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2018.4 筥迫講習会『三段口扇襠筥迫』
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    4月の講習会は『三段口扇襠筥迫』でした。

     

    三段口扇襠筥迫は、段口3つ、袋1つ、鏡、差し込み1つと、それほど複雑でない仕様で作った実用的な筥迫です。

    薄幅でスタイリッシュさが特徴の使いやすい懐中物です。
     

    H.Sさんの作品(神奈川県在住)

    満開の花が美しい筥迫です。

     

    縢襠付筥迫の本体の部品数が17とすると、三段口扇襠筥迫の部品数は23です。

    5つほど部品数が多い。

    初めて作る人にはどの部品がどこに当たるのかが想像つきにくいのですが、型紙には柄が出る部分が記してあるので、内布に柄物を使う場合は、それを見ながら柄出しに奮闘することになります。

     

    部品が多いのにこれだけの薄型に仕上がっているということは、内布に少しでも厚みのある生地を使えば最後は収まらなくなります。

    貼り付けの段階でしっかり糊を飛ばしておかないと、少しの水分がゆるみとなり、少しの浮き上がりが厚みにもなり、全体がゆるい仕上がりになってしまうので、部品作りは手を抜けません。

     

     

    Y.Tさんの作品(大阪府在住)

    布が変わるだけで、ずいぶんと違う雰囲気の作品ができあがります。

     

    洋服的な考え方では、裏地は表地より目立たないものですが、懐中袋物は表ではあまり主張せず、中で思い切り主張するものが多いようです。

    懐中物というのは非常に「内向き」なものなので、人に見せるというよりも、持つ人が楽しむという考え方です。

    このことから、私はあえて「裏地」とは呼ばず「内布」と呼んでいます。

    縢襠付筥迫は江戸時代の筥迫の流れをくむものなので、見せるという要素が強く「外向き」と言えるでしょう。

     

    通常は襠は内布を使う人が多いのですが、この作品では襠に表布を使っているので、開いた時の艶やかさがよけい際立っています。

     

     

    Y.Mさんの作品(東京都在住)

    こちらの作品は、表が「柄合わせ」されています(それも縦型!)。

    三段口扇襠筥迫では柄合わせはカリキュラムにありませんので、事前準備の際にご自分で考えて柄出しされたということです。

     

    この講座は本体だけを作成するため、巾着と房は撮影用にご自分で作ったものをお持ちいただきますが、この作品ではチャームを付けた「ぶら」を作成されました。

     

     

    Y.Oさんの作品(東京都在住)

    表の被せに「縁出し」をすることにより、アクセントをつけることができます。

    表にはっきりとした柄があるようなものは、できるだけ無地のラインが見えるように使うと効果的です。

     

     

    N.Nさんの作品(東京都在住)

    この作品は全面同じ表布で作られています。

    色の出るところを駆使して効果的に使われています。

    表は何気に、被せ、胴締め、被せ下の三面柄合わせ。

     

     

    F.Yさんの作品(愛知県在住)

    このような色合わせの作品は、どんなお着物にも合いそうですが、房はその時々で別の色に付け変えるとよいでしょう。

     

    私自身は房より下りの少ないびら簪をつける方が好きですが、それはあくまでアンティークのびら簪にしかないので、いつか筥迫工房オリジナルの大人用のびら簪を販売したい!というのが夢です(あ〜お金がかかりそう)。

    でも来年あたりは「三連ぶら」を使った型を出したいですね。

    これなら既存のパーツで作れるので。

     

     

    M.Tさんの作品(神奈川県在住)

    この型は、前部の段口&袋パーツと後部の鏡&差し込みパーツに別れているのですが、それぞれ別布使いにして表情を変えることができます。

    それにしても、表からは想像もつかない「りらっくま」使い。

    どうしても使いたかったのだそうです。

     

    そして本日のお召物に懐中して撮影。

    あそこにリラックマが隠れているんですよ、、、。

     

     

    貼り込みは積み重ねが大事

     

    今回の講座では、2回目参戦の方が2名いらっしゃいました。

     

    最近は同じ講座に二度、三度と出られる方が増えて来ました。

    上級までいって金封袱紗に再度参戦という方も多いです。

     

    講習会では綺麗に仕上がるのですが、家で作ると同じようにできなかったり、上のコースに進んでから基礎的なこともができないことに気が付いたり、初めのときは型を作ることに必死で細かいことまで聞く余裕がなかったなど様々な理由があるようです。

     

    複数回同じ講座に出るような人は、ある程度数を作り込んでいる人に多い。

    初めの頃は難しささえわからないものですが、作るほどにしみじみと難しさを感じるようになるからでしょう。

     

    そのように熱心な人は教える側としてもうれしいもので、いつもより余計に細かいところを教えたりもします。

     

     

    貼り込みは積み重ねがとても大事ですが、日頃モノを作ることに慣れている人の中には、それをショートカットできる能力の人もいます。

    厳密にいえば、正確にモノを作ることを知っている人。

     

    仕事などで制作に携わっている人などはそのような素養があったりしますが、趣味の手芸だとそれほどシビアに作ることを求められませんので、やはり基礎的なところからしっかり技術を積み重ねて作り込まなければなりません。

     

     

    貼り込みは糊で接着して作るものなので、「縫うより簡単そう」と思って参加する方が多い。

     

    事実、切って貼っての世界は非常に単純ですし、現代でも糊で貼って作られたものは巷にありふれています。

    縮緬を使ったお土産物にたくさんありますよね。

     

    現代で市販されている筥迫は、貼り込みの考え方で作られたものはありません。

    昔の筥迫を知っている人たちは、現代の筥迫を見て「おもちゃのような」という例えを用いたりします。

     

    繊細な貼り込みの技法で作られた嚢物を見れば、おもちゃのようとは誰も思わないでしょう。

    貼り込みとはそういうものです。

     

    講習会に参加する皆様には、是非そのような貼り込みの袋物を目指していただきたいと思います。

     

     

     

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    【2018.04.15 Sunday 22:29】 author : Rom筥
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    縢襠付筥迫 講習会版(大判・硬綿芯)
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      講習会の5月以降のコース詳細が出ていなかったのですが、縢襠付筥迫のサンプル画像が出来たので、この後の講座もこれから順次アップしていく予定です。

       

      去年からの講習会システム変更に伴い、以前までのサンプルと出来上がりが変わっているのですが、新らしいサンプルを作る時間が取れず、去年は古いサンプル画像を使っていました。

      ということで、一年越しでやっと本来のサンプルが出来ました。

       

       

      去年からの縢襠付筥迫で変わったことは、教本の型紙よりサイズが大きいこと、綿芯の入れ方が違うこと、柄合わせをしたことです。

       

      この講習会を始めた当初は、教本を見て筥迫が作れない人のための救済目的だったのですが、昨年からのシステムアップ講習への変更に伴い、筥迫は中級コースになりました。

       

      前年までは初心者対象だったのになぜいきなり中級?と思われた方もいらっしゃると思いますが、貼り込みの技法をレベルアップし、より専門的な内容となっています。

       

      筥迫というのは「綿入れ」「玉縁」が一番難しいのですが、「玉縁」を入れると1日の講習では終わらなくなってしまうので、この講座では綿入れと柄合わせのみとしています(「挟み玉縁」は装飾筥迫の講座で扱うことにしました)。

       

       

       

      大版の筥迫

       

      江戸時代の筥迫はかなり大きいのですが、明治維新を境に筥迫の消滅期があり、その後筥迫は現代の大きさで復活しました。

       

      江戸時代に比べてあきらかに小さいということだけが共通で、サイズに明確な規定はなく、当時は色々な大きさのものがありました。

       

      これはアンティークの日本刺繍の筥迫までに見られる大きさで、昭和20〜30年代頃以降はこの大きさの筥迫は見なくなりました。

       

      その後の筥迫をモデルにしたのが教本の型紙のサイズ(画像右下)で、左下が今回の大版サイズです。

       

      並べるとそう大きさは変わりないように見えますが、筥迫を作り慣れている身からすればかなりの違いです。

       

      今時の婚礼衣装では「七五三か?」というぐらい更に小さいなものが使われていますが、これは胴締めのないものに多く、正確にはただの「紙入れ」です。

       

      最近の花嫁衣装ではこの紙入れが使われることが多くなりました。

      綿の入った厚みのある筥迫は現代の着付け文化にはあまり受け入れられないようです。

       

      筥迫を作る側からすればさみしい限りですが、胴締めがないのに筥迫扱いするのだけはやめてほしい、、、。

       

      豪華な日本刺繍が施された時代の筥迫は、確実に嚢物商の管轄で、専門の職人の手によって作られていました。

       

      そこで、時代に逆行するようですが、昨年の講習会からかつての大版を採用することにしました。

       

      大きいとは言っても、うちの娘の十三詣りに付けた筥迫がこの大きさです。

       

      今時の花嫁衣装ではずいぶん小さく扱われている筥迫ですが、かつての花嫁さんたちはこんなに立派な筥迫を身につけていたのですよ(平均身長が150cm前後だった時代なのに!)。

       

      私からすれば、これぞ筥迫!という感じなので、どうぞ思う存分装飾してやってください。

       

       

      硬綿芯と柄合わせ

       

      「綿入れ」は教本では誰でも簡単に扱えるキルティング芯を使っているので柔らかい手触りですが、かつての筥迫の綿はとても硬いものでした。

      硬くすることでヘタることなく、美しいまま型を保つことができます。

       

       

      講習会ではこの「綿入れ」と「柄合わせ」に一番時間をかけています。

       

      教本での「柄合わせ」は薄手の生地を使うことで柄が合うように作られていますが、実際は使う生地も様々なので柄は簡単にずれてしまいます。

       

      特に刺繍を施したものなどは糸の引き方によって裂も変形しますので、所詮柄合わせは仕立て人の手で調節していくものです。

       

      柄が合わない、、、と悩んでいる方も、講習会で柄合わせの方法を学んでいただければすっきりすることと思います。

       

       

      筥迫工房の講習会を受講される方は、この縢襠付筥迫を目指して参加される方がほとんどです。

       

      中級まで待ちきれない!という人も多いので、そういう方にはとりあえず教本で予習しておくといいですよ、と言っています。

      もしくは、先に三段口扇襠筥迫を受講しておいた方が気持ち的には楽なのではないかと思います。

       

       

      『筥迫装飾(柄取り、挟み玉縁、切り付け、簡易金彩)』講座

       

      このサイズにしたもう一つの理由は、装飾を考えてのことです。

       

      教本についている型紙のサイズでは、筥迫としてちょっと作品にしずらい大きさです。

       

      実際の婚礼に使うのであれば教本サイズでも十分ですが、筥迫を作ることに意義を持っている方であれば、やはりこの大判をお勧めしたい。やはり見栄えが違う。

       

      ただし着付師さんには、筥迫の大きさの分だけ補正を控えてもらえるよう初めに伝えておく必要があります。

       

       

      6月に行われる「装飾筥迫」は、講座名を「筥迫装飾」に変更させていただきます。

      この講座は型を作るための講座ではなく、筥迫の「装飾」のみをメインとした講座です。

       

      筥迫の装飾といえば「日本刺繍」が思い浮かぶとは思いますが、この講座では日本刺繍以外の装飾法をご指導いたします。

       

      まずは何といっても「柄取り」のコツ。

      無理に柄合わせをしなくても、柄取りを適切に行うことで、より豪華な筥迫を作ることができます。

       

      そして「切り付け」。

      切り付けはデコパージュのようなものなので、平裂であっても思いのままに装飾ができるので本当に楽しい。

       

      最後に部分的に簡易の「金彩」を施せば、完成度の高い装飾ができることでしょう。

       

      こちらの詳細とサンプル画像は後日アップしますが、筥迫装飾の講座に出るためには、この縢襠付筥迫の受講が必須です。

      なぜなら、この講座で学んだ技法を用いて、後日「装飾して出来上がった筥迫を画像提出する」ことが課題となるからです。

       

       

      式部型小物入

       

      「式部型小物入」もこの縢襠付筥迫の綿入れが基本になります。

       

      式部型小物入れは内部の綿入れ部分が土台となるので、しっかりと綿入れ部品を作れないときれいな出来上がりになりません。

       

      キルティング芯を使う縢襠付筥迫とは違うので、去年以降の縢襠付筥迫を受講された方を対象としますが、講習会だけで作って家で復習していないとついていけない内容なので、今年はあらかじめ縢襠付筥迫を2点ぐらい画像で提出していただいて判断させていただきたいと思います。

       

      きちんと作っているかどうかは画像だけでわかります。(特に横からの画像が大事)

       

      こちらもまた後日詳細お知らせいたします。

       

       

      雅型裁縫道具入れ

       

      「次の雅型裁縫道具入れは中止にしないで是非開催してください!」と期待値の高い講座ですが、籠の入手に手間取って4月30日開講予定の講座は中止となってしまいました。

       

      その後、別の仕入れ先にお願いして特注で作ってもらえることになりました。

      ちょうど最近サンプルが上がってきたのですが、以前より価格が上がってしまいました(この先も更にあがるらしい)。

       

      この雅型は小さいだけに網目の細かい「アタ」を使うのが私のこだわりだったのですが、籠だけで1,800円近くなってしまいそうです。

       

      今期はとりあえずこれで開催してみたいと思いますが、他の材料に頼らなければならない講座はちょっと不安定で、この先続くかは皆さんの需要がどれだかあるかですね。

       

       

      金封袱紗

       

      しばらく予約の取りづらい状況が続いていた金封袱紗ですが、今年は相当入れたので最近やっと落ち着いてきたようです。

       

      それほど無理なくお申し込みいただけるようになりましたので、受講を諦めていた方も是非この機会にご参加いただければと思います。(5月の予約は明日4月2日から申し込み開始です)

       

      来年は3ヶ月に一度ぐらいの開催にして、別の新しい型をどんどん入れていきたいと思っています。

      (作りたい型はまだまだたくさんあるのだ!)


       

       

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      【2018.04.01 Sunday 20:36】 author : Rom筥
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      2018.3 刺繍筥迫研究会(図案編)
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        3月は通常(実技)の講習会とは別に、刺繍筥迫研究会(図案編)が開催されました。

         

        初めてお針子会を飛び出し、プロジェクターの使える別会場を借りるなど、初めてづくしの企画でしたが、刺繍をする人の役に立てばというよりも、刺繍筥迫の仕立で紆余曲折を経てきた私の立場から、必要に迫られて企画した研究会です。

         

        つまり仕立師から筥迫の刺繍裂を作る人へのお願い!ぐらいの気持ちが入っています(苦笑)。

         

        こんな企画に果たして人は来てくれるのだろうか?と不安もあり、小さな会場への変更も視野に入れていたのですが、かなりあっさりと定員に達しました。

         

        企画当初は、仕立てしてくれるなら日本刺繍の筥迫を作ってみたい!という刺繍師(仕立未経験)を対象としていたのですが、蓋を開けてみれば講習会に参加しているいつもの面々。

         

        筥迫の仕立てさえできれば刺繍の筥迫を作るのは簡単だろう、、とはいかなかった悩める刺繍師たちが数多くいたという事ですね。

         

         

        平裂で筥迫を作る事と、そこに刺繍なりの装飾を加える事は、全く別の要素として考えなければなりません。

         

        簡単な刺繍が並んでいるぐらいの図案であれば、教本を見ながら筥迫は仕立てられると思います。

         

        しかし、かつての工芸品のように美しい筥迫というのは「全面刺繍」です。

        刺繍に慣れている人ほど、刺繍さえできればこれが作れる!と勘違いしてしまう。

         

        緻密な刺繍の筥迫を仕立てるには、嚢物への相応の理解と知識が必要だということです。

        そして、それを決める大きな要素が「図案」なのです。

         

         

        刺繍はできるけれど仕立てはできない「刺繍筥迫への一歩」で組み立ててた研究会の内容を、「より工芸的な筥迫へのアプローチ」という内容で組み直すことになりました。

         

        刺繍筥迫の基礎知識は持っている人ばかりなので、更に本を読み漁って内容を煮詰める日々。

        これまで実技だけに必死に取り組んできたのに、この流れは一体何なんだろう、、、(汗)

         

        しかし、今回は実技を離れた講義オンリーの研究会。

        冷静に考えて、3時間話しっぱなしなんてホントに時間が持つのだろうか?(講義など未経験の職人だぞ?)

        かなり無謀な挑戦をしていることに気づいてからは、本当に血の気が引く思いで毎日を過ごしました。

         

        更には別の問題も。

        iPadからプロジェクターで投影を想定していたものの、無線接続がうまくいかず、直前まで機械が動かなかったことから、何度も会場に足を運ぶというドタバタぶり。

         

        今回も遠くから参加してくれる方が多かったので、これでプロジェクターが動かなかったらと考えると、いつもにも増してプレッシャーが重くのし掛かる。

         

        結局、慣れない家人のWindowsノートを持ち込んで、有線接続でPDFを投写という安全策で乗り切りました。(カッコよく作ったプレゼンデータが全ておじゃん)

         

         

        緊張して頭が真っ白になった時を想定して、カンペを書いて棒読みする予定でいましたが、「できるだけ質問してね、気がほぐれるから〜」とお願いしていたおかげか、皆様の気楽な質問にいつもの熱血モードにスイッチが入り、気がつけばカンペを見るヒマなく、話し足りないぐらいの時間で終わることができました。

         

        オタク的引き出しはたくさん持っているので、緊張さえしていなければいくらでも話しはできるんですけどね(笑)。

         

        それぞれが持って来た作品を見ているところ。

         

        刺繍筥迫を作るために少しでも情報がほしい!そんな感じの方ばかりで、皆さん本当に熱心です。

        このような情熱がいつか素晴らしい筥迫に花開くことを楽しみにしたいと思います。

         

         

        私が筥迫の教本を販売した当初は、刺繍をしている人には是非刺繍筥迫を作ってもらいたい!と熱烈宣伝していたのですが、今になってみると刺繍の筥迫は本当に難しく、簡単には人に勧められないものとなりました。

         

        私自身は仕立てをしているので、無意識のうちに仕立てに影響をしないような刺繍をしてしまうのですが、他の人から依頼された刺繍裂の中には、それを見た途端、言葉に詰まるようなものが少なくありません。

         

        仕立て師はどんなものが来ても仕立ててしまいますが(不格好になっても仕立て師の責任じゃないのであしからず!)、仕立てに慣れていない人が自分で作ろうとしてその難儀さに行き詰まり、作品を捨てざるを得なくなったという話はよく聞きます。

         

        「図案」を作る段階で仕立てや刺繍を考えながらできるかどうかは、仕立ての難度に大きく関わってくることです。

         

        そんなことを延々と3時間もかけて訴えたわけですね(笑)。

         

         

        筥迫の変遷を壮大に絡めながら刺繍筥迫を作る意味を考えると、現代で私たちが筥迫を作る意味が見えてきます。

         

        今回の研究会では、かつての美しい工芸的な筥迫がなくなってしまった理由なども、私なりの考えでお話しさせていただきました。

         

        江戸型筥迫と、いわゆるアンティークの刺繍筥迫、現代の筥迫では、時代背景や持つ人の考え方が異なります。

        その時代との関わりを知った上で図案を考える、考え方がとても整理しやすくなります。

         

        日本の歴史に興味のない人でも、こんな小さな筥迫を中心にして時代を見てみると、興味深くそれぞれの時代を感じることができるのではないかと思います(あくまで近代史ですが)。

        そんな目で時代劇を見ると、また違った目線で楽しむことができると思いますよ。

         

        最後は自己紹介や質疑応答。

         

        今回は刺繍のプロや講師をされている方も多かったので、着物や帯の刺繍とは違う気の使い方や、裏打ちの仕方、肉の盛り方などの情報交換ができたと思います。

        流派やジャンルが違っても、同じ嚢物に刺繍をするという意味では同じ悩みに立ち向かう同士です。

        横のつながりを持てる研究会は、情報を仕入れる絶好の機会ですね。

         

        今回、私は仕立て側の人間として参加しているので、刺繍に関する専門的なアドバイザーとして齋藤先生にご協力をいただきました。

        そして打ち合わせからご協力いただいたA.Yさん(目下仕立師見習中)のお二人には心より感謝申し上げます。

         

        また需要があれば、同じ研究会をいつかどこかで開催したいと思っております。

         

         

        オフ会

         

        研究会からの6名と別参加の2名の合計8名の方がオフ会に参加されました。

         

        「オフ会なんてものに参加するの初めてです!」と言われ目が点になりましたが、オフ会=オタクというイメージとのこと。

         

        それじゃ君らはオタクでないとでも言うのか?と私は問いたい。

         

        あちはさん、郁駒屋さん、柾女さん、京乃都さん、そんなハンドルネームで「あ〜あ〜(あなたが)」と納得する人たちを見れば、懇親会とか女子会とか言うよりも、いかにもオフ会ですよねぇ。

         

        マニアックな話題に大盛り上がりで楽しいひと時を過ごすことができました。

         

         

         

         

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        【2018.03.23 Friday 18:49】 author : Rom筥
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        2018.3 講習会『鏡付脂取紙入』
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          今月の講習会は『鏡付脂取紙入』でした。

          この講座は去年は1回きりの開催だったので、ほぼ1年ぶり。

          都合が悪くて出られなかった!との声が多かったので、今年は2回組み込んでいます。

           

          N.Nさんの作品(東京都在住)

          講習会で作られている嚢物は、昔からあった型、昔の型を現代流にrom筥がアレンジしたもの、rom筥が考案した型など様々です。

           

          この型は「あぶらとり紙」を日本固有の嚢物的な考え方で作ってみたい!と考えて製図したものです。

          昔の人がこんな型を使っていたわけではありませんのであしからず。

          昔の紙入れにこのようなプルポップ(引き出し口から一枚取ると一枚出る)的な使い方はありません。

           

          A.Hさんの作品(石川県在住)

          紙入れに入れる紙は「畳紙」「帖紙」(たたみがみ・たとうし)といいます。

          その昔は丸薬や石筆をその紙に入れて携帯したので、畳紙を入れる袋に一緒に入れて携帯するという発想はごく自然なことです。

          「紙入れ」なのに紙以外の物がシステマチックに入っているというのはそういう経緯だったかもしれませんね。

           

          J.Yさんの作品(神奈川県在住)

          紙入れのその前の呼び方は「鼻紙入れ」です。

          この紙で鼻をかんだり、綴じてメモにしたりマルチに使いました

           

          しかしながら、この時代の紙は貴重品なので、庶民が気軽に紙で鼻をかんだとも思えませんが、さすがに脂取り紙はなかったでしょう(金箔を打つときに挟む箔打紙を転用したものなので、存在自体はあったかもしれませんが)。

           

          紙を折りたたんで交互に重ねて紙入れに入れる場合は、プルポップのような重ね方で、5枚一組にして入れたと文献にあります。

           

          郁駒屋さんの作品(福岡県在住)

          この型は入門コースの金封袱紗を受講した後に、初級コースの三種の型から受講を選択できるのですが、そのうちの一つです。

          中級に進むには最低1講座、初級コースを受講しなければなりません。

          以前は中級コースに入れていたのですが、型としてあまり難しくないことから現在は初級コースになっています。

           

          E.Tさんの作品(東京都在住)

          しかしながら中級コース向きに作っていた資料をそのまま用いたので、初級者が行うには面倒な工程が残っていました。

          作り変える時間がなかったので資料のままの技法で行いましたが、初級コースにはちょっと難しかったようなので(ごめんなさい)、次回技法部分だけ作り直します。

           

          H.Sさんの作品(神奈川県在住)

          型としては難しくないので、この講座を取りこぼしていた経験者にとってはこれといって難しくない型だったと思います。

          基本的には同コースの念珠や携帯裁縫より簡単なのではないかと思うので、どうぞお気軽にご参加いただければと思います。

           

          H.Tさんの作品(神奈川県在住)

           

           

          貼り込みは「糊」を知ること

           

          講習会に参加される方で

          「縫うのは苦手なので糊で作れるならと思って」

          といって来られる方は少なくありません。

           

          確かに貼り込みで使う「でんぷん糊」は、皆さん幼稚園の頃から使っているでしょうから最も身近な接着剤ですね。

           

          しかしながら、一般の人がこれまで使ってきたでんぷん糊の使い方と真逆な考え方をするので、まずはこれを理解させることに一苦労。(貼り込みの基本を記した「副読本」では、講習会での使い方は解説していませんのであしからず)

           

          以前は「これはこんな感じで〜」と実践で事細かに見せてきましたが、やはりすぐには受け入れられないようで。

           

          どうやったらわかってもらえるのだろう?毎回そんなことに悩んで、最近は「初心者は理屈で教える」ことを徹底しています。

           

          自分自身は感覚的にやっていることですが、それをあえて理屈付けするのはけっこう難儀しました。

          しかし、今となってはより自分でも納得して実践できるようになったので、人に理解してもらうための勉強というのはものすごく自分の役に立つ。

           

           

          この型は比較的部品も少なく時間的に楽なので、今回は小さな懐中物の柄の選び方、柄取りの考え方なども説明してみました(いつもはそんなヒマはない)。

           

          とはいえ、初心者(とりあえず入門を経た程度)にとっては、布の話を聞きながら、糊の使い方に注意を払いながら、型の作り方や技法を詰め込まれるので、さすがにアップアップだったようです。

           

          いや、ごめんなさい。

          ついサービスのつもりがサービスになっていない(苦笑)。

           

          次からは心して初級コースに適した教え方をします。

           

           

           

          貼り込みに必要な物(笑)。

           

          今回の講習会に参加された方(母)の笑い話から。

           

          息子「どこ行くの?」

           

          母 「はりこみに行ってくる」

           

          息子「牛乳とアンパン持っていかなくちゃ!」

           

          うまい!

           

           

          講習会の「申し込み画面」にたどり着くまでがわかりづらいようなので、ブログから近日申し込みの講座へ直接リンクできるようにしました。

          ご希望の方は、申込日になりましたら以下バナーよりリンク先へ移動ください。

           

          ======================

          4月開催の講習会

          ======================

          ※以下のテキストから直接申し込み画面にリンクできます。

           ただし、申し込み画面が表示されるのは、申込日の

           朝6:00からです。定員に達すると画面は表示され

           ません。

           

          4月7日(土)

          入門コース:◎2 金封袱紗(懐紙挟み)

          (申込開始:3月6日 6:00〜)

           

          4月8日(日)

          中級コース:☆☆6 三段口扇襠筥迫

          (申込開始:3月12日 6:00〜)

           

          4月30日(月祝)

          ☆☆5 雅型裁縫用具入(中止になりました)

           


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          【2018.03.05 Monday 22:41】 author : Rom筥
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          2018.2 講習会『念珠入(組入)名刺入』
          0

            2月の講習会は『念珠入(組入)名刺入』でした。

            この講座だけは年3回あります。

            そのぐらい基本中の基本というべき懐中物です。

             

            R.Sさんの作品(東京都在住)

             

            M.Kさんの作品(イギリス在住)

            N.Nさんの作品(東京都在住)

            薄手の帯地を使った作品です。

            薄手とはいっても、このサイズの嚢物を作るときは厚手扱いです。

            初心者レベルの人には、初めて型を作る大変さに加えて、布扱いの難儀がプラスされるのであまりお勧めはしませんが、いかんせん講座のサンプル画像に憧れてくる人が多いので、このような生地を選びたくなる気持ちはわかります。

            確かに厚手の生地で作ると仕上がりがとても立派なので、とりあえず現段階では念珠入れに限っては可にしていますが、厚手生地には相応の扱いというものがありますので、そのうち厚手生地を専門に使うような 講座を企画しようと思っています。

             

            K.Nさんの作品(兵庫県在住)

             

            E.Tさんの作品(東京都在住)

            念珠入れは単純な型の嚢物なので初級コースですが、現代の日本人が忘れ去ってしまった精密な貼り込みの技法で作ります。

            去年からのステップアップ講座に移行してからは、糊の扱い方を徹底的に教え込んでいるので、5時に終わる頃には皆さんぐったりしています(笑)。

            この型の技法は二段階方式で完結します。

            念珠入れが基本にして、四ツ襠紙入で更に上の技法を学びます。

            四ツ襠を受講したい方は、しっかり念珠入れを復習してから来てくださいね。

             

            H.Sさんの作品(神奈川県在住)

             

            K.Oさんの作品(神奈川県在住)

             

             

             

            『縢襠付筥迫』講習会

             

            講習会でよく縢襠付筥迫の話が出るので、最近の傾向などお話ししたいと思います。

             

            講習会を受講される方々のほとんどは、縢襠付筥迫に憧れて参加されるようです。

            (きっかけは筥迫でも、結局は貼り込みの楽しさに目覚めて他の講座を制覇する人が多いのですが)

             

            傾向としては、純粋に筥迫というものを作ってみたいという方、教本を見て一人で筥迫を作る自信がないので受講したという方に分かれると思います。

             

            ショップで販売している教本は、人生で一度の筥迫を作ることを目的とした婚礼や成人式、七五三が対象です。

            初めてでもぶっつけ本番で作る人がほとんど。

             

            それを考慮して、扱いやすい材料を選んだり、作り方を変えたりしています。

            ハレの日のためだけに筥迫が必要な方には、あまり問題はない違いと思います。

             

            かたや講習会の筥迫は、去年から最低3講座は出て初めて受講できる中級コースの内容に変更しています。

            こちらはより本格的な筥迫作りを目指しているので、教本とは根本的に考え方が異なります。

             

            一昨年までの「作品を作るための講習会」から「作り方を学ぶための講習会」へ方向転換しているので、「筥迫作りの救済」という目的には合わないかもしれません。

             

             

            教本を見て作る自信をなくしたという方も多いのですが、貼り込みの考え方は現代人にはちょっと馴染みのないものなので、頭で一生懸命理解しようとするとよけいにこんがらがって怖気付いてしまうのでしょう。

             

            こういうものはあまり頭で理解しようとせず、とにかく一つづつコマを追うことです。

             

            それでも理解する自信がない場合は、入門コースの金封袱紗に出て貼り込みの基礎だけ習ってみるというのも手です。

             

            基本的な考え方だけでもわかると、意外とすんなり教本に入っていけるかもしれません。

             

            中級の縢襠付筥迫は、教本よりずっと手間をかけた本格的な作り方をしますし、最近は「柄合わせ」の生地を持ってくるという指示があるので、以前のように自分の好きな生地で作ることができない。

             

            柄合わせができる生地というのは、連続プリントのある「小紋」のようなものになってしまい、結局筥迫に合いそうな派手な生地のものには連続プリントのものが少ない。

            結局、自分の作りたいものは講習会では作れないということになります。

             

            ですから、教本を見て一人で作る自信がないから受講したという方には、そこまでお金を費やして筥迫を作るのはもったい気がします。

             

            装飾裂以外の規制の裂で筥迫を作るとき、一番難しいのは効果的な「柄出し」です。

            どこにどのような柄を持っていくるかで、筥迫の出来が全く変わってしまうので。

             

            初心者には筥迫作りより、実はこれが一番ハードルが高いのではないかと思っています。

             

            そこで提案なのですが、どの講習会でもいいので、そこに目当ての布を持ってきていただければ、講習終了後に柄出しして差し上げます。

            あとはご自宅で教本を見ながら自作する。

             

            それなら筥迫以外の余計な講習にお金を使うこともなく、また先生から「こんないい加減な作り方じゃダメ!」なんてうるさいことを言われずにすみます(笑)。

             

            ただし、別の講座で筥迫用の柄出しを希望する場合は、必ず講習会前日までに「縢襠付筥迫用の型」をもってきてほしいと連絡ください。

            柄出しは「型」がなければ正確な印を付けることができないのでご注意を。

             

            入門コースの「金封袱紗」は、最近は申込日以降もけっこう席が空いているようになりました。

            新しい方には、以前より申込やすくなっていると思います。

             

             


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            【2018.02.13 Tuesday 22:52】 author : Rom筥
            | 筥迫講習会・研究会 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            筥迫講習会:携帯裁縫用具入&指貫と糸切りハサミ入
            0

              1月の講習会は「携帯裁縫用具入」と「指貫と糸切りハサミ入」でした。

              昨年まで、この二つの講習会は時期を離れて開催されていましたが、今年から二連続で開催されています。

               

              携帯裁縫用具入にジャストサイズの「(三条)みすやの糸切りハサミ」専用にハサミ入れを作り、そこに指貫を付けた講座を設けたのですが、この指貫をハサミ入れのストラップに付けたところ、あまりにも可愛いすぎるmoeハート

               

              ということで、是非このセットで作っていただきたいということで、二つの講座を連続して開催することにしました。

              連続で参加された方はセットで撮影しているため、今回は二つの講座をまとめて掲載させていただきます。

               

               

              F.Yさんの作品(愛知県在住)

               

              E.Hさんの作品(神奈川県在住)

               

              K.Oさんの作品(東京都在住)

               

              A.Hさんの作品(福井県在住)

               

              画像にしてみると大きさを実感できないですが、本当にどれもこれも小さいです。

              小さいけれどとても手が込んでいるというのも、愛おしさが倍増してしまう理由なのでしょう。

               

              C.Mさんの作品(岩手県在住)


               

              H.Sさんの作品(神奈川県在住)

              この裁縫道具入は、確か撮影のときに掛け紐が緩んで付けてあったのを見て、私がベリっ!と被せから背にかけて外した直後に撮影しました(くっついていないから手で押さえています)。

              抱き合わせが上手くいかないときは、このように外すことがあります。

               

              私があまりにも大胆に外すので、見ている人はびっくりするようですが、貼り込みではよくあることです。

              家に帰ってから外してもらってもよかったのですが、慣れていない人は怖くて大胆に外せない。

              恐々やっていると、力を入れてはいけないところまで力をかけすぎて本当に壊してしまうこともあるので、あくまで「慣れ」です。

               

              そんなワケで、できるだけその人の前でやって見せるようにしています。

              本当に慣れてくると、後々外して調節する可能性のあるところは、できるだけアイロンを使わないように作業します。

              これで完全に大丈夫!となってから、仕上げで念入りにアイロンで固定します(当て布を忘れないように!)

               

              L.Gさんの作品(東京都在住)

               

              K.Nさんの作品(石川県在住)

               

              A.Wさんの作品(神奈川県在住)

               

              M.Iさんの作品(神奈川県在住)

               

              K.Kさんの作品(東京都在住)

               

               

               

              端切れの取り扱い

               

              今回の講座では、どうしても端切れを探すことができないという方がいらっしゃったので、端切れを持参してその場で販売することにしました。

               

              ショップで端切れを扱う面倒さを考えたら、講習会で実際に手に取って、厚みや風合いを確認してもらうのが一番よい良いと感じました。

               

              そこで、今後はショップでの端切れの取り扱いを止め、入門コースや初級コースに限り端切れを持って行くことにしました。

               

              ただし、講習会の荷物が大量なので、私が持っていける量はそれほど多くはありません。

              好みの布があるとは限りませんので、あくまで当日の講習会でご使う端切れは各自ご用意の上参加ください。

               

              端切れを買い慣れている人はご存知と思いますが、端切れというものは小さいサイズでもけっこうお高いものです。

               

               

              古裂として布に価値のあるものもありますが、ほとんどが「手間賃」とお考えください。

               

              端切れを買うよりも古着で着物を買う方が安い。

              端切れ屋さんによっては「解かないで切るだけ」ということも多いようなので、そう考えれば気がラクかも。

               

              小さな袋物を作るだけなので、大量に余ってしまうのも、、、と考えるから、結局端切れに手を出すだけなのですが。

               

               

              以前、端切れは洗ってあるかどうかわからないから買えない、、、という方がいました。

               

              私はほとんどは手にいれた状態のまま使っていますが、あまりにも薄汚れた端切れ(それでも高い)の場合は「洗濯機の手洗いモードで水洗い」しています。

              以前、手洗いしてひどく「色移り」したとある人に話したところ、この方法を教わりました。(あくまで自己判断でどうぞ)

               

              しかし、昔の布は絹の質も良いしホント味がある。

               

              資源はいつかなくなるものなので、こうやって昔の質のいい端切れを変えるのも今の私たちまでかもしれませんよ。

              (そして家の中が端切れだらけになる、、、)

               

               

              講習会やっと落ち着く、、、

               

              2月の講習会申し込みは、2〜3日空き状態が続きました。

              去年からのステップアップ講座に変えて、やっと申し込みが落ち着いてきたという感じです(ふ〜)。

               

              「来月の講座の申し込みをし忘れてしまったので、キャンセル待ちお願いします!」

               

              「いや、まだ空いてますよ、、、」

               

              完全に申し込み時間を過ぎると席が取れないと思われている(汗)。

              今後は席が空いていることもけっこう増えて来ると思いますので、とりあえず申し込み画面が出ていないかをチェックしてみてください。

               

              去年まで申し込み開始を日付の変わる夜中0:00〜としていましたが、「12時まで寝ないで待っているのが辛い」という声を聞いていたので、今年から朝6:00〜に変更しました。

               

              しかしその途端「早すぎる!」「一番忙しい時間帯!」と言われる始末。

              あらゆる人を満足させる魔法の時間帯はない、、、。

               

              また来年からは夜中に戻すかなぁ、、と思いつつ、今後申し込みが緩やかになるのであれば、結局どの時間でも関係ないか、と思ってみたり(今年の申し込み状況を見て考えます)。

               

              もちろん、確実に申し込みしたい方は、その日、その時間を目指すことをお勧めします。

               

               

               

              最後に、、、お道具箱

               

              この携帯裁縫用具入れとハサミ&指貫のセットは「小さなお道具箱」的なイメージがあります。

               

              そこで最後に、最近見つけたこんな物をご紹介。

              懐かしのデビカのお道具箱がこんなことになっていた。

              (すごい!)

               

               


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              【2018.01.21 Sunday 09:47】 author : Rom筥
              | 筥迫講習会・研究会 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              刺繍筥迫研究会 申し込みの不具合について
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                1月11日に申し込み開始の「刺繍筥迫研究会」ですが、設定の不備によりカートが開くのが遅れましたこと心よりお詫び申し上げます。

                現在復旧しております。

                お席もまだ空いておりますので、カートがなくて諦めてしまった方は、申し訳ありませんが再度お申し込み画面で手続きくださいますようお願い申し上げます。


                刺繍筥迫講習会 申し込み画面

                http://hakoseko.shop-pro.jp/?pid=127078893

                【2018.01.11 Thursday 06:44】 author : Rom筥
                | 筥迫講習会・研究会 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                2018年度の講習会
                0

                  2018年度初めの講習会が1月6日〜8日の三日間で行われました。

                   

                  6日 貼り込みの基本 金封袱紗

                  7日 指貫&糸切りハサミ

                  8日 携帯裁縫用具入

                   

                  そこで何人かの方から「1月が一番申し込みしやすいかと思った」と言われました。

                   

                  なんで?

                   

                  「正月早々講習会に来るもの好きは少ないだろうから、競争率が低いと思って。」

                   

                  全く違和感なくスケジュール組んでいた私って、、、(自分的に正月は三が日で終了)。

                  こちらの報告はまた後日。

                   

                  縢襠付筥迫(房&巾着二日コース)を年2〜3回ぐらいで始めた講習会も、今年は16講座にまで増えました。

                  去年は3日連続講習が登場して「死ぬ、、」と思っていたのに、今年はフツーに三連続、多いときは2連続×2回戦の月もある。

                   

                  「○○さん、もうほとんどの講座出尽くしているよね?(もうさよならかな?)」

                  「???! 先生、新しい型また作りますよね?!」

                   

                  これまで毎年2講座ぐらいは増やしているし、確かに作れそうな型はまだまだたくさんある。

                   

                  しかし、お針子会(会場)で借りることができる日程はもうほぼ限界に近づいているのだよ。

                  (私の体力がどこまで続くのかという問題もある)

                   

                  そして今年はついにお針子会を離れ、別会場で行う研究会も登場しました。

                   

                   

                   

                  講習会(研究会)新規登場の三講座

                   

                  毎年増やしている新しい講座は、いつも直前まで開始未定。(申し訳ない

                  いや、型はできているし、教えるだけならそれほど問題はない。

                   

                  問題は「マニュアル」作りと、安定して供給できる「教材」が用意できるか、そんなことが地味にネックになっています。

                   

                  型を作るのは好きなので、どんなに時間がかかっても負担は感じないのですが、マニュアル作りと教材はくじけそうになるほど苦痛を感じてしまいます。

                   

                  それを乗り越えて今年登場予定の新講座は以下の3つ。

                   

                  1)○※ 刺繍筥迫研究会(図案編)(3/21)

                  2)☆☆5 雅籠型裁縫道具入(4/30、8/18)

                  3)★7 筥迫装飾(挟玉縁・切付・簡易金彩)(6/24、11/18)

                   

                  1の「刺繍筥迫研究会(3/21)」は開催決定です。

                  こちらは近日1/11から申し込み開始です。

                   

                  2の「雅型裁縫用具入」の教材は確定したので、あとは資料が用意できるかどうか。

                  現時点で(4/30)の回はまだ未定ですが、たぶん(8/18)は開催できると思います。

                   

                  3の「筥迫装飾」(6/24、11/18)は教材の目処がついたので開催決定です。

                   

                   

                  これまでの講習会は、袋物の「仕立て」に特化してきました。

                  しかしながら、袋物は本来「仕立て」と「装飾」の二本立てで考えていくものです。

                   

                  そこで、今年の講習会は今まで扱わなかった「装飾」の講座が2つ加わります。

                   

                  刺繍筥迫を目指す方のための「刺繍筥迫研究会」。

                  刺繍まで習うのは負担がある、だけどもう少し装飾を自在に扱うようになりたい、、、という方に向けての「装飾筥迫」講座です。

                   

                   

                   

                  刺繍筥迫研究会

                   

                  おかげさまで最近は刺繍筥迫への関心が高まってきました。

                   

                  筥迫の仕立てを習いながら、新たに日本刺繍を始める人たちも増えてきました。

                  長年刺繍をしているので、仕立ては頼んで刺繍筥迫を作ってみたいという人もいます。

                   

                  しかしながら、着物と同じような考え方で刺繍をすれば筥迫は仕立てられません。

                  刺繍師、仕立て師との連携が取れていないと、うまくできないのが筥迫の難しいところ。

                   

                  以前より、刺繍も仕立てもワンオペレーションなら筥迫はできる!というのが筥迫工房の考え方でしたが、最近になって自分の甘さを痛感しています、、、。

                   

                  それはたぶん、段々と「工芸」に近い筥迫を作るようになってきたからだと思います。

                  これが「手芸」レベルだったら全然問題はない。

                   

                  しかしネット上に色々な筥迫をアップしていくと、刺繍のスキルさえあれば全面刺繍の豪華な筥迫はできるはず!と安易に考える人たちが出てきてしまいました。

                   

                  簡単な刺繍の裂で筥迫を仕立てること、刺繍で埋め尽くされた裂で筥迫を仕立てることは、難度からすれば雲泥の差です。

                   

                  筥迫の構造がわかっていないのに難しい図案を描いてくる人もいれば、筥迫は熟知しているし刺繍はできるけれど、筥迫の図案が描けない人も実は多い。

                  仕立てができて絵心がある、という方が意外と図案は描けるのかもしれません。

                   

                  そして筥迫の図案を作るには、筥迫の成り立ち(沿革)から根本的に理解しないと、本来のあの美しい筥迫には辿り着けないのではないかとさえ思えてきます。

                   

                  筥迫は「装飾」と「仕立て」の二本立てと書きましたが、実際の製作からいえば「絵師」「刺繍師」「仕立師」という役割に分かれます。

                  そしてこの三つは互いに重なり合っているべきものなのです。

                   

                  このように、本格的に刺繍筥迫を作り出すと思うように行かないことだらけだということに気がつきます。

                   

                  だから刺繍筥迫は面白い。

                  簡単に作れるものではないからこそ、その作品が人に訴えかけるのだと思います。

                   

                   

                  この研究会では、前半にこれから刺繍筥迫を作りたいと思っている人、関心のある人に筥迫を作る上での考え方を講義し、後半は実際の図案の添削やその他の質疑に答えていく形になると思います。

                   

                  初めての試みなので、どこまで自分の考えをみなさんにお伝えできるかわかりませんが、できれば今後も定期的に続けていきたいと思っています。

                  そして参加いただいた皆さんの意見を聞きながら、その需要にあった内容にどんどん変えていければと考えています。

                   

                   

                   

                  筥迫装飾(挟玉縁・切付・簡易金彩)

                   

                  筥迫にちょうどよい柄のプリント生地を見つけても、その画面にぴったり収まる柄行きを当てられることはほとんどありません。

                   

                  メインにちょうどよくても、反対側はがら空き、という悔しい思いをした方も多いのではないでしょうか。

                   

                  そんなときは「切り付け」ができるとこのストレスから解放されます。

                   

                  現時点では、刺繍半襟を使った「切り付け」と、簡易の「金彩(盛り上げ)」をメインに考えております。

                   

                  「挟み玉縁」がうまくできないという人が多いようなので、こちらのコツもちょこっと入れます。

                   

                  この講座は装飾に特化しているので、型の作り方を教えるわけではありません(ここのところお間違いなく)。

                   

                  「縢襠付筥迫」を作ったことがある人が対象です。

                   

                  これは講習会のシステム変更以前(2016年以前)に参加の方もOKですが、家に帰ったら必ず作品に仕上げること。

                  「作った作品を画像で提出」することを課題にしたいので、筥迫を一人で仕立てられる人は是非受講ください。

                   

                  提出する課題は、「切り付けた半襟刺繍を使った筥迫」と「金彩&玉縁を使った筥迫」の二点。

                   

                  講習会でしか筥迫を作っていない、という人にはかなり大変な課題だと思いますので、覚悟を持って申し込みしてください。

                   

                  提出期限は次の講座を受講するまで。

                  それまでに提出されていないと、次回の参加は見送りということ。

                   

                  つまり、これがクリアできていれば「式部型小物入」に参加できる力はあるということです。

                   

                  こちらのサンプル画像は、3〜4月頃までに作って何とかアップしたいと思っています。

                   

                   

                   

                  雅籠型裁縫道具入

                   

                  この「雅籠型裁縫道具入」は以前より自分が愛用しているものなので、講習会に参加している人は目にしていると思います。

                   

                  サンプル用に作った画像があったはずなのですが、その画像がどこを探しても出てこない(汗)。

                  これ可愛くてねぇ、出来るとつい人にあげたくなってしまうので、その現物が今手元にないのです。

                   

                  しかたないので、今自分が使っているものをアップします。

                   

                  試作がてら同じ生地で何回か作り直しているのですが、その試作品をつい自分で使ってしまう(笑)。

                   

                  さすがに使い込みすぎて現状のものは画像にできないのですが、とりあえず昔作った初号機の画像があったので、細々とアップしてみます(今はまだミモザの時期じゃないし!)。

                   

                  その後ずいぶん作り直しているのですが、仕立てや手順を確認するためだけなので、見かけ的にはほぼ違いはないと思います。

                  もうちょっと完成度が高い程度。

                   

                  袋部分は「縫い」で仕上げ、中の仕切りが「貼り込み」です。

                  それほど難しいものではありませんが手間はかかります。

                   

                  これを1日で仕上げるため、袋部分(縫いの部分)だけは自宅で事前作業してきてもらうことになります。

                  ということで「中級」レベルです。

                   

                  以前から出来ている割に講習会で開催できなかったのは、事前作業の説明を作ることに腰が重くなっているからです(縫いは専門じゃないからねぇ)。

                   

                  自分で型を作るのは簡単ですが、人に説明するための資料作りは辻褄を合わせるのが難しい。

                   

                  今年は重い腰を上げて頑張りたいと思います。

                   

                   

                   


                  ▼筥迫工房の材料販売(ネットショップ)

                   

                  ▼筥迫工房の講習会



                  ▼筥迫掲示板
                  筥迫工房の教本や自慢の細工物を、皆さん自身で披露できる掲示板です。写真のアップロードが簡単になりました(一回の投稿で6枚掲載可)。丹誠込めて作った筥迫を大勢の人に見てもらいしましょう!

                  ▼携帯からも筥迫掲示板2に投稿をアップロードできます。
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                  【2018.01.10 Wednesday 15:40】 author : Rom筥
                  | 筥迫講習会・研究会 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  2017.11講習会『名刺入付覚書帳』
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                    11月に掲載できなかった『名刺入付覚書帳』講習会の作品をご紹介させていただきます。

                     

                    この回は珍しく受講者が「3名」という少なさ!

                    予約が取りずらいとはいっても、結局は定員が7名の少人数講習なので、以前は定員に達しなくて中止になるということもありました。

                     

                    去年申し込みが少なかった「二ツ折小被付筥迫」は人気がないのかな?と思い、今年は年一回の企画にしたところ、一回だけでは都合が付けにくいとも言われ、、、。

                     

                    希望者のタイミングが合わないのか?人気がないのか?

                    上級なので対象者が少ないということもあるかとは思いますが、その判断が難しい。

                     

                    講座は年々増えていくことを考えると、全ての講座を年2回にするのは無理なので、来年度は「二ツ折小被付筥迫」を年2回、「名刺入付覚書帳」を1回にしてみました。

                     

                    希望があればまた増やすという感じなので、ご意見いただけると参考になります。

                     

                     

                    H.Oさんの作品(東京都在住)

                    四つ目綴じ部分にペンが差し込めるのがミソ。

                    簡単に作れると思われがちな型ですが、実はA4にして6枚の型紙が使われています。

                     

                     

                    Y.Oさんの作品(東京都在住)

                     

                     

                    K.Yさんの作品(広島県在住)

                     

                     

                    以前、講習会を受講した方に、「先生も一緒に作られるのですか?親切ですね〜」と言われました。

                    えっ?他の講習会では講師は一緒に作らないものなのか???

                     

                    しかしながら、手順説明で作ったものは終わった後にほとんど捨てています。

                     

                    というと「もったいない!」と言われるのですが、人に説明しながら作ったものがうまくできるはずもなく、そんなものは人にあげたくもない。

                     

                    以前は人様に差し上げられるようにと思った時期もあるのですが、上手く作ろうとすると教える事がおろそかになるので、最近は気を取られないようにもっぱら無地で手順説明をしています。

                    これなら罪悪感なく捨てられるし、もったいないと言われることもない(笑)。

                     

                    それに無地なら型の説明をするときのサンプルにもできます。

                     

                    仕立て依頼のお客様に型の説明をするとき、違う柄のもので作って違いを説明しようと思っても、人はどうしても自分の好みの「色柄」に惑わされてしまい、それだけで優劣を決めてしまいがちです。

                     

                    そのため型として提示するものは、無地で作ったサンプルが一番わかりやすいのです。

                     

                     

                    柄出しはコツがいる

                     

                    しかしながら、この型だけは柄物を使って手順説明しています。

                     

                    自分が普段使い出来る数少ない袋物がこれで、人にはあげられないけれど自分が使うには十分ということで(笑)。

                     

                    この型は作り方が難しいというわけではないのですが、やたらと手間がかかります。

                    貼り込みの初心者には、手間がかかる=難しいことにもなるので、この講座は中級レベルにしています。

                     

                    この型は「外題」が一番の萌えポイント。

                    「縢り糸」と留めの「打ち紐」の差し色でアクセントをつける。

                     

                    画像だけではよくわからないとは思いますが、とても小さな名刺サイズにこれだけの手間を入れるので、出来上がると「かわい〜moe」の大合唱が始まります。

                     

                     

                    初級コースまでは、生地だけ持参して受講者の好みを聞きながら講師が柄出しをします。

                    中級コースからはスジつけまでを自宅作業してくるので、「その方がマイペースでできて気が楽」と言われることが多いのですが、「柄出し」は自分でやらなければなりません。

                     

                    この「柄出し」こそが何より経験が必要なので、数をたくさん作って慣れるしかありません。

                    (自信がない方は、早めに来てくれれば柄出し致します)。

                     

                    こちらは私が手順説明しながら作ったものです。

                    (今回画像が少ないので、ついでに載せてみる)

                    この型は「表紙」と「外題」という異なる色柄を同時に柄出しするので、それなりのコツが必要です。

                     

                    表も外題も重心を下の方に配置すると、和綴じに合ったバランスになります。

                    「掛け軸」の絵をイメージするような感じでと言っています。

                     

                    それにしても、外題は小さすぎてなかなか合うものを自分の手持ちからは探しにくい。

                    そこでこの部分だけは、私が外題用に山ほどためている小さな柄物の端切れからも選べるようにしています。

                     

                    講習会は複数の人が同じ型を違う色柄物で作るので、たくさんの出来上がりサンプルを同時に見ることができます。

                    それもまた講習会の良さかなと思います。

                     

                     

                     

                    『携帯裁縫用具入』まだ空きがあります。

                     

                    年明け1月8日(月祝)の『携帯裁縫用具入』ですが、まだ少しお席があります。

                    金封袱紗を受講された方が対象ですが、ご都合の付く方がいらっしゃいましたら是非ご参加ください。

                     

                    こちらの申し込み画面からどうぞ。

                     

                    ※リンクできない場合は、定員に達したということでご了承ください。

                     

                     

                     


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                    【2017.12.17 Sunday 17:22】 author : Rom筥
                    | 筥迫講習会・研究会 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    2017.12講習会『縢襠付筥迫』
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                      時は12月、世はアドベントシーズン。

                      例によって、毎年仰せつかっている教会の『馬小屋』作りに励んでいたため、ブログの更新が遅くなってしまいました。

                       

                      12月の講習会『縢襠付筥迫』と『巾着&飾り房』を終え、すかさず教会に走り馬小屋作り。

                       

                      知らない方のために、教会の馬小屋というのは「キリストの聖誕シーン」の飾り付けのことです。

                       

                      日本の教会の馬小屋や、ご家庭の馬小屋はこんな感じのコンパクトな馬小屋。

                      対して、ヨーロッパあたりの教会の馬小屋はこんなスケール。

                       

                      今年は写真を撮れなかったのですが、画像検索のトップの方に私が作った教会の方の馬小屋があったのでこれを転用。

                       

                      彼此20年以上やっていますが、これは7年前のもの。

                      今は人手がないので、こんな凝ったものは作れませんが。

                      人形80cmぐらいはあるので、かなり大きな舞台です。

                       

                      自宅のもあったのでついでに。

                      これはご家庭用なので、全長で60cmぐらいの小さなもの。

                      しかし近年は疲れすぎて家の馬小屋は飾ってもいない、、、沈

                       

                      年が明けると、3月まで我が家の玄関先はジオラマ三昧。

                      お正月に「楽人」→鏡開きが終わったら「三人官女」→二月の中旬から「雛人形」を飾る生活(あくまでマイルール)。

                       

                      筥迫研究家の裏の顔は、なぜかジオラマーなのでした。

                       

                       

                       

                      講習会『縢襠付筥迫』報告

                       

                      順番としては11月に行われた『名刺入付覚書帳』の報告をまだしていないのですが、間が空くとどんどん忘れてしまうので、とりあえず先にこちらの報告からさせていただきます。

                       

                      E.Hさんの作品(神奈川県在住)

                       

                      S.Kさんの作品(東京都在住)

                       

                      F.Yさんの作品(愛知県在住)

                       

                      M.Kさんの作品(東京都在住)

                      布に穴が空いているのが見つかり、柄合わせできなくなってしまったそうです。

                       

                      K.Nさんの作品(石川県在住)

                       

                      E.Fさんの作品(山梨県在住)

                       

                      A.Hさんの作品(福井県在住)

                       

                       

                      今年から中級にレベルを上げたつもりなのに、今回は更に上を行く内容になってしまったようで、両日とも、講師、受講者共にクタクタになっていました。

                       

                      あまりにも疲れ切ってしまい、撮影するのを忘れたもの有り、後日送ってもらったもの有りで、画像も揃っていなくてホントごめんなさい

                       

                       

                      「作品を作る」から「技法を習う」講習会へ

                       

                      昨年までのこの講座は、「柄合わせ」をせず、とにかく見栄えの良い「作品を作る」ことを目的としていました。

                       

                      しかし今年の縢襠付筥迫では、どんな布でも「柄合わせ」が出来る方法や、どんな布にも対応できる「綿芯土台」の作り方など、「技法」に特化した内容になっています。

                       

                      「作品を作り上げる」ことが目的の講習では、最後の「縢り(千鳥掛け)」までリタイアする人はいなかったのですが、今回はほぼ全員が縢りの片面のみでリタイア、、、。

                      (本人が良いのであれば、残りは自宅で作り上げても可)

                       

                      部品は全て自宅で作ってきてもらっているのですが、片面縢り終えた時点ですでに7時に近かったことからも、かなり内容の濃い講習だったと思います。

                       

                      どうやら昨年までの「体がキツイ」講習から、「心身ともにキツイ」講習にステップアップしてしまったようです(汗)。

                       

                       

                       

                      間に『三段口扇襠筥迫』を挟みます

                       

                      「柄合わせ」「綿芯」にかなり時間を割いているので、受講者の去年までの造りと比べるとずいぶん本格的になったと思います。

                      (柄合わせの練習が主なので、生地選びにはあまり凝れないのが難ですが)

                       

                      来年度の縢襠付筥迫の詳細はまだ出ていませんが、今年よりもっと絞った内容にしないと時間内に収まらない。

                       

                      「柄合わせ・綿芯入れ・縢襠」に集中し、内布を使う部品(鏡のある胴裏、懐紙を入れる紙入れ)までは自宅作業してきてもらうのがベストかなと考えています。

                       

                      これを自宅作業するためには、同じ内容が出てくる「三段口扇襠筥迫」を受講する必要があるので、縢襠付筥迫を受講するには、

                       

                      入門コース→初級コース→「三段口扇襠筥迫(中級)」→「縢襠付筥迫(中級)」というステップアップになるかと思います。

                       

                       

                       

                      巾着と飾り房

                       

                      今回の作品で房がボサボサなのは、私が「スチーマー」を忘れてしまったせいなのでした、、、

                      最後にスチームを掛けるのとでは、出来上がりに雲泥の差がありますので、どうぞお忘れなく。

                       

                      この講座は「巾着」「結び」「房」のパートに分かれています。

                       

                      筥迫を初めて作る人は、筥迫本体を作り上げるとそれで終わった気になってしまいますが、この二つは本体と同じぐらいの手間がかかります。

                       

                      私がこの講座で重きを置いているのは「巾着」と「房」。

                       

                      専門外の「結び」は、できればあっさりと行きたいところ。

                      もうYoutubeを見て作ってくれていい、とさえ思ってしまう(総角と几帳を間違えないでね程度)。

                       

                      私の専門は袋物なので「巾着」は一番大事です。

                       

                      筥迫本体がどんなに上手に作られていようが、巾着の出来を見ればその人の筥迫に対する取り組み方が判断できる、というのが私の持論。

                       

                      しかしながら、初めての人は「結び」につまずきやすく、ばかにならない時間がかかってしまいます。

                      袋物の講習なのに、結びに時間を取られるのはあまりにももったいない。

                       

                      そこで、今回は「二重叶結び」をボードを使ってピンを打ちまくりながら結ぶことにしました。

                      講習会で結びを覚えさせる必要はないと割り切り、打ち紐で一発で決めることにしました。

                       

                      余った時間は「巾着」を作る時間に回すことに。

                      巾着はかなりみっちり講義したので、今回はほとんどの人が完璧に近い形に作ることができました。

                      正直なところ、今まで巾着の不出来には目をつぶっていたので、かなり満足のいく内容になりました。

                       

                      ただし、まだ「房」の時間が足りない。

                      房も本当はもっとみっちりやりたいの。

                       

                      来年は「結び」はあらかじめ副読本で予習してきてもらおうか?と本気で考えています。

                       

                       

                       

                      京乃都さんからのお知らせです

                       

                       

                      全く日本刺繍をしたことのない方、刺繍筥迫に興味がある方のための講座だそうです。

                      超 初心者対応 筥迫のための刺繍講座

                       

                      ご興味のある方は、上のリンク先からメッセージで京乃都さんへご連絡ください。

                       

                       


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                      【2017.12.07 Thursday 21:30】 author : Rom筥
                      | 筥迫講習会・研究会 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |