『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
式部型小物入と講習会のスケジュール変更
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    今月の講習会の紹介をするつもりでしたが、8月20日に申し込みが始まる式部型の詳細を出していなかったこと、また今後の講習会スケジュールの変更があるため、今回はお知らせ優先にさせていただきます。

     

    こちらは御所解きの裂に刺繍をあしらったものです。

    去年の刺繍教室の作品展のため、私が刺繍したものなのでちょっと残念なレベルですが、式部型の画像がこれしかないのであしからず。

    画像では大きく見えるようですが、手のひらに乗るような小さな小物入れです。

     

     

    まずは講習会の変更のお知らせです。

     

    今年の講習会スケジュールで予定されていた

     

    11月(金封袱紗、三段口扇襠筥迫、筥迫装飾)

    12月(四ツ襠紙入、式部型小物入)

     

    は、「中止」とさせていただきます。

     

    予定されていた皆様、本当に申し訳ありません。

     

    11月、12月は別のスケジュールになりますので、後日決まり次第お知らせいたします。

    10月の予定までは通常通り開催されます。
     

     

    それから9月19日開催の『式部型小物入』の詳細を出していなかったのでアップしました。

     

    こちらの詳細を出していなかったのは、「対象者レベル」を結局去年と同じにするかどうかに悩んでいたからです。

     

    筥迫工房の講習会は、全ての講座で「どうやったら全員が時間内に確実に完成できるか」が最大の問題です。

     

    これは最も手間のかかる型ですが、中級を経た人であれば作れるレベルではあると思います。

     

    しかしながら、「慣れ」とは別に、「作業速度」は非常に個人差があるので、今回のように工程の多い型になると終了時間を想定することがとても難しくなります。

     

    対象が「縢襠付筥迫を余裕で作れるレベルの人」というのはあくまで自己申告でしかないので、終了時間を「17時〜19時(午後7時)」と幅を持たせることでとりあえずの解決を図りました。

     

    結局そこか、と思われるかもしれませんが、遠方から参加される方も多く、指定でチケットを買われている方にとって、終了時間を示すことは大事なので、どうかご了承いただきたくお願い申し上げます。

     

    しかし上級の型が増えれば増えるほど同じ問題にはぶつかるので、何か別のやり方を考えなければなと考えてはいます。

     

     

    もう一つの変化

     

    11月、12月の予定を中止(組み直し)にした理由は、別の講習会会場を11月から使えるようになったからで、こちらではお針子会とは違うやり方をしたいと考えています。

     

    現在会場として使わせていただいている「お針子会」は、講習会会場としてとても使い勝手は良いのですが、いかんせん和裁教室や刺繍教室で使われていない日だけを使わせていただいているため、どうしても「単独講習」にせざるを得ません。

     

    「単独講習」には1日で絶対に完成させる!というのが最大の利点ですが、今回の型のようなものにはその良さが難しさにもなります。

     

    そんなわけで、前々から考えていた「連続講習」を開催することになりました。

     

    連続講習の良さは何より「自分のペース」で作れることです。

    そのかわり、単独講習なら1日で作れるものを何日もかかって作ることになるので、遠方の方にはまず利点がないのですが、お針子会を会場とした単独講習も並行して続けていくつもりなのでご安心ください。


    新しい会場では、4名程度の小規模なやり方から無理なく始めようと思っていますし、ある程度の道具類は常備して貸し出しできるようになるとは思います。

     

    そして、全員が違う作業をすることになるので、単独講習のように効率的には進みませんが、楽しみながら「ゆるく」作業したい人には最適ではないかと思っています。

     

     

     

    いづこも同じ状況でしょうが

     

    実は講習会のやり方を変えるに至ったもう一つの理由があります。

     

    私ごとで大変恐縮ですが、最近、実父の介護のレベルが一気に進んだことにより、講習会で丸二日潰してしまうことや、単独講習だけで一年の予定をまとめて出すというような講習会を続けていくことが難しい状況になってきたということがあります。

     

    区切りよく来年からと思っていたのですが、父の状況が急激に変化していること、新しいお教室のお話が同時期に進んできたことなどから、早々に進めた方がいいだろうと考えました。

     

    準備や他の調整などを考えて、9月中には詳細を決めて本年度11月の開始を目標に考えていきます。

     

     

    色々と状況が変わって皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、できるだけ皆様の要望に添えるよう、そして自分にも無理がないやり方で続けていきたいと思っておりますので、何卒ご了承いただきたくお願い申し上げます。

     

     

     

     

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    【2018.08.15 Wednesday 10:17】 author : Rom筥
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    鏑木清方と筥迫
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      今回は、以前からブログで取り上げたいと思っていた「鏑木清方(かぶらききよかた)」について書きたいと思います。

       

      さじき(昭和20年頃)

       

      鏑木清方(1878年〜1972年)は、明治から昭和期を生きた画家で、伊東深水、上村松園と並ぶ三大美人画家として有名です。

       

      なぜ清方なのかと言いますと、とにかくこの人の絵の中には「筥迫」がよく出て来るからですね。

       

      私が一番初めに清方の絵に興味を持ったのは、上の「さじき」という作品で、少女の胸元に覗く赤い懐中物がとても印象的でした。

       

      モデルの時代背景が明治頃とすれば、びら簪が付いていないので筥迫ではない。

      三ツ巻きの紙入れが箱型なところが、衣装づけとして少々意図ありげです。

       

      同じ美人画家でも、伊東深水と上村松園の作品で明らかな懐中物を探したのですが見つからず。

       

      浮世絵でリアルな筥迫はよく時々見かけますが、日本画でここまで精密に筥迫のディテールを描いている作家はあまりいません。

       

      花見幕(1938年)  

       

      いやん、田楽型のびら簪♡

       

      江戸時代の筥迫は「簪挿し」はないので、筥迫から完全に飛び出るように挿します。

      だからすごくびら簪が目立ちます。

       

      清方の作品の中の懐中物は、人物設定によって使い分けをされているので、そんなところを見るのも懐中物好きにはたまらん楽しみです。

       

      今回、初めと終わりの画像を除いて、あえて懐中付近のみ切り取って引用的に掲載させていただいています。(全体をそのまま使うのもはばかられるので、、)

      ご興味のある方はそれぞれの全体像を探してみてください。

      とても美しい作品です。

       

       

       

      清方の父親は毎日新聞の創始者の一人で、ジャーナリストでありながら作家としても活躍した人物だそうです。

       

      清方自身も小説家を目指すものの、父からは画家としての道を勧められ、17歳の頃から当時父が経営していた「やまと新聞」で「挿絵」を描き始めます。

       

      美人画でありながら、細密な描写で風俗を描いた画家と言われたのは、文芸に寄り添った挿絵画家という道が出発点だったからなのでしょう。

       

      春宵(江戸中期の御殿女中)  

       

      この作品では「落とし巾着」を出していますが、江戸時代の人は中に入れています。

      なぜならこの時代の筥迫は大きく、中に物を入れて半壊中すれば簡単に落ちてしまうので、ストッパーとしての落としは必須でした。

       

      維新以降の筥迫は、江戸から30年ぐらいのブランクを経た後に復活しているので、その時点でかなりサイズも小さくなっていましたし(絵の中の筥迫も実際の江戸型よりかなり小さい)、すでに落とし巾着の意味もわからなかったようで、明治頃の写真には巾着を出しているものをよく見かけます。

       

      巾着を出していいとか悪いとかの議論は昔からありますが、筥迫がより小さくなり江戸の物より落ちにくくなっているとは思いますので、着物を着慣れている人の動き方であれば落とさないかもしれません。

      私としてはせっかく作った筥迫を落としたくないので、巾着は帯に入れることをお勧めはしますが、「入れないのは間違い!」とまでは言わなくていいんじゃないかと思っています。

       

      御殿女中は「びら簪」も付けていないで、時代考証という意味では曖昧だったかもしれませんが、筥迫の襠は本来の「箱襠」で描かれているので、やはり江戸時代の筥迫を描こうとした意図は大いに感じられます。

       

      びら簪を横挿しにして、重さで下がっているのもやけにリアルです。

       

       

      衣装づけ

       

      「近代日本の身装文化(高橋晴子著)」の「明治中期の新聞小説挿絵」について書かれた箇所から引用させていただきます。

       

      新聞小説挿絵の身装についての指示性は、端的にいえばキャプションつきの絵ということだが、その時代の小説作家たち一般の、登場人物の身装記述の熱心さによって、その重みを倍増している。

       

      こうして衣装づけは、本格的な長編小説の女主人公にもなると、一段の行数の4分の1にも達することがめずらしくない。

       

      ここでいう「衣装づけ」とは、その人自身を明確に表現する着こなしのような感覚だとは思いますが、毎日違う服を着ることが当たり前になっている現代人と、江戸、明治、大正時代の衣装付けでは、その感覚というか重みが全く違います。


      花ざかり

       

      この手に隠れるように描かれている筥迫が、ことさらその物を主張しているところがにくい。

      (でもびら簪の挿し位置は近代風)

       

      この時代のひとがそれほどまでに衣装づけに執着した理由のひとつは、現代とくらべると、着衣、髪型による人間の類型化、すなわち枠付けに、かなりの妥当性があったためだろう。

      やや突飛な事例だが、新聞紙面の片隅に散見する行き倒れのひと、自殺者など、すべて身元不明の記事には「商人体の男、、、」等とあって、ときにはふんどしの色までのくわしい衣装づけのあることがふつうだった。

      ひとが身につけるものに対するつよい執心は、この時代、衣類の資産価値がまだまだ高かったため、という理由も考えられる。

      人並みの暮らしをしている勤め人や、小商人の家庭では(も)、もっている衣類の種類も数も現代とくらべるとはるかに少なかった。

      一枚の着物を繰り回すことは、美徳というよりも必要からだった。

      気に入った普段着は、縞模様がまるでその人そのものにみえるくらい、ひざがぬけるまで着ることもめずらしくはなかった。

       

      夏の武家屋敷(1957年)

       

      こちらはただの紙挟みのようですが、耳かき付きの簪を挿しています。

       

      例えば明治・大正期の作家であると、第二章3で述べたように、作中の人物についてはふつう詳細に衣装づけするものだったから、その方面の知識も趣味も豊かで、遺された関連文章がわずかであっても、傾聴すべき事実は多々ふくまれている。

      作家としてはとくに身装関連の文章を多く書いているのは、長谷川時雨、平山蘆江、与謝野晶子、宇野千代、森田たま等である。

      作家以外では、新派の河流章太郎、画壇では洋画家の木村荘八、そしてとりわけ鏑木清方だろう。

       

       

      これは清方の「魔風恋風(明治36年)」の中の挿絵ですが、縢襠の筥迫(もしくは紙入れ?)、懐中時計、半襟に止めている小さなブローチ。

      これは作者が文中で衣装づけしたものを清方が忠実に再現しているのかもしれませんが、もしかしたら文中に衣装づけはなく、登場人物の立ち振る舞いから清方自身がコテっこての衣装づけをしている可能性もありますね。

       

      この時代の懐中物は、その人物を衣装づけするには持ってこいの小道具だと思います。

       

       

      先日の講習会で清方の話が出たのですが、その時参加していたはぐれ猫さん(装身具を研究している方)曰く、装身具好きから見た清方の作品で一番のオススメはこちらの「嫁ぐ人」だそうです。

       

       

      小道具使いで萌え感満載の清方の作品は、現代なら立派なオタク作品になっただろうと考えると、上村松園の美人画も大変惹かれるのですが、やはり私は清方の美人画に軍配を上げてしまいます。

       

      ちなみに、私は清方の作品ではバイオリンを弾く女性を描いた「秋宵(しゅうしょう)」が好きです。

       

       

      清方の作品が見られるのがこちらです。

      鎌倉市鏑木清方記念美術館

       

       

       

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      【2018.08.10 Friday 11:58】 author : Rom筥
      | 絵の中の嚢物 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      これしか入らない「ザ・懐中物」!
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        私自身の今年の変化といえば、新規さんからの仕立ての依頼を請けないことにしたぐらいなのですが、そのためにできた時間で新しい型を試作する機会が増えたり(公開はしていませんが)、今までできなかった調べ物などにあてる時間が増えてきました。

         

        私としては新しい型を試作しているときが一番楽しいのですが、時間をかけて出来上がったその型をどう活かそうかと考えたとき、即、講習会につなげられれば楽なのですが、そう簡単にいくものばかりではない。

        自分がいいと思っても、それが人に受け入れられるかどうかは別問題です。

         

         

        型が増えてくるということ

         

        型がいくら増えようとも、私の活動において「筥迫」というものが屋台骨となっていることに変わりはありません。

         

        講習会に来る方々も「筥迫が作れるようになりたい♡」と思って始める人がほとんどです。

         

        仕立ての依頼も刺繍を施した筥迫がほとんどですし、やはり女持ちの嚢物の中では萌え感満載のトップオブ懐中物です。

         

         

        しかしながら、筥迫のように実質「半壊中」にせざるを得ないものを別にすれば、お財布も兼ねる紙入れは、スられたり落としたりしないよう「全懐中」が基本です。

        (女性は少しは出るかもしれませんが、男性の着物では半壊中する方が難しい)

         

        紙入れの表向きは、細工を凝らした花鎖や小さな前金具はあるものの非常にシンプル。

        内面は「二見形」「吉原形」「香車形」だの、型によってそれぞれに名称がつくほど、実に多種多様な仕立てがあります。

         

        これは江戸〜明治初期頃までの傾向で、「手提げ」という外向きの文化が受け入れられると同時に内向きな紙入れ文化は消滅し、外向きな装飾具である筥迫だけが現代に生き残ってきたというワケです。

         

         

        ということで、型が増えるということは、講習会でこの外向き傾向の嚢物と内向き傾向の嚢物が存在してくることになります。

         

        見た目に可愛い「細工系」は、細かいだけで技巧は少ないいので受講者が集めやすい。

        かたや内面重視の「紙入れ系」は、技術的には難しいのに見た目がワンパターンなので受講者が集めにくい。

         

        このように同じ懐中物でも立ち位置が全く違うので、講習会の中で一緒くたに企画するのは非常に悩むことになります。

         

         

         

        ハイテク筆箱

         

        そんな時、ふと思い出したのが、小学校の頃に流行ったハイテク筆箱(多機能筆箱)。

         

        ロケット発射台のようにポップアップする鉛筆立て、あらゆるところに文具が収められる多機能性にワクワクした覚えがあります。

         

        なぜ急に思い出したか?

         

        これって江戸時代の多機能紙入れにすごくコンセプトが似ている!!

        江戸時代の人が見たら絶対喜ぶはず!

         

        内向き文化が消えてしまったと思いきや、日本人のDNAの中に連綿と受け継がれていたのですね。

        (江戸時代の人はストラップも好きだったしねぇ)

         

        小学生の頃流行った“ハイテク筆箱”がめちゃくちゃ進化してる!

         

        ↑こちらでは、ボールペンとかマジックとか入れられるように作って欲しいとありますが、それは至って既製品的な考え方。

        これは単一形状の鉛筆でこそできるギミックなのだよ。

         

        戦後の大消費時代は既製品にまみれていくので、多様な体型の人に合う洋服、多様なニーズに合うような入れ物が作られると、やはり独創的な意匠からは離れていきます。

         

        時代劇に出てくる市井の人々は、ただの袋状のものにお金を入れて三つ折りにし、紐でぐるぐる巻いたものを懐中していますが、こういうものこそ何でもごっちゃに入れられるし何にでも使える既製品。

         

        (これを三徳という人がいますが、広義では間違っていないものの、私的には気持ち的にちょっと割り切れない。これについてはまた後日。)

         

         

        江戸時代の紙入れの中には、多いものだと15もの「口(ポケット)」が付いていた物もあったらしく、それでも懐中できるサイズになっているということは、入れるものに合わせたサイズにきっちり作られているからこそ可能なのであって、そこに多様性はない。

        つまり、指定の物以外一切入らない!ということです。

         

        現代のように物に溢れていないので、決まった七つ道具だけで何でもまかなえちゃうという背景もあるでしょうが。

         

        江戸時代の大店の旦那が、ハイテク筆箱を懐中しているところをイメージしてもらえばよいかと(笑)。

        これを帛地で、それも工芸レベルで作っちゃうのだから凄すぎる。

         

         

        外見に可愛い細工系は女の喜ぶ世界。

        中身のシステムに凝るのは男の喜ぶ世界。

         

        現代の着物男子にこのような懐中物に興味を持っていただけると、私が一人楽しんで作っているような多機能懐中物を喜んで作ってもらえるのではないのか?と淡い期待を抱いております。

         

         

         

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        【2018.07.27 Friday 12:43】 author : Rom筥
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        2018.7 日本刺繍の定家文庫 nano mofさんの作品
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          こちらは、7月10日に一瞬掲載したものですが、改めて掲載させていただきます。

           


           

          画像は前々から用意していたのですが、確か梅雨も早々に開けて急に蒸し暑くなった時期で、何か清涼感のある作品をと思って用意していたものでした。

           

          nano mofさんの刺繍による定家文庫をご紹介させていただきます。

          去年(2017年)の秋にお仕立てさせていただきました。

          ご好意により掲載させていただきます。

           

          菊=秋ですが、この猛暑にうんざりしている皆さんへ、爽やかな秋をイメージしてほしいという願いを込めて(笑)。

           

          色味が何とも上品で、清楚なお嬢様的お筥です。

           

           

          nano mofさんにコメントを求めたところ、「刺繍下手くそなのに定家文庫に手を出してごめんなさい」とのことでした。
          刺繍教室の作品展に出品するために作られたそうですが、当時は五十肩との闘いだったそうです(ご苦労さまです、、、)。

           

          今の世の中で定家文庫を持っているのってほんの数人ですよね…。
          「やった(^^♪」って感じです。

           

           

          nano mofさんは、お嬢さんの成人式の筥迫のために筥迫作りをはじめました。

          掲示板を遡るとその頃のnano mofさんの筥迫が登場しますが、始めの頃は、確か刺繍半襟で筥迫をたくさん作っていらっしゃったと思います。

           

          刺繍半襟は見かけは素敵なのですが、筥迫を作り慣れてくると色々とうまくできないところができてくる。

           

          限界を感じた(弱った)nano mofさんさんに、すかさず日本刺繍を勧めたのがRom筥でした。

           

          その後はあっという間に地元の日本刺繍の先生を探し、お嬢さんの成人式に念願の刺繍筥迫を作ってしまったのでした。

          その間、確か一年ぐらい、、、。

          母の執念ですね。

          その時の様子はこちらの過去ブログをご覧ください。

           

           

          筥迫が縁で日本刺繍を始め、講習会にもちょくちょく参加いただき、今では定家文庫に至るです。

           

          最近のnano mofさんは、次女さんの成人式の前撮りが終わったそうで、次の三女さんの筥迫の前に、花嫁さんの筥迫を作ることにしたそうです(三姉妹!作りがいありそう〜)。

           

          人生は幾つからでも、思いもよらない方向に進むものだと、nano mofさん含め、己の胸にも手を当てて実感しています。

           

           

           

          定家文庫の飾り房

           

          定家文庫を鑑賞する場合、まず全面に施された「刺繍」に目が行くのは当然のこと。

          しかし、仕立師側の立場から言えば、定家文庫のこの雰囲気を作っているのは「房」です。

           

          この定家文庫から、飾り房は専門の職人さんに依頼しています。

           

          以前はショップで販売している房糸を使って私が作っていたのですが、定家文庫の格には絶対に「正絹の撚り房」というこだわりを持ち続けていました。

           

          筥迫や念珠などの撚り房は機械で作られたものがほとんどですが、このような定家文庫の房は「工芸の房」です。

          日本刺繍の定家文庫にこそ、この格が必要なのです。

           

          しかしながら、現代でその技術を持つ職人さんがいたとしても、この房を再現してもらうことはとても難しいことです。

           

          物作りは、自分が作るだけではなく、どうしても他の人の力が必要になる時があります。

           

          ネット全盛の現代は、あらゆるものがネットで探せるような気がしてしまいますが、実際は職人さんを見つけても、飛び込みでどのような知識があるかわからない人を相手にすることは、職人さんにもリスクがあるのでまず断られます。

          (私自身も、最近はネットだけでやり取りする方からのお仕立ては受けないようにしていますし)

           

          相手がどんな人かを短時間で理解するには、紹介という「人の縁」に勝る確実性はありません。

           

          何かをやっていれば、いつかどこかで縁は繋がるもの。

          しかし、そのような縁は、じっくり待つ姿勢を持ってこそやってくるものだと痛感しています。

           

           

          そんなご縁が結ばれても、一口に撚り房を依頼するといっても、房の色から房頭の角度まで細かい指定が必要で、「適当にこんな感じ作ってください」は職人さんには通用しません(苦笑)。

           

          たった一つの房のために、何度も試作が繰り返されて出来上がったものだからこそ美しいのだと思います。

           

           

          出来上がった作品は、その都度撮影し、関わった職人さんたちにお見せしています。

           

          職人というものは、出来上がった作品に自分の技術が埋め込まれ、それが更に美しい作品に昇華されることに、何よりも誇りを感じるものだからです。

           

          皆で寄ってたかって一つの美しい作品を作る。

           

          何とも素敵な世界です。

           

           

           

          定家文庫と筥迫

           

          『定家文庫』は別名「定家袋」ともいい、 武家女性や裕福な女性が化粧道具その他の小物を入れ、お供の女性に持たせた袋物です。

           

          私の手元に、花魁と禿を写したこのような古い画像があります。

           

           

          禿(かむろ)というのは、花魁の身の回りのお世話をする10歳前後の女の子のことで、ほとんどの花魁の写真には、この禿が華を添えています。

           

          そして、この画像で禿が抱えているのは「定家文庫」ではなかろうか?!

           

          禿の小道具(?)はいくつかあるようですが、定家文庫のような物を携えている画像を見つけると、ついうれしくなって保存してしまいます。

           

          定家文庫は、

          粧具を納めた箱を錦の嚢(ふくろ)に入れて組緒で結び、晴れの時は小婢、長婢が携えて従うことは、京坂で古風を残すひとつである。江戸では従来からこれは用いていない。(日本の美術5「守貞漫稿」定家文庫解説より)

          とあるように、関西の文化です。

           

          更にこちらの写真には、「花魁」ではなく「大夫」とあるので、「大夫=関西」(?)と考えるとしっくりきます。

          (これは定家文庫?それともただの箱?)

           

          しかし、よく見ると二人の禿の胸元には「筥迫」が!

           

          左の子は何だかすごい角度で入っているので、よく見ないと気がつかないですが(苦笑)。

           

          「装飾された筥」という面では、筥迫と定家文庫は近いイメージを持ちがちですが、風俗博物館の筥迫の説明によれば、

           

          御所周辺で確立をみた紙挟そして紙入が、いわば女官の手慰みとして、その趣味の発露として展開したとは別に、江戸での大流行は、専門職を登場させ、一種の威儀具のような贅沢品へと紙入を脱皮させた。 (風俗博物館)

           

          とあるように、定家文庫=関西、筥迫=江戸とはっきり棲み分けられていたと思います。

           

          維新以降は関西でも筥迫は普及していたでしょうし、定家文庫と筥迫が一緒に撮影されているというのも、私的にはちょっと感慨深いものがあります。

           

           

          ※現在、手持ちの材料(桐箱・金具等)が全てなくなった状態なので、しばらく定家文庫のお仕立てはお請けできません。

          あしからずご了承ください。

           

           

           

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          【2018.07.18 Wednesday 09:42】 author : Rom筥
          | その他の袋物 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          お見舞い申し上げます
          0

            関西での地震のお見舞いを書いたばかりなのに、今度は西日本の豪雨災害。

             

            信じられない高さで街中を流れる泥水が、まるで東日本の津波を連想させるものでした。

             

            その時にブログを書いていたのですが、違う世界の話をアップする気になれず手を止めておりましたが、昨日は豪雨からの晴天だったこともあり、ブログをアップしました。

             

            しかしながら、その直後の、晴天なのに川が氾濫するというあのすさまじいニュース映像を見て、現地が未だ災害の真っ只中という状況に、反射的に公開を見合わせました。

             

            災害時に筥迫関連の記事を更新したからといって何の問題があるわけでもないとは思いますが、また時期をみて公開しなおしたいと思います。

             

            お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

             

            被災地の復旧が迅速に行われ、現地の皆様が一日も早く日常生活を取り戻すことができますように。

             

             

            【2018.07.11 Wednesday 13:08】 author : Rom筥
            | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            『籠千代田お針箱』プレ講習会に変更
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              講習会の中級コースでは、申し込み後に教材一式が郵送されますので、その中に同梱されている指示書を見ながら下準備をしていただきます。

               

              下準備のある講習会なんてそうそうないとは思いますが、とにかく「1日で仕上げる!」任務を全うするために、ありとあらゆる手を尽くしています(苦笑)。

               

              型紙をホットメルト紙に書き写し、裁断してスジを入れる、という作業が基本ですが、筥迫のように巾着や房を作ってくるというものもあります。

               

              下準備はそれぞれ手の速さが違いますので、家でやった方が自分のペースでできるからいいと受講者には好評のようです。

               

               

              7月19日から申し込みが開始する『籠千代田お針箱』もこの下準備があるのですが、一つ問題があります。

               

               

              中の貼り込み部分はいつもと同じ作業なのですが、上の巾着部分は「自分で製図して縫ってくる」という、これまでとは全く違う準備が出てきます。

               

              筥迫の房や巾着はあくまで任意ですが、「籠千代田お針箱」は巾着部分ができていないと講習自体が成り立たないので、これを確実に作ってこれるかどうかは大問題です。

               

               

               

              縫うことは難しいのか?簡単なのか?

               

              以前ブログで、この型のことを「工作のようで簡単!」と書いた気がするのですが、これはあくまで中の仕切りのことです。

               

              上の巾着部分に限っては、縫うと言っても小さなものだし、ミシンならすぐできるだろうぐらいの気持ちでいたので、そのときはあまり難しさは感じていませんでした。

               

              しかし講習が迫ってくると、受講者全員に一定のレベルで、その日のうちに必ず仕上げさせるというノルマが重くのしかかるので、工程や下準備の内容を具体的に考えるようになります。

               

              どんな人が来るか?どんな布を持ってくるか?どんなトラブルが起こり得るか?をタイムスケジュールの中で考えていくと、眠れないほど思い悩むのが常です。

               

               

              今回は「製図」作業も含まれるので、これを自分一人で作業させてできるものなのか?という疑問が出てきました。

               

              昔はドレメ式だの文化式だのの型紙を使って自分で製図して洋服を作ったので、そんな経験がある人なら問題ない程度の準備ですが、今は手作り服など作る人の方が希少という世の中です。

               

              筥迫工房の講習会に来るような人は基本的に手先の器用な人が多いとは思いますが、筥迫の縢りなどは厚紙を縫うにも関わらず「指貫」を使わない人がほぼ半数もいる。

              貼り込みでは縫う部分がほとんどないので、そもそも各自の縫うことに対するスキルがわからない。

              (ミシンなら指貫を使うことはない?)

               

              和裁の先生からも「昔は初めて和裁を習う人でも、ある程度針を使うことには慣れていたけれど、今の人は針を持つ機会がほとんどないから、昔の生徒とは出始めのスキルが全く違う」と言われ、一人で事前準備させていいのかどうか、今まで発想しなかったことに不安を抱えています。

               

              そこで、今度こそ絶対に講習会をする!と宣言しているので、講習会はやりますが、内容を「プレ講習会」に変更させていただくことに致しました。

               

               

               

              プレ講習会とは

               

              プレ講習会というのは、実際の講習会の前に試験的に行う講習会のことです。

              新しい講座では時々開催しているのですが、非公開で行なっているので、これまでブログで紹介はしていません。

               

              実際の講習会と変わりはないのですが、その内容を元に変更すべきところを考え、実際の講習会に反映させるというものです。

               

              内容や手順の確認という場合もありますし、教材をたくさん用意してその中から好みを聞く場合もあります。

              時間配分を見るためだけに行う場合もあります。

              慣れている人を対象にすることもありますし、慣れていない人を対象にすることもあります。

               

              このプレ講習のおかげで、実際の講習ではほぼ時間内に安定して作業できるのですね(ご協力いただいた方には感謝!)
               

               

              今回、プレ講習会にする目的は「事前作業」にあります。

               

              縫い物に慣れていない人にはこれは無理だとか、この縫い方はわかりずらい等の客観的なご意見がいただきたいので、今回のプレ講習会には、縫い物なら説明をみれば大体縫い方はわかる、という方に来ていただけると大変助かります。

               

              ちなみに、通常のプレ講習会であれば、こちらからお誘いするので即受付なのですが、今回はすでに公募していることもあり、いつも通りの募集で行います。

               

              プレ講習で問題がなければ、以後の本講習でも同じ内容で行いますが、問題が有りと思えることは、以後の講習では大きく変更する場合もあります。(出来上がる形が変わることはありません。あくまで手順等が変わるだけ)

              今後、手順書だけで下準備を説明するか、動画にでもした方がいいのか(!)、はたまた連続講習にした方がいいのかなども考えたいと思います。

               

              今回のプレ講習会の様子は今回はブログでもレポートしたいと思いますが、あまり問題がないようでしたら、今年中に臨時講習を入れる可能性もあります。

               

               

              以上をご了解いただいた上で、『籠千代田お針箱』プレ講習(8/18開催)に申し込むか、以後の正規の講習会にお申し込みいただくかを考えていただければ幸いです。

              (ちなみに、プレ講習会は通常の講習費よりも少しお安くなります)

               

               

               

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              【2018.07.03 Tuesday 14:32】 author : Rom筥
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