『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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村井さんの作品
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    改訂版をご購入してくださった方の中で、一番乗りで画像が届いた村井さんの作品をご紹介いたします。
    浴衣地の筥迫だそうです。

    村井さんがご承諾くださったので、現在、筥迫を制作中の方や、これから筥迫を作ろうという方に、ご参考までに村井さんと私のメールのやり取りをご紹介させていただきます。

    村井さん(赤)
    Rom筥(青)
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    昨日届き、ファイルを見ましたが、ちんぷんかんぷんでした。
    5回くらい読めば理解できるかも知れませんが、とりあえず、説明の一通り試してみます


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    前回購入者さまが、それほど質問という質問もせず、筥迫を作っていらしたので、作り方さえあれば意外と簡単に作れるものなのかな…と思っていました。
    そんなわけで、調子にのって今回はサービス精神たっぷりに細か〜く書いたつもりですが、かなり難しい内容になってしまったかもしれません。
    初めはワケがわからなくても、書いてある通り作ってみて、慣れてきたら写真だけ見て作った方がわかり易いかもしれません。

    以前、画像をアップしてくださったreinaさんはフルタイムの仕事をされているWMですが、毎日仕事と家事を終わらせてから、コツコツ作って一週間かかったとおっしゃっていましたよ。


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    昨日2時までかかって、朝、写真を撮りましたので、画像を添付させていただきます。

    意外と簡単?とんでもないです。
    途中でやめる訳にもいかず、まるで難解なパズルのようでした。
    他のことが手につかず、根をつめました。
    形にはなりましたが、正しいのかどうかも判りません。
    とても大変なことだ、という事は理解出来ました。
    しかし、こんな風に形になると嬉しくて、また作りたくなります。

    今、冷静になってみると、次に気をつけたいのは「糊付け」です。
    糊の濃度が難しかったです。
    薄すぎて、何度も剥がれ、濃すぎて伸びなかったり・・・
    手もアイロンも大変なことになってます。
    特に飾り結びは、誰かに結んでほしい位、すごい時間がかかって結んだので、2度と結べない気がして、そのままGOしました。

    大きな失敗は、蓋の曲がる所です。脇の左右が同じ幅にならず、
    片方は成功?で、もう一方が浮いてる感じです。糊を使わない所です。
    切り込みのほつれ(猫ひげ)も出ています。
    (回数をこなすしかないかと思いますが…)

    【アドバイスをお願い致します】

    ①糊の濃度:説明難しいですけれど・・・どんな具合でしょうか?
     アイロンを当てると、剥がれてしまって、追加糊してました。
     途中で乾いてしまうのだと思いますが、小分けにつけた方がいいでしょうか?

    ②新聞紙は、ずっと入ったままですか?

    次は、きらびやかにするか、渋くいくか、欲が出てきます。
    筥迫は、袋物の中でも、別格に綺麗ですもの・・・。
    ありがとうございました。

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    初めはね、何がなんだかわからない模型を作っているようなものですよね(笑)。
    沢山作って慣れてきたら、記号は入れない方がわかりやすかもしれません。
    私が入れるのは、胴締めの「前」印だけです。
    でも、マニュアルを見ないで作れるようになるにはかなりの数を作る必要があります。
    こういう難解さが楽しめれば、筥迫作りにはむいています。
    もちろん、慣れれば難解でもなんでもないんですけどね。

    それにしても、一日で作り上げたのですか?
    すごいですね〜。
    お疲れさまでした!

    大丈夫ですよ。きれいな形になっています。
    大変なのは初めのうちだけです。
    細かい手作業の良さが「癒し」に感じるようになるとうれしいのですが。

    糊の加減は難しいです。
    鞄職人の大元は嚢物職人ということで、以前、趣味で革細工を作る人たちのサイトを覗いたこともありましたが、糊の付け方に難儀している様子などが書かれていました。(皮細工はゴム糊など、もっと色々な糊を使うようですが)
    「職人はヘラでスーッと塗って一発で決める!さすが!」というようなことが書いてありました。

    薄糊がアイロンをあてて剥がれてしまうのは、水が多すぎます。
    水が多いのはシミの原因になるので注意です。
    水加減は、何グラムに何ccと書くより、とにかくご自分で試行錯誤して慣れてください。
    でも薄糊は貼っておいた方が後の作業がラクという程度なので、所々ついているぐらいでも大丈夫です。
    仕上げ的にはできれば薄糊も使いたくないぐらいですが、薄糊で留めないできれいに仕上げるのは職人レベルにならないと難しいです。

    途中で乾いてしまうのは、ひとえに手が遅いからだと思います。
    マニュアルをじっくり見ながら作っていれば、その間にたぶん乾いてしまうでしょうね(笑)。
    一番いいのは、薄く塗って剥がれない。
    これには手際が必要です。
    手際よく作るようになるのは慣れです。慣れしかありません。
    一つ作るたびに、少しずつ上達します。

    私が筥迫を作るときは、マニュアルの順序では作りません。
    マニュアルは初めての人にわかり易い手順で書いているので、たくさん作って慣れて行けば、自然に自分なりの手順になっていきます。

    型箱は、中に詰め物をしていないと崩れるので、新聞紙は入れたままです。
    もちろん型箱を懐紙に入れ替えてもいいですよ。
    新聞紙の代わりにお守りや手紙や、まぁ何でも詰めてください(笑)。

    被せの曲がり部分の処理が実は一番難しいのです。
    ここで筥迫の出来が決まると言っていいでしょう。
    私も未だに失敗します。
    でもここが決まるようになると、腕が上達した気分になります。
    アドバイスにもなりませんが、ここも慣れしかないです。
    補助棒をうまく使いこなしてください。

    それから、飾り結びも慣れればどーということもありません。
    5〜6個もつくれば慣れます。
    大丈夫です。

    画像もありがとうございました。
    筥迫工房のブログで使う筥迫画像には(C)マーク(著作権表示)を加工して入れさせていただきますね。
    私もそうですが、よくネットで気に入った画像があるとすぐに自分のPCにコピーしてしまいます(汗)。
    自分のPCで持って見て楽しんでいるだけならそれほど問題はないでしょうが、これを他のサイトで使ったり、印刷に使われたりすることも実際にはよくあると思います。
    私はデザイン系の仕事をしていますが、お客さんの中には、ネットから持って来た画像を「この写真を使って印刷物作って」などと言って渡されることがたまにあります。
    とりあえず注意を促しますが、わからないで使ってしまっていることも多いと思います。
    大きな会社のサイトでは、画像をコピーできないよう作っているところもありますが、スクリーンキャプチャを取ることだってできますから、インターネットという性質上、画像をアップする側で注意できることはしておいた方がいいと思うからです。


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    村井さんは簪を販売していらっしゃいます。
    【ファッション的着物のすすめ】
    いつか、オリジナルの筥迫びら簪を制作販売していただきたいですね〜。

    【2010.08.13 Friday 12:31】 author : Rom筥
    | その他の筥迫 | comments(3) | trackbacks(0) | - | - |
    この記事に関するコメント
    画像の版権のことRom筥さんのご苦労は
    私も印刷物のデザインをしてるので、よーくわかります!
    クライアントが、そういうことに不慣れなほど
    提供された画像の中に使えないものが多くて(笑)
    こちらの画像に(C)マークが入ってるのを拝見して
    こうあるべきと感心しておりました。
    | 風来坊 | 2010/08/14 4:10 PM |
    私も仕事で、画像の使用でちょっと痛い思いをしたことがあるので、そのへんはちょっと敏感です。
    ネットにいい画像があると、つい使いたくなるのは心情ですよね〜。
    それが美しい筥迫となれば、一体どう使われることやら…。
    とりあえず(c)名前、日付が入っていればコピーはできてもむやみには使えないでしょうし、皆さんからの画像をお預かりするのですから、よけい責任を感じます。
    といって、せっかくの美しい筥迫はできるだけ多くの人に見てもらいたいと思うわけです。
    美しい筥迫を見かけたら、せめてそのサイトにリンクを貼るぐらいにしておきたいですね。
    | Rom筥 | 2010/08/14 7:47 PM |

    Rom筥さん
    ありがとうございます。

    さずがに1日は、無理です。
    作り方のファイルが届いてから、3日かかっています。
    3日目、本体はようやく完成したので、ひも結びが出来れば完成だと思ったら、2時までかかりましたが・・・
     (ひもは、ひと仕事なので、実質4日です)
     
    画像マジックで、かなり綺麗に撮れています。
    こんな形で見れて 2倍嬉しくて、素敵!
     ※柄合わせ、玉縁筥迫まで、頑張ってみます。

    また、著作権のことを考えるのに良い機会になりました。
    重ねて、感謝です。
    | 村井 | 2010/08/15 12:29 AM |
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