『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
教本改訂版 進捗状況 モニターレポート
0
    筥迫作りに対する疑問点

    モニターさんから、教本の内容について個別に質問もありました。
    教本に載せたほうがよいと思われるものはそのまま反映しましたが、教本の中で初心者に細かく解説しようとするとかなりこんがらがってしまいそうなものはあえて載せていません。

    それでもいくつかは、他の人も同じようなことを感じてきたのかもしれないと思ったので、今回はそれをご紹介したいと思います。


    ・布帛、嚢物とは?

    布帛(ふはく)、嚢物(ふくろもの)と読みます。
    布帛というのは、ニットではない比較的薄手の繊維?を総称した言い方でしょうか。

    嚢物はいわゆる袋物のことですが、現代で袋物というと幼稚園児のお道具を入れる巾着のようなイメージを持たれてしまうのが嫌で、私はあえて旧漢字を使っています。

    その昔は、物を入れる袋は全て嚢物と呼ばれていました。
    嚢物にはもちろん実用品もありましたが、美術館や豪華本に収められるような芸術品も数多くあり、それらには決して「袋物」という言葉は使われません。

    そして身につける袋物は当時のファッションアイコンになくてはならない物であり、こだわりを持って作られたという意味においては現代の筥迫作りにも通じます。
    古い単語というのは忘れ去られる運命にありますが、どこかの世界では意義を持って生き残っていてほしいと思っています。

    詳しくはこちらへ↓
    嚢物とハンドバッグ


    ・長手、短手とは

    長手(ながて)、短手(つまて)と読みます。
    例えば、指矩(曲尺)の長い側は長手(ながて)、短い側は短手(つまて)と呼びます。
    私は一般的な言葉だと思っていたのですが、けっこう知らない人が多いようなので建築用語なのでしょうか、、、?

    短手に関しては、その他の呼び方、書き方もあるようですが、どれも同じ意味です。

    短手(みじかで)
    短手(しのびで)
    妻手(つまて)
    駒手(こまて)

    嚢物では、開く方を口側(くち)、側面を脇側(わき)という言い方をしますが、初心者にはその方がわかりづらいので長手、短手という単語を使っています。


    ・「折り掛け」「巾着の綿詰め」の加減がわからない

    折り掛け(おりかけ)というのは、被せ(蓋)の開閉する部分のことです。
    嚢物の仕上げで最も良し悪しが問われるところです。

    筥迫は部品が細切れになっているのでそれほどでもないのですが、念珠入れのように長い布を巻きつけて作るような型は、この折り掛け部分の処理が難しいのです。
    ゆるすぎず、つまりすぎず、、、。

    いつか念珠入れの教本も出そうとは思いますが、こういうものはどう説明していいかわからないので、たぶんそのときになったら相当悩むと思います。


    巾着の作り方もまた、職人それぞれのこだわりの一つです(巾着師という専門職もいたぐらい)。

    「綿の詰め具合が難しい。あまり詰め過ぎてしまうとタックがなくなってしまうので、手加減がわかりにくいです。」

    そうだろうな〜とモニターさんのレポートを見ながらしみじみと思いました。

    前回の教本では巾着の作り方は至って簡単に解説しておりますが、今回はもう少し踏み込んで解説しています。
    初心者には、やっていることは理解できるが加減がわからないということなのです。

    本当は読む人を迷わせないように単純に書いた方がいいんですよね(そういう意味では前回の教本の作り方の方がよい)。
    それはわかっちゃいるのですが、簡単な作り方で堂々と印刷して販売することに対する拒否感がぬぐえなくなり、それが教本を作り直そうという原動力になっているので、この流れはもう引き返せない。

    要は理想論なんです。
    初心者の人が初めから完璧にできるとも、理解できるとも思っちゃいません。

    改訂版を読むコツは、初心者の方は70%の理解力で作るということです(要は形になればいい)。
    それで満足しきってしまうようなら、そこで筥迫作りは終了。
    感動しまくって、あるいはもっと上手に作りたくなって数を作っていくようになると、教本の内容が少しずつわかっていくようになります。
    更に作り続けていくと、反対に悩むことが日増しに増え続け、負のスパイラルに陥っていく、、、こうなれば一人前です(笑)。


    これらは「加減」の世界ですから、初めからうまくできるわけではない。
    うまくいかなくてもその形で自分が満足できればそれでいいワケですし、満足できず悩み続けるようなことがあれば、講習会なり研究会なりに参加するのも一つの手ではないかと思います。
    (巾着だけでいいなら、研究会に来てくださってもいいです)



    ・はみ出した堅糊の処理の仕方を教えて欲しい

    教本では、堅糊にサイビノールを使っています。
    サイビノールは木工ボンドによく似ていますが、有機溶剤なので木工ボンドより速乾、強粘着です。
    それを活かした使い方をするのですが、これもまた加減の世界なのでなんとも説明しがたい。

    理想的には、堅糊は極力薄く付けたい、けれども剥がれないようにしっかり付けたい。
    しかし薄く付けると、速乾性なのでもたもた作業しているうちに先に付けたところが乾いてしまう。
    これで初心者はつい厚付けになってしまうのです。
    だから堅糊がはみ出す。

    ヘラの使い方、角度などのコツもありますが、これらは慣れ=手際の良さが必要なので、これができれば糊をはみ出すことはなくなります。
    ただし、コツはあくまで私なりのコツであって、こういうものは人に教わるというよりも、とにかくたくさん作って自分なりに習得していくものなのではないかと思います。

    堅糊はとにかくはみださないように塗ること、はみだしてしまったら自分の貼り込みの技術はまだまだなんだなと理解し、「はみだした堅糊」は適当に処理するしかありません(苦笑)。



    ・内側の布あたりが目立つ、コツはあるか?

    「あたり」というのは内布の中に折り込んだ折りしろのことでしょうか?(それだとして、、)

    昔の作り方では「袋取り」というものをしているので「あたり」は目立たないのですが、筥迫工房では現代の接着芯やホットメルト紙を使った作り方をしているので、どうしてもあたりは出てしまいます。

    これを回避するには「袋貼り」というやり方があるのですが、それには厚紙を3種類使い分けなければなりません。
    ただでさえ筥迫は部品が多いので、微妙な厚紙の使い分けは混乱を招くだけ、という理由で教本では使っておりません。
    なのであたりは出てしまうのです。ごめんなさい。

    ちなみに講習会では袋貼りをしています(たぶん参加者は気がついていないと思うけど)。

    しかし、初めて作ってよくそんなことに気がつくな〜と感心。
    うまくなる人は、そういうことによく気がつく人です。



    ・アイロン台の作り方

    副読本の道具の説明で、「アイロン台は自作できます」と書いたところ、モニターさんから「アイロン台の作り方も載せてほしい」と言われました。
    スペースがなかったので簡単な文章だけで済ませましたが、過去記事で詳しく解説していますのでご参照ください。
    手作り ミニアイロン台

    貼り込みは糊を使うので、アイロン台が汚れます。
    私はカバーは頻繁に取り替えたいので、過去記事では「コルクボード」「フェルト」「アイロンカバー」を使っていますが、厚めのコルクボードが売っていない!というご意見を多くいただきました。
    その場合は使い捨てになりますが「段ボール」でも作れます。

    アイロンカバーもこの記事ではクッション付きを使っていますが、ホットメルト紙のような薄い物を貼るのにクッション付きは非常に使いづらいので、今は普通の薄いアイロンカバーをお勧めしています。
    私は頻繁に取り替えたい人なので、最近はただの木綿(シーチング等)を使っているぐらいです。

    三段口や念珠入れの襠物の芯には「アマゾンの段ボール」が薄くてお勧め!と講習会では言っているのですが、アイロン台の段ボールには薄すぎるので、もう少し厚めの段ボールがよいと思います。

    作るのは至って簡単ですが、クッションがきいていると力を入れたときに沈み込んでしまうので、あくまでも固めのアイロン台にするのがコツです。



     

    筥迫工房 9月の講習会

    ❶『懐中裁縫用具入れ』:9月22日(火・祝)
     満席になりました。


    ❷『二つ折小被付筥迫』:9月23日(水・祝)
     一日講習
     対象:縢襠付筥迫、三段口扇襠筥迫の講習会を受講した方

     申し込み開始:8月25日(火)より
     ※一日で作り上げるため、先に型取り
     (型紙をホットメルト等に書き写す)をご自宅で
      してきていただきます。
     ※講習会経験者対象としていますが、上記の事前準備が
      材料などの細かい説明はしないことなどで、
      難度としてはちょっと面倒な作業が多い程度で、
      それほど基本コースと変わりません。

    ※本年度の講習会は9月で終了です。
     個別質問のある方、講習会以外の作業をしたい方は、
     11月の研究会にご参加ください。
     研究会参加は直接お問い合わせください。

     


    ▼筥迫工房のお店


    ▼筥迫掲示板
    筥迫工房の教本や自慢の細工物を、皆さん自身で披露できる掲示板です。写真のアップロードが簡単になりました(一回の投稿で6枚掲載可)。丹誠込めて作った筥迫を大勢の人に見てもらいしましょう!

    ▼携帯からも筥迫掲示板2に投稿をアップロードできます。
    こちらのQRコードからアクセスしてください。


    筥迫工房へのお問い合わせ
    ※時々ショップからのご注文確定メールが届かないことがあります。
     そのような場合も、こちらからご連絡ください。


    もしよかったら、こちらもクリックなんぞしてくれるとうれしいです。
    にほんブログ村 ハンドメイドブログ 和装小物へ
    にほんブログ村

     
    【2015.08.24 Monday 10:45】 author : Rom筥
    | そうだ筥迫を作ろう! | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    教本改訂版 進捗状況 モニターレポート
    0
      作る人それぞれ

      筥迫を作る人たちで一番多いのは、筥迫を付ける必要に迫られた方々でしょう。
      第一は「婚礼」を間近に控えた方、そして「成人式」の娘さんのために筥迫を作りたいと思うお母様方です。

      そんな方々の行動パターンは、

      結婚式(成人式)の着物選びに大わらわ
           ↓
      やっと決まった〜!
           ↓
      そういえば小物どうする?(ネット検索)
           ↓
      筥迫いいのないわ〜
           ↓
      あれ?筥迫って作れるんだ、、、

      と気がつく時点でお式2ヶ月前ぐらい。
      そして聞かれるのが
      「どのぐらいの期間でできるものなのでしょうか?」

      いや〜、難しい質問です。
      特に「仕事をしているのでなかなか時間が取れない」という方。

      筥迫作りは、材料さえ揃っていれば慣れた人なら一日でできるとは思いますが、初めての方がどれだけ時間をかけて作るかは、人それぞれすぎて私にはわからない、、、。


      今回のモニターさんは「1〜2週間ぐらいで仕立てる時間のある方」という条件で募集したので、当初は仕事をしていない方が応募してくるものとばかり思っていました。
      ところが実際に応募してくださったのは、仕事をしている方ばかりでした(前回、全員フルタイムと書きましたが、パートでお仕事の方もいらっしゃったようです、すみません)。

      ということで、今回のモニターさんたちが「絶対に作り上げなければならない」こと、そして「限られた期間」という条件の中で、どのように時間配分して作られたのか報告していただいたので、今回はこれをご紹介したいと思います。

      これから筥迫を作ろうと思っている方は是非参考にしてみてください。
       

      ■Aさんの場合
       
      1)部品の準備
       ・型紙の複写、裁断、スジ付け…4時間。
       ・厚紙の裁断、縢り型作り…1時間。
      ※ここまでで休日の丸1日(午前、午後合わせて5時間ほど)かかりました。
      ※可愛らしい鶴の入った生地を送って頂いたので、あーでもないこーでもないと、案外時間のかかったのが「柄出し」です。

      2)貼り付け ※平日に細かく分けながらやった工程です。
       一日目…1.5時間
       二日目…1時間
       三日目…1.5時間

      3)抱き合わせ
       ・抱き合わせと縢り…4時間
      ※休日の午後に仕上げました。


      4)巾着…50分
      5)房飾り結び・二重叶結び…1時間
      6)房作り…50分
      7)仕上げ…15分

      ※応用編(柄合わせ・綿入れ・玉縁)
       被せ、胴締めのみの作業…3時間

       

      ■Bさんの場合

      基本形は最初ということで、気持ちにゆとりがある時に始めたいと思い日曜日に始めました。
      最初はやはり教本を行ったり来たりで、思いのほか時間がかかってしまいましたが、なんとかその日のうちにほとんどの作業を終えてしまいました。
      7.8時間はかかっていると思います。
       
      応用編は、平日の夜に基本形と同じ作業(メルト紙を貼ったり、布を裁ったり、表、裏それぞれの貼りつけ)をしました。(2時間ぐらい?)
      土曜日に抱き合わせ、かがり、被せ、胴締めと作ることが出来ました。
      やはり、基本形を一度作っているので玉縁を入れても基本形よりは時間はかかりませんでした。

      飾り房は平日の夜に、家にある紐を使って2日ぐらい練習しましたが、菊結びと総角結びで一時間もやっていないと思います。
      そして休日に飾り房を二つ完成させることが出来ました。
      こちらも練習していたのでそんなに時間はかかりませんでした。(2時間ぐらい?)
       
      やったことがない方は初めに躊躇されているとは思いますが、始めてみると思っていたほど難しくはなく、仕事を持ってらっしゃる方でも夜少しづつ進められます。
      ちょっとだけ道具を広げておけるスペースさえあれば大丈夫です。
      実際私は、ダイニングスペースでしました。
      食事のときは片付けないといけないのでちょっと面倒でしたが・・
       

      ■Cさんの場合

      1)部品の準備
       ・型紙を書き写す…3時間
       ・接着裁断…10時間
       ・スジ付け…2時間
       ・厚紙をカットする…3時間
       ・縢り芯を作る…2時間
      2)貼り付け
       ・貼り付け…9時間
       ・ 簪挿し…3時間
      3)抱き合わせ…12時間
      4)縢り…6時間
      5)落とし巾着…10時間
      6)飾り結び
       ・二重叶結び…4時間
       ・飾り結び…7時間
      7)房作り…5時間
      8)仕上げ…2時間

       

      このように教本を見ながら一人で作業をする場合、内容を理解するのにかなり個人差があるようです。

      あまり考えずに感覚だけで作ってしまう人、じっくり読みこんで理解してからでないと作業できない人、右脳で作業できても一度つまづいて左脳で考え出すとやたらと時間のかかる人、自己流に慣れすぎてどうしても教本通りにできない人(初めから自己流だとたぶん仕上がらない)など、人それぞれの性格がありますからあくまで参考にお考えください。

      Aさんは「柄出し」に時間がかかったと書いていらっしゃいますが、実際には布を決めたり、材料を揃えたりすることに筥迫作りでは一番時間がかかるのです。
      また、筥迫本体ができるとそれで終わったような気になりがちですが、実はこの「飾り房」(そして二重叶結び)に初心者は相当手こずるようです。
      Aさんは以前帯締めでの結びに凝っていた時期があったそうで、練習なしで作ることができたので、他の方よりはちょっと有利だったようです。
       
      Bさんは驚くことに基本編(平面仕立て)の他に、応用編(綿入れ、柄合わせ、玉縁仕立て)までを、どちらも飾り房付きで期日中に仕上げてくださいました。
      教本のチェックも極控えめでしたので、あまり迷わずに感覚的に作業できたのかもしれません。

      Cさんは教本の校正やレポートもかなり緻密に書いてくださっているので、その分も含め、全ての作業にかなり几帳面に取り組まれたのではないかと思われます。

      ちなみに講習会では、受付時に皆さんが持ってこられた布を私が柄取りをして、10時から講習開始、午後7時ぐらいまでに本体の縢り(千鳥掛け)までして終了します。
      講習会のように、作業に迷う時間がなく、ひたすら指示された内容をこなす状況であれば、なんとか本体の縢り(千鳥掛け)までを一日で終わらせることができます。
      二日目に巾着と飾り房を作って、実質作業時間は合計で13時間程度です。
      いずれにせよ、初心者にとってはかなりのハードワークですね(笑)。

      筥迫というのは職人さんによって色々な作り方がありますが、基本的に「貼り込み」作業で作る細工物です。
      この「貼り込み」というのは接着剤で貼り合わせて作り上げていく技法のことで、「縫う」という作業が出てくるのはほんの少しです。
      貼り込み自体は単純作業ですが、正確さを要し、工程も多いことが、筥迫作りを複雑なものにしているようです。




      9月発売予定

      今回のモニターさんたちのご指摘により、今必死に改訂版の修正に取り組んでいるところですが、やはりページ数が増えて、12頁でなんとか収めることができました。

      一般的な手芸本はかなり簡単に解説しているものですが、筥迫は工程が多すぎてなかなか簡単に説明することはできません。
      教本を作った当初は、これだけ詳しく解説している教本は売っていないはず!と胸を張っていましたが、教本を開いてすぐに閉じた(細かすぎてうんざり)という意見も少なからずありました。

      それが改訂版では更に細くなっています(わはは泣き)。

      これを見て皆さんがどう思われるかわかりませんが、私が筥迫作りを始めた当初、作り方がわからなくてわからなくて、小さな情報を必死になってかき集めていたことを思うと、いつか自分がいなくなった後でも、筥迫を作りたい人たちが困らないように事細かく書き留めておきたい、という内容になっているので、まぁ本当に必要としている人だけに買ってもらえればいいかなと思っています。

      しかし、改訂版を見て「わからない〜」と思う人は絶対にいると思います。
      内容がわからないというよりも、細かすぎて読みたくない、、、と思ってしまう人ですね。

      そのような方は、是非講習会にご参加ください。
      考えないで筥迫を作ることができる、というのが講習会の最大の利点です。
      ただし、作業することに必死で自分の頭で理解する余裕もないので、講習会だけ参加している人たちはなかなか筥迫作りを覚えられないというのも事実です。

      講習会に参加される方々はその点をよく理解し、家に帰ったら忘れないうちにもう一度同じ作業をしてくださいね。
      一つの筥迫を作るだけで講習会に参加するのはあまりにももったいないので。


      教本『縢襠付筥迫』(かがりまちつきはこせこ)の販売は9月下旬を予定しています。
      (と予告するのは自分を追い込むため、、、。ずれ込んだらごめんなさい)


      ※モニターレポートは今回全て書ききれなかったので、そのに続きます。


      -----------------------------------------------------
      筥迫工房 9月の講習会
      -----------------------------------------------------

      ❶『懐中裁縫用具入れ』:9月22日(火・祝)
       ※満席になりました。


      ❷『二つ折小被付筥迫』:9月23日(水・祝)
       一日講習
       対象:「縢襠付筥迫」「三段口扇襠筥迫」の講習会を受講した方
       申し込み開始:8月18日(火)より


      ※本年度の講習会は9月で終了です。
       個別質問のある方、講習会以外の作業をしたい方は、
       11月の研究会にご参加ください。
       研究会参加は直接お問い合わせください。



      ▼筥迫工房のお店


      ▼筥迫掲示板
      筥迫工房の教本や自慢の細工物を、皆さん自身で披露できる掲示板です。写真のアップロードが簡単になりました(一回の投稿で6枚掲載可)。丹誠込めて作った筥迫を大勢の人に見てもらいしましょう!

      ▼携帯からも筥迫掲示板2に投稿をアップロードできます。
      こちらのQRコードからアクセスしてください。


      筥迫工房へのお問い合わせ
      ※時々ショップからのご注文確定メールが届かないことがあります。
       そのような場合も、こちらからご連絡ください。


      もしよかったら、こちらもクリックなんぞしてくれるとうれしいです。
      にほんブログ村 ハンドメイドブログ 和装小物へ
      にほんブログ村
       
      【2015.08.22 Saturday 12:23】 author : Rom筥
      | そうだ筥迫を作ろう! | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      教本改訂版 進捗状況 モニターレポート
      0
        現在の教本(改訂版)の進捗状況です。
        モニターをお願いしていた方々からレポートが返ってきたので、現在その修正を行っているところです(あともう一息!)。

        これまでも「婚礼用和装小物の作り方」でモニターさんに協力をお願いしたことがありました。
        その時のご意見や疑問点がとても参考になったので、今回もモニターさんを募ることにしました。

        しかし、前回は特定のお客様とのやり取りの流れでお願いすることになったので、今回のようにブログでモニターさんを募集する方法で希望者が来るものだろうか、、、という不安はありました。

        ありがたいことにすぐにお申し出をいただき、先着順で3名様にお願いすることになりました。
        それ以上は私も対応ができなかったので、お断りすることになった方々には心からお詫び申し上げます。


        モニターさんには、こちらから教本、材料、道具等一式を送り、あとは作るだけ!という迷いのない状況だったのですが、私が定めた期間内に確実に筥迫を作ってレポートを提出しなければならないので、それはそれで大変だったと思います。

        それでも全員の方からは見事に期日内にレポートが送られてきました。
        すばらしい そしてご協力本当にありがとうございました!

        まずは、レポートと共にいただいた感想を簡単にご紹介させていただきます。
         

        二冊の教本を見ながらの作業で、行ったり来たり慣れるまで大変でした。
        普段はフルタイムの仕事があり時間が取れないので、取り掛かるまで本だけを一応読んでおりましたが、やはり本だけを読むだけでは何のこっちゃという感じでした。
        いざ開始してみると案外簡単で、本どおり忠実にやっていけば私のような初心者でも十分出来上がります。

         

        疑問点などは赤で記入してありますが、特に返事がほしいというよりは「わかりにくかったんだな〜」ぐらいに思っていただけたらと思います。
        ブログの過去記事に詳しく書かれていることもあり、大きく迷うようなことはありませんでした。
        構造もわからないまま作り進めて行きましたが、「抱き合わせ」でようやく出来上がりの形が見えた時は少し達成感がありました!
         

        教本を初めて読んだ時は、まず筥迫専門用語⁉︎が多くて戸惑いました。
        例えば「被せ」という言葉ひとつとっても、全く馴染みの無い言葉でどの部分を指しているのか見当がつかず、制作に取りかかる前に途方に暮れてしまいました。
        しかし、分からないながらも実際に制作に取りかかってみると、型紙が少しずつ立体になっていくので面白く、意外にも短い時間で本体を仕上げることができました。
        段落毎のクマ子さんのつぶやきは、実際に先生が近くで見守っていて下さるような安心感があり、精神的な支えになりました。

         


        ページ数の増加

        以前からこのブログを読んでくださっていたという方は、筥迫の簡単な知識があったことが役に立ったようです。
        しかし、全く初めてという方にとっては、まず用語からしてわからないとのこと。

        筥迫に耳慣れない単語が多いのは、私自身が大正時代の古い資料を参考にしていること、そこで使われている古い言葉が「貼り込み」というアナログな作業にとてもぴったりなので、あえてそのまま使っているからかもしれません。
        自分の中ではあまりにも当たり前になっていたことに、今回改めて気づかされました。

        また、初めの方のページ数(コマ数)を増やしてほしい、どこを作業しているかも視覚的に示してほしいという意見もありました。
        どなたも初めの準備あたりで悩んで時間を費やしたようです。

        筥迫は部品が多いので、以前からも「初めは自分が何を作っているのか全くわからない」、「それなのにちゃんと出来上がって感動!」ということはよく聞いていたので、筥迫作りがそういうものだという感覚でいました。

        それでも初心者の不安な思いにはそれなりに対処しなくちゃいかんな、という思いに立ち返り、現在修正は加えているところです。

        しかし編集には「割付」というものがありまして、内容以上に、頁内にうまく収めるための様々な苦労をしているわけです。
        現段階で10頁にフルに割付けているので、ここから1コマでも追加をするとなると、頁数を増やさざるを得ないという状況になっています。


        文字や写真が小さくなってしまうのは、、、

        写真や文字が小さい!というご意見も。
        これはわかっちゃいるのですが、、、。

        筥迫の作り方が解説された本というのは、主に大正時代の女子教育の中の袋物の教科書にあります(それ以降はほとんどない)。
        この頃の本というのは、出来上りの挿絵が一点あればいいぐらいのもので、あとは旧漢字だらけの文字だけで解説されています。
        袋物の本は簡単なものから徐々に解説されていて、その最終章に筥迫の作り方が載っています。
        文字のみで10頁ぐらいの内容があるので、どれだけ面倒なものなんだと。

        もちろん、その頃の作り方と筥迫工房の作り方では、時代による材料の変化や、教える側のやり方の違いも多少ありますが、基本的な考えは同じです。
        これを現代のマニュアル本のように写真を多用してデザインチックに作ってしまうと、とてつもないページ数になってしまうワケです。

        そしてページは2ページ単位で増えてしまうので、その分教本の価格も上がってしまうということです。
        自費出版なので、ただでさえ高いと言われているのに(苦)。
        とりあえず、あと2頁増やしてどうしてもうまく入らない!ということになれば、このままの状態で販売の可能性もあるというをどうかご了承ください。

        それと、コマは増やせても写真や文字の細かさを変えることはできません。
        老眼で細かいものを見るのが辛い!という方は、すみませんが拡大コピーをしてお使いください。
        (教本が大きいと、その分作業スペースが狭くなるんですけどね、、、苦)


        教本と副読本を分けるワケ

        今回の改定で最も大きな内容の修正は、基本的な作業を副読本に、型ごとの作業を教本に分けたことです。

        今まではこれが一冊の本にまとめられていたので問題はなかったのですが、二冊に分けるとなると行ったり来たりになるので、ただでさえ工程の多い筥迫を作るのに相当の面倒になるワケです。

        これをあえてやっている理由は、今後販売予定の「新しい型の教本」を作るためです。
        一口に筥迫と言っても、色々な形の筥迫がありますし、将来的には筥迫以外の袋物の作り方も教本にしたいと思っています。

        そうなると、全ての教本で基本作業を解説するのは無駄なことですし、何より私がそんな面倒な物を作りたくない、、、。
        講習会では恒例となった『三段口扇襠筥迫』の教本をなかなか作れなかったワケがここにあります。

        一般的な本でも基本作業は前の方に載っていて、それぞれの型はその作り方だけを解説しているワケですから、頁を切り離して売っているぐらいに考えていただければありがたいです。

        この二冊使いが複雑で作ることが難しい!と思われる方は、是非「講習会」にご参加ください。


        副読本を作ってしまえば、今後、他の教本を作ることはぐっと楽になるとは思うのですが、今年これだけ大変な思いをしたので、しばらくは教本からは離れたい〜〜(涙)。
        でも次の教本を作らない限り、きっと「なぜ二冊に分けるのだ!」と言われ続けるだろうなぁ、、、。

        ということで、『三段口扇襠筥迫』の教本が発売された暁には、そんな声に相当尻を叩かれたんだろうなぁと思ってください(笑)。



        そして次回へ続く

        「1〜2週間ぐらいで仕立てる時間のある方」という条件で今回のモニターさんを募集したので、きっと仕事をしている人は応募してこないだろうと踏んでいたのですが、全員フルタイムで仕事をしている方々が集まりました びっくり泣き

        今回のモニターさんたちが、限られた期間の中でどのように時間配分して作られたのか、また個別にあった質問なども含め、次回のブログでご紹介したいと思います。

         
         

        筥迫工房 9月の講習会

        ❶『懐中裁縫用具入れ』:9月22日(火・祝)
         一日講習
         対象:どなたでも
         申し込み開始:8月18日(火)より

        ❷『二つ折小被付筥迫』:9月23日(水・祝)
         一日講習
         対象:縢襠付筥迫、三段口扇襠筥迫の講習会を受講した方
         申し込み開始:8月25日(火)より

                ↑先の18日は間違いでした(修正済)

        ※本年度の講習会は9月で終了です。
         個別質問のある方、講習会以外の作業をしたい方は、
         11月の研究会にご参加ください。
         研究会参加は直接お問い合わせください。

         


        ▼筥迫工房のお店


        ▼筥迫掲示板
        筥迫工房の教本や自慢の細工物を、皆さん自身で披露できる掲示板です。写真のアップロードが簡単になりました(一回の投稿で6枚掲載可)。丹誠込めて作った筥迫を大勢の人に見てもらいしましょう!

        ▼携帯からも筥迫掲示板2に投稿をアップロードできます。
        こちらのQRコードからアクセスしてください。


        筥迫工房へのお問い合わせ
        ※時々ショップからのご注文確定メールが届かないことがあります。
         そのような場合も、こちらからご連絡ください。


        もしよかったら、こちらもクリックなんぞしてくれるとうれしいです。
        にほんブログ村 ハンドメイドブログ 和装小物へ
        にほんブログ村
         
        【2015.08.16 Sunday 11:53】 author : Rom筥
        | そうだ筥迫を作ろう! | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        はこせこを作ろう!(2)
        0
          今回は、はこせこ作りに必要な「材料」と「道具」についてご説明いたします。
          ↑前回の「はこせこを作ろう!(1)」で、初心者向けの「ひらがな表記」にしたので、今回もひらがなです(個人的には、レトロな感じのハコセコ表記も好きなんだけど)。



          このブログを見て、「はこせこを作ってみたいけど、最後までできるかちょっと不安だな〜」という方には
          初めての方は、ショップに行く前にこちらにお立ち寄りいただていから欲しい物をお選びください。


          ■教本について


          はこせこ作りが初めての人は、何といってもまず「教本」が必要です。
          教本には型紙が含まれています。
          型紙は「大人用」か「子ども用」を
          わからなければ、とりあえず大人用を選んでください。
          ・びら簪付筥迫の作り方(大人用型紙付)……1,600円

          はこせこ一つを作るのに、これが高いと思うか安いと思うか、、、。
          私のはこせこ作りは、はっきり言って独学です。
          これだけ追求してきても、やっと職人の入り口に立ったばかりというレベルです。
          こんな私がはこせこの作り方などを人様に教えていいのか、、更には作り方を販売していいのか、、という葛藤は常につきまといます。
          しかしマニュアル作りにおいては、十数年近く仕事としてマニュアル制作に携わって来た人間なので、これは自信を持ってプロだと言えます(実はこれがずっと本業でした)。

          マニュアル制作というのはページ数との戦いです。
          いつも書きたいことが書けない!というジレンマの中で生きて来たので、この「びら簪付筥迫の作り方」では、もう自分の思うがままに好きなだけ説明したい!という欲求がありました。
          はこせこ作りは部品が多く、解説に多くのページ数がなければできないというのが、今まで市販のマニュアル本が作られなかった要因でしょうね。
          市販の解説本は、どれだけたくさんの
          ですから、どんな解説本よりも懇切丁寧に書いてあるという自負はあります。
          市販のマニュアル本と同じレベルで、尚かつ、市販のマニュルではありえないようなページ数を使って作られたのがこの教本です。

          この中には、基本編と応用編に分かれています。
          基本編は「折り返し・フラット」、応用編では「綿入り・玉縁」のはこせこを作ります。
          はこせこの王道は、応用編の綿入り・玉縁ですが、はっきり言ってミシンに相当慣れていて、1〜2mmのパイピングを縫える自信がないのであれば、苦痛になるだけなのでこれはあきらめてください。
          そのかわり、基本の折り返し・フラットでもちゃんとしたはこせこになりますからご安心を。

          ■材料について

          まずご自分で用意しなければならないのは、なんといっても「生地」です。
          「表布」はとにかく「薄手」で「細かい柄(もしくは無地)」を選んでください。
          練習だけであれば、薄手の木綿の花柄プリントなどがよいでしょう(シーチング程度の厚みも初めは作りづらいです)。
          細かい柄なら「柄ゆき」を考えなくていいので、30cm四方のハギレで足ります。
          (少しでもいい柄を出したいならもう少し必要ですし、柄合わせしたいなら50cmは必要です。物によってはそれでも足りない場合がありますが…)
          次に内布です。
          何も考えずに「赤の綿ブロード」を買ってください。
          表布なら綸子などの腰のない生地もよいですが、内布は薄手でパリッとした感じの生地の方が使いやすいからです。

          はこせこ作りに最も大切なのは「接着剤」です。
          筥迫工房の作り方では、3種類の接着剤を使い分けています。
          まずは一つ目の「でんぷん糊」。これはヤマト糊よりはフエキ糊をオススメします。
          2つ目は「ドットライナー」。アシッドフリーのドット型両面テープです。これは布を止めるために使います。
          3つ目は「サイビノール」。一つしか作らないのであれば木工ボンドでも代用できます(シミができやすいので注意が必要です)。
          フエキ糊、ドットライナー、木工ボンドは近場の文具店で揃えることができます。

          その他の道具として、
          ・カッター、カッター台
          ・アイロン、アイロン台
          ・ハサミ
          はこせこは小さいので、アイロンは小さいパッチワーク用か和裁コテが使いやすいのですが、一つしか作らないのであれば、普通のアイロンでも使えないことはないと思います(使いづらいでしょうが)。

          最後にはこせこ作りに必要な材料です。
          近場はおろかネットでも売っていないものが多いかもしれませんが、その場合は筥迫工房のショップで揃えることができます。
          はこせこ作りはどの材料もそれほどの量が必要ないので、筥迫工房では少量単位で販売しています。

          ・厚紙(2枚)
          ・薄手の接着芯(A4を1.5枚分程度)
          ・鏡
          ・かがり糸(約2m)
          ・綿(巾着分少々)
          ・ビーズ(マクラメ用、または2mm穴程度の丸ビーズ:2粒)


          次に「あれば便利なもの」として、

          ・「竹ベラ」接着剤を塗るのに便利です。
          ・「補助棒」はこせこのフタ部分の貼り込みを補助します。
          ・「マクラメボード」飾り結びをするのに便利です。

           
          【2011.06.16 Thursday 11:12】 author : Rom筥
          | そうだ筥迫を作ろう! | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          はこせこを作ろう!(1)
          0
            今回は「はこせこなんて自分に作れるのかな…」と、はこせこ作りに迷いを持っている皆さんのために書いてみたいと思います。

            はこせこ作りは、工作、裁縫、結び、房、装飾といった、複数の要素からなった細工物です。
            本来は装飾、結び&房、仕立てと別々の職人さんが作業しています。
            しかし素人の私たちがはこせこを作るとなると、全てを一人でこなさなければなりません。
            ですから、筥迫工房で販売している『びら簪付筥迫の作り方』は、はこせこの全ての部品を手作りできるという、手作りマニアが喜ぶ要素満載の内容になっています。
            半面これがはこせこ作りのハードルでもありました。

            教本をお買い上げいただいた方の中には「入らないようにと思っていた禁断の世界に、ついに踏み込んでしまいました…」とおっしゃる方が少なくありません。
            手作りマニアなら迷いなく飛び込んでしまう世界でも、禁断の門の外には、はこせこ作りに憧れを持ってはいるものの、本当に作れるのかイマイチ自信がない…という方が実はたくさんいるということです。
            しかし難しいからといって簡単なものに改造して作れば、はこせこ作りの魅力は半減してしまいます。
            そこで今回は、はこせこ作りにおいて下げられるハードルを考え、少しばかり禁断の門を広げてみることにしました。

            ところでお気づきかもしれませんが、今回はハードルを下げる意味で「はこせこ」とひらがな表記にしてみました。
            なんて些細な努力…(笑)。


            パーツ別に分けて、それぞれの難度を見てみましょう。
            まずは「本体」です。(胴締め、簪挿しも同じ本体に含めます)



            表側は、厚紙と表布を裁断し貼り込みます。
            内側は、内布と接着芯を裁断し貼り込みます。
            そして表布と内布を抱き合わせにします。
            初めの方には、少しでも目をそらすと迷子になってしまいそうな工程なので、このあたりは教本とにらめっこになります。

            しかし基本は切って貼っての工作のような作業ですので、これは縫い物が苦手な人でも大丈夫。
            何だかよくわからないうちに、あら不思議できあがっていた!というのがはこせこ作りの楽しさです。
            自己流に手を加えてしまうと最後が合わなくなるので、教本に沿って「正確」に仕上げることさえ心掛ければ間違いなくできます。

            次に、側面のアミアミになっている「千鳥掛け」が難しそう、、と思われる方が多いようですが、これは縫うというよりも、型紙のスケールを写し取ってそれに合わせて挿していくだけなので、思っていたよりもカンタンにきれいにできた!とおっしゃる方が多いところです。



            筥迫工房ではこの千鳥掛けの糸を、つがり糸よりも細く、穴糸より太い「かがり糸」を使っているので、扱いもかなりラクだと思います。
            ただし、厚紙と布を一緒にかがるので、「ちょっとの力」と「指ぬき」が必要です。
            糸が細い分だけ細かくかがることになりますが、これを面倒くさいと思うなかれ、多少はこせこの出来が悪かろうが、このようなところが細かくできていてば、ある程度きちんと見えるものです。

            次に「落し巾着」です。



            本体では千鳥掛けを含め、基本的には工作のように作業できますが、巾着はアイロンの先でいくつも細かい折り返しを付け、2mmぐらいの縫い代をできるだけ細かく縫わなければならないので、唯一「裁縫」と呼べるパーツです(手縫いが面倒と思っても、ミシンで小さい円形を縫うは更に難しい…)。
            指先を駆使する作業なので、器用さに自信のない方は、ここでかなりの苦痛を感じるようです(厚手の生地を使うと更に後悔することになります)。
            また、ここにも細かい「二重叶結び」という飾り結びが入ります。

            ここで一つ目のハードルを下げてみましょう
            落し巾着は根付けのようにストッパーの役割をするものです。
            それならば、同じ役割になりそうなものに付け替えてみてはいかがでしょうか(これなら巾着を作らなくてすむ!)。
            薄くて帯の中に止まっているものであれば何でもいい訳です。
            例えば、帯飾りに使われているプレートのようなものや、平べったいチャームのようなものでもいいかもしれません。
            私は透かしのプレートを着けてみました。
            もし滑りそうなら、裏にフェルトを貼ってもいいですね。
            ちなみに、うちの娘には巾着よりもこちらの方が好評でした。



            実は、巾着がどんなにいびつな形になろうが、全く違うチャームを付けようが、最終的には帯の中に入れてしまうものなので、はこせこを身に付けている時は全く目立たないものでもあります。
            でも自作はこせこはついついお友達に自慢したくなってしまうものなので、うっかり取り外した先に五円玉が付いていた、なんてことになったら格好がつきません。
            それなりの飾りを付けることをオススメします(笑)。

            よく七五三や花嫁衣装のモデルが巾着を帯の外に出しているものを見て「これはおかしいのではないか?」と言われる方がいらっしゃいますが、飾りのように出して悪いというものでもありません。
            小さくかわいいので出したくなる気持ちもわかります。
            ただ、はこせこが落ちやすくなるというだけのことです。
            花嫁さんは激しく動き回らないのでそれでいいかもしれませんが、七五三の年頃の子は走り回る、前屈みに物をひろうなど激しい行動をするので、とにかくよく落ちます。
            子どもは落ちたことにも気づきません。
            子どものには、巾着を帯の中に入れておくことをオススメします。

            最後に「飾り房」です。
            飾り房は「結び」と「房」の二つのパーツでできています。



            房の上にある三連の花形の結びは、打ち紐やアジアンコードなどを結んで飾りを作ります。
            飾り結びはこれだけでメインの工作物として成り立っているものなので、初めて結びを体験する人が、単なるはこせこの「添え物」と考えるには重いものがあるかもしれません。

            結びの下には「房」が付きます。
            筥迫房は「難しい」というより、ある意味「面倒」でしょうねぇ。
            現在『婚礼用和装小物の作り方』の制作に一気にスパートをかけているところですが、その最大の難関は「房」の解説です。
            はこせこ房は小さいので適当に作ってもごまかせますが、懐剣袋の房はとにかく大きいので目立ちます。
            袋よりも房の方がメインだと言っても過言ではありません。。
            本格的な形に近づけるように、手順を更に細かく増やしてはいますが、果たしてこれは誰にでも作れる物なのだろうか、、、という不安は常につきまといます。
            はこせこは正確に仕上げさえすれば誰にでもできるものだろうとは思いますが、房を格好良く作るというのは、どんなに詳しく解説をしても、悲しいかな技量の差が確実に出るものでもあります。
            専門の職人さんがいるぐらいですからねぇ。

            そこで現在、市販の房の販売することを検討しております。
            懐剣房を市販の撚り房にするということは、筥迫房もお揃いにする必要があるので、こちらも同時に販売を検討しております。
            つまり市販の飾り房を使いさえすれば、この難関を一気に飛び越えることができるのです。
            ここで二つ目のハードルが下がる…予定です



            ただし、赤、白は確実に販売できるとは思いますが、他の色をどこまで作るかは相当検討しなければならないので、はこせこの色に合ったものが欲しい!という方は、是非手作り房を極めていただきたいと思います。
            うまくできれば、房作りはかなりカイカンを感じるパーツでもあります。

            はこせこを作った方のほとんどは、本体はやる気マンマンで始められると思いますし、終わればそれなりの達成感を味わっていただけるものと思います。
            しかし、はこせこ作りという大きな山を乗り越えて一息ついたと思ったら、実はまだ同じぐらいの山があった、、、それも2つ、、、それが「巾着作り」と「飾り房作り」なのです。
            ですから、この二つの付属品を手作りしないですめば、はこせこ作りのハードルは確実に下がるというワケです。
            結局、これらの付属品作りでさえ楽しいと思えるのであれば、正真正銘の「手作り大好き人間」と言えるかもしれませんね(笑)。

            次回は、この懐剣房を職人さんに頼み込んで作ってもらった!という執念の花嫁さんが登場します。
            こういう熱意好きですね〜(笑)。
            私が房の作り方や仕入れを模索しているときに、実にタイムリーな登場です。
            それではどうぞ次回をお楽しみに!

            **********************************************
            筥迫の作り方&材料販売 筥迫工房
            筥迫工房へのお問い合わせどうぞこちらから
            **********************************************
            【2011.06.10 Friday 10:24】 author : Rom筥
            | そうだ筥迫を作ろう! | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |