『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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十三参りの筥迫 〜Rom筥作品11-4〜
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    表布:帯地(2011.02.25〜Rom筥作品11-2〜で作った帯の余り)
    内布:赤(綿ブロード)
    玉縁:白(綿ブロード)
    打ち紐:紅
    房糸:専用房糸(紅、白、金糸)
    かがり糸:紅
    緒締:珊瑚玉
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    は〜、やっと日本刺繍の筥迫の登場です。

    筥迫を作り始めて「柄合わせ」をしていくと、既成の生地を使うことに行き詰まるときが来ます。
    もっと自由に柄を操作したい。
    そう思うと、自然と刺繍に行き着きます。

    私は昔から刺繍をすることが好きでしたが、本格的に習ったことはなく、あくまでも自己流に楽しむ程度でした。
    特に絹糸を自在に操る日本刺繍は、フランス刺繍とは全く違う趣があり、昔から密かに憧れていました。
    しかし、長年仕事にあけくれる生活をしてきた私にとっては、時間を贅沢に使うこの趣味に、どうしても近寄ることができませんでした。



    しかし、仕事が筥迫に移行していった頃から、刺繍の技術を習得する必要に迫られ、ついに去年、意を決して日本刺繍を習うことになりました。

    今のお教室を選んだ基準は、家から近いこと、少人数であること、筥迫作品を作ることに理解があることでした。
    大きいお教室では課題が決められていて、なかなか自分の好きな図案を刺すことができないからです。
    現在通っている教室は月2回で、1回の教室で人数は6人程度です。
    家から自転車で30分。
    大きな刺繍台を自転車にくくり付けて通っています。
    教室の先生に始めて連絡を取った時、着物でもなく、帯でもなく、とにかく筥迫を作りたい!と訴えたところ、「実は筥迫を作れる人を探していました」と言ってくださいました。う〜ん、理想的。
    更にこのお教室は、普段は和裁教室、和裁工房、ショップとして使われている場所なので、着物の知識に乏しい私にとっては一石二鳥の環境です。

    とは言いましても、あくまで日本刺繍を始めて1年ちょっとの初心者です。
    初めの2、3作の課題をやっと終え(2作目までは指定の図案を刺す)、今回やっと筥迫装飾にこぎつけたというわけです。
    このブログを見ている方の中には、日本刺繍の上級者がたくさんいることも知っています。
    ですから、かなり恥ずかしい思いでアップしていることはわかってください(苦)。
    それでもいつか、もっと上手な刺繍の筥迫作品を送ってくれる人が出て来る日まで、とりあえず未熟な作品でもがんばろうと思います。
    ヘタクソでもなんでも、筥迫用に図案が納まっているというのは、やはり筥迫装飾の醍醐味です。
    「少しはうまくなったな…」的に、どうか広〜い心を持って見守ってやってください。

    もちろん日本刺繍でなくてもいいんですよ。
    フランス刺繍、押し絵、切り付け、切りばめ、自分で織った布で作っても、デコをしても絵を描いてもいいかもしれません。
    つまみ細工をあしらうのもすてきかもしれません。
    実際に、一般の人はそれほど技術は見ていません。
    きれいな筥迫を見たいのです。
    そして、それがきっかけとなり、それぞれの技術を習得し極めて行くのもまたすばらしいことです。


    花嫁衣装の写真で、胴締めを不自然なほど左に寄せている画像を見ることがあります(胴締めというのは、筥迫の中央にある帯のことです)。


    胴締めの柄が見えづらいからわざと見える位置にしているのか、襟元が少しの厚みでも崩れることが許せないのかはわかりませんが、せっかく続き柄になっている絵を崩すのは野暮以外の何ものでもありません。
    胴締めは筥迫の中央にセットして、ステキな柄が隠れようとも、襟元に潔く差し込んでください。
    ステキな細工は全部は見せない、、それが筥迫の心意気でもあります。あの筥迫の全体を見てみたい!と思わせるような筥迫を是非作ってください。



    筥迫はとても面倒でアナログな細工物ですが、私自身は数えきれないほど作ってきたので、今ではそれほど時間もかかりません。
    しかし、これからは刺繍という工程が加わるので、一つの筥迫を作るのに何日もかかることになるでしょう。
    筥迫を作るのに何日もかけるというのは本当に久しぶりです。
    筥迫作りというのは、装飾にどれだけ手をかけるかが一番の楽しみになります。
    装飾から仕立てに至るまで、超アナログ作業で仕上げるからこそ、「不思議な小箱」という筥迫独特の魅力が倍増されるのです。

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    【2011.05.06 Friday 00:26】 author : Rom筥
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