『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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『打ち紐』新色ご紹介
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    実は、こっそりとショップに筥迫材料の色数を増やしております。
    基本となる「打ち紐」のカラーサンプルを作りましたので、全色ご紹介いたします。
    全17色、同じ色で材質が違うもの2種類を含めると19種類あります。

    ◆打ち紐(全19種類)


    最近、ネットや実店舗などで、以前より筥迫を見かけるようになったと思うのは私だけでしょうか。
    筥迫愛好者としては、大変望ましい状況です。
    しかし手作り派の方には、市販の筥迫にはない「色」で差をつけていただきたいと思います。
    刺繍や装飾ができなくたって、色を使い分けることによって、かなりオリジナルな筥迫を作ることができます。

    しかし販売する側としては、打ち紐を一色増やすということは「房糸」「かがり糸」「緒締め」でも同色を揃えなければならないので、けっこう大変です
    ほしい色が同じメーカーで全色揃えられないというのも悩みどころ。メーカーが違うということは、材質や太さが微妙に違い、結びの感触もまた違ってきます。


    ◆紐の種類

    筥迫で使う打ち紐は、通常1mm〜1.5mm程度の太さのものを使います。
    材質は正絹であれば一番いいのですが、正絹は色数が少ないのが難。
    その他は人絹(レーヨン)が多いですが、アジアンコードなどはポリエステルなので、ちょっと感触が違います。

    筥迫では「唐打ち紐」が多く使われますが、「江戸打ち紐」を使っているものもあります。
    あくまでお好みですが、筥迫工房では唐打ち紐で揃えられない色を江戸打ちで揃えています。
    唐打ちも江戸打ちも1mm太では違いがわかりずらいのですが、正確には江戸打ちは「8打ち(やつうち)」、唐打ちは「16打ち(ジュウロクウチ)」という組み方で編んでいます。
    数字はそれぞれの糸の数で編んでいるということです。
    江戸打ちは8本の束でがっつり編んであるのでゴツゴツとした感じ、唐打ちは16本の細かい糸で編んだツルツルした感じです。

    初めて飾り結びをする人には、1mmの唐打ち紐はすべりやすくてちょっと扱いずらいかもしれませんが、筥迫の結びとしてはちょうどよい大きさに仕上がります。
    唐打ち紐に比べると江戸打ち紐はロープのような感触なので、唐打ち紐が「結ぶ」というイメージなら、江戸打ち紐は「組む」というイメージかもしれません。
    そのため、江戸打ちではどんなに小さく作ろうとしても、仕上りはある程度の大きさになってしまいます。
    小さく作りたいなら唐打ち、大きく目立たせたいなら江戸打ちという感じでしょうか。

    唐打ちも江戸打ちも、紐の中はストロー状になっています。
    唐打ち紐で初めて結びをする人が苦労するのは、紐を強く引っぱりすぎて、この空洞を潰してしまうためです。
    平たくきしめん状態になると、空洞がストッパーの役割を果たさなくなるため、ツルツルすべってよけい結びにくくなってしまいます。
    なるべく空洞を潰さないように優しく扱うと、それほど結びにくくはないと思います。
    すべって結びにくいと感じたら、潔く新しい紐で作り直しましょう。
    江戸打ちは外側が堅いので、強く引っぱってもそれほど結びにくくなることはないような気がします。

    材質的に最も扱いやすいのは「正絹」です。
    正絹まで色数揃えると大変なので、ショップの方では「紅」のみの扱いです。
    レーヨンやポリエステルに扱い慣れた手には、正絹はホロホロとした切ないまでの柔らかい手触りです。
    締まりがとてもいいので、戻りがなく結びやすくはあるのですが、反対に力加減を考えないと菊結び等は中心の井桁が閉まりすぎてしまいます。
    ですから、1mm太の正絹で大きな菊結びを作ることは難しい気がします(できても菊の雰囲気にならない)。
    また、正絹の打ち紐には「堅組」と呼ばれるものもあります。
    中に堅い芯を入れているため、ピンが刺さらずに飾り結びを作ることができないので注意が必要です。


    ◆メーカーの違い
    A、B、C、D、というのは、メーカーの違いです。

    「A」と「B」のメーカーは、材質、感触、太さはほぼ同じで、どちらも「唐打ち紐」です。
    ※同じメーカーでも、実は「色」によって感触は違います。
    「C」はいわゆるアジアンコードなので、江戸打ち紐です。
    ちょっとロウを引いたような堅めの紐で、ABの唐打ち紐よりも太めです。
    「D1」と「D2」は同じメーカーで、太さの違う江戸打ち紐です。
    Cのアジアンコードよりは、ちょっと柔らかい感じです。

    実は「A」「B」「C」「D1」はどれも1mm太なのですが、実際に比べてみると、これで同じ太さ?というぐらい違います。
    「D」は特注で作ってもらっているものなのですが、D1は細すぎて私には使いづらかったので、今回ちょっと太めのものを作ってもらいました。それが「D2」です。
    唐打ちのABと比べるとかなりごっつい感じですが、太い方が結びやすくはあると思います。

    細い方から順番に、「D1」→「A、B」→「C」→「D2」です。
    C以上を使う場合は、教本に解説している結びのサイズを、各5mmほど大きめに取るとちょうどよいと思います。(教本で解説しているのは、Aの唐打ち紐です)



    ショップの方にどうやってアップしようか、、、とか、その前にショップを見やすく作り直すことが先決!とか考えていると頭がパンクしそうになり、ついつい筥迫作業に逃げてしまうという状況が続いています。
    そんなわけで、打ち紐以外の写真は徐々にアップしていくつもりですが、「打ち紐」「かがり糸」「房糸」は同色で揃っているので、画像がなくても同じ名前であれば、打ち紐と同じ色だと思ってください(ごめんなさい

    ※切り房専用房糸は、5番の牡丹と、13番の空色はありません。
     その代わり、同色の手縫い糸を用意しているので、そちらで
     よければ組み合わせてみてください。
     空色の場合、房糸の「浅葱」とは色味が違うのですが、懐剣用に
     手縫い糸で代用するのはかなり大変そうなので、色味が違っても
     よければ組み合わせてみてください。

    懐剣用打ち紐」は、筥迫ほどは揃えられないにしても、多少色数を増やしました。



    しかし「緒締め」だけはまだ時間がかかりそうです。
    けっこう種類はあるのですが、、、。
    緒締めっていうのは、胴締めと落し巾着の間にある、小さな二つのビーズのことです。
    緒締めは、筥迫の中ではそれほど目立たない部品ですが、印籠やたばこ入れなどでは、根付けと同じようにコレクターズアイテムです。
    始めはマクラメビーズで代用していましたが、やはり丸玉が王道です。
    この緒締めで一番重要なのが「穴径」で、どんな玉でも使えるというワケではありません。
    この苦労話は長くなるため、また別の機会にゆっくりと話題に出したいと思います。



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    【2012.02.27 Monday 17:10】 author : Rom筥
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