埋めるようにお願いしています。

     

    アンティークの筥迫などでは、被せの下辺に合わせて胴締めの図案が途切れていたりするものが多いのですが、

    「刺繍職人と仕立て職人の連携が取れていないな〜」と思ってしまいます。

    刺繍は上手いのにやたらと不自然。

     

    胴締めの天面まである程度埋まっていると、筥迫全体が装飾されている感じになるので完成度が違います。

     

    私がお仕立ての依頼を受けるときは、必ず図案の段階で見せていただいて、筥迫としてより効果的な刺繍の配置を提案させていただいております。

    結局、図案にかける打ち合わせの時間が一番長く、また何より大事と思っています。

     

    この筥迫では胴締めに白い花がかかっていますが、白い花の下の葉と、天面の赤い花は被せには入っていません。

    そういうことです。

     

    特に胴締めの「山線」に刺繍が少しでもかかっていると、刺繍に立体感が出ます。

    この山線にどのように図案を掛けるかがけっこうポイントだと思っています。

     

    着物地で作るとなかなか具合よくはできませんが、刺繍は自分で好きに配置できますから、やはり自分で装飾できる物があると筥迫の楽しさは倍増します。

     

     

    中山13コレクションの「巾着」は、このようにけっこう大きな図案がされています。

    実はこういうのって仕立て師泣かせではある、、、。

     

    ここは巾着の「タック」が入るところだから仕立てが難しいのよ(泣)。

    つまり刺繍に折り線をいれなければならないということ。

     

    私も以前自分の筥迫で、左から右に流れる数本の葉を刺繍したのですが、タックが入ると刺繍が浮くんですね。

     

    仕立てする側とすれば、できるだけ小さなワンポイントでタックに掛からずに刺繍を入れてほしいところですが、刺繍をする人たちにとって巾着の図案は凝りどころ(中山先生はそんな余裕はなかったとは思いますが)。

     

    どうしてもタックに刺繍が入ってしまう場合は、できるだけ細かい針目で刺繍するか、もしくは細かく押さえをするとよいでしょう。

     

     

    筥迫に赤は当たり前すぎてつまらなく感じる時も多いですが、それでもやっぱり赤を配置すると「赤の力はあなどれん」と思ってしまいます。

     

    刺繍裂をいただいたときの印象と、筥迫が仕立て上がった後の印象がガラリと変わることがあります。

    今回のように赤が効果的に刺繍を引き立てたときは、仕立て師として「やった!」と思う瞬間です。

     

    その驚きを知るのは、刺繍をした人と仕立て師だけ。

    すごく役得だな〜と感じます。

     

     



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    【2017.04.22 Saturday 23:28】 author : Rom筥
    | 中山13コレクション | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    撚り房 販売再開
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      しばらく販売中止にしておりました「撚り房」(単品)を販売再開することにいたしました。

       

       

      ネットショップがあってこそ

       

      筥迫工房のネットショップでは、筥迫を手作りする人たちを支援するための材料販売をしております。

       

      ここで売られている材料で、筥迫用に作られている物は「びら簪」ぐらいしかありません。

      その他は、私が筥迫に適しているものを一つづつ吟味して時間をかけて探しに探しまくった材料です。

       

      それでもあまりにも適切なものが見つからなくて、特注で作ってもらっている材料などもあります。

       

      最近はこのような和の房も既製品がけっこう出回るようになりましたが、筥迫用の撚り房は頭が小さくて房が長いのが特徴なので、既成のものではバランスが悪い。

      ということで、この撚り房も特注で作ってもらっているものの一つです。

       

      筥迫の教本を作るより何より、この材料探しというのが一番労力を使います。

       

      材料探しの迷宮に陥ると膨大に時間を費やすことになるので、正直私にとっては大きな足かせでもあるのですが、それでも材料が揃っていてこそ成り立つ筥迫作りなので、ネットショップがなかったらたぶんこんなに筥迫を作る人は増えなかったことでしょう。

       

      インターネットの普及は、これまでの世の中の仕組みを一大転換させました。

       

      特に宣伝などしなくても「筥迫」というキーワードだけで検索して日本全国から人が来てくれます。

       

      ネットショップが可能になった世の中だからこそ、私のようなものが筥迫なんてものを仕事にできるのだということを痛感せずにはいられません。

       

       

      だけど面倒もたくさん

       

      ネットショップがありがたいと思う反面、予想もしなかったことが次々とおき始めるようにもなりました。

       

      筥迫(もしくは貼り込みの袋物)のために始めたショップなのに、最近では筥迫を作ることと全く関係のない人たちからの問い合わせに大きく振り回されるようになりました。

       

      想定もしていないものに使われ、それがうまく使えなかったりすると色々と言われたりするので(しらんがな)、今はその対応が一番の悩みどころです。

       

      商品説明に「本来の用途とは違う使い方をされる場合の保証はできません」等々の長い免責事項を見かけますが、書きたくなる気持ちは痛いほどよ〜〜くわかります。

       

      自分の使いたいことに適していてほしい!という思いは、常に筥迫材料を探し回っている私としては共感しなくもないのですが。

       

      「このびら簪を髪に付けたいのですが、なんとかできませんか?」

      「これは筥迫専用に作られたびら簪なので、頭髪用には使えません」

      「でもこの形が気に入っているので、何とかできませんか」

      「筥迫以外に使ったことがないのでわかりません」

      「どうやったらできそうですか?」(以下ループ)

       

      トップページから来てさえくれれば、ここが手作り筥迫のための材料販売をするショップだということがわかるとは思うのですが、検索エンジンからダイレクトに商品ページに来る人にとっては、簪といえば「髪につける飾り」以外の発想ができないのでしょう。

       

      そのようなことを想定して各々のページを作る必要はあるのでしょうが、この大量のページでそれぞれ起こりうる事象を想像しながら免責事項を書く、そんなことに時間を費やすのもほんとバカらしい。

       

      筥迫(または袋物)を作る人以外は来ないでとも言えないので、そこが悩ましいところです。

       

       

       

      房の販売は特に面倒が多い

       

      そんな中で、最も手を焼いてきたのが「房」の材料です。

       

      筥迫にとって、房はいわば脇役のようなものであり、貼り込みとは全く違うカテゴリーのものです。

       

      江戸期の筥迫には房は必須ではありませんでしたが、維新後の筥迫にとっては必須の存在になってしまったことから、いわば二時的に扱っているようなものです。

       

      特に「切り房」や「打ち紐」は色数が多いことから、最も手間がかかるのに儲からない材料の代表格です(とほほ)。

       

      ところが近年は「タッセル」目的で房糸を注文する人が出てきました。

      予想もしない色をまとめて注文されると、仕入れがけっこう面倒なんですね。

       

      房を専門に扱っているわけではないので、このようなことにばかり手間がかかって時間を取られるようになると、大変申し訳ないのですが「在庫切れ」という扱いをさせていただくこともあります。

       

      実際には在庫していることもありますので、在庫切れ状態が続いているときはとりあえずお問い合わせください。

       

       

      ただし「切り房の完成品」は今後も販売はいたしません。

      これはもう書ききれない事情があり、手を出さないのが一番という結論に達しました。

       

       

      「懐剣用の撚り房」はぎりぎりクリックポストで送ることができる厚みなのですが、緩衝材などで保護するとサイズオーバーになってしまいます。

       

      クリックポストで緩衝材に包まないで入れればクレームが来る、緩衝材に包むと「はこBoon」で発送することになるので送料が高くなったとクレームが来るという状況で、これも扱いが面倒で販売を停止していた理由。

       

      しかしこれでは房を作れないで困っている人の逃げ場がないので、懐剣用の撚り房に関しては、緩衝材に包んで「はこBoon」発送に統一することで販売再開することにしました(筥迫用の撚り房はクリックポストで発送できます)。

       

       

      このような事情により、純粋に筥迫を作りたい方には諸々ご迷惑をおかけしますが、どうかご理解いただけますようお願い申し上げます。

       

       

      ▼撚り房のご購入はこちらから

      撚り房(房単品):懐剣用 2個組

       

       



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      【2017.04.16 Sunday 22:31】 author : Rom筥
      | 筥迫材料-飾り房 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      組入れ 〜念珠入れ&くり口名刺入〜
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        4月10日訂正4月11日(0:00)です!)に申し込みが開始する『念珠入れ(5月6日開催)』ですが、急きょ『くり口名刺入』を組入れにすることに致しました。

        つまり念珠入れと一緒に名刺入れも作るということです。

        組入れとは袋物に袋物を「in」することです。

         

        こちらの講座名は『念珠入(組入)名刺入』に改称しました。(4/11)

         

         

        「なぜ念珠入れに名刺入れ?」と思っていませんか?

         

        それは、この型の本来の名称が「折襠付紙入」だからです。

         

        一般的に「折襠付紙入」といわれてもすぐにイメージできないと思いますので、現代では念珠入れとしてよく使われている型ということで、愛称的に付けてみました。

         

        つまり念珠も入れることができるというだけで、念珠入れ専用というわけではないのです。

         

        私はもっぱら懐中用に使っています。

        柔らかい芯を使っているので、体に添いやすく、薄く横幅があるので筥迫のように落としがなくても落ちることはありません。

         

        あくまでも自分の好きな物を入れればいいということでこの組入れになった次第です。

         

         

         

        組入れ

         

        これをなぜ組入れにしようと思ったかと言いますと、今年の刺繍教室の新年会で着物を着た際に、何気に作ったこの組入れが気に入ってしまったからです。

         

        どちらも貼り込み的には初歩の型なので、筥迫に比べれば気軽に作れるところがいい。

         

        私はこんな仕事をしていますが、実際に着物を着る機会なんぞ年に一度ぐらいしかない。

        だから自分のための袋物なんてほとんど作らない。

         

        そんな私なので、出かける前日ぐらいになって胸に入れる物がないことに気付き、慌てて出発前3時間ぐらいで作りました(苦笑)。

        まぁ自分用なんてそんなものです。

         

        布をじっくり探している暇などないので、とりあえず当たり障りのない生地を探し出し、これに前金具を付けて出来上がり(前金具の重さで被せが安定するので、懐中専用なら裏の留め具がなくても問題なし)。

        着物に合わなければ全懐中にすれば良し、ぐらいの適当さ。

         

        あとはお気に入りの3本立ちの「ぶら」を、こちらも組入れた「鏡」に付けて出来上がり。

         

         

        これで中にお札と少々の小銭、そしてスイカ(ICカード)。

        う〜ん、なんだか厚みが単調。

         

        元々、念珠という不定形なものを入れる目的で作ったこともあり、厚紙芯は使っても0.25。

        つまり、平らな状態だと魅力がない。

         

        ほんのり中央が膨れる(念珠を入れてちょうどいい)ぐらいの厚みがある方が格好がつくんだなこの型は。

         

        すでに念珠入れはできた。

        そしてまだ30分の猶予がある。

        30分で作れるものといえば、名刺入れでしょ!

         

        シンプルな念珠入れも名刺入れを組み入れれば、

        まぁすてき♡

         

        そう、袋物には「組入れ」という概念があった、ということをこれをきっかけに思い出したのでした。

         

         

        講習会で作る念珠入れは、あくまで念珠も入れられるように(つまりバッグインする目的で)留め具は必須。

         

        筥迫は単体で完璧な懐中物ですが、こんな派手なもの日常で使える場はそうそうない。

         

        実用できる懐中物というのは、ある程度どんな着物にも合って、そればかりが目立ちすぎてもいけない。

        尚且つ気軽に使いたい。

         

        でも凝った部分もなきゃつまらい(なんてわがまま)。

         

        だって懐中物だものハート

         

        「懐紙入れ」に「楊枝入れ」もいわば組入れになるわけで、昔の袋物なんて、やたら色々なものを組入れにしていました。

        こうなると、もう胸にバッグを入れているようなものです。

         

        いや、そもそも懐中物は胸に入れるバッグなのです。

         

        現代の着付けの仕方では、たくさん組入れにした袋物を懐中するほどの余裕はありませんから、せめて生地を揃えたものを2〜3点組入れにする、なんてのが乙なのではないかと思います。

         

        このように組入れすることによって、懐中袋物の楽しみ方は更に広がることでしょう。

         

         

         

        くり口名刺入れ

         

        くり口名刺入れの「くり口」とは、湾曲した口(物を入れるところ)のことです。

         

        この「くり口名刺入」は、昔の袋物細工ならどの本でも初めの初めに出てくるお決まりの型。

         

        こんな本ばかり見ているので、以前は袋物の基礎はくり口名刺入!という思いが頭から離れませんでした。

        しかし「名刺れの講習なんぞに誰が参加したいと思う?」という素朴な疑問もあり、見て見ぬ振りしていたのです。

         

        初心者には2〜3時間のワークショップの方が参加しやすいとわかっちゃいても、貼り込みは使う道具が多いので、それを名刺入れのために全て揃えてもらうのも何だし、ではそれを自分が全て用意するのか?と考えると、2〜3時間の講習費のためにあの大荷物を抱えていくのは無理、、、というのが単純な理由。

         

        とはいえ、この名刺入はいかにも貼り込みらしい作り方をするので、作るのはけっこう楽しい。

        講習会のどこかで作りたいという気持ちはあったので、念珠入れに組入れできれば好都合。

         

        念珠入れはシンプルすぎて、実用性はあるけれど萌え感に乏しい。

        でも名刺入れと組入れで一気に萌え度アップ!

         

        くり口に限らず、名刺入れにはとても楽しい細工を施したものが多いので、名刺入ればかりたくさん作る名刺入れマラソン!なんて講習会もいつかできたら楽しいなと思っています。

         

         

         


        「貼り込みの基礎」があってこその組入れ

         

        去年までの講習会であれば、念珠入れは初心者対象だったので、当日に念珠入れを作るだけで精一杯だったと思います。

        名刺入れを一緒に作ろうなどという発想さえなかった。

         

        しかし、今年からは基礎で金封袱紗をたくさん作ってもらうことにしているので、次の初級で名刺入れを組入れにしようという発想ができたのだと思います。

         

        入門の金封袱紗では、講習会で1点、自習用の教材が2点、懐紙挟みができる型も付いているので、自宅で最低これだけ作っていただければ、初級の念珠入れで組入れで作れるぐらいに手は慣れているはず。

         

        この金封袱紗は、貼り込みの基礎を学ぶことを第一の目的としてはいますが、単純な型でたくさん作らせて貼り込みというものに手を慣らしてもらう、そのレベルをもって次のコースに進んでもらう、という内容で考えられています。

         

        とはいっても、実際講習会で実践してみなければわからないことではあるので、セットで作ることによって時間がかかりすぎるようであれば、その次の講習会で単体に戻す可能性もあります。

         

        これが組入れとして成り立つかどうかは、5月6日の念珠入れ参加者の肩にかかっているというわけです(とプレッシャーをかける)。

         


        念珠入れにお札を入れる場合は二つ折りしなければ入らないサイズなのですが、これはこれでバランスがいい形なので、お財布というよりは携帯用にお金が少し入れられるぐらいに考えてください。

        お財布目的の型はまた別途考えます。

         

        それでも、お金や鏡、ICカードに名刺入れを組入れれば活用範囲は広がります。

         

        講習会費はほんの少しアップしますが(500円ぐらい?)、たぶんご満足いただけるとは思いますので、ご興味のあるチャレンジャーの参加をお待ちしております。

         

        もちろん金封袱紗はしっかりと復習してきてくださいね!

         

         



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        【2017.04.08 Saturday 18:55】 author : Rom筥
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        筥迫講習会 3月『名刺入付覚書帳』
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          『5/5金封袱紗』の予約では、開始時間のタイミングが合わずご迷惑をおかけしました。

          申し込みできなかった方は大変申し訳ありませんでした。

          次回のお申し込みでよろしくお願いいたします。(2017.4.4)


           

          三月最後の講習会は「名刺入付覚書帳(めいしいれつきおぼえがきちょう)」です。

          実はこれをやるのは1年ぶり。

           

          去年、入門者用に考案した型ですが、何だかんだと部品を付け足していったらやたらと難度が高くなってしまい、受講者から「こんなの入門じゃない!」と言われてしまたので、今年は一気に「中級」扱いです(飛ぶな〜汗)。

           

          初級だと、こんなこと難しいかな?難度が複数入れるのは無理かな?などと一応は配慮するのですが、中級以上は一切配慮なしで、もう好きなだけ凝りまくって作れるので、自分としてはとてもやりやすい。

           

           

          K.Wさんの作品(富山)

          K.Wさんは、前日に引き続いて連続の参加です。

          ちょっと粗い織り目の生地で尚且つ厚みもあったので、細工物にはちょっと処理が難しかったかも。

          細工が多い袋物は、小さな柄、目の詰まったもの生地、厚みなどを考慮して生地選びをするのが難しい。

          左に名刺入れを入れる「くり口」があって、間に覚書帳(懐紙で作った中綴じのメモ)、右側の段口にスイカなどのICカードを入れる構造になっています。

          スイカはJR東日本専用だから、ご当地のICカードの名称について今回も盛り上がっていました。

           

           

          T.Tさんの作品(静岡)

          T.Tさんも二連続の参加です。

          筥迫工房の講習会では原則ご自分で選んだ生地をお持ちいただいていますが、極小の外題用の布であっても、外題にちょうどよい小さな柄(それも薄手)を手持ちの布から探すのは難しい。

          普段から布をためておく必要があるので、今回の外題布に限っては私が貯めたハギレから選んでもらっていますが、こちらの作品は外題布もご持参いただいたものを使うことができました。

          この型の場合、実際に名刺を入れてしまうと、内布の色柄が見えるのは左の段口部分のみ。

          そういう意味では内布に凝った柄を考えなくてもいいのですが、表布は名刺入れ部分に持ち出し口として見えるので、この部分にも色柄を考えて配置できるといいかもしれません。

           

           

          K.Iさんの作品(東京)

          こちらの作品は、表布にシボの入った生地を使っています。

          外題は私が持ち込んだ布の中からお選びになりました。

          右下の紫がもう少し出ているといいのですが、残念ながら布が足りなかったようです。

          そのかわり四つ目綴じのかがり糸にこの色を足したりと、この型は外題とかがり糸にアクセントを持ってくるような配色の仕方をします。

          厚みのない細工物は、とにかく内布に薄物を使うのが鉄則。

          他方、金封袱紗ぐらいの大きさになってくると、内布はあまり薄すぎない生地の方がきれいにできます。

           

           

          U.Nさんの作品(兵庫)

          名刺入付覚書帳の場合、表布に柄が多いと外題にあまり凝れない。

          外題はアクセントなので、この作品の場合は無地に近いものをオススメしました。

          こうしてみると、もうちょっと濃い色の方が良かったかな。

          このような型の場合は、表布、外題、どちらに比重を置くかを考えて布合わせします。

          こちらは内布も厚みのあるものを使っています。

          なんとか形にはできるけれど、その分名刺の枚数を減らすことになるかも。

          生地選びは数を作って色々な生地を見極められるようになるしかありません。

           

           

          Y.Mさんの作品(東京)

          こちらはちょっと粋な配色です。

          この型の場合、外題の色や柄の配置はかなり重要です。

          こんな極小のスペースなのに、布選び、配置に一番時間を取ることになる萌えポイントなのです。

          そのかわり、綴じに使う打ち紐はできるだけ表布に近い目立たない色を選んでいただいています。

          なぜなら外題、綴じ糸にアクセント色を使うので、それを引き立てるようにしたいからです。

          こちらの内布はリバティを使われたとのこと。

          リバティは柄によっては和柄に合うものも多いので(何より薄いし!)表布に使って着物に合わせる方も多いです。

           

           

           


           

           

          細かい処理を本だけで解説するのは難しい

           

          去年、こんなもの作りたい人いるのかしらん?という考えで企画した講座でしたが、意外に人気があったようなので、今年は2回企画することにしました(次回は11月4日)。

           

          作る物が小さいと簡単そうに見えてしまいがちですが、きれいに作るとなると相応の手間はかかります。

           

          今回は午前中はもっぱら外題やかがり糸、紐色選びにかかっているので、実務はほぼ午後からで終了は5時。

           

          前日の三段口扇襠筥迫と同じ時間に終わっています。

          こちらも中級なので、下準備は自宅作業してきてもらっているのですが、部品が少ないので下準備は筥迫よりずっとラクという違いはあるにせよ。

           

           

           

          将来的には全ての型を教本化したいと思っているのですが、どういう人を対象にして作るかが未だ悩むところです。

           

          縢襠付筥迫が出しやすかったのは、とにかく「そのときだけ使いたい花嫁さん」という明確な対象があったからです。

           

          書店に並ぶ手芸本を見ていると、細かい処理を必要とするような書き方はされていない。

           

          とにかくその型だけ作りたい人には、基本部分なんてとにかく端折りたいものなので、たぶんこの型も簡易な解説の仕方をすればもっと簡単にできるとは思います。

           

          実際、去年までの講習会も、基礎なしでそのまま型をつくるようなやり方をしていたので人気があったワケですが。

           

          しかし「貼り込み」というものが理解できるようになればなるほど、そういう作り方に対する拒否感が出てきてしまうもので、それが故に今年からの講習会のシステム変更にもつながっています。

           

           

           

          袋物は「ツレ」と「ゆるみ」の世界です。

          ツレていなければならないところにたるみができるのが許せなくなってくる。

          教える側も、如何にたるまないように処理するかに重点を置きたくなるものなのです。

           

          今回の講座では、ゆるみを付けなければならない表布で一箇所工程を見落としたことにより、表が部分的にツレるという現象に、、、(これは私の責任、申し訳ない)。

          でもまぁこういうことがあると、「ツレ」と「ゆるみ」が必要なんだということが実感できます。

           

           

           

          縢襠付筥迫の教本は、どんな人でも絶対に作ることができる筥迫!を目指して作ったつもりですが、あまりにも説明が細かすぎて引いた、、、という感想が多いのも事実(あれでもかなり端折っているんだけどなぁ)。

           

          講習会では、誰かが必ず一度は失敗します。

          私はこのような失敗は講習会ではとても必要なものだと思っています。

           

          「ここね、すごく間違いやすいところだから」ということが全員が一瞬で理解できる。

          間違った本人は落ち込むところですが、実際には私がすぐ目の前にいるので、どうとでも対処できるので安心してください。

          家で失敗するぐらいならここで失敗してくださいと言っています。

           

          これを教本だけで完結しようとすると、失敗しやすいところにやたらとコマ数を増やすことになるので、よくいえば懇切丁寧な解説ですが、反面、それが細かすぎる=情報量が多すぎて引く内容にもなるということ。

           

          本だけ見て作る人には、往々にして細かい処理部分は読むのが苦痛です。

           

          これが複雑な筥迫だから許されるのであって、単純な金封袱紗で詳細な説明したところで(したい!)果たして受け入れられるのか???

           

          ということで、細かい解説は目の前に人がいてこそ成り立つものなんですね。

           

           

           

          私が参考にしている袋物細工の本というのは、ほとんどが大正時代に書かれた物です。

          このような本を買いあさって読んでいるのですが、初めの頃はこれらの内容が全く理解ができませんでした。

           

          旧漢字であること(運がよければフリガナが付いているものもある)、句読点が圧倒的に少ないこと、図解が少ないのはまだマシで、全くないものもある!そして尺貫法、等々、、、。

           

          これだけで解読不能な条件満載なのですが、これらは女学校の教材として作られているので、実は授業で先生の補足があってこそわかる内容に作っているということ。

           

          やっと袋物のことがわかるようになってきた現在の私でさえ、理解できるのは1/3程度(苦)。

          大体にして、この型がなぜこのような名称になったのかさえ解説がない(これが一番知りたいのに!)。

           

          以前は教本だけで事足りる!と自信を持っていた私でしたが、それは自分が貼り込みというものを全く理解していなかったど素人の頃のお話で、少しずつ貼り込みというものがわかるようになった現在では、自分が直接教えることの重要さを痛感するようになりました。

           

          とは言っても、遠くにお住いの方はなかなか東京くんだりまで出てくることはできません。

          現代でこれを実現するなら、eラーニング+教本という形が一番いいのかなとは思いますが、なんちゃってDTPでさえ嫌々作っている私なので、こちらはいつか協力者が出てきたら考えることにします。

           

           

           

          三段口扇襠筥迫は単調な作業が延々と続く感じですが、集中して真剣に取り組むような内容で、出来上がったときの達成感が大きい。

           

          他方、名刺入付覚書帳は、細かく色々な作業から成り立ってはいるものの、洋服やアクセサリーを選ぶように組み合わせをしながら楽しむような雰囲気なので、お楽しみ感満載の華やかな講習会です(笑)。

           

          細かい作業が大好きな人には、「細かい作業楽しすぎ〜」と思っていただけるものと思っています。

           



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          【2017.04.03 Monday 13:11】 author : Rom筥
          | 筥迫講習会・研究会 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          筥迫講習会 3月『三段口扇襠筥迫』
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            三月の講習会、後半の初日は『三段口扇襠筥迫』です。

             

            三段口扇襠筥迫も人気の講座ですが、今年はシステムの変更に伴い対象受講者は3名でした。

            人数が少ないとゆっくり一人ずつに合わせて対応できるので少人数も悪くはない。

             

            今年から筥迫は中級扱いなので、下準備はご自宅で作業していただきます(申し込み後に必要な材料一式が送られてくる)。

             

            筥迫はとにかく部品が多い。

            慣れている人なら下準備にそれほど時間はかかりませんが、初心者対象では慣れていない人のペースで全て進行していくことになります。

            つまり遅い作業の人が一人いるだけで、全員の終了時間が遅くなってしまうということ。

             

            筥迫工房の講習会は遠くから参加される方が多いので、電車の指定時間にハラハラすることになります(私も毎回ドキドキ)。

            これが筥迫を中級コースにした最大の理由です。

             

            初級コースまでは下準備を講習会内で全て行います。

            ここで基本的な貼り込み作業を実習していただくので、中級コース以上は「自宅で下準備ができる」人を対象にできるわけです。

             

            去年までは10:00前からフル回転で作業して、終了は7〜8時ぐらいまで延々とかかっていましたが、今回の講習は開始が11:00からと遅めであるにも関わらず、出来上がりは5時ぐらいと余裕の終了。

             

            これだと終わってからお茶を飲んでいる間に、余裕でアイロンを冷まして持ち帰ることができます。

            遠くから参加される方やご家族の世話を変えられない方が、時間を気にしながら(逃げるように)帰る心配もありません。

             

            集中して作業した後にほっと一息お茶を飲みながら、ここに集うレアな「同好の士」の会話に耳を傾けるのも、講習会とは別のお楽しみなのです。

             

             

              

            K.Tさんの作品(東京都)

            表は粋な雰囲気で。

            暗い色目にRの縁出しが利いていますね。

            何気に柄合わせされているようです。

            中は打って変わって賑やかで明るい色目の楽しげな柄物です。

            三段口扇襠筥迫はこのような使い方が効果があります。

            表に派手な色柄物を使うと合わせる着物が限られてしまいますが、三段口扇襠筥迫が実用使いということを考えれば、表は普段着の着物に使えるように無難に色柄を選びたくなる。

            そのかわり内側は思いっきり派手に。

            羽裏のような考え方です。

            表は自分の年齢を考えてしまいますが、中はいくら派手でもかまわない。

            思いっきり自由に楽しんでください。

             

             

            T.Tさんの作品(静岡県)

            かわいい椿の縮緬使い。

            こちらも何気に柄合わせされています。

             

            T.Tさんは今年金封袱紗を受講され、去年初級コースに参加しているので、ハレて念願の筥迫講座に参加することができました。

            三段口扇襠筥迫は「巾着&飾り房」講座が隣接していないので、紐部分はまた後日作成ということですね。

            巾着の型紙は付いているので、とりあえず副読本で作られたそうです。

             

            三段口扇襠筥迫は被せのR部分に縁出しができるようになっているのですが、こちらの筥迫のようにはっきりした柄物を使うと縁出しはあまり目立たなくなるかもしれません。

            影のようにみえてしまいますが、ちょろっと縁は出ているんですよ。

            内布の三段口部分は無地ですが、裏の鏡パートには矢絣が使われています。

            三段口扇襠筥迫はこのように使い分けて楽しむ方が多いです。

             

             

            K.Wさんの作品(富山県)

            淡いピンクの梅の柄は、今の季節にぴったりです。

            こちらも影のように見えますが、縁出しされています。

            縁出しは出過ぎるとダサく見えがちなので、1.5〜2mmぐらいをおススメしているのですが、はっきりした柄物はもう少し主張してもいいのかも、、、と今回改めて思いました。

            ただし、縁が目立ち過ぎると、今回のように淡い色合いの雰囲気を壊してしまう可能性もあるので、結局はバランスを考えながらということになると思います。

            鏡面は厚みの出ない「脂取り紙」が差し込めるようになっています。

             

             

             

            筥迫工房の講習会

             

            今年は講習会のシステムを変えたので、色々と戸惑う方も多いようで、お問い合わせをたくさんいただきます。

             

            ほとんどが、どうしても「金封袱紗」を出なければいけないのか?ということ。

             

            自分の作りたいものだけを作りたい。

            この気持ち、私もすごくよくわかります。

             

            ほとんどの習い事にはカリキュラムがあって、自分の作りたいものはずっと先のカリキュラムにあったりすると、それまでの間、延々と作りたくもないものを作らされるという受難。

             

            これがセンスの良いものであればまだマシですが、微妙なセンスだったり、自分が欲しくもないものにお金をかけさせられたりすることを考えると、どうしたって二の足を踏みますよね。

             

            ですから筥迫工房の講習会では、せめても「自分で選んだ布」をお持ちいただくことにこだわっています(金封袱紗のみ全教材支給)。

             

            「誰に作らせてもうまくできるような教材」というのは確実にあるので、このような講習会では指定の教材を使わせる方が絶対安心。

             

            受講生に生地を持ち込みさせるということは、どんな素材であっても講習会時間内に確実に作品に仕上げさせなければならないというリスクを負うということで、私にとって当初講習会は緊張の連続でした(さすがに最近は慣れた)。

             

            袋物細工にとっては「布の選び方」「仕立て方」において、「数」をたくさん作るというのがとても大事なんですね。

             

            細工物は小さいので、一つの仕立てに日本刺繍や着物ほどの時間はかからない。

            だから慣れるためには「数」を作る必要があるのです。

             

            それが面倒な筥迫から始めてしまうと、貼り込みの楽しさは感じたとしても気軽に「数」はこなせない。

            筥迫の講座から始めてしまうと、なかなか貼り込みがうまくならないのはそれが理由です。

             

             

             

            貼り込みとは「糊」を知る世界だと最近つくづく思います。

             

            これまでの講習会では型を作らせるのに精一杯で、そういうことを教える暇がありませんでした。

            教えたとしても、その上で数をこなさないと理解できない。

             

            糊って乾くんですよ。

            その乾くタイミングを見計らって貼り込んでいくのです。

             

            糊の引き方を教えていないので、竹ベラの先で糊をチマチマつける人の多いこと。

            その間に糊が乾いてしまうところ、吹き溜まってしまうところがまだらになる。

             

            糊の引き方、分量、乾く時間を知らないと、作品の仕上がりがぐずぐずになる。

            それなりの型には仕上がるので受講者は大喜びですが、それを遠い目で眺めるrom筥、、、。

             

             

            とにかく、余分な型など作らないで「筥迫だけを作りたい!」という方は、是非教本を見て作ってください。

            教本だけでも十分きれいな筥迫は作れます。

            ただし、教本で作る筥迫は「貼り合わせただけ」の作り物でしかない。

             

            筥迫工房の講習会で目指すのは、昔の袋物職人さんたちが作っていた「心ある」袋物です。

             

            教本では糊の扱い方を教えることはできません。

            この糊の扱い方を教えることができるのが「金封袱紗」なのです。

             

            金封袱紗はある程度の大きさがあるため、糊を引く練習にちょうどよいのです。

             

            教材は全て支給、更には復習用の教材も含まれているので、ご自宅に帰ってすぐに練習できます。

             

            初めから好きな生地を使えるとなると、生地の選び方も慣れていない状態なのに、生地選びにこだわりすぎる人が多い。

            こだわりすぎて自分の好きな生地が見つからないから作れない、という悪循環が往々にして発生するのです(苦)。

             

            貼り込みの基礎は、生地ごときにとらわれない、祝儀・不祝儀兼用で使える「紫」がちょうどよいのです。

            無地の紫なんてつまらない、、、と思われるかもしれませんが、実はどんな袋物よりも「人にあげて喜ばれる」のが金封袱紗です。

             

            筥迫なんてね、素敵だなんて思っているのは自分だけ(苦笑)。

            興味のない人にとっては、筥迫なんてもらっても困るだけ(作るのが大変なだけに悲しくなるから無理に押し付けないでね)。

             

            人にあげて喜ばれるというのは、袋物を作るモチベーションにおいてかなり大事なことなのです。

             

            金封袱紗は簡単な型なのでわざわざ講習費を払ってまで作るなんて、、、と思われるかもしれませんが、実際に売っている金封袱紗と比べてごらんなさい、作りが全く違いますから。

             

            しっかりとした貼り込みで作られた金封袱紗がどういうものなのか、講習会で作ってみればわかります。

             

            ただ糊で貼りつけただけではない「貼り込み」の奥深さを、筥迫工房の講習会を通して知っていただけるのではないかと思っております。

             

             


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            【2017.03.27 Monday 22:28】 author : Rom筥
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            こんな筥迫もある 〜はぐれ猫さん提供〜
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              先日の講習会に参加されたはぐれ猫さんが、おもしろい筥迫を見せてくださいました。

               

              こちらがその筥迫です。

              アンティークの筥迫によくある、二羽の鶴が刺繍された婚礼用筥迫です。

               

              婚礼用筥迫の図案では、鶴と松、扇と花、鶴の番い、鶴と亀、鳳凰、というのはよくあるモチーフですが、「おしどり」は見たことがありません。

               

              おしどりというのは常にくっついてはいるものの、実際はメスが他のオスに取られないように見張っているだけらしく、雛が生まれるとすぐに離れてしまうし(子育てに協力しない)、翌年になればまた別のお相手とくっつくという、一年限りの自由恋愛のようです(苦笑)。

               

              そういう意味では「鶴」の番いこそが「死が二人を別つまで」一途な愛を貫くのですね。

               

              着物の襟から出る左側に目一杯柄を詰め込んでいるのもお馴染み。

               

              日本刺繍の筥迫は、年が下がるにつれ胴締めには顔や胴体などの主要なパーツを入れないように図案を配置していくようになります。

              この筥迫も羽と扇で何とか柄合わせを表現しているようです。

               

              細い胴締めとはいえ、ここに被せと同じボリュームで刺繍を施すのはそれなりに手間も時間もかかりますので、時代の流れで職人の工賃も高くなったということでしょう。

               

               

              しかし、今回はそんな世知辛い話題がメインなのではありません。

               

              一見普通に見えるこの筥迫から何が出てくるか、まずは胴締めを外して見てみましょう。

               

              あら?

               

              あらら??

               

               

              じゃ〜ん!!

               

               

              前部分と紙入れが二つに分かれているではありませんか びっくりびっくり

               

              つまり、どちらも単体として使えるということ。

               

              通常の筥迫ってのは、前部分の三つ折り(鏡)と、後ろ部分の紙入れの二層構造になっているものなのですが、この筥迫はそれが別々に分かれています(二部式)。

               

              それでは、手前側の通常「鏡」がはめ込まれている三つ折り部分を開いてみましょう。

              実はこちら、三つ折りではなく「がま口」になっています。

               

              このがま口型、以前、徴古裳のサイトで見かけたことがあります。

              当時は「不思議なものを考えつくな〜」と思ったものです。

              後ろは折り襠なので、四つ襠仕立ての前側が小被せではなくがま口にしているという、完全に今時のお財布です。

               

              つまり「お財布」と「紙入れ」を合わせて筥迫に見立てちゃった!という型なのです。

               

              実は私もこの二部式の筥迫を持っています。

              がま口部分はなく、前は単純な折り襠の紙入れですが。

               

              何気なく入手した筥迫でしたが、家に帰ってよく見てみると、あらびっくり二つに分かれている!

              私はこれを「二部式筥迫」または「合わせ筥迫」と呼んでいます。

               

              おもしろいのでいつか作りたいとは思っていますが、さすがにがま口仕立てにすると現代的すぎるので小被せに留めるかな〜。

               

               

               

              びっくりが楽しい懐中物

               

              袋物の中でも、提げ物の「煙草入れ」は表の装飾が豪華で、展示や図録などでも見栄えがする華やかさですが、私は展示のしがいのない懐中物に惹かれます。

               

              紙入れは表のデザイン性よりも、持つ人の嗜好を仕様の中で表現している物の方が圧倒的に多い(筥迫は装飾がメインなので例外)。

               

              つまり凝った作りであるにも関わらず、紙入れは懐中という見えないところに収めるもので、煙草入れは腰に下げて人からよく見えるところに収める。

              この二つは性格が全く違うのです。

               

              ですから、中を開いて説明書きをするなどの展示をしないと紙入れの良さはわからない。つまり展示のしがいがない。

               

              ちなみに紙入れは基本「全懐中」だと思います(懐の奥深くに仕舞う)。

              筥迫は装飾性が故に「半懐中」なので、落ちやすい=落とし巾着(ストッパー)が必要なのです。

               

              元々紙入れは、その名のごとく紙を入れるために作られた単純な形状でしたが、バッグを持たない文化にあって、次第にこまごまとした携帯品(七つ道具等)を入れるようになりました。

               

              小銭入れ単体としての袋物はあったでしょうが(たぶん庶民はそういうものを使った)、経済的に余裕のある人たちは多用途で使える紙入れを愛用したのです。

               

              現代であれば既製品がふんだんにありますから、その中から自分の使い勝手に合ったものを探して、その組み合わせによって様々なオリジナリティを出すことはできます。

               

              しかしこの時代の人たちにとっては、自分の使い勝手に合った物は特注するしかありませんでした。

               

              そして限られたスペースしかない懐中に入れるものですから、入れる物はかなり吟味して限定したと思います。

               

              それでも入れたい物の種類が多ければ、それをいかに省スペースで収納するかが袋物職人の技の見せ所だったでしょう。

               

              入れる物によって内部構造は複雑さを極め、物によっては15もの口(ポケット)が付いた紙入れがあったそうです。

               

              自分にとって必要な携帯品は人それぞれ違うもの。

              それが個性となって紙入れに現れます。

               

              現KUIPOの所蔵品に、中の仕切りに「藤娘」の刺繍が入った紙入れがあります。

              なぜ表に刺繍をしないで中に装飾を入れる?と思ってしまいますが、実際にはお気に入りの役者のブロマイドを入れているような感覚なのだと思います。

               

              当時の人からすれば極当たり前の発想や実用品が、現代の私たちからはひどく奇抜で奇妙なものに見えたりします。

               

              つまり、いつもの筥迫に見慣れた目にこの合わせ筥迫はとても不思議な型に見えますが、よくよく考えてみれば、それほど奇抜な発想ではありません。

               

              一昔前の筥迫には「折り襠」が付いているものがたくさんありましたので、それならはっきり「がま口」にした方がいいという発想なのか(折り襠がついたら小銭を入れるという発想になる)、筥迫は結婚式しか使えないから、後で単体で使えるように二部式にした方がいいという発想なのか、いずれにせよごく自然な発想のように思われます(現代的には二層式の筥迫の方がずっと奇抜)。

               

               

              私は昔の袋物を数多く収集しています。

              かつての職人がどんな考え方でどんな袋物を作っていたのか知りたいというのが目的。

               

              しかしながら、こんな楽しい袋物が作られていたのは昭和初期ぐらいまでのお話。

              戦後を挟んで消費の時代に入ると色々なものががらりと変わっていきます。

               

              儀礼としの装身具に特化され、実用性のある紙入れは完全に姿を消しました。

              時代の流れの中で唯一残った筥迫は装飾性だけが意味を持ち、実用性のない装身具となったのです。

               

              それはなぜか?

               

              その人仕様で複雑に作られていたからこそ価値のあった懐中物なので、既製品でそれは賄えないということなのだと思います。

               

              洋服文化になって外国から頑丈な手提げのバッグもたくさん入ってきてしまいましたし、生活の中にあった着物がおしゃれ着になったことにより、懐中に実用性を見出せなくなったのでしょう。

               

               

              それでも、日本人の発想ってホント面白いと感心させられる袋物が多いので、これらを埋もれさせてしまうのはあまりにも残念。

               

              でも着物と密接につながっているのが懐中袋物なので、着物を愛する私たちがそれらを自身の手で作ることができたら?

               

              ですから、これらを現代の人にも楽しんでいただきたい、そして未来にもつなげていきたいという思いから、これらを一つずつ再現してマニュアル化することを私のライフワークとしたのです。

               

              そろそろ懐中袋物が復活してもいい頃ですよね、皆さん。

               

               

               

              はぐれ猫さん、今回は大変興味深い資料をありがとうございました。

               

              他にも面白い袋物をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非画像提供いただければ幸いです。

               



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              【2017.03.23 Thursday 20:22】 author : Rom筥
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