『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
縢襠付筥迫 内容ちょっと変わります
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    9月の講習会『縢襠付筥迫』は、現代のザ・筥迫!ともいえる定番型の筥迫です。

     

    講習会は今では多くの講座が開かれておりますが、一番初めはこの縢襠付筥迫しかなかった、、、(遠い目)。

     

    そして去年までは誰でも筥迫コースが受講できたので、教本を見て自分一人で作るのはちょっと不安、という方のための救済の場でもあったのです。

     

    しかしながら今年は縢襠付筥迫を中級においてしまったので、救済という目的はなくなりました。

    それでは講習会における縢襠付筥迫の立ち位置とは、、、。

     

     

    教本と講習会

     

    筥迫は伝統の工芸品というものではないので、とにかく一から作り方を考え出さなくてはなりませんでした。

     

    そりゃ現代でも筥迫は売られていますよ。

    でもね、かつての筥迫職人たちが作っていたような、技巧を凝らしたすばらしい筥迫の作り方とは雲泥の差があるのですよ。

     

    私はその職人技の筥迫を目指しているわけですが、この世の中で筥迫を必要とする人たちの順は、1)花嫁さん、2)七五三、3)成人式であり、とにかく筥迫というものを作ってみたい〜(趣味で)という人たちは極わずかであります。

     

    講習会を始めた頃は、花嫁さん(やその母)が自分の筥迫を作るために来るだろうと思っていました。

    しかし私の予想に反し、現実の受講者は「昔から筥迫に憧れていたんです〜」という筥迫に夢を抱いたかつての乙女たちでした。

     

    レンタル衣装を主とする現代の花嫁さんにとっては、赤白しかないレンタルの筥迫ではなく、もう少しオリジナル感のあるお手頃価格の筥迫がほしい!が現実で、私が目指す職人仕立ての筥迫はほぼ必要とされない。沈

     

    もちろん、筥迫に対する特別な気持ちが花嫁さんたちから失われてきたとしても、現代まで筥迫というものを保ち続けてきてくれた日本の婚礼文化、和装の花嫁さんたちへのアプローチをおそろかにするつもりはありません。

     

    ただ、教本で教える筥迫と講習会で教える筥迫では存在意義が全く違う、ということを私自身が再認識したということです。

     

     

     

    縢襠付筥迫の「本体」

     

    縢襠付筥迫で使う厚紙の種類は、教本では1種類(0.7)ですが、講習会では3種類の厚紙を使い分けぐらいはしていました(主に被せ裏と鏡面を美しく仕上げるため)。

     

    しかし今年からは堂々の中級コースになったので、それなりの内容に変更します。

     

    まず、教本で使っている「キルティング芯」と「接着芯(薄)」は使いません。

    「綿芯」は他の二種類の綿芯を使い分けます。

    被せ、胴締め、胴、では「型芯」を使わない作り方をします。

     

    もう一つはずっと悩んでいた「柄合わせ」をすることにしました。

     

    本来、柄合わせというのは生地の厚みによって当然柄がズレるのですが、教本の柄合わせ用の型紙はあくまでも「薄手の生地」を使うことにより、70%ぐらいの人は合うかな?という程度のものです。

     

     

    私が仕事で作る筥迫はほとんどが「刺繍裂」です。

     

    刺繍裂は人の手が加わった布なので、柄合わせ用の型紙を使っていたとしても、刺繍裂に合印を入れていたとしても柄も、布地の厚みの違い、刺繍の歪みや縮みなどにより、容易に柄はズレます。

     

    これらの装飾裂にも対応できるように、型取りはアタリをつけるぐらいに簡易に行い、あとは自分の目で確認しながら柄合わせをしていく方法を教えたいと思っています。

     

    しかしながら、一回も筥迫を仕立てたことのない人にこの方法が通用するのかもまた悩むところ。

     

    講習会は型の作り方を教えるところではありますが、縢襠付筥迫だけは教本も出ていることですし、あらかじめ教本でいくつか予習しておくとより理解しやすいかなとは思います。

     

    講習会ではプリント生地で作りますが、筥迫はプリント生地で作っていると必ず限界がきます。

     

    やはり筥迫は装飾裂あってのものだと思いますので、これからは装飾裂にも対応できる内容を目指したいと思っています。

     

     

     

    縢襠付筥迫の「飾り房」「巾着」

     

    縢襠付筥迫と連日で行われるのが「巾着と飾り房(筥迫用)」です。

     

    巾着は、私が筥迫作りの中で一番難しいと思っている部品です。

    巾着をきれいに仕立てられるようになるのはとても難しい。

     

    巾着がうまく作れている人は、筥迫本体もきれいに作れていることが多いです。

     

    巾着は「造形」なので、教本では最も説明しづらく、また講習会に参加したとしても一回だけではほぼ教えた通りには作れません。

    巾着をきれい作りたいと思うなら講習会に何回か来る必要があるでしょう。

     

    最近では二回目以降の人から、巾着に「内布」を付けて作ってもらうことにしています。

    巾着に型を貼れない厚布には、型を貼らなくても作れる方法もあります。

     

    こちらの画像の作品は、11月の作品展に向けてお仕立てを依頼されているもので、今出来上がったばかりです(本体は三段口扇襠筥迫です)。

    最近、私はこの飾り房をこれまでと違う技法で作っています。

    うまく形が取れないという人がけっこういるので、安定して形が取りやすい作り方を研究しました。

     

    外見上の違いは、中をめくってもティッシュが見えるのはわずかなこと。

    (以前の作り方だとティッシュが丸見えですからねぇ)

     

    以前、本職の房屋さんが切り房を作っているところを見たことがあるのですが、そこからヒントを得た作り方に改良してみました。

     

    これまでの力技(!)な作り方から、もう少し技巧的な作り方になっています。

     

    これで一定の安定した形に出来上がるようになったとは思っているのですが、それはあくまで自分自身だけのお話。

    技巧的になった分、講習会に来る人がこの作り方で同じようにできるのかはまだわかりません。

     

    うまくできないようであれば、初回の人は副読本の作り方で、二回目以降はこの作り方というように分けるかもしれません。

     

     

     

    9月17日(日)開講の『 縢襠付筥迫(基本)硬綿・折返し』はまだ少しお席あります。

    ただし、22日0:00以降は申し込み画面が「飾り房と巾着」に切り替わってしまいますので、その場合はこちらの画面からお申し込みください(カートに入れる)。

    ※22日0:00までに申し込み画面が消える、22日0:00以降の縢襠付筥迫画面内のカートが消えていたら満席ということです。

     

    9月18日(月祝)の『 巾着と飾り房(筥迫用)』の申し込みは、

    8月22日0:00から始まります。

    ご興味のある方は是非どうぞ。

     

     

     



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    【2017.08.20 Sunday 13:50】 author : Rom筥
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    2017.8 講習会『式部型小物入』
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      8月6日の講習会は、初の講座「式部型小物入」です。

      定家文庫の小型版で、内面に綿が入ったとてもすてきな型です。

       

      この型は部品がとにかく多いので、講習会までの事前作業もまた多い。

      紐もショップでは扱っていない太さなので、指定された購入先から各自用意していただき、房の下ごしらえもしてきていただきます。

       

      縢襠付筥迫の付属品までの二日コースを一日で仕上げるぐらいの内容なので、ある程度簡単な説明だけで進んでいけるぐらいの理解力が必要です。

       

      そうそう、このレベルまで来たら、講師が工程ごとに逐一確認して回ることは致しません。

      構造が複雑なわけではありませんが、細かい作業が多いので、こちらも作り方を教えることだけに専念することになります。

       

      各々の出来上がりを間近で見るのは全て終わった撮影時ということになるので、仕上がりの差はかなり出ると思います。

      (画像ではほとんどわからないとは思いますが、そもそも画像で差がわかるほどのレベルの人は受講できません)。

       

       

       

      rajohさんの作品(東京都在住)

       

      H.Sさんの作品(東京都在住)

       

      はぐれ猫さんの作品(東京都在住)

       

      A.Yさんの作品(埼玉県在住)

       

      nanoモフさんの作品(山梨県在住)

       

      M.Aさんの作品(東京都在住)

       


       

      筥迫工房のページにたどり着くような方は、とにかく「筥迫を作ってみたい!」という気持ちが第一にあるでしょう。

       

      筥迫はちょっと不思議な形で、付属品もちゃらちゃらと付いているので、それを全部作るとなるととてもハードルが高い。

       

      しかし、教本を手にいれたり講習会で筥迫を習ったりして「自分で筥迫が作れた!」という達成感を手に入れてしまうと、その後はストンとテンションが下がってしまう人が多い。

      成人式や結婚式に使うぐらいならそれで十分なんですけどね。

       

      講習会もまた然りで、筥迫コースを目指す人は多くても、筥迫まで辿り着いてしまうとよほどの目的がない限り筥迫を作り続ける人は実は少ない。

      ほとんどの人は他の型に目移りしていってしまいます。

       

      筥迫は使うところが極限られているので、たくさん作ってもしょうがないという気持ちがあるからでしょう。

       

       

       

      きっちりかっちりが持ち味!

       

      縫い合わせの袋物のようにゆったり柔らかな仕上がりと違い、貼り込みはかっちりきっちりの仕上がりが身上です。

       

      初めて筥迫を作る人には、この「かっちりきっちり」の具体的なイメージがわかないようです。

       

      筥迫ってそれだけで綺麗なんじゃないの?

      すでに綺麗なんだから仕立て方にこだわる意味あるの?

      と思うでしょうね。

       

      だから初めて作る筥迫はほとんどが仕上がりが緩い。

       

      貼り込みが理解できるようになってくると、締まりが良いというか、全体的に納まりの良い一体感のある仕立てができるようになる。

      ただし、何も考えないでただ作っているだけの人は、どんなに数を作っても納まりのよい形には仕上げられない。

       

      納まりのよい仕立てというのは、手取り足取り教えてもらって身につくものではない。

      それを常に自分で自覚し意識して作っていないと、所詮は理解できない世界なのだと思います。

       

       

      上級レベル

       

      今回の式部型小物入は、当初は中級扱いにしていましたが、直前に上級レベルに引き上げさせていただきました。

       

      四ツ襠や二ツ折は課題持参でしたが、式部型はその二つとは考え方の違う型だったので「縢襠付筥迫が余裕で作れるレベルの人」という条件にしてしまいました。

      私にとって「縢襠付筥迫が余裕で作れる」というのは、「相当作り込んでいる人」というイメージがあったのですが、各自の自己評価に委ねるような感じになってしまったので、その結果、私が想定していない方々の申し込みが相次ぎました。

       

      交通機関の予約までして、夜中まで待って申し込みしていただいたのに、半数の方はお断りせざるを得なくなり、本当に本当に申し訳ありませんでした。

       

       

      「縢襠付筥迫が余裕で作れる」というのは、講習会には行かなくても教本だけで幾つも筥迫は作っている、とりあえず申し込みできたら講習会当日までに念入りに筥迫の練習をすればいい、などということではないのです。

       

      縢襠付筥迫を余裕で作れるほど作り込んでいる人は、筥迫を上達の意識を持って作るということ、先に作ったものより少しでもよいものを作る意識を持っているということで、それが出来る出来ないに関わらず「納まりのよい型」に仕立てる意識を持って物を作っています。

       

      実際にはボーダーなレベルの人がほとんどなのですが、たぶんこの式部型を受講することで、最終的に貼り込みを理解することができるだろうという人が対象です。

       

       

      昔読んだ何かの本に、箱を仕立てる職人はレベルが上というようなことが書いてありました。

       

      貼り込みをわかりやすく「和のカルトナージュ」という例え方をしますが、確かにこの型はカルトナージュでも作れそうな型です。

       

      しかし、カルトナージュのように2mm厚の厚紙は使いません。

      箱物を作るには薄い0.7厚の厚紙を重ねて貼り合わせるだけなので、自分の手の塩梅だけでしっかりした箱に形作っていかねばなりません。

       

      ここで縢襠付筥迫を「納まりのよい型」に仕立てられる素養が必要になってくるわけです。

       

      貼り込みに慣れた人でも箱物を初めて作ると緩い仕上がりになってしまいます。

      箱物はかなり正確な仕立てで作らなければ「筥」にはなりません。

       

      箱物の出来は見た目にはそれほど区別がつかなくとも、手で持ってみれば仕立ての良し悪しはよくわかります。

       

      単発の講習会では型の作り方を教えることで精一杯になってしまうので、仕立ての納まりまではなかなか教えられない。

      しかしこの式部型はその感覚が理解しやすいので、このような考え方でまた筥迫を作り直してみると、これまでとはまた違った目で貼り込みの袋物が見えてくるのではないかと思います。

       

      受講者の一人が自宅に帰ってすぐに作ったものを送ってくださいました。

      講習会ではフカフカだった箱が、少しずつしっかりとした箱に作れるようになったそうです。

       

       

       

      承認制上級コース

       

      来年からこの型は、あらかじめ「承認」された方を対象とした「上級B」に設定したいと思います。

       

      人気のある型ですが、貼り込み的に自立していない人をお世話してまで教えるのはかなりの負担がある型なので。

       

      現状では対象となる方(熱心に作り込むような方)はそれほど多くはないので、来年二回入れるかどうかは悩むところですが。

       

      これまでの四ツ襠や二ツ折は「上級C」とし、中級コースまでを受講していれば自動的に申し込みできます(ただし課題作品有)。

       

      今後の展開を想定して上級Aのスペースは空けておきます(怖)。

       

      山ほど作っている人であっても、これまで全ての講座を受講している人であっても、「上級B」に承認されていない方はその講座に申し込むことができません。

       

      対象になるかどうかはあらかじめお問い合わせいただければと思いますが、講習会を受講される際に自宅で作ってきた作品を持って来られるか、常日頃から掲示板などに作品をアップしていただければ、それを見て判断させていただきます(ちなみに今回の受講者でハンドルネームがある方は掲示板で活躍されています)。

       

      教本だけで縢襠付筥迫を作っている方は対象外です。

      あくまで講習会でコースを経ている方が対象です。

       

       

      もちろん色々な人たちと出会えるのが楽しい講習会なので、参加することに喜びを感じている方も多いです。

      そんなにガシガシ練習しなくても型が作れるようになればいいというお気軽参加型の方は「上級C」までの受講がオススメです(同じ講座を何度受講しても可)。

       

      難度のある作品を作る「上級B」は貼り込みの技術が必須なので、とにかく型を作りまくっていただければと思います。

       

       

       

      講習会もついにこんなところまでやってきたなと思うと、なかなか感慨深いものがあります。

       

       



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      【2017.08.15 Tuesday 13:53】 author : Rom筥
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      2017.8 講習会『念珠入(組入)名刺入』
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        8月の講習会は講習会『念珠入(組入)名刺入』でした。

         

        念珠入れは最も実用的な型なので人気のある講座ではあったのですが、お揃いの名刺入れを組み入れにしたことでより人気の講座になりました。

        袋物はお揃いというだけでかわいい♡

         

        作る人が違えば布選びも違う。

        今回も個性的な念珠入れが勢揃いです。

         

         

        あちはさんの作品(神奈川県在住)

         

        S.Kさんの作品(東京都在住)

         

        F.Yさんの作品(愛知県在住)

         

        R.Mさんの作品(東京都在住)

         

        H.Oさんの作品(東京都在住)

         

        I.Hさんの作品(福井県在住)

         

        T.Aさんの作品(千葉県在住)


         

        糊を知るということ

         

        私にとっての貼り込みは「糊の世界」です。

         

        糊をどう操っていくかに面白みがあり、この面白さを皆さんにお伝えしたいと思ってはいるのですが、初めて貼り込みに接する方は接着剤だけで複雑な物が作れる!というお手軽なイメージを持たれるようです。

         

        「ミシン」を使うことに大きなハードルを感じても、「針」で縫うことに拒否感があっても、「糊」は子供の頃から使っているあまりにも身近な存在だからなのかもしれません。

         

        世の中には糊で接着して作られているものは山ほどあります。

        それをあえて「貼り込み」などという仰々しい言い方をしているので「大袈裟だなぁ」と思われている方も多いでしょう。

         

        でもね、糊で貼り合わせたものはただ「貼り付け」ただけのものであり、私が講習会で教えたい「貼り込み」はまた別のものなのです。

         

        去年までの「筥迫の作り方を教えます!」から、今年の「貼り込みを教えます!」に変えたのも、実ははかなりの違いがあるのですが、これを講習会で理解してもらうにはちょっと時間がかかるかもしれません。

         

         

        糊というのは「乾いていく瞬間」に接着されるものです。

        貼り込みではこのタイミングを見極めるのがとても大事です。

         

        貼り込みというものは、完全に糊が乾いていない状態で仕上げ、最後に本当の意味での貼り込み作業というのがあるのですが、講習会は型を教えることに偏ってしまうので、教えているそばから糊は乾いてしまう。

        型が出来上がったときには完全に糊は乾いているという状況なので、これでは一体どこで貼り込みを教えればいいのか(すごいジレンマ)。

         

        唯一チャンスがあるとすれば、講習会で作った物を自宅で復習して、それをまた練習してもらって、その作った物を次の講習会に持ってきてもらったときに少しはアドバイスできるかもしれないということ。

         

        とは言っても、講習会を始めたばかりの頃は型を作ることができるのがうれしくて、色々な布で作った作品を持ってきてくださる方がほとんどです。

        もちろんそのようなこだわりも必要ですが、扱いの難しい生地でばかり作っていると実は練習にはならない。

         

        型を覚えるまでは扱いやすい生地で確実にきれいに仕立てられるようになってほしい。

        そしてやっと次のコースを受講してもらう、というのが講師にとっては理想ではあります。

         

         

        数を作るということ

         

        講習会に来る方には「とにかく数を作って欲しい」と言っているのですが、

         

        「数を作らなくても上手くなりたいんです!」←びっくり泣き

        「数を作る気になれないんです、、、」

         

         

        自宅で貼り込みの練習をするときは、ただただ数を作るのではなく、時間を計りながら作ってみるといいと思います。

        焦って早さを競えと言っているのではなく、無駄な時間をなくすということです。

        一回目より二回目、二回目より三回目、、、という具合です。

         

        作りながら道具を探すことはないですか?

        資料を見ないで作れるようになること、手順を完璧に覚えることで、作る時間はかなり短縮されます。

         

        特に「抱き合わせ」作業に入ってからは時間との勝負です(まさか途中でご飯を食べたりしていませんよね?)。

         

        効率的に作業できるようにならないと、なかなか糊のことまで注意を払うことはできないでしょう。

         

         

         

        筥迫工房の講習会は単発なので、宿題やテストというものをしないで上のコースに進むことができます。

        こちらとしては前回の内容をクリアできていると思って説明するのですが、大体半数ぐらいの人はこんな顔していますね(笑)。

         

        講習会に一回出たぐらいでは理解できない人も多いと思います。

        それでも家に帰ってすぐに復習すればかなり思い出しますし、いつか理解につながります。

        それでもわからないと思えば、もう一度同じ講習を受け直すというのも大変有効なことかと思います。

         

        実際に今回もレベルダウンして受講しなおしている方がいらっしゃいました。

         

        そんなことを真剣に考えてくれる人が出てきたことが、ちょっとうれしいrom筥でした。

         

        ====================================

        筥迫講習会

        9月3日(日)(中級) ★6 三段口扇襠筥迫

        ※まだ少しお席あります。

         初級コースを受講されている方対象です。

        ※赤い「講習会申し込み受付中!」が表示されている

         間は申し込みができます。

        ====================================

         


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        【2017.08.07 Monday 22:24】 author : Rom筥
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        2017.7 筥迫講習会『紙切りハサミ入&扇子入』
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          今月の講習会は、初めての講座『紙切ハサミ&扇子入』でした。

           

          本来は筥迫の装飾に特化した講座が組まれていましたが、こちらは教材を集める大変さに挫折し、季節柄ちょうどよかった扇子入れに変更することに(装飾筥迫の開催を期待されていた皆様ごめんなさい)。

           

           

          F.Yさんの作品(愛知県)

           

          Y.Kさんの作品(埼玉県)

           

          K.Hさんの作品(東京都)

           

          K.Iさんの作品(東京都)

           

          Y.Oさんの作品(東京都)

           

          K.Wさんの作品(富山県)

           

          U.Mさんの作品(東京都)

           

           

           

           

          自分で製図するということ

           

          今回のハサミ入れは、講習会でおすすめしている「CANARY GX−175」専用の型です。

          ハサミの型を限定しなければならない理由は、統一の型紙を使う必要があるからです。

           

          ハサミ入れは午前の二時間を使って作りましたが、慣れれば一時間もかけずに作ることができます。

           

          ハサミ入れで手慣らしした後に、これを応用した扇子入れを作りました。

           

          扇子はある程度形状の指定をさせていただいた上で、各自自由にお持ちいただきました。

          それでも完全に同じものはないので、自分で型紙から作らなければなりません。

           

          「糸切りハサミ入と指貫」のときもハサミ入れの製図はしましたが、今回の製図はもうちょっと複雑です。

          それでも難しいというほどではなかったのですが、普段このようなことに慣れていない人には時間のかかる作業となってしまいました。

           

          ジャストサイズに作るためには扇子を正確に測ることが必要なので、今回は「ノギス」を使いました。

          ノギスとは、一般的な定規では測りずらい丸みをもったものや、直尺定規が入らない場所を正確に測るためのものさしです。

           

          「どこのスーパーを探しても売っていませんでした〜」

           

          工具なので買いに行くならホームセンターですね(苦笑)。

           

           

          ノギスを使ったとはいえ、出来上がりが何かおかしい?というものがありました。

           

          作り方で多少の誤差は出るものの、明らかに出来上がりがおかしい場合は「型紙」を疑います。

           

          そこでわかったこと。

          ノギスの使い方を間違えている人がいたということ(汗)。

          確かにあのメモリの見方は慣れないとわかりずらいかもですね。

           

          このように測り方を間違えていたり、扇子には色々な形状があることがわかったり、小さなアクシデントもありますが、講習会では講師がついていますので、とりあえず形には仕上げてしまいます。

           

          たぶん一人で作っていてサイズが違うなんてことになってしまったら、そこで挫折してもう二度と作らなくなってしまうかもしれません。

          そのような意味では、一度に色々な状況を知ることができるのが講習会のよいところです。

           

          製図がうまくできなかった人には講習が終わった後にしっかり補習しましたので、お家に帰ってもう一度作り直していただければ次は大丈夫かと思います。

           

           

          差し込むという考え方

           

          この二つは異なる分野のものですが、袋物の作り方としては「差し込んで保護する」という意味において同じカテゴリーです。

           

          今時は扇子と袋がセットになって販売されているものが多いですが、どのような形状のものに対応できるよう極めて単純な形に作られています。

           

          仕覆で扇子や懐剣のように細長いものを入れる場合は、筒状の袋に入れて上を折り返し、紐で巻いて笹爪で留めるという形状の袋が作られてきました。

          こちらは全体を優しく包み込むような形状です。

           

          しかしながら、慌ただしく生きる現代人が生活の中で使うには「1入れる」「2折り返す」「3巻く」「4留める」というステップはあまり実用的ではない。

          そこで「きっちり、かっちり」が得意な貼り込みの考え方で、

          「1入れる」だけの扇子入れを作ってみました。

           

          カバーというよりは、何だか刀を鞘から抜き差しするかのような感触です。

           

           

           

          一般的な袋物には「被せ(蓋)」がストッパーの役割をするので、サイズさえ合えば不特定多数のものを何でも入れることができます。

           

          対して差し込み型の袋物は、限定した物しか入れない=ジャストフィットさせて作ることができる、つまり被せがなくても簡単には落ちない構造の型が作れるというワケです。

           

          これが今までの袋物を作る楽しさと違う、差し込み型を作る楽しさでもあります。

           

           

          糊もサイビノールだけで、それもほとんどの工程を手貼りで仕上げていきます(でんぷん糊は使わない)。

          アイロンを使うのは最後の仕上げ時だけ。

           

          これまでの袋物の講座とはまた違った糊の使い方をするので、入門コースの金封袱紗を出た出ないに関わらず、全く初めての方でも参加できるようなコースにしようかと考えています。

           

          もし作ってみたいと思う方がいらっしゃいましたら、たぶん夏前に企画すると思いますので、今から指定の扇子を購入しておいてくださいね!

          (使える扇子はこちらをご参照ください『7、8月の講習会について』)

           



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          【2017.07.19 Wednesday 15:10】 author : Rom筥
          | 筥迫講習会・研究会 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          7月、8月の講習会について
          0

            金封袱紗 8月に臨時講習入れました

             

            来月の講習会は「金風袱紗」と「紙切ハサミ入&扇子入」です。

             

            13日に申し込み開始だった「金風袱紗」は一瞬で満席になってしまいました。

            今年からこの「金風袱紗」に出ないと先に進めなくなったことから「金風袱紗」の予約が熾烈になってしまったようで、、、。

             

            もう少ししたら予約が取りやすくなるはず!と言っていたにもかかわらず、未だこんな状況でホント申し訳ない。

             

            傾向としては、経験者が金封の申し込みを埋めているという感じなので、新しい人たちがなかなか申し込みできないという状況です。

            とはいえ、新しい人が入ってくれないと、その後に続く初級や中級クラスが埋まらない可能性もでてくるのですが、今年はあと10月の1回しかない、、、。

             

            ということで、8月11日に臨時で金封袱紗を入れることにいたしました。

            今まで予約が取れなかった方、是非お申し込みください。

             

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            臨時講習『金封袱紗』

            開催日:2017年8月11日(金祝)

            申込開始日:7月13日(木)0:00〜

            --------------------------------------

             

             

            「紙切ハサミ入&扇子入」について

             

            7月のもう一つの講座「紙切ハサミ入&扇子入」は、装飾的筥迫(?)の代わりとして突如入れた講座です。

             

            紙切り用のハサミ入れと扇子入れを揃える必要など全くないのですが、同じような作り方というだけでお揃い(笑)。

             

            この「ハサミ入れ」は見た目単純な形状ですが、この構造に至るまではけっこう時間がかかりました。

            しかし作るのは至極簡単。

             

            紙切り用のハサミというのは形状があまりにも多様で、全てに対応できるような型を作るのは不可能です。

            そこで今回は、講習会用におすすめしている『CANARY(GX−175)』専用と割り切って作りました。

             

            同じ紙切り用であれば自分で工夫すれば違う型でも作れそうなので、家に帰ったらちょこっと製図しなおして作っていただければと思います。

             

            私自身は「裁ち切りハサミ」のケースが一番欲しいのですが、「複雑な形状」で、さらには「重さ」があるのが難しいところ。

            他のケース系の構造とは全く違う考え方で作らねばならないので、これは当分おあずけです。

             

             

             

            講習会で作る「扇子入」に適した扇子

             

            そもそも「型紙」と「手順」さえあれば、このようなものは比較的容易に作れるもの。

            問題は「扇子入れ」です。

             

            デザインが最優先される扇子のようなものは、ハサミのように型番を指定することができないという難しさ。

             

            ということで、この扇子入れは製図から行います。

             

            作り方より何より、正確な製図をするために「ノギス」(幅や深さを測るもの)が必要です。

            ポケットノギスぐらいで十分。

             

            私のように型を作ることが仕事の人間にとってノギスは必需品ですが、こんなもの買ってまで、、、と思う方は当日お貸しします(人数分はないので落ち着いて測りたい方はご持参ください)。

             

            定規で計ればいいじゃん!と思うかもしれませんが、貼り込みのようにジャストサイズで仕立てるような物は1mmの差が大きな差につながるので、定規だけで測るのは危険(そもそもプラスチック定規は正確でない)。

             

             

            今回の扇子入れに使える扇子は、仰ぐことを目的とした「夏扇子」指定です。

             

            この型で使えないのは「祝儀扇」「茶席扇」などの儀礼用の扇子(あおぐことを目的としない)。

            そして、江戸扇子(骨の本数が15〜18本と少ないため、親骨の先が広い)や高座扇と呼ばれるタイプの扇子。

             

            どちらも折り幅が広く、親骨の先端に高さが出るものはこの扇子入れの型には合いません。

             

             

            そんなくくりで各自お好きな扇子を持ってきてもらうことにしましたが、先日扇子売り場でどんな種類があるか見に行ったところ、今時の扇子は布製が多かった、、、。

             

            最近は「布製」が流行りなんでしょうか。

            上の黒いのと、青地の花柄が布製(片面貼り)。

            右の薄水色が紙製(両面貼り)。

             

            たたんだときの形状ですぐにわかります。

            上2つ(布製)は両端の幅がほぼ変わらず四角形。

            下二つ(紙製)は両端が狭く、中央が幅広い。

             

            さらにこれを縦にして置いてみると、

            上二つの「布製」扇子は、親骨がまっすぐで先端が広いこともあり、なんとか自立できます。

            三番目の「紙製」扇子は、親骨が湾曲している&薄いこともあり、支えがなければ自立できません。

            4番目の「祝儀扇(紙製)」は、親骨がちょっと湾曲はしているものの先端が広いので自立できます。

             

            そもそも、儀礼用に使う扇子は縦置きで使うものなので自立しなければ意味がない。

             

            縦置きで自立できない夏扇はもっぱら涼を取る専用ですが、布製は先端に幅と高さがあるのでこれもまた不向き。

             

            つまり、三番目の「紙製の夏扇」がこの形状が今回の扇子入れに使える形なのです。

            画像にはありませんが、噺家さんなどがお使いの「高座扇」も縦置きですごく安定する形です(畳む時にパチンパチンといい音がするやつですね)。

            これが舞い扇などになると、親骨を下にする置き方しかできない。

             

            扇子も色々とあるんですね。

             

            製図しないければ知らなかったことばかり。

            色々勉強になりました。

             

             

             

            ほとんど工作!

             

            この講座、「アイロン」を使うのは布を裁断する前にシワを取ることと、最後にちょこっと貼り込むときだけ。

             

            「薄糊」を使わず、ほとんどの工程を「留糊」と「堅糊」だけで手貼りで行います。

             

            そう、使うのは「手」だけ!

            ほとんど工作!

             

            「工作」というと簡単なイメージを持つかもしれませんが、糊を使う貼り込みは「手際よく作る」のが肝要なので、じっくり考えながら作業すると、糊が乾く!焦ると糊が手に付く!手に付いた糊で布を汚す!という悪循環に陥ります。

             

            特に今回は「堅糊」を多用すること、工程上で「二段階の留め」があるという今までとはちょっと違う構造です。

            「え?どうして?今何をやっているの?」とパニックになると布を汚しやすいので、パニックになってもいいけれど手元はあくまで冷静に。

             

             

             

            貼り込みは裏から操作する

             

            貼り込みが「複雑」に感じる要因は、たぶんほとんどの工程を「裏向きで作っていく」からかもしれません。

            (縢襠付筥迫はそれほどでもない)

             

            表で作業するものと違い、裏で行う作業は自分が何をやっているのか、どこを作業しているのかイメージしにくい。

             

            頭で理解しながらでないと進めないタイプの人には、特に難しく感じられるかもしれません。

             

            また物作りの経験が豊富な人ほど固定化した概念が強いので、貼り込みの考え方を受け入れるのに苦労しているようにも見受けられます。

             

            そのような意味では、器用、不器用よりも、単純に物を考えられる人の方が入りやすいような気がします。

             

            「貼り込みなんてやったことないので心配、、、」と言って来る人は多いものの、貼り込みの経験あります!なんて人が講習会に来たことは未だかつてないので、みんな仲良く初心者です。

             

            どうか怖がらずにおいでください(笑)。

             

             

             

            今回の対象者は「金風袱紗に出ていなくても去年までの講習会に出た人でもならOK」としていますが、製図で苦労したり、糊の扱いに苦労する人が多いようであれば、来年は中級にしようかなとも考えています。

             

            こちらの講座は来週6月20日(火)0:00〜から受付開始です。

             



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            【2017.06.16 Friday 19:19】 author : Rom筥
            | 筥迫講習会・研究会 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            2017.6筥迫講習会『四ツ襠紙入』
            0

              今回は上級コースの『四ツ襠紙入』のご紹介です。

               

              な〜ぜか今回の受講者たちの傾向は同じだったようで。

              さて、何が共通しているのでしょう(笑)。

               

               

              K.Nさんの作品(石川県在住)

               

               

              E.Fさんの作品(山梨在住)

               

               

              Y.Mさんの作品(東京都在住)

               

               

              M.Oさんの作品(東京都在住)

               

               

              H.Oさんの作品(東京都在住)

               

               

              K.Iさんの作品(東京在住)

               

               

               

              A.Yさんの作品(東京都在住)

               

               

              皆さん示し合わせたように、ほぼ紫色でした(笑)。

               

              袋物に紫は持っていると便利な色ですが、四ツ襠に対するイメージ色が共通していたということでしょうか。

              (とかいうと、次回の受講者は紫を避けてきそうですが)

               

               

              金具について

               

              四ツ襠は金具を使うのですが、金具は基本的に「菊2輪」のものを使っています。

              種類はたくさんありますが、加工が大変なので講習会ではこれに統一しています。

               

              今回は仕入先の方で間違えて送られてきました。

              ラッキーなことにいつもよりちょっとゴージャス。

              サイズ的にちょっと大きいけれどたまにはいいか。

              (加工に苦労したからもう扱いたくないけど)

               

              こちらの金具は私の方では取り扱っておりません。

              加工も面倒なので、どうかお問い合わせはご遠慮ください。

              取り扱い方は、カリキュラムの一貫として四ツ襠の講習会でだけ教えます。

               

               

               

              型紙について

               

              この型は「鼻紙大」ということで、ポケットティッシュがちょうど入るぐらいの大きさで、ペン差しも付いているので、ちょっとした手帳のような感じで使えます。

               

              これに「懐紙大」というのもありまして、そちらはもう少し大きくて懐紙が入るサイズです。

              ペン差しは付きませんが、二つの丼(袋)の中に差し込みを付けられるようになっているので、カードが収まります。

               

              講習会で作るのは「鼻紙大」ですが、今回からは付録で「懐紙大」も一緒に付けることにいたしました。

               

              そして「鼻紙大」に「ペン差しなし」という型紙もあります。

              こちらはオプション(有料)です(もちろん四ツ襠講習に出た方のみ購入可)。

               

              一つの型でちょこっとずつ変えた型紙というのはいくつかあって、このようなものは延々と増えていくので、この型紙の管理だけでけっこう大変(汗)。

               

               

               

              四ツ襠紙入とは

               

              四ツ襠というのは、二つの折り襠の間に仕切りがある襠のことをいいます。

              現代の人もよく使っているあのお財布の型ですね。

              現代のお財布の型を袋物細工的に言うならば、「横口付四ツ襠紙入」というところでしょうか(横口はお札を入れる口のことです)。

               

              実は袋物細工によく使われる四ツ襠は、折り襠二つの手前側に「小被せ」が付きます。

              小被せが付くときは、襠は必然的に「そぎ襠」になります。

               

              この「小被せ」というのは、本来の外側に付く「被せ」に対して、内側に付く被せのことです。

              小銭や細かい物がじゃらじゃらと出てこないようにするためのもので、現代でいうところの「チャック」的な役割です。

               

              これがいつかチャックになっていくんだな〜と考えると、なかなか感慨深いものがあります。

               

              でも「横口付四ツ襠紙入」ぐらいになるとかなり現代的な型になってしまうので、昔の袋物ラブなrom筥としては一気に興味が失せてしまうのです。

               

               

               

              課題について

               

              四ツ襠紙入を受講するためには「念珠入れを3つ制作してくる」が課題です。

               

              四ツ襠は念珠入れ(折り襠紙入)に襠が一つ増えただけの型です。

              この講座でカリキュラムにしたい内容は別にあるので、基本的な作り方はおさらいしといてください(そこはもう教えないよ)ということです。

               

              でもほとんどの方が凝った念珠入れを作ってくる。

              「作品」を作ることが目的じゃなくて、「おさらい(手順の復習)」が大事なのね。

               

              ほとんどの方は、袋物を作るときに生地を探すことに一番エネルギーを費やします。

              仕立ては資料を見ながら作ればいいやという感じです。

              これではいつまでたっても手順は覚えられません。

               

              できれば気に入った生地があったらたくさん買っておいて、内布の組み合わせも決めておいて、とにかく同じ生地でたくさん作りまくることが大事です(できたものは周りの人に配りまくればいいだけ)。

              型を復習するとはそういうことです。

               

              金風袱紗、念珠入れ、四ツ襠紙入れなどの「持ち出し口」が付くタイプの組み立ては基本的に同じです。

               

              私としては、上級ともなれば「課題にした型は完全に組み立てられるだろう」を基準にして教えたいので、念珠入れで教えたことはあえて説明しなくていいようにしたい。

              今更「折り襠」の向きがわからない、なんて言わないでねということです。

               

              家で一人だと作る気になれないという方がいますが、それならば覚えるまで何回でも同じ講座に出てください。

               

              今は四ツ襠が講習会で一番難しい型になっていますが、本当はそれほど難しいわけじゃない。

              複雑な型なんていくらでもある。

               

              小被せが付いた四ツ襠だってやりたいけれど、念珠入れの作り方ごときにオタオタしているレベルでは教えるのは難しい。

               

               

              とはいえ、受講者が面白い念珠入れを持ってきたので最後にご紹介させていただきます。

               

              何が面白いのかって?

               

              ここです、↓

               

              香木の欠片を買ってきて、ご自分で作られたそうです。

              笹爪がほんのりいい香りがするなんて素敵ですよね  
                 

               

               

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              袋物細工用に小さな柄の物を集めておりますので、色柄がお好みにあえば使いやすいのではないかと思います。

              量がありますので、少しずつ出していくつもりです。

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              【2017.06.10 Saturday 22:13】 author : Rom筥
              | 筥迫講習会・研究会 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              2017.6筥迫講習会 『鏡付脂取紙〜差込小被引出紙入〜』
              0

                今月の講習会初日は『鏡付脂取紙』でした。

                 

                この講座は見た目が単純なので、今年は1回しか入れなかったのですが、早々に埋まってしまったので作りたい人が多かったということかしらんと意外に思った講座でした。

                たぶん私が自身が「脂取り紙」を必要としないお年頃(苦笑)なので、勝手にそんな判断をしてしまったようです。

                 

                しかし、今回の講習を通して見直すことも多かった型なので、来年はもう少し増やそうと考えています。

                (この講座をもっと増やしてほしいなどご要望いただければと思います)

                 

                 

                T.Tさんの作品(静岡県)

                まずはインパクト大なT.Tさんの作品から。

                こんな面白い布をよく見つけてくること。

                右はお揃いの生地で作った念珠入れ。

                組入れにしたかったようですが、それにはちょっと大きいかな、、、。

                 

                 

                K.Nさんの作品(石川県)

                とてもすてきな布合わせです。

                内布は銘仙。柄出しもお上手。

                本当はワンポイントが表にくるはずだったのに、貼り間違えてしまったのが残念。

                 

                 

                R.Mさんの作品(東京都)

                ちょっと洋風な仕上がりの作品。

                この型は洋服地もよく似合います。

                 

                 

                Y.Mさんの作品(東京都)

                こちらも柄の向きが逆になってしまい残念、、、。

                最近の型紙は柄の向きを文字で説明するよりも、クマ子でビジュアル的に示すようにしています。

                (この型はたま〜にしか作らないので前回のままになっていました)

                貼り込みの型紙はちょっとわかりずらいので、視覚的に判断できる印も必要だなと思いました。

                 

                 

                 

                T.Aさんの作品(千葉県)

                表布はおしゃれなストライプ。

                内布はホットメルト紙を貼ってしまえば、問題なく使いやすくなる布です。

                 

                 

                 

                Y.Oさんの作品(東京都)

                 

                青い部分を効果的に出してよい雰囲気の作品になりました。

                この型の場合は、閉めた時の口側に脂取り紙の厚み分の内布がアクセントとして見えますので(ほんの3mmですが!)、表布と内布ははっきり色を分けた方が効果的です。

                 

                 

                M.Hさんの作品(東京都)

                表布は今回の型にはちょっと大きめな柄だったので、メインの柄を避けて柄取りしてみました。

                ご本人曰く、内布は「ふざけた柄」(笑)。

                でも袋物の内布に使うには楽しいですね。

                 

                 

                差込小被引出紙入

                 

                今回の型には、実は「差込小被引出紙入(さしこみこかぶせひきだしかみいれ)」という呪文のような名称が付いています。

                これは構造を説明する名称なので、初めて作る人にはわかりにくい。

                そこでわかりやすい愛称として「鏡付脂取紙入」と付けたのです。

                 

                通常「折り襠」というものは袋を開くたびにお仕事をするものなのですが、この型の場合は脂取り紙を中にセットするときにしか使わない(あることに気がつかない)。

                更に「小被せ」も「段口」の中に隠れてしまって普段はお仕事をしないという珍しい型。

                 

                初めて見る人にはど〜ってことない単純な型に見えるかもしれませんが、作ってみるとつい「差込小被引出紙入」とつぶやきたくなるような型なのです。

                 

                 

                 

                貼り込みはパズルのよう

                 

                この型は現在「初級」レベルにしていますが、一番初めに講習会で開催した時は「中級」でした。

                 

                型紙には色々と工夫を凝らしているのですが、実際に人に作らせてみたらそれほど難しくなかったのが理由です。

                他の型に比べれば部品数も少ないので、金封袱紗を終えたレベルにはとっつきやすいかもしれません。

                 

                今回の講習では受講者達が抱き合わせ(組み立て)する段になって、それぞれの部品がどこにはまるか当てっこをしていました。

                 

                ある方からは「貼り込みってパズルのようですね」とも言われました。

                 

                「縫って作る物」というのは、基本的には裏で縫ってひっくり返すという考え方です。

                 

                しかしながら「貼って作る物」には「ひっくり返す」という概念はありません。

                ひっくり返すという動作に準ずるのが「組み合わせ」です。

                 

                私がこの組み合わせという概念が理解できたのは、つい2〜3年ほど前のことです。

                それまでは貼り込みというものをそれほどよく理解していなかったと思います。

                 

                教本で解説している筥迫は現代で使われている一般的な型ですが、実は「簡易筥迫」と言われるぐらい構造を省略したものなので、複雑そうに見えて実は簡略型。

                 

                明治以降の正式(?)な縢襠付筥迫は、折り襠が付いて、鏡も差し込みになっている型です。

                これは作り方がちょっと複雑で、私自身も最近になるまで作り方が理解できませんでした。

                それがある時急に閃くに至ったのですが、その概念さえ理解できれば至極単純。

                 

                それ以外にも、貼り付け段階の部品は貼るところと貼らないところを作るなどかなり「中途半端」な作り方をするので、よけいにパズルのように感じさせてしまうのかもしれません。

                 

                 

                 

                糊を使う貼り込みは時間との勝負

                 

                そして貼り込みは何と言っても「糊」を使う作業です。

                 

                糊は乾いて初めて接着するものです。

                特に抱き合わせ作業は速乾性のサイビノールを使うので、ゆっくり作業することなぞできない。

                 

                全体が乾かないうちに一気に作り終え、残った湿り気で最後に形を整えて仕上げます。

                 

                「抱き合わせ作業が一番楽しいのに、あっという間に終わっちゃう〜」と誰かが言っていました。

                 

                組み立ての展開はあまりに早いので、頭で理解しながら手順を覚えることを講習会では期待しない方がいい。

                 

                だからこそ家に帰ったらすぐに復習してほしいのです。

                更には、資料を見ないで作れるぐらいに手順を覚えて欲しい。

                 

                横目で資料を見ながら作っていたら糊が乾いてしまう。

                これで細かいことを注意しながら作るのは無理というものです。

                 

                去年までの講習会では「仕上げ作業」をする余裕なんて全くありませんでした。

                ちゃちゃっと貼り付けてお終い。

                 

                でも今後は講習会で糊のことをしっかり教えていきたいと思っています。

                 

                 

                 

                ちなみに、教本では組み合わせはしていません。

                中途半端に感じるような作り方もしていませんのでご安心を。

                ただでさえ複雑だと思われているので、何でこんなことをするんだ?的な手順は全て省いております。

                 

                今年になって「講習会で筥迫コースだけ受講したいのですが、金封袱紗は絶対に受けなければなりませんか?」というお問い合わせをよくいただきます。

                 

                今年から筥迫などの中級コースは、貼り込みの基本的な手順を理解している人用に組んでいるので、それだけ受講してもついていけません。

                筥迫だけ作りたいなら教本の方が単純に解説しているのでずっと楽ですよ、と言っています。

                 

                教本で筥迫を作ってみて、なんか貼り込みって楽しい♡と感じたら、是非講習会に参加して貼り込みの基本を一から初めてみてください。

                もっともっと貼り込みが楽しく感じると思いますよ。

                 

                 

                貼り込みという技法は現代人には複雑なパズルのように感じられるようですが、やっていることは畳んで重ねて組み合わせての世界なので本当は至極単純な世界です。

                 

                それは現代の物作りにあまり残っていないような考え方なだけで、このちょっとした不思議感が貼り込みを知った人たちを虜にしているのかなと思っています。

                 

                 

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                【2017.06.05 Monday 22:58】 author : Rom筥
                | 筥迫講習会・研究会 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                2017.5 筥迫講習会『二ツ折小被付筥迫』
                0

                  5月の三連続講習の最終日は『二ツ折小被付筥迫』でした。

                   

                  今回は受講対象者が少なかったので、3名のみの講習会でした。

                   

                  初心者でも好き〜に選びたい放題だった去年までとは違い、上級に行くためにはきちんと課題もこなさねばならなくなったので、中級以上は席が空いているような状況がしばらく(いやずっと?)続くと思います。

                   

                  直前になって予定が空いた!というような場合は一度申し込み画面を覗いてみてください(もちろん課題が作れるならね)。

                   

                   

                  K.Eさんの作品(埼玉県在住)

                  今回は中を開いたカットがないのですが、こちらの内布には無地の一見薄手の赤が使われました。

                   

                  この「一見薄手」というのが実はくせ者でして、薄くても「地紋」が入っているようなものは、微妙な厚みとして影響してきます。

                   

                  三段口扇襠筥迫はとにかく布を畳みまくって作るので、ちょっとした厚みが全体の厚みにつながっていきます。

                  しかし、この型の場合は「胴」の厚みが1cmぐらいしかないので、ちょっとした細工や、鏡の厚み、びら簪の一つ一つの厚みがシビアに感じられます。

                   

                  この型では、内布は地紋のない、とにかく薄い綸子や羽裏、紅絹やローンぐらいの素材が適しているでしょう。

                   

                   

                  郁駒屋さんの作品(福岡県在住)

                  毎度おなじみの郁駒屋さんです。

                  最近、掲示板に鬼のように作品を投稿されています(笑)。

                  講習会が終わってもこれだけ作ってくれると、講師としてのやり甲斐を感じます。

                   

                  しかしながら、最近は仕立てに生きずまっているのだとか。

                  これに対するアドバイスとしては、「柄合わせ」ばかりに目を向けないで、筥迫がきれいに仕立てられるような生地(素材)を見つけて作ってみることです。

                   

                  そんな生地で何個も練習してみると、型紙のこだわりもわかりやすく、微妙な狂いがわかりやすいので、気をつけなければならないところが一目瞭然でわかります。

                  要するにデッサンのようなものですね。

                  これからも頑張ってください!

                   

                   

                  M.Aさんの作品(東京都在住)

                  M.Aさんはいつも講師泣かせのびっくり生地ばかりを持ってきていたので、講習会の素材としては練習になりませんでした。

                  つまり、家に帰って復習しようと思っても、気をつけなければならないところがわからなくなってしまいます。

                   

                  去年までは「作り方を習う」というよりも、「作品を作る」というノリだったので、皆さんここぞとばかりの生地を持ってきていたからでしょう。

                   

                  今回選ばれたのは、なんと品行方正な生地(笑)。

                  表布がハイカウントのシルクシャンタン、内布がリバティ(ローン)。

                  これで上手くできないわけがない。

                   

                  直持ちが常の懐中嚢物は汚れやすいので、薄い色の無地はあまり実用的ではないですけどね。

                   

                  私は高校の卒業式で、このピンクのシルクシャンタンで自作したワンピースを着ました。

                  私服の学校だったとはいえ、こんな素材で作った服を高校の卒業式に着るなんて、今時じゃ考えられないですね(笑)。

                   

                   

                   

                  上級以上は事前作業+課題提出

                   

                  今年からは基本の筥迫が中級レベルになり、ここからは事前作業(ホットメルト紙を貼ってスジ付けまで)が必須になりました。

                   

                  上級以上はこれに加えて、「巾着&飾り房」「ぶら作り」もしてこなければなりません。

                  更には『縢襠付筥迫』か『三段口扇襠筥迫』を自宅で1つ以上作って持参する(講習会で作ったものは覗く)という課題があります。

                   

                  この課題はけっこう大変だったようです(あえて画像は撮りませんでしたが)。

                   

                  去年までの講習会では「一日で筥迫を作らせる!」というやり方がウケていたわけなのですが、初心者にそんなやり方をさせれば指示通りに手を動かすことだけで精一杯です。

                  理解しながら作業する余裕など皆無。

                  つまり講習会が終わった後に、頭には何も残らない、、、沈

                   

                  ジェットコースターを乗り終えたような爽快感(達成感)からか、それに満足して、家に帰ってまで作ろうという人はごく僅か。

                   

                  講座の数をこなしても、これで上達するわけがない。

                   

                   

                   

                  講習会で作る「縢襠付筥迫」は、基本的に教本と同じものを使っています。

                  ただし教本に入っていない部品を使ったり、教本では一種類しか使わない厚紙も三種類使い分けています。

                  綿芯として使っているキルティング芯も、今年からはより本格的なものに変えようと考えています。

                   

                  つまり、講習会で教える筥迫は、ただ教本を見て作っている人たちよりずっといいものができるはずなのです。

                   

                  今回、教本を見て縢襠付筥迫を作ったという何人かの方から、二ツ折小被付筥迫に参加できないかとお問い合わせをいただきましたが、これらの理由から、教本で作るものと講習会で作るものは別物と考え、どなたも講習会で金封袱紗から初めていただきたいということでお断りさせていただきました。

                   

                   

                   

                  去年までの講習会は、とにかく「上手上手!」と褒めることしかしませんでしたが、今回の講座(上級レベル)からはかなり駄目出ししています。

                  「もう一度、金封袱紗からやり直したい」と言った方もいました。

                   

                  このように真剣に向き合ってくださる方が増えてくると、懐中袋物の型はまだまだたくさんありますので、もっと複雑な型を増やそうという気にもなってきます。

                   

                  また、江戸型筥迫や定家文庫も講習会で教えてほしい!ということもよく言われます。

                  しかし、このようなものは講習会などで扱うものではないと考えています。

                  技術的に難しいと言っているのではありません。

                   

                  江戸型筥迫や定家文庫のようなものは、本来「ハイカルチャー」に属するものです。

                  ハイソな人々が、手間もお金も惜しみなくつぎ込んで作らせたからこそ圧倒的な存在感があるのであって、技術もない人たちがお楽しみだけでこのような物を手掛けてしまえば、とてもチープなものが出来上がってしまいます。

                   

                  そんなものが世の人の目についてしまえば、江戸型筥迫や定家文庫が人々を引きつけてきた「憧れ」が失われてしまう。

                   

                  現在の講習会のように「教えてもらう=面倒をみてもらう」というレベルの人たちに教える対象のものではない、というのが私の考え方です。

                   

                  かといって、どこかで残していかなければならないものだとも思うので、上級以上である程度上手い人が出てきたら、そのときは承認制で研究会のようなものを復活させましょうかね。

                  まだまだ先のことだとは思いますが。

                   

                  イベント的なノリで楽しく参加できた講習会から、今後は技術をあげてより複雑なものを作れるマニアックな講習会・研究会を目指して、まだまだ野望が尽きることはありません(ふふふ)。

                   



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                  【2017.05.21 Sunday 13:54】 author : Rom筥
                  | 筥迫講習会・研究会 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  臨時講習会:『紙用ハサミ入&扇子入』
                  0

                    ============================

                    <お知らせ>

                     

                    7月17日開催予定の

                    縢襠付筥迫(装飾)大型・玉縁・切り付け』は

                    中止」となりました。

                    参加を予定をされていた皆様には大変申し訳なく

                    心よりお詫び申し上げます。

                     

                    ============================

                     

                    こちらは「被せ」と「胴締め」の装飾に限った講座で、刺繍半襟の「切りつけ」、「簡易盛り金」、「挟み玉縁」などに特化して、2パターンの装飾をしようと考えておりました。

                     

                    刺繍や装飾裂ができない人にとっての筥迫作りは、布の柄配置のみに頼らざるを得ない。

                    そのような方々に、もう少し筥迫装飾の幅を広げていただきたいと考えて企画した講座でした。

                     

                    しかしながら、これは教材を全て私の方で準備する必要があり、これを同じ数揃えるのが難しいというのが理由です。

                     

                    この講座に参加したかった、、、という方がいらっしゃいましたら、とりあえずご連絡ください。

                    人数がある程度いるようであれば、もう一度教材を見直してどこに組み入れるかもしれません。

                     

                     

                    扇子入れ

                     

                    この装飾筥迫の開催をどうするかを決めたのはほんの一昨日のお話。

                    あることをきっかけに中止を決意しました。

                     

                    そのきっかけは「扇子入れ」。

                     

                    去年扇子をなくしたので最近新たに購入したのですが、こういうものを見ているとムクムクと「袋を作りたい」という衝動に駆られます。

                     

                    最近、自分用にGX-175(紙切り用ハサミ)のハサミ入れを作っていたので、似たような型のものと組み合わせて、来年の講習会に加えないものかと考えておりました。

                     

                    この扇子入れならハサミ入れと同じような考え方で作れそうだし、セットで講座に出来るのではないかと考え、暇々に試作を繰り返しておりました。

                     

                     

                    出来上がった扇子入れを見て、なかなか良く出来てきるではないかと一人越に入っていたのですが、これを自分以外の人が良いと思うかはまた別のこと。

                     

                    折しも「塩とたばこの博物館」に行く直前に出来上がったので、一緒に行く人たちに評価してもらうことにしました。

                     

                    そして当日、ランチを食べながら面々にこの扇子入れを差し出すと、

                     

                    「きゃ〜♡作りたい〜」

                     

                    よし、とりあえず第一関門突破 筋肉

                     

                    「来年、紙切りハサミ入れと一緒の講座にしようと考えているんだけど、こういうのって参加したいと思う?」

                    と聞くと、

                     

                    「来年じゃなくて、今すぐ、夏に入る前にやってほしい!」

                     

                    えっ?今年ですか??

                    今すぐですか?? びっくり泣き

                     

                    確かに夏はすぐそこだけど、、、。

                     

                    直前に迫っている「筥迫の装飾」講座の教材を探しまくるより、資料作りは大変だけど迷う箇所がない分ラクか、、、。

                     

                    とうことで、7月17日に予定していた「筥迫の装飾」は中止にして、その代わりに「紙切りハサミ入れ&扇子入れ」講座に変更することにしました(直前変更でホント申し訳ない!)。

                     

                     

                    この扇子入れは、参加者に持ってきていただいた物に合わせて製図することになるので、ジャストサイズで作ることができます。

                     

                    ジャストサイズで作ることによって、単純に差し込むだけなのに抜けにくいという構造になっています。

                    かといって引き出しにくいという訳でもない。

                     

                     

                    刀の鞘を抜くようなイメージ、と思っていただければ良いかと思います。

                     

                    そして優美な外観にも関わらず、作り方は実に工作的(笑)。

                    ホットメルト紙も使いません。薄糊も使いません。

                    使うのは留め糊、堅糊が主。

                     

                    難しくはないけれど、製図はあるし、貼り込み的な面倒さは十分にありますので、対象者はこれまで筥迫工房の講習会に参加したことのある方に限ります(金封袱紗の参加は問わず)。

                     

                    扇子を持参していただくとは言っても、この型に対応できない扇子もありますので、以下の画像をよくよくご確認の上お持ちください。

                     

                    まず、下画像のように「親骨」(要の付いている一番外側の骨)を横にして置いてみてください。

                     

                    ⭕️ (手前)「親骨の両端の高さに、ほとんど差がない」

                          横にして全体が扁平なものが適しています。

                    ❌ (後ろ)「天側(図の右端)が要側より明らかに高い」

                          図のような祝儀扇や高座扇のようなものは不可。

                     

                    更に上から見てみましょう。

                     

                    ⭕️ (下)「両端が中央より狭まっている」

                         中央がやや膨らんでいるものが適しています。

                    ❌ (画像なし)「扇面側が要側より広がっている」

                     布の扇子などのように、天側にいくにつれ広がるような形状は不可。

                     

                    今の時期、夏用の扇子がたくさん出回っているので、極々一般的な形状の物をお持ちいただければと思います。

                     

                     

                     

                    紙切り用「ハサミ入れ」

                     

                    こちらはCANARY「GX-175」専用のハサミ入れです。

                    「GX-175」は筥迫工房の講習会でお勧めしているハサミです。

                     

                    レンタル用の材料を入れているビニール袋から、ハサミの刃先が飛び出していることがありました。

                    それが「ハサミ入れを作ろう!」と思ったきっかけです。

                     

                    余計な被せは付けず、紐や留め具も使わず、単純に差し込むだけ!をテーマにしました。

                     

                    しかしながら、差し込むだけというのは当然抜け易い。

                     

                    試行錯誤を繰り返し、最終的に抜けにくい構造を考えました。

                    この型が初めにあったことで、扇子入れはかなり短時間で作ることができました。

                     

                    扇子入れよりもこちらの方が単純なので、講習会では先にこれを作り、午後から扇子入れを作ることにします。

                     

                    こちらもそれぞれのハサミに合わせて製図できるのですが、ハサミこそ色々な形があって検証しきれないので、今回はとりあえず「GX-175」専用のハサミ入れにしようと思います。

                    よって「GX-175」は必須、他のハサミで作りたいという方は来年までお待ちください。

                     

                    この型はデザインとしてちょっと物足りなさがあったのですが、講習会ではこのハサミを使っている人が多いため、お互いのハサミを区別するための印が必要です。

                     

                    そこで、仕立て屋をしていた父が自分のハサミに布を巻いていたのを思い出し(滑り止め?)、ハサミ入れと同じ布を巻いてみました。

                     

                     

                     

                    サイビノールで切りっぱなしの布を接着しただけですが、一体感は出た。

                    ま、こちらは好き好きで。

                     

                    ちなみに、布用の「裁ちばさみ」はこの型には適しません。

                    ハサミの形状、大きさ、重さが全く違うものは構造から変えなければならないので、裁ちばさみ用はまた別の機会に考案したいと思います。

                     

                     

                     

                    型や布が持ち込みできる講習は怖い

                     

                    製図付きの講習のときは、参加者がどんな型を持ってくるか、実はすごく心配。

                     

                    家人が「それじゃこれで作って」と高座扇(噺家が使っているようなタイプのもの)を差し出されたときは、正直固まりました(笑)。

                     

                    この時まで扇子の形状の違いをシビアに考えたことはなかったのですが、高座扇を見た時はびびった、、、。

                    これは全く違う考え方で作らないと無理、、、(将来的に考えるつもりもないけど)。

                     

                    ハサミは範囲が広すぎて、今の所自由に持ってきてとは言い難いのですが、扇子はとりあえず「この形に近いもの」というお願いしかできません。

                     

                    今回のように型(扇子)を持ち込みしてもらうというのは、講師側からしたらホント怖いことなんですよね。

                    とんでもない、自分には全く予測できなかったものを持ってくる人がいる、ホント血の気が引きます(苦笑)。

                    でも、扇子を指定の物で作らされたら自分だったら嫌だなと思うと、やはり各自持ってきてもらうしかない。

                    (頼むから、極々一般的なものを持ってきてね〜)

                     

                    今回はプレ講習を行わないぶっつけ本番の講座なので、どんなトラブルが起こるかちょっと心配ではありますが、まぁご興味のある方はどうぞということで。

                     

                     

                    ===============================

                     

                    臨時講習『紙用ハサミ入&扇子入』

                     

                    開    催:7月17日(日・祝)

                    申し込み開始:6月20日

                    定    員:10名

                     

                    対象:初級程度(これまでに筥迫工房の講習会に出たことのある方)

                     

                    ===============================

                     



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                    【2017.05.17 Wednesday 00:04】 author : Rom筥
                    | 筥迫講習会・研究会 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
                    筥迫講習会 5月『念珠入れ(組入)名刺入れ』
                    0

                      今年から基礎の金封袱紗が必須参加になったので、「念珠入れ」が初級レベルになりました。

                      それに伴い「名刺入れ」を組入れにすることにいたしました。

                      今回、これらをセットで作る初めての講座が行われました。

                       

                       

                      H.Sさんの作品(東京都在住)

                      念珠入れは仕覆で使われるような布地で作ると重厚感が出ます。

                      筥迫などはできれば薄手の布地をと言っていますが、念珠入れは単純な型なので、ある程度の布の厚みはOKとしています。

                      ただし初めて型を覚えるときに、更に厚手の金襴のようなものを使ってしまうと自分が苦労するだけですので、講習会にお持ちになる布は、正確な型の作り方を学ぶという考え方で選ぶようにしてください(作品作りは家に帰ってから!)。

                       

                       

                      K.Eさんの作品(埼玉県在住)

                      内布の柄が中途半端に余りそうだったので、組入れの名刺入れはこの内布を使うことにしました(とってもかわゆい♡)。

                      そのため名刺入れの内布に念珠の表布を使われたようですが、名刺入れのように小さなものに織りの布を使うのはかなり無理があるので、このような場合は名刺入れの内布だけ別布を使ったほうがよかったですね。

                       

                       

                      M.Aさんの作品(東京都在住)

                      なんとスタイリッシュな念珠入れ。

                      表布はタイシルク、内布はリバティだそうです。

                      どちらも貼り込みには扱いやすい(美しく仕上がりやすい)生地なのでおすすめです。

                       

                       

                      T.Tさんの作品(静岡県在住)

                      こちらは木綿のシーチングです。

                      お嬢さん用に作られたそうです。

                      次回、何ともかわいいセットで登場しますので、コメントはそちらで詳しく。

                       

                       

                      Y.Oさんの作品(東京都在住)

                      とても素敵な布合わせです。

                      表布がかなり滑りやすい素材だったので、作るのに苦労されていたようです。

                      この型は全体的な柔らかさを出すために硬めの芯は使っていません。

                      柔らかい仕上がりできれいではあるのですが、表布にホットメルト紙も使わないので生地によってはかなり辛い思いをします。

                      ホットメルト紙に頼りすぎてはいけないと思いつつ、このような布を使うとホットメルトの便利さがうらめしくなります。

                       

                       

                      筥迫ぴょんさんの作品(東京都在住)

                      念珠入れの表布は、柄出しを考えなければそれほど用尺を必要としません。

                      そのため、懐中袋物系を作り出すととにかく古い布が捨てられなくなるのが難。

                      頭の中はもう「あの布とあの布を組み合わせられれば、、、♡」という妄想でいっぱいになります(笑)。

                      今回はある程度余裕を持った大きさを用意されていたようですが、型取の際に気がつかなかった「シミ」や「穴」を発見してしまったようで、柄取りには苦労されていたようです。

                       

                       

                      郁駒屋さんの作品(福岡県在住)

                      織りの布で作る場合「切り込み」時に布がほつれてくることが多く、布の扱いに慣れていないと焦って触るほどにボロボロにしていくことが多いようです。

                      そのような素材は軽く糊で糸止めしながら作業していけばいいのですが、貼り込み作業が手慣れてくると布を触る時間が少なくなり、ほつれを気にする前に作業を終わらせることができます。

                      手早く作ることは、作品を美しく仕上げるためにとても大事なことなのです。

                       

                       

                       

                      名刺入れ

                       

                      名刺入れは貼り込みの初めの初めに出てくる型ですし、簡単に作れるものだと思っていました。

                       

                      そして、手慣らしに初めに名刺入れを作ってもらおうと思ったのですが、皆さんの感想は「どこに合わせて行っていいかわからない、、、」でした(汗)。

                       

                      厚紙を二つに折って作るタイプの名刺入れならわかりやすいのかもしれませんが、この型はrom筥流の造形を加えた作り方でなので、最後に合わせるところまでがイメージがつかないところが不安なのかもしれません。

                      そして、皆が理解できないことが理解できないrom筥、、、困るガーン

                       

                      最近は自分の頭の中に貼り込みの仕組みのようなものが完全に出来上がってきたので、反対に縫い物の考え方がわからなくなってきました。

                      現代人にとって貼り込みの仕組みは一般的でないので、新しい型を作る際はその辺を擦り合わせをしていかないと、全く理解できない資料を作ってしまいそうで怖い(異国語で書かれたような資料になる??)。

                       

                      これが今後の課題になりそうです。

                       

                      以前の念珠入れの講座に参加された方に限り、この名刺入れの型紙と資料が欲しい方には販売いたしますので、直接お問い合わせからご連絡ください。

                       

                       

                       

                      名刺入れ付覚書帳

                       

                      今回の講座に参加された方が、自宅で作った「名刺入れ付覚書帳」を持ってきてくださいました。

                       

                      この覚書帳は当初初級レベルでしたが、あまりに細かい作業が多く、貼り込みの初心者がすぐに作るには辛いといわれたので、今年からは中級レベルになりました。

                       

                      この前に2〜3講座経験していると楽しく講座に臨めると思いますので、同じ中級の筥迫なぞよりは気楽に参加いただけると思います。

                       

                      筥迫ぴょんさんの作品。

                      文字の柄を上手く外題に使いましたね。

                      筥迫ぴょんさんは、筥迫掲示板にもたくさんの作品をアップされています。

                       

                      T.Tさんの作品。

                      なんてこの型にぴったりな布があったものだと感心して右の鳥獣戯画(前面と背面)の柄を見ていたら、なんとT.Tさんが刺繍されたものでした!すばらしい!

                       

                       

                       

                      袋物と日本刺繍

                       

                      このような講習会をしていて役得なのが、色々な人が私が役立ちそうな情報を提供してくださること。

                      今回はY.Oさんが昔の袋物の本(私が持っていなかったもの)をコピーしてくださいました(Y.Oさんありがとう!)。

                       

                      これまで私もかなり多くの本を集めてきましたが、ここで紹介してしまうと他の人に買われてしまう可能性があるので、姑息なことにそのような情報はブログには書きません(そのようなカテゴリーは実はいくつかある。笑)。

                       

                      今回の本は日本刺繍と袋物が一緒に掲載されているもので、私にとって夢のような一冊でした。

                      昔も袋物と刺繍はとても相性がいいものだったということがわかります。

                      いつかこれを全て再現したい。きらきら

                       

                      今では多くの人に筥迫を作っていただけるようになりましたが、筥迫を通じて日本刺繍に興味を持たれた方も少なくありません。(日本刺繍にはけっこう貢献しているぞ、えへん!)

                       

                      しかしながら、お住いの地域に日本刺繍の先生がいない!というお話もよく聞きます。

                       

                      いないことはないのでしょうが、日本刺繍の先生はなかなかネットに活動をアップしたりしない(したくない)方が多く、せっかく日本刺繍を習いたいという方がいるといいうのにマッチングができません。

                       

                      着物に興味がなくても日本刺繍には興味がある方もいます。

                      そのような方に袋物はぴったり。

                      袋物はがんばれば自分で仕立てられるし!(筥迫工房がいれば!)

                       

                      大きなお教室ではなかなか袋物の刺繍など自由にさせてもらえないとは思いますが、個人でされている先生であれば、筥迫に興味を持ってくださる方もいらっしゃるはずです(私の先生のように!)。

                       

                      前出のT.Tさんも筥迫を通じて日本刺繍を習うようになった方です。

                      近隣に日本刺繍の先生がいなかったので、なんと通信で教えてくださる先生を探したとのこと。

                      まだ刺繍を初めてそれほどでもないはずなのに、あまりにも精密な刺繍にびっくりしました。

                      初めに聞いたときは、通信で日本刺繍ができるのか?と半信半疑でしたが、今回の作品を見てやたらと感心してしまいました。

                      私何年もやっているのに、こんなに細かい(手のいい)刺繍できない、、、。

                       

                      現在、筥迫工房には、3つのお教室から筥迫や定家文庫制作のお話をいただいております。

                      このようなところには何人もの生徒さんがいらっしゃいますので、より多くの方に美しい日本刺繍の袋物に興味を持っていただけるチャンスです。

                       

                      筥迫に興味を持たれている先生ご自身、または、うちの先生なら筥迫刺繍を教えてくれそう、という地域情報がありましたら、是非教えてください。

                      ブログでもお教室の宣伝をさせていただきます。

                       

                      日本刺繍に限らず、色々な手法で筥迫を作ってくださる方には、筥迫工房は全面的に協力させていただきます!!

                       



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                      【2017.05.08 Monday 21:11】 author : Rom筥
                      | 筥迫講習会・研究会 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |