『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
雛祭考2016
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    先週はあまりにも慌ただしい生活に振り回され、ブログが更新できませんでした。ごめんなさい。
    というのも、2月末から3月初めにかけては『雛祭』があるので、そのために講習会も入れないぐらい(苦笑)。
    まぁものすごく大変な期間なんですよ、私にとっては。


    人形(ひとがた)、守護形(しゅごがた)

    以前よりブログには度々登場するので皆さんご存知かと思いますが、私は雛人形が大好きでして、筥迫を始める前は雛人形をコレクションしていたんですね。
    雛人形なんてコレクションする人いるの?と驚かれる方も多いのですが、いるんですよここに。
    娘が生まれた瞬間に初めて思ったことは「お雛様どうしよう?」でした(笑)。
    私にとっては、まだ筥迫の「は」の字もない時代でした。

    自分の雛人形がなかった人は憧れの気持ちが強いのだとか、生まれた時から当たり前のように雛人形があると興味がわかなくなるのだとかいう意見もあるかもしれませんが、私としては、親(または祖父母)の好みで選んだか、自分の好みで選んだかの違いじゃないかと思います。

    私は小さい頃から古いお雛様に魅せられていました。
    古い作りの人形は初めから終わりまで職人の手が入って作り上げられているので雛の個性が違います。
    とても人間的というか(抜き型はクローンですから)。

    かつては古物商以外の入手ルートがなかった古い雛人形も、個人間の売買ができるネットオークションが全盛になったことで、私のような者でも入手しやすくなりました(骨董屋さんの雛人形は素性がわからなすぎて怖い)

    お雛様は一人の子供に一個のものだから、不要になったら人形供養に出してお焚き上げしてもらう、という一般的な考え方には外れるとは思いますが、お雛様を単なる厄を負うだけの「人形(ひとがた)」にしてしまうのは忍び難い。

    お雛様を個の存在と認識し、我が家の子を守ってもらう「守護形」として我が家に招き入れ、一定期の役を終えたら次に必要とする方(それが小さい子供でなくても)に受け継いでもらう、という考え方で良いのではないかと思っています。
    我が娘といえど、このお雛様を大切にしてくれるかどうかなんてわからないので(簡単に捨てられたら大変!)、私の目の黒いうちにさっさと嫁ぎ先は決めておきたい。

    その昔は、家の財力を雛で見せつける富の象徴的なところがあったので、誰もが所有できるものではなかったはずですが、現代ではどうしてこんな価格でお雛様ができるのかというぐらい量産品に溢れています。

    供養してお炊き上げするという方法は、大切にしていたものを処分する方法として必要だとは思うのですが、簡単に手に入れられる量産品のお雛様では、邪魔になったから処分するというような、雛の消費に思えてならないのです。

    しかし、一流の職人の手で作り上げたお雛様なら、できる限り後世に残しておこうと思うものではないでしょうか。
    人形(ひとがた)にするなら簡単なお雛様にして、職人が手をかけて作り上げたようなお雛様は守護形(しゅごがた)として大事に「お預かり」し、守護の必要がなくなったらまた別の人の手で大切に受け継がれていく存在であってほしいと思っています。



    大騒ぎ雛祭り

    コレクションというからには複数持っていたわけなのですが、今は自然と選りすぐった人形や道具だけが残りました。
    娘用の大掛かりな御殿飾りと芥子雛一揃い、私のものは40cmぐらいの大型の内裏雛と雛屏風、玄関飾り用に三人官女、お正月飾り用に柳サイズの楽人のみ。
    これでも相当コンパクトにまとめているのですが。

    自分が選んで招き入れる客人というのは家にとって良い気を持ってきてくれる存在だと思うのですが、私にとってのお雛様もそんな存在です。
    よく雛人形を出したいけれど億劫と嘆く方がいらっしゃいますが、雛を出す日を「時間ができた時」に設定してしまうとなかなかタイミングが掴めず出せないものです。
    そんな時は雛を「客人」に例え、出す日(お迎えする日)仕舞う日(お見送りする日)と考えてスケジュール帳に書き込むと、存外苦なく出せる気がします。


    とは言っても、我が家は東京の狭いマンション暮らしなので、お雛様を出すのはスペース的にとても大変です。
    いくらこの期間に仕事を入れないようにはしていても、どうしても急ぎの仕事は入って来るもので、娘の大掛かりな御殿雛を出したのは二年ぶり。

    雛人形は実家においてあるのですが、車で10分の距離を運ぶためだけにレンタカーを利用します(片づけ時も同じ)。
    娘と私の雛人形2セットを飾るスペースを空けなければならないので、そこにあったものを仕事部屋と実家に運び入れます。
    こんなことをしているので、雛人形を飾るのはせいぜい二週間が限界。

    これだけのことをして雛を迎え入れるのですから、ただのほほんと家族だけで雛を愛でるのはもったいない。
    ということで、この期間はとにかく人間の客人を迎え入れることにしています。
    我が家にとっては、お正月よりクリスマスよりも重要な期間。
    この二週間だけで、一体何十人分の料理を作ったことか(苦)。

    今のマンションに住んで14年になりますが、今年初めて「お隣さん」を呼びました。
    日常の挨拶や理事の仕事などで話す機会はあったのですが、お子さんのいないご家庭なので家を行き来する機会もなく、お互いの素性を知ったのはこの日が初めて。
    お酒が大好きなご夫婦だったので、飲み友達の下の階の住人も呼んで夜中まで盛り上がりました。
    東京のマンション住まいなんてこんなものです。
    でも雛がいなければこんな機会は一生なかったと思うので、これもそれもお雛様のおかげです。

    「今年はいい雛祭りだったねぇ」

    とは家人の談。
    男が言うことか?とは思いましたが、一応雛道具を運んでくれたので許すことにいたしましょう。

    雛人形を出したら是非客人を招き入れましょう。
    雪洞の明かりで語り合うととても楽しいひと時を共有できます。
    その様子を見て、きっとお雛様も喜んでいることでしょう。

    3月3日を過ぎて雛人形を出していると娘が嫁に行きそびれると言いますが、もちろんこれは面倒がって出しっぱなしにするのがだらしないという意味なので、初めからこの日にお見送りすると決めた日があれば、3日を過ぎても全く問題ないと私は考えます。

    本当はもっともっと語りつくしたいのですが、長くなりすぎるので続きの雛祭考はまた来年にとっておくことにします。




    宝鏡寺跡の雛人形(直衣・緋袴)
    ※お雛様の胸元にご注目(紙入有)。 




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    【2016.03.11 Friday 17:30】 author : Rom筥
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    ミニチュア匠の技
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      先日、テレビで紹介されていた「神の手●ニッポン展」を見て、「これ行きたい!」と娘と同時に叫んでいました。
      目黒雅叙園の百段階段は、雅叙園に行くまでのあの急な坂道といい、年を取ったら行きたくても行けなくなるだろうという危機感があります(笑)。

      出不精の私を更に「行きたい」と思わせたのは、精密な技術や繊細な表現に加えられた「趣向」が詰まった作品が展示されていたからで、中でも最も心惹かれたのは、ミニチュアハウスアーティストの島木英文さんの作品でした。
      ただ小さく精密というだけでなく、どのミニチュアハウスも「覗き込んで見る」ように作られています。
      遠近法の匠 島木英文 ミニチュアハウスアーティスト

      すてきなお家というのは、つい垣根越しに覗いてみたくなるもの。
      ミニュチュアハウスは、見やすく屋根を取り除いたり、壁を取り除いたりして作る物ですが、島木さんの作品は、一部を除いて扉の外側から中を「覗き込む」という作りになっています。

      もちろんその扉も小さいワケで、見えない〜!と言いながら娘と作品にへばりついて、位置を変えながら目を移動して覗き込むと、チラッと見える造形がとても精密だったりして、ヘンな達成感を感じるのがまた楽しかったり。


      パース・模型部

      私は若い頃に建築パースの仕事をしていたのですが、その頃はまだパソコンなどなくエアーブラシ全盛期。
      エアーブラシはイラストの世界に画期的な写実表現をもたらしたのですが、私がこの仕事を去る頃にようやくPCが出始め、枠組みだけの3Dパースを見て盛り上がっていたような時代でした。

      その後、世の中はものすごい早さでPCが普及して行くのですが、そうなるとイラストなんて描いたことない人がイラスト(らしきもの)を「仕事として」描いている職場に愕然とする日々。

      エアーブラシ全盛の頃は、イラストは絵を描ける人がする仕事ではあったのですが、PCは簡単にきれいな円が描けてそれをつなげればイラストらしきものになるので、悲しいかなちょっとしたカットぐらいなら誰でも簡単に描けるようになってしまったのです。

      ちなみに、私が教本で使っている「クマ子」はその象徴のような手抜き絵ですが、実は私はこういうポップなイラストがすごく苦手です。


      つまり私のような者でも、ポップイラストらしきものが描ける便利な時代になったということです(苦笑)。


      閑話休題。
      私がいたその部署は正式には「パース・模型部」といって、建築模型を作るグループもありました。
      今回のミニチュアハウスを見ていたら、その頃のことを思い出したというワケです。

      バブルな時代だったとはいえ、模型作りの仕事なんて手先の器用な人から見たら夢のような職場かもしれませんね。
      実際にはかなりブラックな仕事だったようですが、好きなことを仕事にするのはそういう側面から離れられないような気がします。

      もちろん、島木さんの作品は私が知っているような建築模型ではありません。
      ただのドールハウスでもありません。
      建築を知りつくした人が、プロの技で秀逸な趣向を詰めて作った素晴らしいアート作品でした。



      人形用のミニチュア筥迫

      もう一つ、今回の展示に興味を惹かれたワケは、タイムリーにも人形用の精巧な筥迫を作っていたということもあります。
      (あ、ちゃんと教本作っていますよ、これはほんのお遊び)

      先月行なわれた「お針子会刺繍教室作品展」には多くの方にご来場いただきましたが、男性一人での来場者もちらほらと目につきました。
      筥迫コーナーに来た方に声をかけたところ、人形を作っている(または興味がある)という方が何人かいらっしゃいました。

      人形に興味があって筥迫を見に来るなんていったら、それは「人形用の精巧な筥迫」に興味があるというわけで、そう言えば、マダムKも精密な人形用の筥迫を作りたいと講習会に参加されていたし、お人形が精密になるとアクセサリーにも精密さを求めたくなるのは自然なことなんでしょうね。

      ということで、思い立って「人形サイズの筥迫」を作ってみました。


      小さいですよ、すっごく。

      私は手が小さいので、あまり小さく見えないかもしれませんが。


      以前にも市松人形用の筥迫を作りましたが、この時は「薄さ」を第一に考えて作ったのですが、どうやら精巧な人形用の筥迫には「縢り(千鳥掛け)」が必要なようです。

      市松人形の狭い胸に入れることができるかとか、SDのふくよかな胸に入れることができるのかだとか、そんな小っちゃなことは気にせずに、とにかく実際の筥迫と同じ型、同じ工程で縢っちゃいましたよ。

      三つ折り、段口、鏡、縢り付き。
      厚みが出きたので、上挿し用に簪挿しも作れたし。


      筥迫は作り慣れているのでそれほど苦はありませんでしたが、一番の難関は何といっても「びら簪」。
      市販で売っている人形用のびら簪はありますが、鎖の太さや長さが気に入らなかったので、細い小豆鎖と一番小さなカンを使って自作しました(飾り房は間に合わなかったのでとりあえずパス)。


      びら簪の金バージョンも作ってみました。
      金はびらびら金具がちょっと大きめだったので、鎖の長さを斜め使いにしてみました。



      今回は思い立って作った物なので「精巧」というよりも「正確」ぐらいの出来なのですが、それでもこの小さい筥迫を見て家人が「かわいい!」とやたら盛り上がっていました。

      この「かわいい」は、「小さい=だから単純化」したものよりも「小さい=なのに精巧」つまりいつも見ている型なのに全く同じでそのまま小さい!ことに萌える要素が詰まっているのではないかと思います。

      「かわいい!」レベルはただの「器用な手」
      「すごい!」レベルが「神の手」

      ということで、まだまだかわいいレベルのRom筥の手でした。




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      【2015.06.04 Thursday 17:07】 author : Rom筥
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      その他の筥迫 『市松人形用筥迫』2013.9
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        いつもの筥迫と何かが違うような、、、と思われた方。
        そうです、これは市松人形用の小さな小さなハコセコです。



        小さくてかわいいので、今回はハコセコと表記してみます。
        (私はこのカタカナ使いはけっこう好き)

        以前、後藤コレクションでおなじみの後藤勝子さんから、市松人形用のハコセコを作りなさいと言われていました。
        いつか作らなければと思っていたのですが、留袖の細かい柄部分の端切れがたくさん残っていたので、今回ちょっと作ってみようかと思い立った次第です。

        実用筥迫などは少量の布帛を再生するにはとても有効ですが、装飾筥迫ではかなりの良いとこ取りなので、残ってしまう端切れが実は多い。
        残ったら次は実用筥迫に再利用して、それでも余ったら、何か使えそうなものないかな〜と、更に小さな細工物への再利用を考えます。
        そういう意味では、前出の「携帯用裁縫道具入れ」はほんの少しの端切れを再利用できるのでとてもよかったのですが、今回は更に小さな小さな端切れの再利用です。

        筥迫を作り始めた当初、ネットや本で片っ端からヒントになりそうな事柄を調べまくっていたのですが、人間用よりも先にヒットしたのが市松人形用のハコセコでした。
        日本人形の材料を扱っているお店でも、人形用のびら簪は比較的ラクに入手できます。
        人形用ハコセコは簡単に作ってもそれなりにできるので、自作する人も多いようで、人間が使う筥迫よりずっと親しまれているような気がしました。

        以前、銀座のアンティークモールで、いちまさん用のハコセコを大きさ別に額に入れて売られていたのを見たことがあります。
        びら簪がアンティークのお雛様の天冠に付いている飾りで作られていたので、そればかりに気を取られ、ハコセコの出来はほとんど覚えていない、、、。

        しかし私が作ろうとしているのは、後藤さん曰く「精密な工芸品のようなハコセコ」という高いハードルがあります。
        できるだけ本物に近い作り方にこだわりました。

        人形用ハコセコは、人間用のものより「厚み」に神経を使わなければなりません。
        後藤さんから普通サイズ(8〜12号)のいちまさんに使える筥迫の大きさを教えていただいたのですが、厚みは7mmが限度とのこと。
        二つ折で外見だけ筥迫に似せて作るのであれば、簡単に薄くすることはできますが、本物に近い精巧さを求められれば厚みはでてしまいます。



        表布も裏布もしっかり折り返しています。
        厚みを抑えるため、今回は段口を付けるのはやめました。
        飾り結びは極細の打ち紐を使い、緒締は4mmのレッドメノウを使いました。
        厚紙の選択が今イチでハコセコの角が付かず、千鳥掛けは断念。
        びら簪は、透かしパーツに極小の座金、丸カンは3mmです。
        鏡はさすがに貼り付け用のミラーですが。

        そして、この極小ハコセコの一番の難関は、何といっても横幅15mmの落し巾着です。
        ハコセコ本体極とのバランスを見ながら、極限まで小さくしてこれが限界。
        「指先」と言うよりも「爪先」でのチマチマ作業で、折り目を止め付けようと思っても爪で隠れて見えないほど(ほとんど勘)。
        次回は意地を張らずピンセットを使おう。

        今回は試作なので、とりあえず作ってみた程度の作品。
        数をこなせばもっと精密なものができるようになるとは思いますが、工芸品のような、、、は、細かい日本刺繍で、びら簪も銀製で設えてもらうことができたら少しは近づけるのかもしれません。

        筥迫作りは器用でなくても根気さえあればできます、と常々申しておりますが、この極小ハコセコは、さすがに器用な人でないと作る気にさえならないでしょう。
        こういうのを作っていると、子どもの頃、どこまでも小さな折り鶴を作っていたことを思い出します。
        手先がちょっと器用な子だと必ず挑戦しますよね。
        今でもできるかなと1cm四方の紙で折ってみました。


        わかりますかね?真ん中の小さいヤツです。
        なんだかやたらとハコセコが大きく見えてしまいます。

        しかし出来上りはなんかボロボロ(笑)。
        今は手先よりも目元の方がおぼつかない。そろそろ眼鏡必要かも、、、。



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        筥迫ワークショップ 
        ■実用筥迫『三段口扇襠筥迫』<2日コース>
        10月13日(日)、14日(月・祝)

        各日とも10:00〜18:00
        場所:東京都豊島区池袋「お針子会」
        ※現在受付中です。
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        【2013.09.09 Monday 10:54】 author : Rom筥
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        百種の犬筥 〜ももくさのいぬばこ〜
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          東京は京王プラザホテルで展示されていた「百種の犬筥」を見に行って来ました(Y.Sさん情報ありがとう)。
          今回はホットメルト紙のことを書こうと思っていたのですが、犬筥があまりにもかわいかったので、こちらの記事を書くことにします。



          3階メインロビーに、どど〜んと犬筥の雛壇が飾られていました。
          かわいい、、、
          私は犬筥が大好きです。見ているだけで癒されます。

          犬筥(いぬばこ)は、顔が子どもで体が犬という雄雌一対の置き物で、張子で作られた上下2つに分かれる箱型をしています。
          男犬(右)にお守りを入れ、女犬(左)に化粧道具を入れたそうです。

          犬筥の起源は「狛犬」です。
          平安時代から、宮中では天皇の守護獣として狛犬が飾られていました。
          犬のお産が軽いことから、次第に張り子の筥犬を産室に飾るようになったそうです。
          そんなことからか、あの怖い顔の狛犬がかわいい子どもの顔に替わっていったのかもしれません。
          宮中の風習なので、愛子さまご誕生のときも、皇后様から贈られたのは記憶に新しいですね。

          江戸時代になると武士大名の風習として、姫君の婚礼道具にも使われるようになりました。
          この時代、犬筥が雛人形の調度に加えられるようになったのも、天皇の厄を払うものとして犬筥が使われていたからで、内裏雛のお供に置くのはごく自然な流れだったようです。



          犬筥は、「御伽犬(おとぎいぬ)」「宿直犬(とのいいぬ)」「犬筐(いぬばこ)」「狗筥(いぬばこ)」と色々ないい方があります。
          御伽犬なんてホントすてきないい方ですよね。
          「犬箱」よりも「犬筥」と使われることが多く、筥迫のように「箱」で表すにはちょっと物足りないというような扱い方です。

          篤姫の婚礼では、閨房で無事ことを成した「証し」を犬筥に入れて知らせたとも言われています。
          筥迫もまた、姫君などの婚礼の際に枕絵を筥迫に忍ばせ、お付きの者が教えたと言われています。
          犬筥と筥迫、何となく似たものを感じてしまいます。

          京都で発祥した伏せ型の犬筥に対し、関東で登場したのは立ち型の「犬張子」です。
          犬筥は一対で極彩色の模様を施した上流階級のお守りでしたが、犬張子は単独の素朴な庶民のお守りです。
          京都の人形店では雛飾りに犬筥は定番と聞いたことがあるのですが(ほんと?)、東京では犬筥を知らない人の方が多いですね。


          これは須原陶磁工房の犬筥です。
          今は張子ではなく、このような焼き物がほとんどです。

          私は以前、アンティークの犬筥が欲しくて探していましたが、現代ものにもこんなかわいい犬筥があることを知り即購入。
          私は数年前に京都の「田中彌」さんで購入しましたが、この犬筥は手書きなので一つ一つ微妙にお顔が違います。
          京都に足を運ぶのは無理なので、お店に置いてある犬筥の写真を送ってほしい!と無理なお願いをしたところ、なんとそれを聞き入れてくださり(言った本人もびっくり)、更には台は黒板でなく赤のお座布にして欲しい!とお願いしたところ、快く引き受けてくださいました(なんとうるさい客)。
          田中彌さん、その節は大変お世話になりました
          今ではこの子たちが我が家の玄関で常時番をしてくれています。
          私が持っているのは後ろの白の一対です。
          画像はどちらも鶴模様ですが、我が家にあるのは左が亀、右が鶴の模様なので「鶴ちゃん」「亀ちゃん」と呼んでいます。

          そういえば当時これを買ってルンルンで玄関に置いたところ、実家の母が来まして、鶴ちゃん亀ちゃんを見た途端
          「何これ?気持ち悪い、、。」と言われてしまいました(怒)。
          私にとってはすごくかわいい犬筥も、人によってはすごく気持ち悪いものに見えるようです(涙)。
          皆さんにはどう見えるんでしょうねぇ。

          しかし犬筥は狛犬がルーツなので、昔のものは口が阿吽形になっているのですが、うちの子たちはどちらも吽形になっていて、それが唯一不満なこと。
          ※「阿形(あぎょう)」は口を開けた形、「吽形(うんぎょう)」は口を閉じた形。


          と思ったら、こちらは左が「あ」になっている!とうれしくなりました。
          しかし、確か狛犬は左が「ん」で右が「あ」なのだが、、、(なぜだ犬筥?)。
          白と金があるのは、産まれた時は白の犬筥で、お嫁入りの際に金に彩色すると説明書きにありました(あ〜これも欲しい〜)。


          京王プラザの「百種の犬筥」は3月31日まで展示されているそうです。
          須原陶磁工房の犬筥も販売されています。
          ご興味のある方は行かれてみてはいかがでしょうか。




          ============================
          お知らせ
          ============================
          筥迫ワークショップ『装飾筥迫』 
          5月3日(金・祝)、4日(土)

          上記の申し込みを、3月26日 21時以降に開始します。
          指定時間以降に申し込み画面が表示されますので、ご希望の方は以下ショップからお申し込みください。(商品購入という形になります)
          筥迫ワークショップ申し込み

          ※7月14日(日)、15日(月・祝)実用筥迫『三段口扇襠筥迫』のお申し込みは5月末に開始します。




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          【2013.03.25 Monday 14:26】 author : Rom筥
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          雛祭り2013
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            今日は雛祭りでしたね。
            皆さんのお宅ではいかがお祝いしましたか?

            我が家は私が雛大好きなので、毎年雛祭りだけは盛大にやっているのですが、今年は仕事の納期が重なったり、講習会の準備があったり、確定申告が大幅に遅れたこともあり、雛を出す暇が取れず、結局今日出して今日仕舞うという、何ともインスタントな雛祭りになってしまいました。

            去年、娘が「ベットがほしい!」と騒いで、娘の部屋を占有していた雛道具を私の実家に移動することになりました。
            実家は一駅分の距離なので、最近はレンタカーも時間単位なら安いし、まぁ車を借りて取りに行けばいいか、、、と安易に考えていましたが、いざ取りに行くとなると出すのも仕舞うのも一日がかりになってしまうので、今年は実家に預けた御殿雛は出さずに、家に保管している雛だけを簡単に出すことにしました。

            Top画像は玄関先のお飾りです。
            玄関は毎年この三人官女に生花を飾っていましたが、今年は一日だけのお飾りということで生花は買わず、いつも御殿に飾っていた桜橘を置いてみました。
            犬筥はお気に入りで、お正月の楽人、雛の三人官女、クリスマスの馬小屋以外は、いつもこの犬筥が玄関を守ってくれています。
            雛の季節は大きな内裏雛のお供になるところですが、今年は三人官女に合わせてみました。
            しかしバランス的にデカすぎ、、、。
            でも小さい犬筥は高いのよ(特にアンティークのは)。

            毎年、3月3日は娘の雛祭り、その後は行きそびれる心配のない母たちの雛祭り(飲み会)で盛り上がりますが、今年はとにかく忙しいので、母たちの雛祭りはなし。
            さすがに娘の雛祭りだけは無視するワケにはいかんと、本日、娘の友だちをたくさん招いて雛祭り会をいたしました。



            大きなテーブルいっぱいにこれでもか!というぐらいお菓子を用意し、居間にはこちらの大きな雛を出しました。
            後は無礼講で、娘たちにはくれぐれもこの側で暴れるなとだけ忠告して、私は仕事部屋に閉じこもります。
            でも祝宴(?)を始める前に、雛御前にお菓子をお供えさせます。
            これは我が家の勝手なルールです。
            気がつけばマスコットのうさぎも供えられていました(笑)。

            しかし、お菓子を好きなだけ食べられる夢のようなお祝いと思いきや、「私これきら〜い」、「私、食べられるお菓子これだけ〜(三つぐらい)」と、今時の子どもたちはお菓子の好き嫌いもけっこうあります(ケーキやシュークリーム、スナックやチョコレート菓子のようなもので、決して都昆布のようなものはない)。
            保育園児の頃、きれいな和菓子をたくさん用意したら、ほとんどの子があんこが食べられず、和菓子大好きな私はけっこうショック。
            それ以来、洋菓子系の簡単なお菓子しか用意しないようにしたのですが、それでも好き嫌いが多くてびっくりです。

            そういえば先日、娘の学校の調理実習で「白玉団子」を作ったらしいのですが、付け合わせはあんこと思いきや、あんこを食べられない子が多いので「みたらし」になったそうです。
            和菓子屋さんも受難な世の中です。

            それでもけっこう食べつくされていたので、普通にお菓子が好きな子にとっては夢のようなひと時だったことでしょう。
            私も来年は2月後半から3月はできるだけ用事を入れないようにしよう!と心に強く誓った2013年の雛祭りでした。



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              そのような場合も、こちらからご連絡ください。
            【2013.03.03 Sunday 22:21】 author : Rom筥
            | 人形あれこれ | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            雛祭り ナツメ型の雪洞
            0
              もうすぐ雛祭りですね。
              まだ体力も完全に戻っていないし、仕事も忙しかったので、お雛様を出すのが今日になってしまいました、、、(苦)。
              お雛様を出すのは、精神力がいります。
              気合いをいれないと出せないですね。
              きっと年を取ったら出せなくなるんだろうなぁ。



              我が家のお雛様は御殿雛です。
              七段飾りも飾るのは大変だと思いますが、御殿飾りは組み立てるのがとても面倒です。
              御殿雛は関西のものなので、東京ではとても珍しがられます。
              御殿飾りは、七段飾りの一番上に乗せるのが一般的なのかもしれませんが、うちの御殿のように奥行きがあるものは、高い段飾りにはできません。
              たぶん昭和ぐらいのデットストックですが、これを入手したときの話はとても面白いのですが、これだけでかなり長くなるのでまた別の機会に書くことにします。

              お雛様は大正時代のアンティークです。
              母はお雛様には全く興味がなく、私は買ってもらえなかったので、昔からやたらとお雛様に執着がありました。
              でも現代のお雛様は顔がかわいすぎて好きじゃない。
              昔のちょっと怖いぐらいの顔つきのお雛様が好きで、骨董屋のお雛様を見にいくのが好きというヘンな子どもでした(笑)。

              正確には、このお雛様は娘のために揃えたものなので、初節句の縁起物にアンティークのお雛様を買うなんて、、、と年配の方には怒られそうです(見知らぬ人の物だったわけですしねぇ)。
              でも、娘が将来お雛様に興味を持つかわからないですし(案の定、ほとんど興味はありません)、面倒な思いをしてお雛様を出すのは私なわけで、それなのに好みでないお雛様に高いお金を出して買う気にはなれなかったので、やはり自分の好きなお雛様を買おう!と決めました。

              この頃は、まだ私の中に筥迫は存在していなかったので、やたらとお雛様にはまっていて、一年中頭の中は雛祭り状態。
              やたらとコレクションしていました。
              常にお雛様が3組、三人官女3組、随身4組ぐらい、お道具もかなりあるという状態でした。
              全てオークションで買っていたのですが、いい雛が手に入れば、いらない雛を買ったときと同じ値段で出すということをやっていたので、かかるのは送料ぐらいのものでした(笑)。
              しかし、それだけあっても、東京の狭いマンションに置ける場所も飾る場所もなく、実際に雛祭りに飾ったのはこのお雛様ぐらいのものだったので、結局、それらのお雛様は全てお嫁に出し、娘に買ったこのお雛だけが最後まで残って今に至っています。

              今時のお雛様を持っていらっしゃる方からすると、なんでそんなにバラバラと持つのか、、と思われるかもしれませんが、昔のお雛様というのはセット売りされていなかったんですね。
              セットで売られるようになったのは、たぶん戦後以降のことです。
              それまでは女の子が生まれると、まずは内裏雛を買って、伯父さん叔母さんが官女さんを買ってくれて、翌年には何を買って、、、というように揃えていったようです。
              ですからその頃の雛壇は、大きさも種類もバラバラです。
              その代わり、お道具などは色々なものがありました。
              きっと日本橋の十軒店の雛市とかに行って、これにしようかあれにしようかと選んだのでしょうね。
              今はどの家のお雛様もみな同じで、きれいに揃っているけどつまらない。
              私はお道具よりお人形の方が好きなので、それほどお道具は揃えていませんが。

              ちなみに、このお雛様は大正時代のものなのに、なぜかセットで出ていたので、とても珍しかったと思います。
              もちろんお道具はセットで売られていたりはしないので、毎年コツコツと自分の好きなものだけを集めていきました。



              今年はやっと御殿にちょうどよい大きさの雪洞を買いました。
              去年まで使っていたのは大きな雪洞だったので、御殿の中に入らず、両脇にセットしていました。
              このナツメ型の雪洞は高さ18cmですが、この大きさで電気がつくものはなかなかないのです。

              よく、子どもも大きくなったから、お雛様を出すのが面倒、、、と言われる方がいらっしゃいますが、毛氈に内裏雛と雪洞だけでいいので出してくださいと私は言っています。
              雪洞の灯りって、本当にきれいです。
              私は夜に部屋を暗くして雪洞をつけるのが好きです。
              雪洞に照らされたお雛様のきれいなこと。
              お雛様は暗いところで見るものだと思えるぐらいです(怖いという声もありますが、、)。
              うちの娘は小さい頃、このお雛様がある部屋で、雪洞の灯りを付けて寝ていました。
              クリスマスツリーのライトや、お雛様の雪洞の灯りの中で寝るというのはとてもドラマティックで、心に残るのではないかと思います。



              御殿の全景を撮影して、このブログに貼って今気がつきました。
              御殿の屋根の上にぬいぐるみが、、、(娘のやつ)。
              でも面白いのでそのままアップすることにしました(笑)。
              筥迫も一つ飾りました。
              【2012.03.01 Thursday 23:06】 author : Rom筥
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              2011年 雛祭り!
              0
                今日は娘のお友達を招いて雛祭会をしました。
                以前は雛祭り用の料理を作ったりイベント等をしたこともありましたが、今はとにかくお菓子オンリーです。



                テーブルに乗せきれないほどのケーキや果物、お菓子などを、きゃ〜!!と絶叫されるぐらい山盛り用意して、今日だけは子どもたちだけの無礼講で大騒ぎしながら食べまくります(笑)。
                ただし、食べる前に皆でお雛様のお膳にお菓子を盛ってお供えするのがルールです。

                娘の雛祭りを3日までに済ませたら、後は嫁ぎ遅れる心配のないおばさんたちで、週末は連ちゃんの雛祭り飲み会です。
                昨年は招待するはずだった友人の不幸があり、どうしてもお雛様を出す気になれませんでしたが、二年ぶりにやっとフルメンバーが登場しました。

                先日「雛を祀るー日本人と人形ー」(三井記念美術館)という講座に参加しました。
                雛祭りが初節句と結びついたのは江戸後期になってからで、それ以前は女児というよりは「女性が楽しむ日」だったそうです。
                「ひなまつり だんなどこぞへ いきなされ」天保13年(1842年)
                女性にとっては、さぞかし心躍る時期だったことでしょうね。
                どうやら私には、この時代からのDNAが確実に引き継がれているような気がします。

                私は子どもの頃、自分のお雛様を持っていませんでした。
                きれいなお雛様を見るのは好きでしたが、特に欲しいとは思いませんでした。
                それが「欲しい!」という欲求に変わったのは、アンティークの古いお雛様に出会った高校生の頃のこと。
                今まで見慣れたお目々ぱっちりな現代顔のお雛様に比べ、なんとも怪しげな不敵な笑みが(高貴な笑みとは思えず)、多感な乙女心をやたらとくすぐったのです。
                骨董屋さんを覗いては雛人形を愛でる怪しげな女子高生(笑)。
                しかし骨董屋さんの雛人形はほとんどが薄汚れ裏ぶれていて、恐いもの見たさにはいいのですが、とても買いたいとは思えませんでした。

                そんな私に転機が訪れたのは、もちろん娘の誕生でした。
                娘が産まれる直前まで、回りの人たちに「このお腹の形は絶対に男の子だ!」と言われ続けていたので、男の子以外生まれるはずがないと頑なに信じ込んでいました。
                ですから、娘が生まれた瞬間はとにかく頭の中が真っ白。
                少し落ちついてから、まず頭に浮かんだのが
                「お雛様どうしよう!」でした(笑)。

                こんな私ですから、娘が10月に生まれたにもかかわらず、翌年の雛祭りは堂々と無視し、一年以上かけてお雛様を物色したあげく、やっと初節句となりました。
                それも節句の雛にアンティークを買ったのですから、実家の母や回りの人をかなり呆れさせたようです。



                左がそのとき揃えた娘の御殿雛です。
                雛は大正期の芥子雛ですが、御殿は昭和頃のデッドストックと思われます。
                御殿のわりに雛が小さいので、やたらとスケール感があります。
                やはり私はジオラマ好きなんだな〜とつくづく思います。
                小物はその後数年かけてコツコツと集めました。
                お道具の中に筥迫を一つ置きました。
                これは私が初めて作った娘の七五三の筥迫です。
                とてもアップで紹介できるような作りではありませんが、迷い苦労して作り上げた今につながる出発点です。
                お道具と一緒に置くのがふさわしいと思い飾りました。
                右が私の雛です。
                結局、自分の雛がほしくなり、数年かけて購入しました。
                明治期ごろの京雛と思います。

                今ではその情熱が筥迫にシフトしたので、雛を見る目も大らかなものです。
                たぶんこのブログにも毎年少しずつ、お雛の話が出て来ることでしょう。
                【2011.03.03 Thursday 21:54】 author : Rom筥
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                またしても馬小屋 〜三人の博士〜
                0
                  昨日の日曜日は、日本のカトリック教会では「公現の祝日」でした。
                  東方から三人の博士たちがやっとたどり着いて、馬小屋フルキャスト揃い踏みという日です。
                  というわけで、またしても馬小屋です。
                  なかなか筥迫に戻れません(笑)。



                  カトリック教会ではお正月はまだクリスマスの中で、この公現祭が来ないとクリスマスは終われないのです。
                  例年なら、この日はもう少し後なのですが、今年はお正月そうそう来てしまったか…(クリスマス終わり)という感じです。
                  ちなみに、この人形たちの衣装は、昔々、私が二十代の初め頃に作ったものです。
                  以前、スペイン人神父に「この人形たちの衣装はすばらしい!」と賛辞をいただきました。
                  どうも自国の馬小屋では、マリア様がロココ調の絢爛豪華な衣装を着ていることが多いらしく、この人形たちはとても聖書に忠実(まずしい身なり)…という意味の褒め言葉でした(笑)。
                  そりゃ私だって、博士たちの衣装に凝るよりも、マリア様用のきれいなドレスを作ってみたい。

                  我が家のお正月も、玄関はお正月飾り(楽人)に入れ替えても、リビングのクリスマスツリーは未だに健在だったのですが、最近娘が「お正月は鏡餅を飾りたい!」と言い出しました。
                  う〜ん、さすがに鏡餅とクリスマスツリーは合わない…と観念し、今回からクリスマスは30日に終わることにして、家の中は正しい日本のお正月飾りになりました。
                  まぁ普通の人が見たら、日本のお正月にクリスマスツリーは異様ですしね(笑)。
                  しかし、今年は鏡餅を解禁してしまったので、これ幸いと昔から憧れていた『門松』を玄関前に立ててしまいました。
                  ああ、やっぱりお正月は門松だわ〜とうっとりする私。
                  さすが日本人、どんな宗教にも対応できます(笑)。

                  かたや家人は元旦に、昔から憧れていたうれし恥ずかしの日の丸をベランダに掲げ、さすがの私も正直恥ずかしい気がしたのですが、つい「年の初めのためしとて〜♪」が口から出てしまいました。
                  この歌は「新春かくし芸大会」のテーマソングだったので、「ためし」とは書き初めなどの芸ごとのことだと勝手に思い込んでいましたが、「例と書いて“ためし”。今までしてきたことのようにという意味だよ。」とのこと。
                  実は皇室の繁栄を願う歌なのだそうです。
                  そして曲のタイトルが『一月一日(いちがつ いちじつ)』となるわけです。

                  しかし、キリスト教と神道と皇室賛美…。
                  まぁ新年には、日本スタイルで自分の神さまが来ると思えばいいのです。
                  日本人だし。日本の文化大好きだし(汗)。

                  今年も筥迫にとってよい年でありますように!
                  【2011.01.03 Monday 08:48】 author : Rom筥
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                  またしても馬小屋 〜聖誕〜
                  0
                    皆さま、クリスマスおめでとうございます。
                    またしても馬小屋です。


                    マリア、ヨゼフ、キリストが入り、やっとクリスマスらしくなりました。
                    それにしても、この人形を入れ替えるだけで一時間以上もかかりました。
                    関節人形とはいえ、なかなか思い通りに動いてくれないものです。

                    しかし三人の博士たちはクリスマスにはまだ着いていません。
                    世のきらびやかなクリスマスとは違い、一番始めにキリストの誕生を祝ったのは、貧しい羊飼いたちと動物たちだけだったのですね。



                    では博士たちは何処に…。

                    星をたよりにまだベツレヘムを目指している最中です。
                    がんばれ博士!救い主との対面は年明けだ!
                    【2010.12.26 Sunday 12:13】 author : Rom筥
                    | 人形あれこれ | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    またしても馬小屋 〜ベツレヘムへ向かう羊飼い〜
                    0
                      またしても馬小屋です。
                      実は、前回の写真は一昨年のもので、今年度の完成品がこちら。
                      やっと昨日出来上がりました。
                      毎年、微妙に配置や飾り付けが違いますが、今年は枝ものをふんだんに使い庭園風といった感じです。



                      ここ数年コンビを組んでいるのがFさん。
                      この大きなセットを女二人で組んで行くのですが、初めて組んだ年のドタバタに比べれば、あうんの呼吸で進めて行くことができるようになったので、ずいぶんラクになりました。
                      私の担当は全体のイメージを決めること、新聞紙と布で岩場を作り、人形の配置やポーズ取りがメインですが、Fさんは元美大の彫刻科出身なので大道具担当です。
                      絵を描くかのように枝物をいともカンタンに配置していく様は、まるでどこかのフラワーアーティストのようです。



                      これまでは、花屋にヒバを買いに行って飾り付けをしていましたが、最近は予算縮小でヒバは買いに行けません。
                      しかたなく近所の雑木林の切り落とされてあった枝を拾いに行ったのですが、しなびた葉っぱに納得のいかないFさん。

                      Fさん「わかった、私が直接切りに行こう!」
                      ロム筥「え?管理されている雑木林の枝を勝手に切るのはまずいよ!」
                      Fさん「それなら、裏庭(敷地内)の枝を切って来る!」

                      というと、手にノコギリを持って、あっという間に大量の枝を切って来ました。
                      限りなく細かいチマチマ系が得意な私は、針や鋏をやボンドがあれば何でも作ってみせますが、枝がなければノコギリを持って木を切りに行くという大胆な発想はさすがにありません(笑)。
                      おかげで今年は野性味あふれる馬小屋に変身しました。



                      このシーンは、天使によって救い主(キリスト)が生まれることを告げられた羊飼いたちが、ベツレヘムに向かうというシーンです。

                      この教会は、今は亡きドイツ人神父によって創立されたので、全てがドイツ流です。
                      ドイツでは馬小屋やツリーはクリスマス直前に飾り付けられるようですが、日本ではどこの教会も12月に入ると馬小屋を飾るのが一般的で、信者さんたちもそれを楽しみにしています。
                      そこで「キリスト誕生シーンはクリスマス直前にするべきだ!」という教会側と、「でも馬小屋を見たくて遠くからわざわざ訪れる来る信者さんもいる!」という私の間をとって、このシーンが誕生したというワケです。
                      ですから、日本中探しても、いえ世界中探しても、こんなセットを作っているところはないでしょうねぇ。
                      【2010.12.17 Friday 12:16】 author : Rom筥
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