『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
『緒締』(4)打ち紐とビーズ
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    色の違う打ち紐に同じビーズを通してみると、色見が変わって見えるものです。
    下図は「紅」と「唐紅」の打ち紐に同じビーズを通してみました。



    材料セットに同梱されている基本の緒締玉は、教本で使われている「大穴ビーズ(マクラメビーズ)」から「丸玉ビーズ」に変更しました。
    丸玉ビーズの穴径は約1.5mmで、そこに1mmの唐打ち紐二本を通すのですが、大穴ビーズのようにそのままでは通りません。
    しかし、針と糸を使えば簡単にビーズを通すことができます。


    ◆丸玉ビーズの通し方

    ❶針に糸を通し、巾着の紐に糸を通して玉止めをする。


    ❷針にビーズを通し、巾着の打ち紐まで通す。


    ❸そのまま針を胴締めの穴に通す。



    教本では、大穴ビーズ(マクラメビーズ)を使って説明しています。
    次の印刷まで改訂はできませんが、上記の通し方のメモを付けますのでご了承ください。

    筥迫工房で販売されている筥迫用打ち紐(1mm)のうち、「A」「B」「D1」記号の付いている打ち紐は、この方法で丸玉ビーズを通すのにちょうどよい組合せです。
    「C」記号は江戸打ち紐なので、唐打ちより多少太く通りにくいかもしれませんが、糸を少し強く引けば通ります。
    「D2」記号のついている打ち紐には丸玉ビーズは通りません。「大穴ビーズ」をお使いください。




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    【2012.06.15 Friday 09:41】 author : Rom筥
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    『緒締』(3)販売ビーズ各種
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      ショップ再開を機に、丸玉ビーズの種類が増えましたのでご紹介いたします。

      1)丸玉ビーズ(穴径1.5mm)
      2)パールビーズ(穴径1.7mm)
      3)ウッドビーズ(穴径:1.5mm)
      4)太穴ビーズ(穴径:2mm) 
           ※これまでマクラメビーズと呼んでいたものです。
      5)天然石 ※石によって穴径は異なります。

      以下、打ち紐の説明で、A、B、C、D(1、2)というアルファベット表記がありますが、これは各打ち紐に付いている記号のことで、メーカーの別を意味します。
      (「打ち紐:筥迫用 唐打A <2紅>」の記号部分)
      1mmという太さでも、メーカーによって微妙に違うので、このように表記しています。


      ◆丸玉ビーズ
      直径:約6mm 穴径:約1.5mm 全18種類 
      一袋:約20個入 80円


      基本の丸玉ビーズです。
      こちらは穴径が1.5mmで、打ち紐の基本となる、
      唐打ち紐の「A」「B」にちょうどよいサイズとなります。
      「D1」が少しゆるめと感じるときは、ビーズの下に玉止めをしてください。
      「C」にも多少きつめですが問題ありません。
      「D2」には使えません。

      ネリ:基本の色に白っぽい色が混ざり合ったビーズです。マーブルというほどはっきりとした模様ではありませんが、雰囲気的に天然石の自然な模様に近いです。
      スキ:着色された透明ビーズで、光りの加減によりキラキラと輝きます。

      42761<赤>は、「筥迫材料セットA(B)」に使われています。

      丸玉ビーズには「バリ」のついているものがあります。
      詳しくは、パールビーズをご参照ください。



      ◆パールビーズ
      直径:約6mm 穴径:約1.8mm 全7種類 
      一袋:約20個入 100円


      パールビーズの穴径は、丸玉ビーズよりも少し大きい1.8mmです。
      江戸打ち紐「C」「D2」ちょうどよいサイズとなります。
      基本の唐打ち紐「A」「B」には多少ゆるみが感じられますが、気になるようであれば、ビーズの下に玉止めをしてください。
      「D1」を使う場合は玉止めが必要です。

      また、パールビーズの穴の周りには、「バリ」と呼ばれる塗料がめくれ上がった跡があります。
      ご使用の際は、必ずこのバリを取り除いてからお使いください。



      4201<白>は、「筥迫材料セットA(B)」に使われています。


      ◆ウッドビーズ

      直径:約6mm 穴径:約1.5mm 全3種類 
      一袋:4個入 75円


      ウッドビーズは、発色の良さが特徴です。
      丸玉ビーズと同様に穴径が1.5mmなので、打ち紐との関係は丸玉ビーズをご参照ください。



      ◆大穴ビーズ
      直径:約5mm 穴径:約2mm 全8種類 
      一袋:約20〜23個入 80円〜100円


      今まで緒締として使われていたのが、この大穴ビーズ(前名称:マクラメビーズ)です。
      こちらは穴径が2mmなので、江戸打ち紐「C」や「D2」にちょうどよいサイズです。
      唐打ち紐「A」「B」には少しゆるめなので、ご使用の際は、胴締め側のビーズの下に玉止めをしてストッパーとしてください。
      「D1」を使う場合は玉止めが必要です。


      ◆天然石

      天然石は、現在「珊瑚(赤)」(8mm/穴径:1.8mm)のみの取り扱いとなります。
      天然石ビーズについては、また別ブログに詳しく書きたいと思います。




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      【2012.06.13 Wednesday 17:09】 author : Rom筥
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      『緒締』(2)筥迫の要
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        さて「緒締」第二弾です。
        もう一度、おさらいしておきましょうね。
        緒締というのは、筥迫の胴締めと巾着のところに付いている小さなビーズのことです。
        印籠や煙草入れに付いている緒締は大きいので、いかにも「玉」といった感じですが、筥迫の緒締は小さいので、どうみても「ビーズ」です。



        筥迫材料の中でも、緒締用のビーズは集めることに最も苦労した材料です。
        筥迫の作り方がわからなくても、アンティークの既存品を崩せばある程度の作り方はわかります。
        しかし、筥迫を作るための材料は、一つ一つの部品の名称さえわからない、というところから始まったので、作り方よりも苦労したのがこれらの材料集めでした。
        手芸が趣味という人であれば、こういうものを探すのはあまり苦がないかもしれませんが、私は広く手芸を愛好しているワケではなかったので、名称の見当もつかない=検索のしようがない、というモノばかりでした。
        今となってはショップにかなりの材料が出ていますが、よくここまで集めたものだなぁと感慨深いものがあります。

        緒締用ビーズの難しさは「二本の打ち紐がぴったり通る穴」ということに尽きます。
        一般的なビーズは、通常1mm程度の穴しか空いていません。
        これでは二本の打ち紐を通すことは不可能です。
        「大きな穴のビーズなんて、どこに売っているの〜(泣)」という所から始まりました。

        始めに出会ったのが「マクラメビーズ」でした。
        マクラメというのは、ヘンプ(麻)、蝋引紐、革紐、毛糸などを、色々な結び方で装飾的に編むような物のことを「マクラメ」と言います。
        実は、本来のマクラメビーズと呼ばれるものは7mmぐらいの大きさで、穴もかなり大きめです。
        これまで筥迫工房で販売していたビーズは、この一般的なマクラメビーズより小さめの5mmビーズなのですが、普通のビーズよりもかなり穴が大きいので、とりあえずマクラメビーズと呼んでいました。

        このビーズは、二本の打ち紐を通すには問題のない穴径で、少量のケースビーズがあったことも、販売には都合がいいことでした(緒締は2個しか使いませんから)。
        しかし、打ち紐を指で押し込んで通るほどの穴というのは、実は緒締としてはかなり「ゆるい」のです。
        本来、緒締は玉止めなどしなくてもピッタリ緒に止まる(締める)穴の大きさでなければならないのです。

        ※私は当初これが緒締とは気がつかなかったので、今でも教本では、ビーズの下に玉止め(ストッパー)をするように説明しています。次回印刷分から変えて行きたいと思っていますので、あしからずご了承ください。
        また、このマクラメビーズという名称も、今後は「大穴ビーズ」という名称に変えたいと思います。

        ショップでは100円以下という値段で販売している小さな材料ではありますが、ここに至るまで一体いくら使ったんだ?というぐらい、ビーズを買って買って買いまくりました。


        これはほんの一部です。販売しているものもほんの一部です。
        使えなくて捨てたものも大量にあります。

        緒締にこれだけの執着を持ったのも、こんな目立たない小さな部品であっても、筥迫を作り続けていくと、緒締の存在は決して小さなものではないことに気がつきます。
        扇で言うところの「要」のようなものなんですね。

        今回新たに販売する丸玉ビーズは、打ち紐を二本を通してぴったり止まる絶妙の穴径です。
        いつかこの丸玉のビーズに変えなければ、、、と思いつつ、なかなかタイミングをつかめずにいましたが、今回の休業を区切りとして、一気にマクラメビーズから丸玉ビーズに切り替えることにしました。

        次回は、今回販売するビーズの種類などをご紹介したいと思います。



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        【2012.06.07 Thursday 11:18】 author : Rom筥
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        『緒締』(1)緒締とは
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          今回は緒締のお話です。
          緒を締めると書いて「おじめ」と読みます。緒締とは、、、

          印籠の蓋が開かないようにするためと、二本の紐を1本に纏める役目を持っています。 (蒔絵博物館より)
          紐が離れたり、よじれたりと見苦しくならないようまとめておく小さな玉の事で、大きさは大体1〜1.5センチくらいの物です。(根付生活より)

          筥迫では、胴締めと落し巾着の紐を締めている小さなビーズのことです。
          当初、私はこれが緒締という意識がなく、単に「ビーズ」と呼んでいました。
          それが2年ほど前のある日ふと、「これってもしかして緒締?」と気がついたのです。
          それまでなぜ気がつかなかったのか自分でも不思議なのですが、印籠や煙草入れに使われる緒締が10mm〜15mmそれ以上のものさえあるのに対し、女持(めもち)である筥迫の緒締は3mm〜8mm、、、そのぐらい小さく目立たないものだったからかもしれません。


          これは私が持っているアンティークの筥迫の中で最も古いものと思われますが(古過ぎて紐が切れた、、、)17cm×8cmと大きいので、たぶん江戸時代の筥迫に近い大きさだと思います。
          これでさえ、緒締は「8mm(木製)」です。
          ※この筥迫は、実際には厚みが全くない単純な紙挟みの形態に、胴締めと落し巾着がついています。


          この三つの筥迫は昭和頃のものだと思いますが、右の緒締から「6mm」中央が「4mm」左に至ってはなんと「3mm」です
          ここまでくると、よくこんな小さなビーズに二本の紐を通したものだと感心してしまいますが、そんな小さなビーズを無理して使う何の意味があるの?とも思ってしまいます。
          ちなみに昭和のものとなると、どんなにすばらしい日本刺繍が施されていようと、緒締のほとんどがプラスチック製です。

          緒締の多くが球体であるため『緒締玉』と呼ばれることが多いのですが、必ずしも玉でなければいけないというワケではありません。
          アンティークの印籠や煙草入れには、根付けに負けず劣らずの精密な細工がされた緒締が付いていたり、色々な形をした緒締もあります。
          また珍しい材質を使った物もあり、これだけで立派にコレクターズアイテムなのです。

          蒔絵博物館「緒締」
          「緒締玉図鑑」
          根付生活「Ojime MAGICAL JEWELS OF JAPAN」

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          265年もの長きに渡り太平の世が続いた江戸時代、上位階級である武士よりも、遥かに裕福な生活をする町人が現れるようになりました。
          しかし厳格な身分制度により、徹底的に身につけるものが制限されていた時代です。
          また幾度も繰り返された奢侈禁止令により、どんなにお金があっても、町人が贅沢な物を身につけることは許されませんでした。
          そのうっぷんをはらすかのように、目立たない所に、できるかぎり小さく、しかし目を凝らせば精密な細工であることがわかるように、おしゃれを競い合いました。

          また、「贅沢」の定義に当てはまらなければ良かったので、人が見たこともないような外国からの輸入品は大変人気があり(鎖国とはいえ中国やオランダとは通商がありましたし)、この頃の緒締玉には珍しい材質の物がたくさんあります。

          隠れた場所、小さく精密な技術、価値さえも及ばない珍しいものを、贅沢という価値観に置き換える工夫で昇華していたのです。
          江戸の人々のおしゃれに対する情熱は、現代とは比べ物にならないものがありました。
          この頃の人々のたくましさは、資源の少ない日本が高度成長をとげるエネルギーの源となったかのようです。
          小さく精密な物に価値を見いだし、何もないところから情緒を感じるのは、日本人特有の誇るべき感性ですね。

          印籠や煙草入れに比べ筥迫の緒締が目立たないのは、筥迫自体が奢侈禁止令も及ばない上流階級の装身具であり、贅の限りを尽くした装飾が施されていたからこそ、緒締などという小さなものに凝らなくてもよかったのかもしれません。
          そういう意味では、筥迫の緒締はエネルギーが低い、と言わざるを得ません。

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          今回の休業を機に、筥迫工房の材料セットのビーズを、マクラメビーズから丸玉ビーズに切り替えました。
          次回の『緒締』(2)では、この丸玉ビーズについて書きたいと思いますが、現在のところ、ショップの方の対応がまだできていません。
          次回までには画像を揃えたいと思いますので少々お待ちください。



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          【2012.06.03 Sunday 17:13】 author : Rom筥
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