最近「飾り結び付の懐剣房」や「飾り結び付の筥迫房」がないですか?というお問い合わせをよくいただきます。
あります!
ただショップにアップしていないだけです、、、(苦)。
種類がたくさんあるので、写真に撮ってアップするのがどうにも面倒(そんなんでショップやっていいのか
)。
来年になったら順次アップしていきますが、お急ぎの方は直接御連絡ください。
筥迫の作り方を知りたい人と同じように、懐剣紐だけほしい人はけっこういるものです。
しかし「結び方はわかりますか?」と聞くと、そこまでは気が回らないようで、教本から懐剣紐の結び方のところだけをプリントアウトしたものをお付けしていました。
まぁ適当にやっても何となく結べそうですが、懐剣入れを購入したものの、中に何が入っているのか知りたくて、ほどいてみたけど元に戻せなくなってしまった(泣)という方も多いようなので、ここで教本に解説しているのと同じ内容をアップすることにします。
飾り結び付懐剣房をお求めの方は、以下をご参照ください。
ちなみに婚礼用筥迫セットの懐剣は、懐剣入れとはいっても刀は入っていません、厚紙の型が入っているだけです。
でもこれからは好奇心の虫がうずいても、元にはもどせますね(笑)。
懐剣房紐の結び方は他のサイトにも載っているようですが、どうやら私の知っている結び方とは違うようなので、改めてこちらでも解説しておきます。
◆懐剣房紐の結び方(菊形飾り房用)婚礼用として一般的に使われている菊形の結びは、楔形(くさびがた)と呼ばれる結び方が使われていることが多いようです。
楔形は「ほどけにくい」結び方として使われていますが、裏表があるので、懐剣のように結びの裏表が固定されているものに使います(筥迫の飾り房は固定されていないので、裏表がほぼ同じの一般的な菊結びを使う)。
1)懐剣袋のループに飾り房の紐を取り付ける。
2)二本の紐を揃えながら、後ろ回りに下から上へ積み重ねるように3周巻き(6段)して、最後は左側に出す。
3)懐剣入れを表向きに置き、房を図の向きに置く。
このとき楔形が上になるように菊結びを置く。
4)菊結びの右側の紐を、3周巻いた紐の中に差し込み右下に出す。
5)次に左側の紐を、1周目と2周目の間から出し左に引く。
6)下に出した二本の紐を、菊結びが根元にくるまで引く。
7)菊結びと房を下げて、菊面を表に返す。
8)菊結びをめくって、房の上で(菊結びの根元)左右の紐を一回結びにする。
9)菊結びを元に戻し、結んだ左右の紐を房の裏に入れる。
10)できあがり。
婚礼用の懐剣房紐の結び方には
「鱗結び」というものも使われています。
実は一般的な刀剣入れの結び方はこちらの方なんですね(菊形はあくまでも装飾としての結び)。
こちらは弓や刀を入れる袋に使う結び方なので、そちらをご参照ください。
日本刀 豆知識 刀剣・房紐の結び方<うろこ結び>弓袋の飾り結びあくまでもお好みですが、私はこのすっきりとした鱗結びが好きです。
白無垢などにはこの潔さが合いそうです。
出来合いの飾り房は、ショップで扱う場合は裏から接着剤を付けるためこちらの鱗結びに結び直すことはできませんが(自作すればどちらも試すことができます)、初めにお問い合わせいただければ、飾り結びをしないで紐を短くした鱗結び用に作ります。
◆房糸のクセ直し切り房はもちろんのことながら、撚り房でさえもクセはつきます。
お式のときにすっきりときれいな房で胸元を飾れるようにメンテナンスしましょう。
やかんなどにたっぷりのお湯を沸かし(たっぷりですよ!)、もくもくの蒸気に房をあてれば、すっきりと伸びた房になおります。
やけどをしないように、菜箸などに紐をかけるとよいでしょう。
もちろん、着付けをするまでは、房はまっすぐな状態で運ぶようにご注意ください。
出来合いの飾り結び付き懐剣房紐を購入すれば、懐剣入れはとてもカンタンに作れます。
作ってみようかな〜と思われる方は、どうぞこちらから『婚礼用和装小物の作り方』をご購入ください。
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