『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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婚礼用筥迫 〜kumiさんの作品〜
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    5月のゲストさん作品をご紹介いたします。
    kumiさんがご自身の婚礼のために作られた筥迫です。


    どうですこの写真、なんてかわいらしい!もとい、なんて美しい!
    筥迫工房としては「飾る筥迫」をコンセプトにしていますが、やはりこうして筥迫を身につけた写真を見てしまうと、筥迫は身につけてこそ!と思えてしまいます。
    以下、kumiさんからのコメントです。

    数ヶ月前に作り方を購入させて頂いたkumiです。
    おかげさまで無事に筥迫ができました。
    式は来週末の予定ですが、先日前撮りをしましたので写真を送ります。
    難しいと書いてあった金襴を最初から使ってしまいました。
    生地が堅くて、匂い袋に二つタックを入れる事ができなかったので一つにしたり、ふくらみをもたせるために入れたキルト芯もぎゅうぎゅう押したせいで結局ぺったんこになってしまったりしましたが、なんとなく自己流も交えつつ完成させました。



    扇子は中古を購入し、汚かった房と紐を作り方を見ながらつけかえました。
    房糸は手縫いのポリエステル糸を使いました。

    かなり微妙できれいな色がたくさんそろっていて金でもいろいろあ
    るのですごく迷いましたが、最終的に生地と合った色が選べたのでよかったかなと思います。



    それから、胴締めの位置をあえて上下逆にしてしまいました・・。
    実は柄あわせにしようと思って作成したのですが、はめてみると1cmくらいずれていたため、直すのがめんどくさくなり、それならば最初から柄合わせしなかったことにしようと思って逆にしたんです。
    見る人が見るとバレバレだと思いますが・・・。
     


    すごくきれいな状態の中古のお着物が格安で見つかったものの、それに合わせる小物で頭を悩ませていたところで筥迫工房さんのサイトに出会いました。
    もともと色々と作ったりするのは好きなので楽しく作らせてもらいました。
    ということで長くなってしまいましたが、お礼のメールとさせていただきます。
    どうもありがとうございました!



    加工なしの画像掲載にご協力いただきまして、本当にありがとうございます。
    これまでゲストさんから送られてきた画像はほとんど筥迫のみでしたが、こうして実際の花嫁さんが筥迫を身につけている画像を見ると、筥迫工房の型紙が本当にお嫁さんの筥迫になったんだ、、、と実感できて涙が出そうです。
    でもこの筥迫を花嫁さん自身が作ったなんて、きっと誰も思いませんよね〜。

    胴締めの位置をあえて上下逆にしたとはビックリですが、ここまであっけらかんとしていたら、なんだか笑って許せちゃう気がします(笑)。
    自分が思うイメージの糸を探されて房を作っただけあって、本当にきれいな色の飾り房ができました。
    写真をご覧いただければわかると思いますが、飾り房というのは横ラインの帯周りにあって、縦に伸びるとても目立つアクセントになります。
    自作筥迫では、この房の色を自分で決められるというのが大きな利点なのです。

    金襴は難しくとも、成人式や婚礼衣装には豪華でよく映えますから、どうしても使いたい!というお気持ちはよ〜くわかります。
    筥迫を作りたいなどという方は手先の器用な方が多いですから、kumiさんのようになんとか形にしてしまうものです。でもこのぐらいの厚さの金襴なら、それほど無理はなかったと思いますよ。
    けっこうきれいに折り返しされていますもの。
    凝った柄の金襴になるともっと厚手で、折り返しはかなり難しいと思います。
    こうなるともう玉縁で処理するより他ありません。
    金襴を使う場合は、なるべく薄手の金襴地を探すようにした方がよいと思います。

    また帯地のような厚手の生地を使うと、布の強さに柔らかいキルト芯が負けてしまうので、ぺちゃんこに潰れてしまうのは致し方ありません。
    私などは木綿(わた)を使っていますが、かなりの厚さで入れるので、慣れない方にこれを使えというのは無理があり、また教本で説明するにも一定の厚みになっているキルト芯で説明した方がわかりやすいので、あえてキルト芯を使うように解説しています。
    でも金襴などは生地自体が豪華なので、無理に綿を入れずフラット仕立てにしても見劣りはしないと思います。
    それでも厚手の生地で小さな巾着を作るのはかなり難儀です。
    こればかりは慣れしかありません。
    筥迫はどんな生地でも作れないことはなく、正確に言えば「生地によっては、きれいに仕立てるのがかなり難しい」という程度とお考えください。

    しかし前撮りの時にプロのカメラマンに筥迫の写真を一緒に撮ってもらうというのは、とてもよいアイデアだと思います。
    まるでどこぞで市販されているかのような筥迫に見えます。
    人物撮影ならお天気の条件によりいい写真が撮れたりもしますが、物撮りに偶然はなく、素人とプロでは歴然とした差があります。
    今現在、婚礼を控えているという方は、せっかくの力作をきれいな画像で残しておくためにも、参考にされてはいかがでしょうか。

    それにしても、格安で購入されたというこの引き振袖のすてきなこと!
    このすてきなお着物に見合う筥迫をご自分でしつらえてしまうのですから、満足度100%の婚礼になることでしょう。
    私もkumiさんの幸せにちょっとは関われたかなと思うととてもうれしいです。

    kumiさん、挙式当日が本当に楽しみですね!
    新郎新婦のすてきな姿と一緒に、結婚式に来られた方々に是非自作筥迫を見せびらかしてくださいね。
    それでは末永いお幸せをお祈りしております。

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    ところで、こんなすてきな画像と作られた方のコメントを見ると、高額な小物をレンタルするより作った方が安いのね!と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
    簡単な気持ちで始めると、「面倒すぎてできない…」と放り出して、結局はよけいな出費がかさむことになりがちです。
    (特に子ども用の筥迫は、買った方がずっと安いです!)
    この面倒な筥迫作りが「楽しい」と思える人でないと、最後まで作りきれないと思います。
    「筥迫作りって面白そう」「自分の筥迫を持ちたい」「お祝いに筥迫を作りたい」という筥迫に対する愛情が入っていないと、全ての面倒な工程を乗り越えてゴールすることはできないと思ってください。
    「安く仕上げたい」というだけでは絶対に挫折します(とてもショップを出している人間の発言とは思えませんが…)。
    安く上げたいというだけなら、ヤフオクなどで「婚礼 (はこせこ 箱迫)」で検索してみてください。
    中古ならかなり安いものがあります。
    【2011.05.12 Thursday 20:04】 author : Rom筥
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