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またしても馬小屋 〜ベツレヘムへ向かう羊飼い〜

またしても馬小屋です。
実は、前回の写真は一昨年のもので、今年度の完成品がこちら。
やっと昨日出来上がりました。
毎年、微妙に配置や飾り付けが違いますが、今年は枝ものをふんだんに使い庭園風といった感じです。



ここ数年コンビを組んでいるのがFさん。
この大きなセットを女二人で組んで行くのですが、初めて組んだ年のドタバタに比べれば、あうんの呼吸で進めて行くことができるようになったので、ずいぶんラクになりました。
私の担当は全体のイメージを決めること、新聞紙と布で岩場を作り、人形の配置やポーズ取りがメインですが、Fさんは元美大の彫刻科出身なので大道具担当です。
絵を描くかのように枝物をいともカンタンに配置していく様は、まるでどこかのフラワーアーティストのようです。



これまでは、花屋にヒバを買いに行って飾り付けをしていましたが、最近は予算縮小でヒバは買いに行けません。
しかたなく近所の雑木林の切り落とされてあった枝を拾いに行ったのですが、しなびた葉っぱに納得のいかないFさん。

Fさん「わかった、私が直接切りに行こう!」
ロム筥「え?管理されている雑木林の枝を勝手に切るのはまずいよ!」
Fさん「それなら、裏庭(敷地内)の枝を切って来る!」

というと、手にノコギリを持って、あっという間に大量の枝を切って来ました。
限りなく細かいチマチマ系が得意な私は、針や鋏をやボンドがあれば何でも作ってみせますが、枝がなければノコギリを持って木を切りに行くという大胆な発想はさすがにありません(笑)。
おかげで今年は野性味あふれる馬小屋に変身しました。



このシーンは、天使によって救い主(キリスト)が生まれることを告げられた羊飼いたちが、ベツレヘムに向かうというシーンです。

この教会は、今は亡きドイツ人神父によって創立されたので、全てがドイツ流です。
ドイツでは馬小屋やツリーはクリスマス直前に飾り付けられるようですが、日本ではどこの教会も12月に入ると馬小屋を飾るのが一般的で、信者さんたちもそれを楽しみにしています。
そこで「キリスト誕生シーンはクリスマス直前にするべきだ!」という教会側と、「でも馬小屋を見たくて遠くからわざわざ訪れる来る信者さんもいる!」という私の間をとって、このシーンが誕生したというワケです。
ですから、日本中探しても、いえ世界中探しても、こんなセットを作っているところはないでしょうねぇ。

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