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花嫁の筥迫 〜mo-pakaさんの婚礼〜
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    今月はmo-pakaさんより花嫁さんの筥迫レポートが届いておりますので、ご紹介させていただきます。

     


     

     

    結婚式用に筥迫(と懐剣入れ、丸ぐけ)を作りました。
    最初は、刺繍半衿を使って、白無垢用、色打掛用にお揃いのデザインのもの(玉縁と房だけ色違い)2つを作る予定でした。


    ところが、作っているうちに楽しくなってしまい、当日まで時間がないにも関わらず、振袖用の筥迫も作ってしまいました。。。
    (制作期間は、土日メインで作業して、合計で3ヶ月ほどでした。


    白無垢と色打掛用の筥迫には、内側に鏡ではなく、家族写真を入れました(私の七五三のときのものです)。
    色打掛用の筥迫(第1号作)は自分の記念にとっておいてありますが、白無垢用(第2号作)は中に両親への感謝の手紙を入れて、結婚式当日に両親へプレゼントしました。

    花嫁からの手紙は人前で絶対読みたくなかったので。。。

     

    (白無垢用筥迫のアップ写真は撮るのを忘れてしまいました。)


    想像していた以上に喜んでもらえたので、筥迫を手作りできて本当によかったです!


    懐剣入れは白無垢と色打掛とで房を取り替えて、同じものを使いまわしました。

    こんなことができるのも手作りのよさだなぁと思います。


    反省点としては、当日、筥迫房の根元を縛っていた糸が外れてしまったことです。房は相当きつく結ばなくてはいけないですね。。。

    振袖用の筥迫(第3号作)は、見よう見まねで刺繍にチャレンジしてみたのですが、当日アップで撮られなくてよかったという出来でした。


    玉縁が少し上達したのと、制作がスピーディーになったのを感じられて楽しかったです!


    結局当日までに巾着の作成が間に合わず、外国のコインを代わりに使うなど、本当にドタバタでした。。


    筥迫と懐剣入れ、丸ぐけ、伊達衿、つまみ細工のかんざしを、好きな色味の同じ布で作ったのですが、花嫁らしさも出せ、かつ胸元の飾りが多い割にはすっきりまとめられたかなと個人的には満足しています。

    振袖は私が成人式のときに買ってもらったもの、しごきは祖母が結婚したときに使ったもの(私の七五三でも使ったものです)、かんざしは母が成人式と結婚式で使ったものです。

     

    思い出の品・手作りの品で花嫁姿を揃えられて、本当に感慨深く、最後の振袖姿を満足して残すことができました。
    (髪も、念願の鬢付け油を使った地毛結いの日本髪ができ、感無量です。)

    お世辞にも器用とはいえない私でも、スムーズに作成を進めることができたのは、ひとえに教本の分かりやすさのおかげです。
    本当にありがとうございます!


    今はまだ正直、燃え尽き症候群なのですが(笑)、そのうち普段着着物用に第4号を作ってみようと思います。

     

     


     

    日本髪といい、日本家屋での撮影といい、昔ながらの婚礼スタイルは年配の方々に相当喜ばれたでしょうねぇ(私もこんな結婚式によばれてみたい!)。

     

    mo-pakaさんは成人式のお振袖に、ご親族の思い出の装身具を添えました。

    最近の筥迫婚礼レポートはこのようなスタイルが続いていますが、手作りの筥迫はコンセプトが合うのでしょうね。

     

    その昔、花嫁衣装は親が嫁ぐ娘へ思いを込めて誂えました。

    現代では、花嫁衣装を誂える親御さんは極少数だと思いますが、成人式の振袖を誂える親御さんは未だ多いと思われます。

     

    それを考えると、成人式に誂えてもらった振袖を結婚式に着るということは、花嫁から両親へ感謝を伝えているかのようで、私が親の立場ならたぶんすごく感激する、、、と思う(涙)。

     

    そして手作りの筥迫が花嫁のアイコンになる。

    ホントいい使われ方だと思います。

    まるでイギリスの「サムシングフォー」のようですが、サムシングブルーの代わりは「サムシングハンドメイド」ですね(笑)

     

     

    刺繍半襟は柄出しに悪戦苦闘しますが、何より折り返し部分にまでよけいな刺繍が入ってしまうので、どうしてもデコボコした感じになりますが、見た目がゴージャスですし、懐中してしまえば目立たないので気にしない!
     

    その点、簡単なものでも自分で刺繍を入れることができれば、一番効果的なところに柄を入れられますし、すっきり仕上げたい折り返しのところには刺繍がないので仕立てもきれい。

    筥迫のしかるべき場所に装飾がある、それだけで完成度が上がるものです。

     

    mo-pakaさん、よくがんばりましたね!

     

    私は日本刺繍の筥迫から入ってしまったので、どうしても日本刺繍のものばかり紹介してしまいますが、フランス刺繍でもきっときれいな筥迫ができると思います。

    筥迫は装飾がされてこそなので、色々な技法で筥迫を装飾してみてください。

     

     

    「鏡」の代わりに「写真」を入れる、これも素晴らしいアイデアです。

    三つ折りなので三面に写真を入れても面白いですね。

     

    装飾筥迫はびら簪がついていることから、安易に開け閉めをするような実用性はありません。

    あくまでも装身具として「飾り」の目的で使うものですが、せっかくの「箱」なので、何か物を入れたくなりますし、是非とも入れてほしい。

     

    出し入れを目的とするのではなく、しっかり保管するのが目的なので、記念になるような写真や手紙ですね。

    ほんのたまに、パンドラの箱を開くという感じです。

     

    年老いたときに筥迫を開いて当時を懐かしむ、そんな目的も装飾筥迫にはあるのかなと思います。

     

     

     

    皆さんも、丹精込めて作り上げた筥迫は、どうぞ多くの方にお披露目してくださいね。

    こっそり画像を上げたい方はどうぞ筥迫掲示板へ。

    こだわりの様子をレポートにしていただける方は、ブログの方にアップさせていただきすので、ご希望の方は是非お問い合わせからご連絡ください。(七五三や十三詣りのレポートも欲しいな〜)

     

    顔出しの有無は、ご希望によりボカシ加工などの処理を致します。

    ご無理がなければ、ご本人の表情が見えた方が雰囲気が伝わってよいですけどね。

     

     

    これらの写真は、一般の方々が自作の筥迫お披露目を目的として、ご厚意で掲載させていただいております。

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    和洋折中の香り漂う明治時代の日本女性の花嫁姿

     

    タイムリーにも、先日カラパイアで「和洋折中の香り漂う明治時代の日本女性の花嫁姿」の画像をたくさん載せていたのでリンク貼らせていただきます。

     

    この時代で懐剣を身につけている花嫁さんを初めてみました。

    襟の開き方によって、筥迫が色々な位置にあるのも興味深いですね。

    筥迫がどの位置が一番美しく見えるかを中心に考えると、花嫁の着付けもまた違ってくるのかもしれません。

     

    昔の方が筥迫を身につけている画像などをお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ブログでご紹介させていただきたいと思います。

     



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    【2016.09.01 Thursday 15:08】 author : Rom筥
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    花嫁の筥迫 〜T.Nさんのお嬢さんの婚礼〜
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      T.Nさんから花嫁のレポートが届きましたので、今回はこちらを掲載させていただきます。

       



      娘の結婚式のために筥迫を作りました。

       

      結婚式では、白無垢のあとに、おばあちゃんの赤の振袖と黄色の振袖が着たいと言う娘のために、筥迫を2個作ることにしました。


       

      式の翌日には、お式で着たこの赤の振袖と、40年前に私が着た緑の振袖を着て、近所のお寺で写真を撮りました。

       

      娘は高校を卒業後アメリカにずっと住んでいたこともあり、この二枚の振袖を着る機会が一度もなかったのです。

       

      どうせなら両方の振袖に使えるようにと、金地の筥迫を作りました。


      この金地の筥迫は、近所のきもの屋さんで帯地のハギレを購入し、玉縁にはブロードがやりやすいとブログにあったので、緑色のブロードを使いました。

       

      房は赤とピンクの2種類を作り、式当日の赤の振袖には赤い房を、翌日の緑の振袖の時はピンクに金糸のアクセントを入れた房をつけました。

      着付けの方が、巾着は帯との間に入れずに外に出してもよいということでそのように着つけて下さいました。

      これもとてもかわいいと思いました。

       

      結婚式後の親族での会食では、おばあちゃんの黄色の振袖を着ました。

      この着物はおばあちゃんが娘時代に着たもので、娘が中学校の時におばあちゃんに着せてもらって一緒にお茶の初釜に行きました。

       

      そのとき娘は赤の振袖が気に入ったのですが、おばあちゃんが娘には黄色がとても似合っているからと、黄色の方を着せて連れていったという思い出のあるものです。

       

      このときの筥迫は、ネットで赤の金襴を購入し、玉縁には濃い赤のブロードを使いました。

       

      筥迫を作ろうと思ったきっかけは、アメリカに住んでいる娘がネットでこのサイトをみつけ、セットを購入し、作ってほしいと私に送ってきたことでした。

       

      私はこのとき筥迫というものを初めて知ったのですが、着物のハギレを使っての小物づくりが好きなもので、筥迫づくりに初挑戦しました。

       

      娘の方はマクラメボードのおかげで飾り紐は問題なくできたそうですが、房は頭の部分を綺麗に作るのが難しかったようです。

       

      また、式の直前になって懐剣袋も作ることになり、こちらは教本を購入していなかったので、インターネット上の写真を真似て作りました。

       

      私は筥迫を、娘はアメリカで房を作り、帰国してから両方をあわせて完成させることにしました。

       

      私の方は鏡の楕円のカットがデコボコになってやり直したりしましたが、教本が丁寧に書かれているおかげで初心者の私にもまあまあうまく出来上がりました。

       

      最終的に、筥迫2点、懐剣袋2点、懐剣房1点、筥迫房3点、末広房2点を二人で完成させることができました。


      手作りをしている間も式の当日も、おかげさまで楽しい時間を過ごすことができ、このサイトに出会ったことを感謝しています。

       

       


       

      振袖三枚に合わせて筥迫や房をお色直しとは、、、かなりの数を作られたようです。

      これを一人で作るのはかなり困難ですが、お嬢さんとの二人三脚だからこそできたのでしょう。

       

      これだけ素敵な着物が、お祖母様→お母様→お嬢様と受け継がれているからこそ、筥迫にこだわる気持ちになるのでしょうが、それにしても眼福。

       

      お嬢さんがアメリカからこのサイトを探してくださったのもありがたいです。

      外国にいるからこそ、日本文化の素晴らしさがよくおわかりになるのでしょう。

       

      筥迫は金襴を使ったようですが、このぐらい豪華な着物であれば、やはり筥迫生地もゴージャスな素材を使いたいものです。

       

      私が「厚手の布は不可「帯地のような厚手は不可」と言っているのは、ちょっと凝った柄の金襴を探すと、ものすごく厚手のものが多いので、厚手の帯地は初心者では太刀打ちできないということから(裏に糸がたくさん浮いているようなものは薄手でも難しい)。

       

      そのような厚手の生地は、「折り返し」をすると筥迫がとんでもない厚さになってしまうので、被せ、胴締め、胴の全てを「縫い玉縁」だけで処理しなければなりません(挟み玉縁は厚みが加わるので不可)。

       

      ただし、T.Nさんが使った「きもの屋さんでよく売っている帯地(金襴)のハギレ」のほとんどはかなり薄手タイプの金襴です。

      このぐらいであれば、折り返し+挟み玉縁でも作れます。

      ただし、金襴は薄糊がつきにくいので、貼り付けのときから堅糊を使ってくださいね。

       

      この生地の「厚み」をネットで説明するのはすごく難しいです。

      色々な生地を買って作って経験するしかないですね。
       

      金襴地を使って筥迫を作りたい人は、T.Nさんのように「呉服屋さん」で販売している帯地の端切れや、「木目込み人形」の材料を販売しているお店の端切れを探すとよいでしょう。

      木目込み人形は木目に布を埋め込んでいくので、厚手の生地は使えないこと、小さな人形用なので柄行きが小さいことから、とても筥迫向きなのです。

       

      東京近辺にお住まいの人であれば、私のオススメは浅草橋の「田辺」です。

      ここはネットショップはないですが、電話で品番を伝えると郵送してくれるので、あらかじめパンフレットを送ってもらって、この人形で使っている生地と言えばいいでしょう。

       

      反物幅で30cmか50cm単位だったと思いますが、ただしそこにいい柄が使いたい範囲に入っているかどうかはわかりません。

      柄行きにこだわりたいのであれば、お店まで直接行って見るか、多めに買うことをオススメします。

       

      でも講習会に参加する人はこのような生地は持ってこないでくださいね(一人だけ違う手順で作ることになるため)。

      このような生地が使えるかどうかの判断はできますので、柄取りの仕方を知りたいなども含め、色々な生地を持ってきていただければアドバイスさせていただきます。

       

      それから、玉縁にブロードがつかいやすいと書いたのは、たぶん縫い玉縁のころのことで、現在の挟み玉縁であれば、薄手の布であれば何でも使いやすいと思います。

       

       

      これらの写真は、一般の方々が自作の筥迫お披露目を目的として、ご厚意で掲載させていただいております。

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      【2016.08.04 Thursday 15:48】 author : Rom筥
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      花嫁の筥迫 〜まいのすけさんの婚礼〜
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        まいのすけさんから、婚礼のレポートが届きましたのでご紹介させていただきます。

        婚礼レポートは久々なのでうれしいです。(お顔出しはご本人の確認を取って掲載させていただいております)

         

        これから結婚式で自作の筥迫を作ろうか迷っている方は、まいのすけさんの奮闘ぶりを参考にしてみてはいかがでしょうか。

         

         


         

        4月に無事結婚式を終えましたので、ご報告を兼ねてお礼申し上げます。
        手作りの筥迫と懐剣の存在感は何にも変えがたく、拘りの詰まった振袖姿をたくさんの方に誉めて頂き、本当に幸せな一日となりました。

         


        筥迫はやはり目立ったようで、何人ものゲストの方に「それ何?」と興味深く聞かれました。

        自分で作ったと言うと本当にびっくりされました。

         

        筥迫が自分で作れるとは、筥迫工房さんに出会うまでは夢にも思いませんでした。

        本当に素晴らしい出会いをありがとうございました。


        元々の着物好きもあり、結婚式では黒の引振袖を着ると決めていました。
        式場も決まり、着物も決まったところで、懲り性に火が付いてしまいました。

        式場にある小物は帯揚げ帯締めから筥迫、懐剣、抱え帯まで、赤色一色(他の色も、色別にセットになっていて小物全部同じ色)で、全くおもしろくない…。

         

        (これは式場で合わせた小物です)


        それならばと、小物は持ち込み料金もかからないことから、自分で揃えることにしました。
         

        帯締めは実家にあった、祖母の深緑のスエードの丸ぐけで引き締めました。

        帯揚げは母の赤い絞りを使用。

        悩んだのが抱え帯です。

        黒の引振袖には緋色の長い「しごき」がいい!と思っていた私は、長いしごきを探しましたが、思った通りのものがありませんでした。

         

        そこで、古いしごきを2枚購入し、自分で継いで4mのしごきを作りました。

        実は筥迫工房さんに出会ったのも、ブログのしごきの記事がきっかけでした。

         

        それから、筥迫って作れるの!?とブログを見ている内に、「こんな綺麗な筥迫を見たら式場のおまけ程度のなんて絶対嫌!」と自分で作ることにしました。


        そこからすぐに教本と材料を購入。

         

        一番心引かれたRom筥先生の留袖で作られた筥迫を参考に、留袖をほどいて表布にしました。


        房が大変そうだったので、まずは房と飾り結びを一気に終わらせました。

        懐剣房→筥迫房→末広房と作りました。
        房の頭の形が難しかったのですが、さらさらの房が自分で作れるとは感動でした。

        それから筥迫に取りかかりましたが、本当に丁寧な教本のおかげで、手順通りに作っていく内にどんどん形になってきて、早く完成させたい一心で一気に作ってしまいました。

        結婚式用ということで無謀にも綿入れ玉縁にしたかったので、練習に1つ作ってから本番用を作りました。

         

        本番用は懐紙入れを開けられるようにしたかったので、千鳥かがりはあえてしませんでした。

         

        細かいところは難ありですが、玉縁と綿がふっくら入った筥迫が完成した時には感激でした。


        ヘアは地毛で日本髪を結い、母の櫛と簪を差しました。

        若くに亡くなった母の姉の形見の櫛も差してもらい、着付け終わった時には、振袖姿に家族の繋がりを感じ感無量でした。

        後で写真を見て、筥迫という小さなものでも、これだけ全体の雰囲気を変えてしまう力があることが本当によく分かります。


        実はご報告が遅くなったのは、新婚旅行が終わってからと思ったからです。


        つい先日エーゲ海クルーズに行って参りました。

        クルーズ船ではフォーマルナイトがありますので、私はアンティークの着物を持参しました。


        せっかくなので、結婚式の筥迫も着用しました。


        本当に、この筥迫は宝物となりました。
        ありがとうございます。

        これからもRom筥先生のご活躍を応援しております。

         

         


         

        本当に筥迫は凝り性ホイホイですね(大笑)。

        私は手芸マニアの行き着く所と思っています。

         

        帯締めの「深緑のスエードの丸ぐけ」って何だか言葉的にすごくインパクトがありますが、クラッシックな雰囲気がとても素敵moe

         

        びら簪を付けた筥迫と丸ぐけの組み合わせはボリューム的にバランスが良いのですが、スエードで更に豪華さを感じます。

        この画像を見て自分も作ってみたいという人がけっこう出てきそうですね。

         

        お祖母様の帯締めに、お母様の帯揚げ、伯母様の形見の櫛という、家族の思いがつながる小物たちがまた素敵ですが、まいのすけさんの筥迫もお子さんに繋いでいってほしいですね。

         

        そして、新婚旅行にお持ちになった着物にも筥迫を使う。

        いいアイデアですね。

         

        刺繍半襟を使ったアンティークな装いでは、襟を広く開けるため、中央の目立つ位置で筥迫を主張できるのですが、通常の着付けは襟を深く合わせるので、落ち着いた位置に筥迫が収まり調和するものなのです。

        とても同じ筥迫を使っているようには見えませんが、これも自作の筥迫ならではの使い方です。

        いかにもな結婚式場の筥迫ではこうはいかない。さすがです。

         

        まいのすけさんはびら簪を外して飾り房だけにしていますが、パーティーならびら簪だけというのも素敵です。

        飾り房&びら簪の組み合わせは、さすがにド派手な振袖でしかバランスが取れないので、あくまで正装使用で。

         

         

         

        花嫁さんの筥迫作り

         

        花嫁さんになる方がご自身で筥迫を作るとなると、お式の準備で多忙の中での同時進行になります。

        最近はほとんどの方が仕事をしながらの準備になるので、考えるだけで大変そうです。

         

        このミッションを無事完了させるためには、周到なスケジュールで進めることが大事です。

         

        まいのすけさんの場合は、昨年12月に縢襠付筥迫の教本と筥迫&花嫁小物の材料をご購入いただき、実際のお式は4月でした。

         

        筥迫よりも先に「飾り房」から作り始めたそうですが、婚礼で使う飾り房は三種類。

         

        1)筥迫房(本体とはまた別の難しさ)

        2)末広房(房が二つあるので、実は筥迫房より大変)

        3)懐剣房(一番の大物、最大の難関)

         

        と、筥迫本体を作る以上に時間がかかるのではないかと思います。

        大変なところから先にやっつけてしまおうということですね。

         

        実際に、懐剣房だけで丸半日、筥迫房、末広房一式は、土日の半日ずつを使って2日で完成したそうです。

        房は芯が湿っている間に一気に作業しなければならないので、このように休日を使って作るのが賢明ですね。

        (筥迫房、末広房などは、結びと房部分と日を分けることも可)

         

        筥迫本体は工程が分かれていますから、仕事から帰った平日に毎日少しずつ進めると慎重に作業できるので、意外と失敗が少ないかもしれません。

         

        筥迫作りで失敗するケースとして、早く作りたくて焦って教本の内容を見落とすことがほとんどです。

        よく聞くのが、「千鳥掛け」の際に、前面の三つ折り部分も一緒に縢ってしまった、、、という事例です(要注意)。
         

        まいのすけさんは、柄出しを考えたり、型の写し、裁断などの前段階を、平日の夜に1〜2時間ずつに分けて1週間くらいで準備したそうです。

        そして土日の2日間で抱き合わせをして完成。

         

        全体のスケジュールでは、衣装を決めた後に筥迫作りを決心し、小物合わせの時に完成したものを持っていきましたので、式の3ヶ月前位に出来上がったそうです。

         

        絶対失敗したくなかったら、このぐらいゆっくりと慎重に進めるとよいですね。

         

        そして大事なのは、まいのすけさんはこの本番用の前に一つ練習で筥迫本体を作っているということ。

         

        留袖はネットで購入したそうです。

        こんなすてきな留袖にハサミを入れるのはちょっと心が痛くなりますが、留袖は意外とお安く入手できるので、端切れを探すよりは楽かもしれません。

         

        ちなみに、留袖を選ぶ場合は前身頃の目立つ柄では選ばないでくださいね。

        おくみで柄が切れていますし、メイン柄は大きすぎて筥迫には使えない場合がほとんどなので。
        端っこの小さな柄の色味を見て決めましょう。

         

        そして、たっぷり材料はあるのですから、是非一度練習してから本番用を作ってください。

         

        筥迫はね、思いを込めて作るものですから(嫌でも思いが入っちゃう)、一生の宝物になるように大事に丁寧に作ることを心がけましょう。

         

         

        志古貴再び

         

        黒引きずりに「真紅の志古貴」、よくぞ使ってくださいました。

        昔なら志古貴がなくちゃ花嫁さんじゃない!ぐらいの価値観はあったと思います。

         

        花嫁さんから志古貴姿がなくなってしまったのは、たぶん打掛けがレンタルできるようになってからですね。

        打掛けに志古貴をしても後ろのリボンは見えないですし、打掛けの後ろ姿には邪魔なだけのものですから。

        (それに抱え帯の方が作るのが簡単、筥迫セットも安くできる!)

         

        花嫁さんの後ろ姿は、真紅のリボンが垂れ下がる様が何といっても色っぽい。

        筥迫は花嫁さんでなくても使えますが、懐剣や志古貴はそれこそ花嫁さんしか使わない飾りですから、打掛けを着ないなら、是非、志古貴を使ってほしい。

         

        私のようなおばさんは、筥迫とあの真紅の志古貴姿に心ときめいてしまうんですわ。

         

         

        長い「志古貴(しごき)」がなくてつなぎ合わせたとのことですが、大人用の志古貴がなくて、子供用の志古貴を二枚剥いだということでしょうか。

        最近は大人用の志古貴もよく見かけるようになったと思うのですが、それでもポピュラーというほどではないのかもしれません。

         

        実はタイムリーにも、私も今、日本刺繍を施したストールにフリンジを付けるという仕事をしています。

        筥迫作りだけでこんなに忙しいというのに、専門外の仕事を引き受けてしまったのは、フリンジが志古貴と同じ七宝編みで、いつか志古貴も自分で作ってみたいという気持ちがあったので、興味本位で気軽に引き受けてしまいました。

        ただの七宝編みだし、そんなに難しくないと安易に思ったのもあります。

         

        しかし、今ではその安易さを後悔しています。

        難しいのは七宝編みとかそんな技術的な問題じゃなかった、、、。

         

        これはまたいつか別のときに記事にしたいと思います。

         

         

         

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        【2016.07.14 Thursday 18:59】 author : Rom筥
        | 婚礼用筥迫 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        婚礼用筥迫&懐剣『三橘』H.Yさんの作品
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          装 飾:日本刺繍『三橘』(製作:H.Yさん)
          仕立て:縢襠付筥迫(大型:折襠付)平肉、挟み玉縁(製作:Rom筥)
          打ち紐:打ち紐:筥迫用 <黄系> 『10金茶』
          房糸(切り房用):筥迫・末広用<金茶10>
          緒締め玉:天然石 8mm 2個入 <珊瑚(コーラル)>
          びら簪:アンティーク
          ------------------------------------------------------------------

          以前、ご子息の結婚式に留袖用に「折襠付紙入」を作られたH.Yさんの作品です。〜花嫁の母 H.Yさんの作品〜
          昨年(2015年)の5月に行われたお針子会の刺繍教室の作品展に展示されたもので、やっとお披露目することができました。

          H.Yさんは初めの頃の講習会に参加されて、そのまま私と同じお針子会の刺繍教室に通うようになったというお方です。
          筥迫作りより筥迫刺繍に走ったというわけですね(笑)。
          お嬢さんの結婚式に「日本刺繍の筥迫を作る!」ことが目標でここまでがんばってきました。
          (お嬢さんにとってはかなりのプレッシャー、、、?)

          トップ画像は作品展に展示されたときのもので、刺繍のデザインと筥迫の仕立て、懐剣房は筥迫工房にご依頼いただき、刺繍と懐剣袋はH.Yさんご自身が作られました。


          作品展の時はびら簪はアンティークをレンタルされました。
          日本刺繍の筥迫に、既存のびら簪ではかなり見劣りするというのが正直なところ。
          納品時はせめてもということで、既存のびら簪を長鎖に付け替えバランスを取りました。

          筥迫の玉縁といえば圧倒的に「白」が多いのですが、刺繍の出来上がりが淡い色味で物足りなさがあったので、「赤」の玉縁をアクセントにしてみました。
          これだけで、刺繍が仕上がったときと、筥迫を仕立てた後では印象ががらりと変わります。
          これぞ筥迫仕立ての妙。

          また、全面に刺繍がされているとそれだけでボリューム感があるので、綿は入れず平肉(ネル)で仕立てています。


          花嫁筥迫の存在感

          現代の花嫁用筥迫は、子供用かと思えるほど小さいものがあります。
          筥迫は襟元が崩れて嫌だけど、筥迫がないと花嫁に見えないから「しかたなく入れる」という考えが見え隠れします。
          小さくても筥迫とわかるように「差し色」程度の存在に成り下がっている現状は正直悲しい。

          それに比べ、今回の筥迫は教本で使われている型紙よりも更にひと回り大きなサイズです。
          大型とはいっても実際のアンティークの筥迫から取った型なので、女性の平均身長が150cm前後だった頃の花嫁さんが身につけていたことを考えると、下りが長く本数の多いびら簪といい、筥迫の存在感は相当なものだったと考えられます。

          先日、新宿伊勢丹での展示販売が終了しましたが、連日「筥迫〜懐かしいわ〜♡」と年配のご婦人方で賑わっていたそうです(笑)。
          やはり年を重ねた方の方が「はこせこ」というものを知っています。
          昔は今よりずっと特別な装身具だったのだと思います。


          教本の型紙は現代版サイズにしていますが、日本刺繍はこのぐらいの大きさがデザインしやすく何よりインパクトがある。
          装着しても違いはほとんど感じられないのですが、現代の着付けではちょっとの厚みでさえ嫌がられるので基本は現代型にしています。

          でも刺繍で筥迫の仕立てを依頼されてくる方には、あえてこの大きさをお勧めしています(中の仕様は折り襠付の本格派)。
          どうせ作るなら「どーだ感」満載の筥迫を目指してほしいもの。

          成人式の筥迫は着物に馴染ませて全体のコーディネートで目立たせるイメージで、花嫁の筥迫は着物に対して別主張させるイメージがあります。(←あくまでRom筥主観)
          「私は筥迫にこんなにこだわっているのよ!」と見せつけてこそ、絶対的な主役というものです。
          (成人式は主役がわらわらいるからねぇ)

          筥迫を目立たせたいなら、打掛けよりも振袖の方が絶対にオススメです。
          本来は打掛けあっての筥迫なのですが、江戸期の筥迫はあの大型のクラッチバック型。
          現代の小さい筥迫では打ち掛けに隠れて目立たず、一番目につくのが懐剣の房という始末。

          結婚式は成人式のお振袖で十分、でも筥迫には絶対お金をかける!という人が増えたらうれしいんだけどなぁ。
          打掛じゃなくても、お引きじゃなくても、格のある筥迫一つで堂々とした花嫁姿になりますから。


          刺繍だからこそ、簪刺しや巾着に効果的なワンポイントを入れることができます。


          かつて日本刺繍の筥迫はたくさんありましたが、今では大きな百貨店でさえほとんど筥迫の扱いはありません。
          なぜなら日本刺繍の筥迫はかなり高額なもので、そんなものを買う人(価値を感じる人)がいなくなってしまったからです。

          その昔、花嫁衣装はたった1日のために、その人のために誂えられた特別なものでした。
          家の格によって衣装のレベルは違ったと思いますが、衣装の格に合わせた小物が求められるのは当然のこと。
          ですから昔の筥迫には素晴らしい日本刺繍の筥迫が多かったのです。

          それがレンタル全盛の現代では、打ち掛けでさえちゃちな筥迫が使われています。
          ド派手な打ち掛けなら、それに見合うゴージャスな筥迫じゃなきゃ合わないだろうにと思ってしまいますが、すでに世はこれがデフォルト。
          誰も不思議に思わない。
          たった一日しか使わないものであっても、自分のものである衣装と借り物の衣装では、小物に対する価値感が全く違うということです。



          ところで、これだけブログに日本刺繍の筥迫画像を載せているのに、なぜ売らないんですか?とはよく聞かれます。
          いや別に売ってもいいんですけどね、ほとんどの人は既製の筥迫の倍ぐらい?という感覚で聞いてくるので、申し訳なくて言えないんですよ。
          正直う〜んと高いです(笑)。

          特注の筥迫は仕立て代だけでも「高い!」とびっくりされるので、現代ではその何倍もする日本刺繍の筥迫の需要はありません。
          筥迫にいくらかけていい!と言われたら、喜んで作っちゃいますからどんどん言ってくださいね(大笑)。
          でも昔はそのぐらい筥迫にかけていたんですよ。
          筥迫ってそういうものだったんです。
          そんな風潮が出てくると、筥迫文化ももっと華やかになるんでしょうけどね。
          だからこそ、日本刺繍をされている方には刺繍筥迫の作品を作ってほしい。
          自分で刺繍ができれば仕立て代だけですみますから。

          しかしながら、日本刺繍をやっているから筥迫も自分で作れば本格的な筥迫が安くできる!と思う人に限って、初めから刺繍裂を使って筥迫を作ろうとするのが常。
          頼むから貴重な刺繍裂で筥迫作りの練習をしないでくれ、、、(涙)。
          本来、筥迫の仕立てが相当上手くなってからでないと、刺繍裂の仕立てなんて扱えない。
          刺繍が上手いほど、下手な仕立てをしているとものすごく目立つというものです。



          反対に、H.Yさんのように筥迫の仕立てから日本刺繍に目覚める方も少なくありません。
          しかし、日本刺繍を習う方が筥迫の刺繍をさせてもらえるようになるまでには長い道のりがあります。

          名の知れた刺繍教室はしっかりしたカリキュラムがあるので、着物や帯の刺繍を学ぶのはよいのですが、よほどの上級にならないと筥迫などの自由課題はさせてもらえないのが実状(要確認)。

          筥迫用の刺繍をしたいと思うなら、一番の近道は個人のお教室をしている先生を探すことですが、どの先生もある程度の基礎課題をしてからとおっしゃるでしょうし、基礎の刺繍を1年やったぐらいでは思い通りの図案などできるものではありません。
          筥迫刺繍にたどりつけるまで何年か必要になるかもしれませんが、そこはじっくり我慢が必要です(でも日本刺繍は楽しい♡)


          この日本のすてきな文化が融合した筥迫を、自分自身の手で次世代に残していければこんな素敵なことはありません。
          安く大量に作られるものや、簡単に作れるようなものは、消費社会にゴミとなってあふれていきます。
          いつか自分がこの世から去っても、残された家族に「これだけは捨てられない」と思われるものであること、その後巡り巡って名も知らぬ人の手に渡ったとしても「捨てるよりは、、」とまた人の手に渡っていくようなものであること。
          何年かかろうとも、焦らずじっくり時間をかけて命ある作品を作り出していけたら、物作りをする者にとってこれほど幸せなことはないでしょう。



          筥迫講習会

          3月の講習会『三段口扇襠筥迫』は定員に達したので受付を終了いたしました。
          メニューの欄にその旨明記したのですが、詳細画面に書かれていなかったため、色々な人から「カートが開いていない!」とお問合せをいただきました。
          在庫(定員)設定しているので、定員になるとカートが消えてしまうのです。ごめんなさい、、、。

          今回は申し込み日の午前中に定員になってしまいましたが、定員にならないまま講習会に至ることもありますので、あくまでもタイミングですね(定員自体が少ないですから)。

          遠いところから参加される方も少なくないので、優先予約して差し上げたいのは山々ですが、どの地域から線引きするかでまた不公平感が出るので、申し訳ないですがそういうこともできないのです。

          新幹線やホテルの予約上、もっと早く予約開始してほしいと言われることも多いのですが、いかんせんスケジュール管理が大の苦手な私のこと、あまり早い時期だと管理ができない(泣)。
          予約が早いと直前のキャンセルが多くなるので、キャンセル対応がまた面倒というのも正直なところ。
          遠いところから参加される方は、早めにホテルを予約して、講習会が取れなければキャンセルするというように対応されているようです。

          私がもっと講習会を増やせばいいのでしょうが、教えるのが本業というわけではないので月一回がせいぜいです。
          大変申し訳ありませんがご了承いただければ幸いです。

          ただ、筥迫の二日コース(縢襠付筥迫と三段口扇襠筥迫)は、今年から一日単位での参加が可能になったことから、今回は二日目の講習に空きがあります。

          初日の「筥迫本体」は定員の7名でスペース的にぎりぎりなのですが、二日目の「巾着、結び、房」はそれほどスペースを取らないので、定員以上でも講習可能です。

          「筥迫本体」は、教本だけを見て作っても形にはなるとは思いますし、誰が作ってもそう変りはない。
          反対に「巾着」や「房」の方が作り方にコツがあるので、私としてはこちらの講習の方が参加する意義はあるかと思います。

          教本で本体だけは作れたものの、他のアクセサリーで挫折している、、、というような方も、二日目だけ参加するということもできます(反対も有)。
          二日連続の講習はきつい、会社の休みが取れないという方も、是非一日参加をご利用ください。
          筥迫の2コースでは二日目の「巾着、結び、房」の内容は同じなので、年に4回のチャンスがありますから、二日目の参加は自由がききます。

          ちなみに、二日目のお昼休みに、縢襠付筥迫コースでは装飾系の筥迫、三段口扇襠筥迫コースでは実用系の筥迫と嚢物他の色々なサンプルをお持ちします。
          サンプルを見ることができるのはこの二つのコースのみです。


          二日目参加ご希望の方は、是非こちらの「お問い合わせ」からご連絡ください。




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          【2016.02.27 Saturday 14:29】 author : Rom筥
          | 婚礼用筥迫 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          2015.5 花嫁の筥迫 A.Sさんの作品
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            今回は作品展に出品されたブログ未発表の作品を掲載するつもりでしたが、「筥迫の講習会に行きたいです〜」と多くの方に声をかけられたこともあり、ちょうど来月に装飾筥迫の講習会の申し込みの最中ということ、また以前の参加者様からタイムリーな画像が届いたことなどから、まずはこちらの画像を優先させていただきます。


            やっと前撮りを敢行いたしましたので、写真を送らせていただきます。
            ワークショップでは金茶の房でしたが、後日購入した青の房が着物によく似合って大満足です。
            娘も喜んでくれたので頑張った甲斐がありました。(A.Sさん)


            昨年6月の講習会に参加されたA.Sさんから、この時作られた筥迫を身につけられたお嬢様(花嫁)の画像が送られてきました。
            顔出しOKということでご了承いただいております(感謝)。

            来月開催される講習会『装飾筥迫 綿入縢付』と同じ型の物なので、これから参加を検討しようと考えている方には大変参考になるのではないでしょうか。
            ※「びら簪付筥迫」と「装飾筥迫〜綿入襠付」は同じものです(名称が違うだけ)。

            筥迫を単体で作ると、たぶん講習会で作られたような金茶が合うのですが、実際にお着物に合わせるときは、帯揚げや帯締めなどの小物の色と合わせるのがコツなのですが、この「浅葱色(あさぎいろ)」で大正解でしたね。
            房は簡単に付け替えられますので、いくつか作って着物に合った色を探すとよいでしょう。

            浅葱色はなぜか最近よく出るようになった色なのですが、色々なお着物に合わせやすいので、とても便利な色ではないかと思います。



            こちらの筥迫は留袖を解いて作られたものなので、お揃いの小物を全て作っても充分な量があります。

            イメージ通りの柄を新しい反物や生地で探そうと思うとなかなか大変ですが、古着物で探す方が実はラクだったりします。
            古着物は自分で解かなければならないのが難ですが、実ははぎれを買うことを考えるとかなりお得です。

            古着物で生地を探す場合、つい着物の地色を見て探しがちですが、筥迫の柄を決めるのは被せのほんの小さな部分だけですので、「筥迫は小さい」ということを念頭に置いて「柄の色」で探してくださいね。
            また振袖や留袖は大柄が多いので、柄取りに慣れていない方はできるだけ小さめの柄のところで見るようにしましょう。

            婚礼のお着物は華やかに着こなしたいものなので、こちらの花嫁のように通常の振袖を婚礼用に使われる際は、筥迫は金銀、金茶系を使うととても見栄えが良いです。
            そして金銀系を生地で探そうとすると「金襴」や「帯地」という発想になりがちですが、どちらも「厚み」があり非常に扱いが難しいので、そんなときは「留袖」を選択肢に入れるととてもラクです。

            留袖は裾に柄が集中していますし、金箔を貼った部分が広いので、この中で柄取りを考えると黒を気にせずに使うことができます。
            箔を貼ってあるだけなら扱いも易いです。
            A.Sさんが使われたように、黒部分を丸ぐけなどに上手に入れると全体が締まるので良い使い方ですね。


            「丸ぐけ」は頂いた芯に筥セコの残りの留袖生地で作り、「抱え帯」は急きょ前日に色変更して夜なべして作りました。
            ムスメは始め、色の好み等聞いてくれたらいいのにと文句たらたらでしたが、お支度してみたら満足の出来で、美容師さん達もお世辞ながらほめてくださったので、本人も気に入ったようで有難うと言ってくれたので、私も頑張った甲斐がありました(笑)
            写っていませんが、ぽっくりも買いましたの〜。
            ちなみに、着物は振り袖を私の母が引き振り袖に直した物です。
            想うものを出し尽くしたので、今は気力もありませんが、落ち着きましたら自分用の物もまた教えて頂きに参りたいと思います。(A.Sさん)


            誰も花嫁の母が作ったとは思わないでしょうねぇ。すばらし〜
            はるばる遠方から講習会に参加された甲斐がありましたね!

            懐剣は教本を見て自力でお作りになられたようです。
            懐剣は「袋」を作るのはとても簡単。
            難関はこの大きな「飾り房」ですが、作るのが大変なだけで誰でもきちんとした形に仕上がります。
            筥迫房の方が形を取るのは難しいかも。


            他の着物地だと着物の裏がそのまま筥迫の内側に使えるのですが、留袖の場合は白なので別の物を考えた方が良いです。
            白は使い方が難しい上、出来上がりがつまらないというのが理由ですが、装飾筥迫はほとんど中を開かないので、そういう意味では割り切って白を使ってもいいかもしれませんが。


            筥迫一つを作るためだけに着物を潰すのは心が痛いですが、婚礼用の小物一式まで作るとなれば、着物の「始末」としてはとてもよい方法ではないでしょうか。

            先に成人式の画像をご紹介しましたが、花のように初々しい成人式から何年か経つと、こんな花のような大人の花嫁に変わるのですね。
            どちらのお母様も、娘のハレの日のために小さな筥迫に込めた厚い思いが感じらます。

            我が家の娘は一年前に十三参りを終えたばかりで、しばらくは娘の物は考えたくない!と思っていましたが、このような画像を見てしまうと、また数年先のハレの日に向けていやが上にも気持ちが盛り上がっていきます。

            それにしても「筥迫&丸ぐけ」の組合せって、視覚的な重さとして見てもとてもバランスがいいですね。
            筥迫をどんなにゴージャスにしても、この丸ぐけで釣り合いが取れるというものです。
            作るのも簡単ですし、お揃いの生地で作れば何よりお金がかからない!(←これ大事)


            ====================
            <6月の講習会>
            ★★『装飾筥迫〜綿入縢付〜◆
            日 :6月6日(土)〜6月7日(日)2日講習
            ※詳細、お申し込みは、こちらをクリックしてください。

            ※残り3席です(5.20現在)。
            ====================
            この型は今年はこれが最後なので、秋の婚礼、来年の成人式用に筥迫をお考えの方は是非ご参加ください。
            ※来年以降の講習会では、この型は七五三・秋の婚礼に向けての夏と、成人式・春の婚礼に向けての秋ぐらいに企画しようと思っています。



            2015お針子会刺繍教室作品展は、おかげさまで昨日無事終了いたしました。
            4日間で約600名もの方にご来場いただきました。
            貴重なお時間を都合して来てくださった方々、また遠くからお運びいただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。

            作品展も無事終わったので、これからはたまっていた仕立て依頼のお仕事と教本作成に励みます(長らくお待たせしてしまい、本当にごめんなさい〜)。
            ブログ未掲載の作品も、この後ぞくぞく登場いたします。お楽しみに。




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            【2015.05.20 Wednesday 15:51】 author : Rom筥
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            婚礼用筥迫 留袖端切れ金糸貼付 2013.9
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              仕立て:玉縁(挟み込)、綿入れ仕立て(製作:Rom筥)
              装 飾:金糸貼付け
              表 布:留袖端切れ
              打ち紐:(筥迫)筥迫用 <緑系> 22千草
                  (懐剣)懐剣用 江戸打D 22<千草>
              房 糸:(筥迫)切り房 筥迫・末広用<千草22>
                  (懐剣)切り房 懐剣用<千草22>
                   房糸(切り房用):アクセント用<金糸>
              とじ糸 :メタリックゴールド <金糸>
              かがり糸:かがり糸:<菫17>Silk
              緒締め玉:チェコビーズ(8mm)
              びら簪 :アンティーク(金メッキ)
              ----------------------------------------------------------------

              留袖の端切れで婚礼用の筥迫&懐剣セットを作ってみました。
              先日、ある人にこの筥迫を見せたところ、かなりウケてくださいました。
              留袖はリユースがしにくいので、筥迫はけっこういいかも!とのこと。

              留袖の黒地をうまく生かして、玉縁に白を使うと留袖の雰囲気も残せるし、何より簪挿しの「紋」使いが爆笑ポイント。
              それこそ実家紋だったら価値有りそうですが(笑)。



              玉縁はワークショップ用に挟み込みで作りました。
              この挟み玉縁はミシンの技術がなくても細縁には出来るのですが、均一の太さにぴしっと細縁を出すのはそれなりに難しいです。
              大きな作品なら目立たないことも、細工物は目を近づけて見られるので、やはり仕上りには気を使いたいところです。

              今回使った房糸は「千草」という色です。
              「千草」は、ワークショップで実用筥迫を作るようになってからよく出るようになった色なのですが、実際に使いやすい色なので、今回懐剣用の打ち紐も作ってもらいました。
              初めて筥迫を作られる方のために、「打ち紐」「房糸」「かがり糸」「緒締」を同色で揃えやすいように、ショップでは「色材料セット」というカテゴリーを設けています。
              しかしこれらは同色にしなければいけないわけではありません。
              今回は、打ち紐、房糸は「千草」で、内布、かがり糸、緒締は「紫系」です。


              皆さんも色々な組合せで作ってみてくださいね。


              ミシン刺繍がされている金の花の大きさは直系約5cm。
              細工物を作るにはこのぐらいの大きさがちょうどよいのですが、バランス的に元の留袖はかなり地味な着物だったのではないかと思います。
              留袖を使うなら、地味な柄ぐらいが筥迫作りにはちょうどよいのかもしれません。

              筥迫本体は金が左側に集まり過ぎで、懐剣入れも地味な柄しか残っていなかったということで、物足りない箇所に金糸を貼ってみました。
              日本刺繍では金糸はぞべ糸で止め付けていきますが、日本刺繍の経験のない人には敷居の高い作業なので、今回は四掛け金糸を直接接着剤(サイビノール)で付けてみることにしました。
              ぞべ糸で留めるようにはうまくいかなかったのですが、数をこなしてもう少しうまくできるようにがんばります、、(苦)。



              接着剤で貼り付けなら簡単と思いきや、サイビノールが乾くか乾かないかのタイミングで貼付けなければならず、それなりに時間も手間もかかるので、気が短い人にはムリかな。
              速乾性のサイビノールでこうなのだから、乾くのに時間のかかる木工用ボンドではかなり難しいでしょう。
              今手元にないので試せないのですが、もしかしたらラインストーンを接着するときに使う粘着性の高い接着剤などの方がいいかもしれません。



              筥迫の厚みをおさえる

              この表布には絶対この内布と決めていたのは、紫地に鹿の子の荒いしぼの入った端切れ。
              最近、鏡枠も同じで飽きてきたので、今回は「松」型にしてみました。
              うん、けっこうかわいい、、、。



              さて、しぼが入った生地を筥迫に使う難点は、とにかく「太りやすい」こと。
              これを内布以外のところで、いかに薄くするかが問題です。

              まずは厚紙の厚さを替える事。
              現在ショップでは、厚紙を三種類扱っております。
              芯材(接着芯・厚紙・綿・持手芯) > 厚紙
              基本となるのは0.7mmの厚紙で、一般的に板目厚紙、板目表紙などと呼ばれているものです。
              しかしこの厚紙は細工物をするには厚めなので、厚手の生地を使う場合は0.5mmの厚紙を使います(ただし、初心者にはこのぐらいの厚さの方がきれいに仕上がります)。
              0.25mmという厚紙は、襠の芯材として使ったり、折型にしたりしますが、現在販売されている装飾筥迫の作り方では使いません。

              もう一つは胴締めの型紙を「厚布用サイズ」にすること。
              胴締めの前と背を+2mm、山を+1mmした型紙を基本とします。
              もちろん使う布によって調節するので、外箱の底を調節したりもします。
              色々な材料でたくさん筥迫を作って、自分なりの調節をしてみてください。

              出来上がった後に厚みを調節するときは、型芯に入れている新聞紙の量を替えます。
              型芯の替わりに懐紙を入れたりもしますが、懐紙ならば枚数で簡単に調節ができます。

              肝心の内布はホットメルト紙で裏打ちし、できるだけしぼを潰そうと考えました。
              これがまた効果がありすぎてぺったんこに、、、(しぼがゆるかったせいもあるかもしれません)。

              これらを全て試してみた結果、出来上がった本体に胴締めを締めてみると、反対にゆるくなりすぎている、、、。
              布の厚みを考えて仕上りの厚みを想像するのは難しく、未だに試行錯誤しています。


              流動的なノウハウ

              「挟み玉縁」は、いずれ教本に反映させたいとは思いますが、もう少し試作を繰り返してコツをつかんでからにしようと思います。
              それまで待てない!という方は直接お問い合わせください。

              教本に載せていないノウハウをブログで詳しく紹介してくださいと言われることがあります。
              私の筥迫作りは、完成された技術を先人から受け継いでやってきたわけではないので、試行錯誤の中で常に新しいやり方を取り入れています。
              今回の挟み玉縁のように、お客様の方から色々なやり方を教えていただくことも多く、それらも貪欲に吸収し、更に自分なりに進化させています。

              しかしネット上にアップするというのは、かなり後々まで残ることです。
              このように言っていましたよね?やっていましたよね?と言われることも多く、そんなこと言ってたっけ?と困ることも多々あります(ということで、古い記事はあまり参考にしないでね)。
              また、小さなノウハウであっても、私にとっては試作を繰り返して習得してきた小さな財産なので、ネット上で公開するものと個別に教えるものは区別しています。

              もちろん教本をお買い上げいただいた方には、私の知っていることは何でもお伝えしたいとは思っておりますので、ブログに書いていないことで何か知りたいことがありましたら、直接お問い合わせください。

              自己更新したものをリアルタイムで反映できるのは、やはりワークショップでしょうか。
              ということで、次回ワークショップの定員は残り1名です。
              10月のワークショップの詳細もアップしております(申し込みは9/10より)
              ご興味のある方は是非ご参加ください。

              ------------------------------------------------------------------
              筥迫ワークショップ 
              ■婚礼用和装小物『びら簪付筥迫と懐剣入れ』<3日コース>
              9月21日(土)、22日(日)、23日(月・祝) 
              各日とも10:00〜18:00
              場所:東京都豊島区池袋「お針子会」
              ------------------------------------------------------------------
              筥迫ワークショップ 
              ■実用筥迫『三段口扇襠筥迫』<2日コース>
              10月13日(日)、14日(月・祝)
              ※ワークショップ予定で曜日を間違えていました。この曜日が正しいです。
              各日とも10:00〜18:00
              場所:東京都豊島区池袋「お針子会」
              ※申込開始:9月10日(火)〜
              ------------------------------------------------------------------


               ▼筥迫工房のお店

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               ※時々ショップからのご注文確定メールが届かないことがあります。
                そのような場合も、こちらからご連絡ください。

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              【2013.09.05 Thursday 22:34】 author : Rom筥
              | 婚礼用筥迫 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              婚礼用筥迫 F.Tさんより(2012.12)
              0
                現在、家と実家の二重生活ですが、家に帰れる数時間で洗濯機を回しながらメールチェックをしています。
                ご注文いただいている皆さま、発送が遅くなり申し訳ありません。
                ブログは当分更新できそうにないなぁと思っていたら、以前、婚礼用筥迫を作るための相談を受けていたF.Tさんからすてきな写真が届きましたので、許可をいただいて画像と文章を掲載させていただきます。
                結婚式はプロのカメラマンさんに撮ってもらえるチャンスなので、筥迫も一層すてきに見えます。
                今回はこのF.Tさんからの美しい画像を見ながら、皆でほっこり和みましょう。

                -------------------

                おかげさまで昨年12月に厳島神社で挙式し、早いものでもうすぐ半年が経とうとしています。
                ご報告として、当日の写真と、完成した花嫁道具の写真を添付させていただきます。



                白無垢には、金の刺繍の入った染める前の訪問着用のはぎれを使い(柄合わせはしていません)、挙式後の家族だけで行った会食の際に着た振袖の時には、初めてつくったほうのはこせこを使いました(柄合わせのため、胴締めは作り直しました)





                白無垢のほうは着用時にアップで写ったものがなくてわかりにくいですが・・・
                しかも、振袖の時には懐剣入れの組紐がほどけてきていて、立ち姿の写真でちゃんと着用できたものがなかったのですが(T−
                T)。
                それでも、何よりさらさらっと揺れる房が一番のお気に入り☆



                (これはまだほどけていない状態ですね、、Rom筥)

                実は友人がカメラマンをしていて、
                彼女に撮影してもらったのですが、会食後、着替える前に「これ手作りなの〜」と言うと「早く言いんさい!」と、しかられつつ、一式をカメラにおさめてもらいました☆

                あまり目立ちませんが、
                びら簪にはクリアーのスワロフスキーを散らし、こちらは映っていませんが、白無垢用のはこせこの内側の鏡には、サムシングブルーをかついで、ブルーのスワロフスキーを散らしてみました(^0^)



                でも、結局かなりぎりぎりまで制作して(一時はあきらめかけていたのですが)、ブルーのスワロは、確か前日に接着したような記憶が・・・^^;
                ばたばたではありましたが、挙式の日の密かな密かな楽しみ。
                おかげさまで、素敵な一日を過ごすことができました。




                今後、もしも娘が生まれたら・・・と、これまた密かな楽しみもできました。
                本当に本当にありがとうございました。


                (F.Tさんのメールより)

                ----------------


                F.Tさん、本当におめでとうございます。
                どうか末長くお幸せに。

                懐剣の房がほどけてしまった、、、というお話は何回か聞いたことがありますので、接着剤か糸などでしっかり止めた方がいいかもしれませんね。
                私の方でも、いつか打ち紐を別のメーカーにすることを検討したいと思います。



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                【2013.06.05 Wednesday 18:32】 author : Rom筥
                | 婚礼用筥迫 | comments(3) | trackbacks(0) | - | - |
                友禅生地の装飾筥迫 2013.5
                0
                   先日、装飾筥迫のワークショップをしながら、そういえば最近「綿入れ」+「玉縁」作っていないことを思い出し、久々に作ってみました。

                  仕立て:玉縁、綿入り(製作:Rom筥)
                  表 布:正絹 友禅
                  内 布:正絹
                  打ち紐:筥迫用 <28白>
                  撚り房:房頭(撚り房):筥迫用(大人)<白>
                  かがり糸:<唐紅01>Silk
                  緒締め玉:天然石<レッドメノウ>6mm玉
                  びら簪:アンティーク

                  -------------------

                  久々に筥迫を作るのにちょうどよい友禅生地を見つけました。
                  この手の生地は薄手なので筥迫を作るにはとても扱いやすく、仕上りもきれいです。
                  初心者の方にどのような生地を使ったらよいかと聞かれたときは、「とにかく薄手の生地で」と言っています。
                  扱いやすい理由は、基本の作り方である「折り返し」が容易いこと。
                  折り返したときに厚みが出にくく、また薄糊でも接着しやすい。
                  そして一番は「綿入れ」の効果が出やすいということ。
                  持続的に入手できそうな生地なので、いつか販売してみようかな、、、。


                  綿入れ

                  筥迫材料セットには綿入れ用に「キルティング芯」がセットされています。
                  キルティング芯は柔らかく厚みが一定しているので、初心者にはとても扱いやすいものです。
                  きれいに一定の厚みがでるので、この厚みを潰さないように注意しながら布を貼ります。
                  しかし用いる生地によっては、厚みが出るほどに潰れやすく、綿入れの効果がありません。
                  反対に「天然綿」はあえて強く圧縮することにより、自由に形を作ることができます。



                  「被せ」はきれいな形を出すことが重要で、それほど強く圧縮はしません。
                  「巾着」の場合は、教本ではただ入れるとしか解説していませんが、私自身は綿をかなり圧縮して詰め込み、きれいな丸みを出すために使っています。
                  「胴締め」は被せより更に綿を盛ります。
                  これを細い帯に納めるので、圧縮しながら、形を整えながら、布を貼るという作業になります。
                  つまり、筥迫作りに相当慣れてからでないと難しいということですね(ただし薄く入れるのであれば難度はありません)。

                  天然綿を使う作り方は教本では解説していません。
                  「天然綿はどのように使うのですか?」と質問を受けますが、私自身まだ技術が確立していない部分なので、一から教えることは難しいです。
                  しかし、どうしても思い通りにいかないという具体的な場所があるのならば、それを画像に撮って送っていただければ、アドバイスすることはできると思います。

                  基本は大事ですが、ある程度のレベルになったら自分自身で悩みながら工夫を重ねる方が、制作という意味での楽しみは大きいのではないでしょうか。



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                  【2013.05.24 Friday 12:35】 author : Rom筥
                  | 婚礼用筥迫 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  婚礼用 筥迫&懐剣 Rom筥作品12-3
                  0
                    リハビリ作品その2です。



                    仕立て:玉縁、綿入り
                    表 布:帯地(薄手)
                    内 布:羽二重(白)
                    打ち紐:白
                    房 糸:専用房糸(白)、銀糸
                    かがり糸:白
                    緒 締:水晶
                    装 飾:ラインストーン
                    びら簪:大人用びら簪<霞>
                    ----------------------------------------------------------------

                    写真だと微妙にわかりずらいのですが、帯地ハギレの銀部分を筥迫に、金部分を懐剣に使い仕立てました。




                    帯としてはかなりシンプルなデザインでしたが、筥迫に仕立ててみると、また違った趣になります。
                    少々インパクトに欠ける仕上りだったので、装飾にラインストーンをあしらってみました。
                    筥迫というよりも、クラッチバックのような仕上りになりました。
                    房は白に銀糸のアクセントを使いました。
                    私はこの組合せが大好きです。とても清楚に感じます。

                    ※房に使う金糸や銀糸は、仕上げに蒸気を当てると、お互いがクルクルと巻き付いてしまいますが、しばらく置いて乾燥した後に、指で広げるように巻き込みをほどくと元に戻ります。

                    -------------


                    ただ今、ショップ再開準備中ですが、これを機会に全体的な値段の見直しをしています。

                    筥迫工房を立ち上げた当初は別に仕事を持っていましたし、筥迫作りはまだ趣味の範疇でした。
                    自分の覚え書き程度に作っていた資料が、ある日気がつくとなかなかの完成度、もう少し手を加えて販売でもしようかと気楽に始めたところ、、、(中略)、、、かつて生業としていた仕事は、今ではほぼ引退宣言するまでに至りました。
                    それほど利益を考える必要もないところから始まってしまったので、少しばかり値上げさせていただくことにした次第です。
                    どうかご了承ください。

                    世の中には、手作りをする人たちのために、個人で型紙やマニュアルを販売する人はたくさんいます。
                    中には何万もするようなびっくりする値段で販売しているものも見かけます。
                    筥迫工房の教本も多少値上がりしますが、それでも内容のわりにかなり安い価格だと自分では思っているのですが、、、。


                    始めの頃、教本をお買い上げいただいた方から「趣味でよくここまでのマニュアルを作られましたね!」とよく言われました。
                    独学で趣味から始めたことは公言していたので、そう思われたのだと思いますが、筥迫が趣味の延長であっても、実はマニュアル作りは仕事の延長でした。
                    かつて私が生業としていたのは、このようなマニュアル作りに携わる仕事だったのです。

                    今では職業を訪ねられれば、恥ずかしながら「筥迫」と答えますが、数年前までは当たり前のように「イラストレーター」と言っていました。
                    専門は機械の操作、組み立てなどのテクニカルイラストが一番長く10数年、その前後に建物の完成予想図を描く建築パース、人体の内部を描くメディカルイラストなどにも携わりました。
                    共通しているのは説明に使うイラストに特化していることで、クリエイティブというよりも、職人的なイラストレーターといえます。
                    特に、リアルイラストと言われるような、写実性と精密さが要求されるイラストが得意です。

                    イラストはパソコンで描くので二次元の世界ですが、自分がほしいものを見つけたとき、それがどこに売っているのかわからない!または高くて手が出ない!というような場合は、写真を見てそっくり同じものを三次元で作るのも得意です。
                    私にとって精密に筥迫を再現するというのは、精密なイラストを描くのと同じ次元です。

                    仕事では「ページの無駄!」とばかりに切り捨てられる細かい表現も、筥迫工房のマニュアル(教本)では、これでもか!というぐらい満載していますし、カラーコピーの自費出版ですから、好きなときに好きなだけ改訂でき、絶版になる心配もありません。
                    自分にとっては、究極のうさばらしマニュアル、もしくは道楽マニュアルというところです。

                    マニュアル作りが本業で筥迫作りは趣味だったはずが、気がつけば、筥迫作りが本業でマニュアル作りが趣味、という逆転現象になったわけです。
                    キャリア的に見れば筥迫作りは半人前ですが、教本においては、プロが作った値段以上の内容という自負はあります。
                    【2012.04.27 Friday 16:55】 author : Rom筥
                    | 婚礼用筥迫 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
                    婚礼用 筥迫&懐剣 Rom筥作品12-2
                    0
                      やっと筥迫を作る気力が沸いて来ました。


                      ----------------------------------------------------------------
                      仕立て:玉縁、綿入り
                      表 布:刺繍半襟(1枚)
                      内 布:綸子(クリームイエロー)
                      打ち紐:白
                      房 糸:専用房糸(白)、金糸
                      かがり糸:白
                      緒 締:人工真珠
                      びら簪:大人用びら簪<霞>
                      ----------------------------------------------------------------








                      半襟は、かなり広い部分に刺繍がされていたので、一枚で筥迫、懐剣入れを作ることができました。

                      ショップ再開はしばしお待ちを、、、。
                      【2012.04.19 Thursday 21:19】 author : Rom筥
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