さて今回は、筥迫工房で販売を予定しているびら簪をご紹介します。
まずは左端の大人用からご紹介いたします。
大人用:1,450円
大人用は残念ながらこれ1種類しかありません。
材質も作りもしっかりしているので、子ども用よりは実用的な作りで長い間使っていただけることと思います。
まぁ一種類だけでも今まで作り続けていただいてありがとうございます、という感じですね。
いつか彫金をやっている方に、オリジナルのびら簪を作ってもらえるようになるといいんですけどね。
お値段は高くなりそうですが、いいものにはしっかりと値段を付ける、そういうものにお金が払える世の中になってほしい気がします。
でも、実はびら簪も自分で作ろうと思えば作れるんですよ。
私もいくつか作っているので、そのうちご紹介しますね。
ちまちまと筥迫を作って、次はびら簪も作って、、、という超アナログな世界ですが、商売ではかなわないことも、素人の趣味でならいくらでも凝ることができるのです。
悲しいかな職人が絶滅危惧種となり、これからはマニアックな素人が文化を支える、なんて時代がくるような気がします。
またまた話がそれてしまったので、お次は子ども用びら簪の紹介です。
一番上の画像では、右から2番目と3番目の簪です。
現在市販されているものは、たぶんこの2種類ではないかと思われます。
びらびら金具で区別してください。
「花」は両面に柄(彫り?)が入っていますが、「光」は片面しか柄はありません(柄がない方の方がよく光ります)。
子ども用(花):550円(下がり長さ:約50mm)
子ども用(光):550円(下がり長さ:約60mm)
お次は前回ご説明いたしました、下がりの長さを調節したびら簪です。
材料費&加工費で多少お高くなりますが、子ども用でも下がりの長いびら簪がほしい!という方はどうぞこちらをご購入ください。
それぞれオリジナルのびら簪入れがついています。
子ども用(長鎖-花):850円
子ども用(長鎖-光):850円
子ども用(長鎖-鈴):970円
長鎖は加工する手間分、お値段が高くなります。
鈴付きは、宝来鈴が追加する分だけ更にお高くなります。
私が子どもの頃は「ぽっくり」を履くのが流行っていたので、歩くたびにぽっくりの鈴の音が楽しかったのを覚えていますが、今は七歳の着物は普通の草履を履く子が多いので鳴り物がないですね。
胸元の筥迫から小さな鈴の音が鳴るのもかわいくてオススメです。
(三歳用の草履はたぶんほとんど鈴が入っていると思います)
こう見ると、平打ちのデザインって「鶴」と「菊」なんですが、子ども用は光と花で図柄が逆ですね(笑)。
なんとなく花札の「牡丹に蝶」の札を連想してしまいます。
あれは牡丹が下か、蝶が下かでよく問題になりますが、蝶の上のもやもやが雲なので、正解は蝶が上ということです。
先日のニュースでも、祇園祭のポスターのモデルが付けている帯の柄(青海波)の向きが逆!ということで話題になっていましたね。
おしゃれ?非常識?祇園祭おけいはんポスターに「逆さ帯」
子ども用びら簪の場合、どちらが正しいということもないでしょうが、このデザインはきっと昔からあるものなのでしょう。
鎖を付け替えるという面倒なことも自分でやらなければなりませんが、ありがたいことにまだお客さまはそれほどいないので、今のうちに自分が納得できることをできるだけやってしまおうと思っています。
もちろん、ご自宅に材料があるようでしたら、ご自分で好きな長さに加工されてもよいですよ。
最後に三歳用ですが、鎖の加工はご指定がなければ七歳用の長さで作りますが、三歳用はもう少し短くしますので、ご注文の際は初めにご指定ください。
七歳用をそのまま使ってもエレガントな感じですが、三歳の子はじっとしているのが苦手なので、長いとまっすぐきれいに垂れ下がってくれないかもしれません。
まぁ動き回って色々なところにひっかかりそうってことです(笑)。
この画像の筥迫は三歳用です。
この大きさなら、オリジナルの「光」であれば、長さ的にはそれほど違和感はないかもしれません。
お好みでお選びください。
オリジナルは簪入れ包みはお付けしませんのでご了承ください。
ちなみに、初めの画像の一番右の小さなびら簪は市松さん用です。
あんまりかわいくてつい一緒に載せてしまいました(笑)。
筥迫工房では扱っていませんので、間違っても注文しないでくださいね。
今週は問屋を駆け回って、筥迫材料の仕入れがやっと終わりました。
とりあえず、予約受付はこれで一旦終わりにさせていただきます。
来週、印刷を予定しておりますので、ご予約いただいている方へは順次、販売のご案内ができると思います。
前回、筥迫の作り方をご注文いただいた方には、特別価格でご案内させていただきます。
なかなか量産できないので、一般販売は以降に受け付けたいと思います。
今しばらくお待ちくださいね。