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十三参り 〜撮影〜
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    今年、中学生になったばかりのNHちゃん(左)とNNちゃん(右)は、保育園の頃からの仲良しさんです。

    十三参り用の筥迫を作るために、数年前から撮影会の協力をお願いしていました。
    この子たちが13歳になる頃、一体どのぐらいの背丈になってるのだろうと想像しながら、大人用の筥迫を縮小して作ろうかなどと考えていましたが、現在、NHちゃんは160cm、NNちゃんは155cmです。
    問題なく、大人用の筥迫で大丈夫でした(笑)。



    十三参りのお約束「肩上げ」は、どちらも1cmしか上げることができませんでしたが、気持ちだけでもあると初々しい感じがしますね。
    髪型はアップにせず、垂らしてみました。
    背丈は大人でも、どうみても成人式の振袖には見えない…というのが、十三参りの着こなしのポイントのような気がします。



    十三参りには、七五三のようなキャピキャピ感も、成人式のような派手さも似合いません。
    一瞬のうちに過ぎ去る切ない少女時代そのものに、子どもでもない大人でもない、そんな微妙な年頃が十三歳なのかもしれません。



    場所は東京の明治神宮です。
    今回、この場所に決まったのも、NHちゃんのお母さんの実家が近く、子どもの頃からお参りと言えば明治神宮だったので、十三参りもできればここでお参りしたい、とのことで決まりました。

    しかし十三参りといえば、京都の法輪寺や奈良の弘仁寺のように「お寺」に行くものではなかったのか…?
    更に「知恵と福徳を授かれるよう虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)に祈願する」という意味において、虚空蔵菩薩が祀られているお寺に行くような…?

    ところが明治神宮にも「十三詣」はありました。
    どうも最近は、虚空蔵菩薩を本尊とするお寺に限らず、日頃お世話になっている神社仏閣へ参拝するという形で十三詣は各地域に普及しているようです。



    境内なので、あたりさわりのないショットで…(彼女たちの視線の先には白無垢の花嫁さんがいます)。
    GW中ということもあり、早朝をねらって行ったのですが、運良く人影もまばらでした。
    普段は外国人が多い明治神宮ですが、震災の影響で外国からの観光客が少ないせいかもしれません。



    御社殿での参拝が終わってから、明治神宮御苑に立ち寄りました。
    ここは明治神宮内にありますが、入り口が目立たないため、知らない人も多いようです。
    しかし御苑中にある「清正井(パワースポットとして有名)」の整理券を求める人の行列ができて、今ではそれが目印のようになりました。

    御苑内はツツジもまばらで、見所の菖蒲園もつぼみでしたが、萌え出るような緑さえあれば、着物姿の娘たちがあでやかな花となってくれます。



    オレンジの絞りの振袖は、NHちゃんのお母さんが十三参り用に仕立ててもらった振袖だそうです。
    白っぽい着物の方は私が用意したものですが、これを着ているNNちゃんのお母さんもまた、十三参りの時に紅型の振袖を仕立ててもらったそうです。



    最近は東京でも十三参りをする人が増えて来たとはいえ、それでもまだごく少数です。
    ですから、東京生まれの彼女たちのお母さんが、当時、東京で十三参りをすることは、相当珍しかったのではないかと思われます。



    何やら落し巾着に興味津々の様子。
    筥迫を襟元に半分差し込んだら、この落し巾着を帯の中にぐっと入れ込みます。
    それから筥迫を帯のところまで落し込むようにセットすると、安定して筥迫を落すことはありません。
    これをしないと簡単に落ちます。
    特に七五三をする年代の子は着物で走り回ったりかがんだりするので、筥迫は神社での落とし物No.1だそうです。
    せっかく作った大事な筥迫をなくさないようにね。



    本来の意味に立ち返えれば、十三参りは女子限定の風習でした。
    自分の生まれ干支が一巡し元の干支に戻る最初の厄年である十三歳は、思春期を迎えて体が大人の女性へと変化する重要な厄よけの時期とされます。
    初潮を迎えた女の子たちが大人になった証しとして、始めて本裁ちの着物を着せる。
    十三参りが一般的な風習でもない東京生まれの二人のお母さんたちが、十三歳に振袖を仕立ててもらったというのは、そのまたお母さんたちの並々ならぬ思い入れを感じます。



    5月に十三参りをするのは、気候的に暑く、振袖を着せるのはかわいそうな気もしましたが、本来の4月13日の頃は東日本大震災から一ヶ月あまりのことで、全くそのような気分になれなかったこともありました。
    こんなことをしていていいのだろうか、、、との思いから、もっと先に延期しようかとも悩みました。
    しかし、未来を担う若者たちの成長は、何よりも希望を感じさせてくれます。
    前を見て歩かなければならない日本のためにも、若者たちの成長を素直に喜び、感謝し、心からお祝いしようという気持ちになりました。

    ブログ掲載に快く承諾してくださった、NHちゃんご一家とNNちゃんご一家に心から感謝いたします。
    そして超多忙な生活を送りながらも、いつも快く着付けをしてくれるIJさん、本当にありがとうございます!

    今回の筥迫のご紹介は、また次回に、、、

    ▶十三参り用 日本刺繍『朱菊』の詳細はこちら
    ▶十三参り用 『刺繍端切れ 菊とラインストーン』の詳細はこちら
    【2011.05.05 Thursday 12:04】 author : Rom筥
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