『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
<< 改訂のお知らせ<第三版> 房作り改訂、末広房追加 | main | ネットショップ休業のお知らせ >>
婚礼用和装小物の作り方 モニター1号さんレポート
0
     『婚礼用和装小物の作り方』の発売を前に、お二人のモニターさんにレポートをお願いしました。
    実際に教本を見て作っていただき、わからないところ、おかしなところなどを指摘していただいたものが教本に反映され、やっと販売になります。

    そして先日、その第1号モニターのsonoさんから「できあがりました!」のうれしいご報告と、丁寧なレポートをいただきました。
    sonoさんは以前、筥迫を作られて画像を送っていただいた方です。
    婚礼用筥迫 〜SONOさんの作品〜
    来月10月にお嬢さんの挙式にギリギリ間に合ったようで、私もほっとしました。
    もう少し早く教本を仕上げていれば、、、とも思いますが、婚礼用に筥迫を作る方は、けっこう直前に作られる方も多いので、挙式一ヶ月前に作れるものなのか、、ということも気になっていたので、そのへんも一緒にレポートしていただきました。

    それでは『婚礼用和装小物の作り方』の販売に先駆け、SONOさんのレポートをご紹介させていただきます。
    ※教本内容に対するコメントもいただきましたが、直接教本の方に反映いたしましたので、ここでは割愛させていただきます。


    今回作成しましたものは、懐剣袋・筥迫房・末広房・丸ぐけ・抱え帯です。
    お陰様で婚礼用小物がすべて完成いたしました。
    これで、式場で借りるものはカツラと草履だけになりました(笑)



    型芯(懐剣入れに入れる厚紙で作る型)
    テキストの通りに作っていけば、何の問題もなく作れました。

    ◆懐剣袋
    一番時間がかかったのが裁ち方です。
    私は筥迫を作った片割れの刺繍半襟で作りましたので、一枚しかない布ですから失敗できないのでめちゃくちゃ緊張しました。
    裏地は抱え帯・丸ぐけと同じ布を使いました。
    若干しっかりめの布なので、表地のところから裏地がちらっとのぞく感じになりました。
    パイピングしたわけではないのですが、ちょっとそんな感じになり、それはそれで気に入っています。

    ◆房紐
    相当にハードル高いぞと、覚悟を決めて取り掛かりましたが、懇切丁寧に説明が書かれていたので、戸惑うことはなかったです。
    一番苦労したのはとじ糸で、房を絞める時にしっかり絞めたつもりでも、最後に結び目を作るとどうしても緩んでしまうことでした。
    お相撲さんのまわしを霧を吹きながら締めるとよく締まるという話を思い出し、最初ひと結びしたときに楊枝の先でほんの少し結び目を水で湿らせるようにしたら、緩まずに結べるようになりました。
    でも、この手は金糸には効果なかったです。



    懐剣袋の房に湯気を当てながら櫛でとかしていたら、本当に小さい女の子の髪の毛をくしけずっているような気分になってきました。
    以前Rom筥さんが、房のことで頭がいっぱいで娘さんの顔さえ房に見えてきますと書いておられたのを思い出しました。
    さらさらと揺れるようすが本当に愛しい。

    ◆抱え帯
    市販の接着芯には不織布のものと、布のものがあるので、どっちを買うべきか、非常に悩んだあげく、家にあった古い帯芯を使うつもりでおりました。
    幸い、接着芯も同梱していただき、それを使わせていただきましたが、もし布の接着芯をつかっていたら、厚手のものでも、もっとふにゃっとした出来上がりになっていたと思います。それから、もし接着芯を接ぐとしたら、布の接ぎ方と同じでいいのかな?と疑問に思いました。
    というのは、接着芯はたいていカットされて売られていますので。
    縫い方については迷うことはなかったです。
    この方式で作れば、もしかしたら半幅帯なんかも自分で作れちゃいますね。

    ◆丸ぐけ
    持ち手芯、ありがとうございました。
    ハードタイプであのまま作っていたら大変な事になっていました(汗)。
    作り方は特に迷うところはありませんでしたが、端の始末に手こずりました。

    ◆筥迫房・末広房
    三色房に挑戦しましたが、やはりきれいに作るのは難しかったです。
    最初に打ち紐を房紐ではさむ時の位置が、ひっくり返した時の出来不出来に響いてくるのを痛感しました。
    中心がしっかり合っていないと、二色、三色にするとさらに目立ってしまうのですね。
    でも、やっぱり三色房に挑戦してよかったです。
    筥迫房についても同様なのですが、ティッシュって二枚重ねになっているので、芯に巻きつけるときは一枚にするのか、二枚重ねのままなのか、ちょっと迷いました。
    飾り結び自体はそれほど戸惑わずに作れました。
    多少ずれたりしても、後から微調節できるということがわかりました。
    完成した時は、末広房、懐剣袋房、筥迫房と全部三色のお揃いの房が、花嫁の胸元でさらさらと揺れる様子を想像してうっとりとしてしまいました。

    ☆かかった時間  
    抱え帯に一日、丸ぐけに一日、懐剣袋に一日、懐剣房・筥迫房・末広房三つで一日でできました。
    やればできる!というのが作り終えた感想です。
    筥迫を自分で作ろう、と思いつくような人なら、大丈夫だと思います。
    多少ハードルが高い方が闘志が湧きます(笑)

    ☆最後に  
    夢中で作ったので、一針一針娘の幸せを祈りながら・・というわけにはいきませんでしたけれど、出来あがった小物たちを並べてみて、感無量です。
    母の結婚式に使われた半襟を何とか生かしてみたいと思った事がきっかけで、こちらのブログに辿り着き、こんなものまで自分で作れるんだ!と驚きの連続でした。
    婚礼用小物に限らず、大抵のものはお店に売っていますけれど、考えてみたら、市販品もどこかで誰かの手によって作られているのですものね。
    自分でやろうとすれば、出来ることは結構あるんじゃないかなと思いました。
    金額とか手間に換えられない、ものを大切にする気持ちや、ものに込められた思い出を慈しむ気持ちを改めて思い出させていただきました。
    本当に素敵な体験をさせていただきました。
    心から御礼を申し上げたいと思います。有難うございました。

    sonoさん、写真で見る限りでは、房作りはばっちりです。
    こんなにキチンとできるものなんだと、自分で教本を作っておきながら感動しております。

    ミシンが使える人であれば『懐剣入れ』は問題なくできることと思います。
    必要なのは「厚紙」「接着芯」です。

    『房作り』は教本を作る上では一番の難関でしたが、意外とあっさりとクリアしてくださったので、何よりほっとしました。
    懐剣用の房糸は筥迫房の糸と同じ物を使っておりますが、分量の指示が難しいので、懐剣房が二つ作れる分量で、ちょうどよい長さにカットされたものを販売しております。
    「懐剣房」(250円)
    「打ち紐」(230円)も懐剣用の太い打ち紐をご用意しています。

    ここでのポイントは「とにかく力一杯締める!」これに尽きます。
    そのために必要なのが「丈夫な糸」です。
    そこでsonoさんにもオススメしたのが、筥迫の千鳥掛けに使う
    「かがり糸」(250円)です。
    ここで紙芯を強く締めた後の結び目でゆるんでしまう、、とsonoさんは書かれています。
    実は私も糸を強く締める時には、糸を湿らせてから使います。
    やはり締まりやすい、ゆるみにくい、ということからです。
    書くほどのことではないかと思っていたのですが、早速テキストに付け足しました。
    しかし「締めやすい」と言えば絹糸ですね。
    手縫い糸ではすぐ切れてしまいます。専用房糸は問題外の弱さです。
    化繊の糸は、すべって締めにくい、結びにくいので、ここでは強く締めやすい糸を使うことがストレスを半減させてくれるポイントです。
    とじ糸用の「飾り金糸」には湿らせても効果がないとありますが、結び目は爪の先で押さえれば、それほどゆるまずに結ぶことができます。

    『抱え帯』で芯をはぎ合わせる、、ということについて。
    できれば抱え帯に使う生地も一枚布で作ってほしいところですが、約3mもの長さの物を一枚布で作るのは、生地に無駄が出すぎます。
    高価な生地を使う方にとってはかなり痛い出費になるので、とりあえず布のはぎ合わせの方法は解説しておりますが、芯に至っては力のかかるものなので、できればここははぎ合わせなしでお願いしたいところです。
    ということで、カットするだけでそのまま使える
    『抱え帯用厚手接着芯』(350円)をご用意いたしました。

    『丸ぐけ』は、「持ち手芯を買ったけれど堅すぎる!」とsonoさんからSOSを受け、『丸ぐけ用 持ち手芯(ソフトタイプ)』(230円)を送りました。
    持ち手芯というのは本来バックの持ち手に使う芯なので、とても堅いハードタイプのものもあるんですね。
    丸ぐけを作る時は、必ずソフトタイプをお選びください。

    『筥迫房・末広房』では三色房にチャレンジなさいました。
    金糸の出方は、何度か作ってみれば理解できると思います。
    ぱっきり、きっちり色が分かれている方が確かに仕上りはきれいですが、こんな小さいものですから、誰か気がついてくれるだけでラッキーというようなものです。
    それから、筥迫房の中に入れるティッシュは、二枚合わせで一枚とお考えください。

    しかし、懐剣房、筥迫房、末広房をまとめて一日で作ってしまうとは、、。
    sonoさんは前回の筥迫のときも一日で仕上げてしまったそうです。

    筥迫の構造などを理解するのに教本を何回も読んだりしましたが、それでも一日でできました
    筥迫や房などは丸ぐけ・抱え帯と違って縫う場所などほとんど無いし、手順さえ理解してしまえばそれほど時間のかかるものではないですね。
    むしろ、取り掛かる前の心の準備というか、緊張感というか、そういうことにエネルギーを使いました(笑)。

    案ずるより産むが易し、、。
    sonoさんはこのような細工物やお裁縫に慣れている方なのかもしれませんが(そういう人が筥迫を作ろうと思うのでしょうが)、道具等の準備を整えて、筥迫の構造を理解して臨めば、けっこうあっさりとできてしまうものなのかもしれません。

    これで何とかイメージをしていただいて、もしかしたら自分でも作れるのかもしれない、、と思われる方がいらっしゃいましたら、近日発売予定の教本を買われてチャレンジしていただければ幸いです。
    材料も揃っていますが、ショップに完全に反映しきれていないので、9月後半を目指して販売できるように準備を整えております。

    また後日、実際の婚礼のお写真も送ってくださると思いますので、楽しみにしていましょう。
    【2011.09.08 Thursday 20:35】 author : Rom筥
    | 婚礼について | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    この記事に関するコメント
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    http://rombako.hakoseko.mods.jp/trackback/981698
    トラックバック