『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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びら簪について(2)
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    この写真が何だかおわかりになりますか?
    これは、アンティークの七五三筥迫に入っていた哀れなびら簪です。
    びら簪はそのままの状態で(もしくは筥迫に付けっぱなしにして!)保管していると、空気中の物質と反応して(酸化?硫化?塩化?)このようになってしまうのです。

    もちろん色々な材質のものがあるので一概には言えませんが(金属について詳しい訳でもないし)、びら簪はできるだけ何かに包んで保管した方が変色の恐れはないでしょう。
    (どちらかと言うと、安価な子ども用にこのように、いえこれよりすさまじく真っ黒になってしまうものが多いようです)

    今回販売しようとしている大人用のびら簪は、去年の秋頃にまとめて仕入れしたものですが、そのなかの1本をサンプルとしていつでも出し入れして外気に触れる状態で置いていました。それが今回撮影のために新たに包みから開けたものと並べると、なんか雰囲気がちょっと色が違う?
    よく見るとほんの薄っすらですが茶褐色になっていました。
    個人的には、あんまり銀ぴか(?)よりもこのぐらいの方が好みですが、空気に直接触れる状態に置いて半年でこのぐらいの違いは出てしまうようです。
    長く放置していればどうなるかわかりません。

    大人用びら簪は、子ども用のビラ簪に比べればしっかりした作りのせいかお値段も安くはありませんが、さすがにびら簪用の紙に包まれています。
    しかし子ども用のびら簪は安価なOPP袋に入っているため、よほど気をつけて開けないと、再び元に戻して使うなんてことはできません。
    別の何かにびら簪を包んで保存する、、、なんて考えられる人がどのぐらいいるんでしょうかね?
    お母さんが使った筥迫を、そのまた娘が使うなんて話はよくあることですが、20年ぶりぐらいに玉手箱のごとく筥迫セットを開くと、真っ黒に変色した哀れなびら簪が筥迫にへばりついている…なんて光景を私は何度か目にしています。

    前回の販売のときはジップロック付きの袋に入れて販売したのですが、それも何となく味気ないので、今回はオリジナルのびら簪包みを作ってみました。
    すてきなイラストを付けたので、これならびら簪を使い終わっても、再び簪包みに入れて保存しようという気になるでしょ?
    またこんなことに凝って販売を遅らせているとお叱りを受けそうですが、いうことにすごく凝りたくなるのが私の悪いクセで…。

    子ども用は、下がりの鎖部分を付け替えたものを用意することにいたしました。
    材料費&加工費で多少お高くなる分、この簪包みを付けようと思います。
    もちろん市販のものも販売しています(こちらはお安い分、袋なしです)。

    ところで、筥迫の被せにびら簪を正面から挿している写真を見たことはありませんか?
    先日もテレビを見ていたら、大正時代ぐらいの婚礼写真が紹介されていました。
    この頃の黒引き摺りにはほとんど筥迫が添えられているので、何はさておいても筥迫に目が行ってしまいます。
    丸形平打ちのびら簪が正面に向いていました。
    実は市松人形はほとんどがこの形です。


    たぶん人形用の筥迫はあまりに薄すぎて上に乗せられないからだと思います。
    そんなことから、私はこの挿し方のことを「市松挿し」と呼んでいます(笑)。

    さて次回は、筥迫工房で販売を予定しているびら簪をご紹介します。
    【2010.07.18 Sunday 13:35】 author : Rom筥
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