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2012 七五三撮影会(前半)

時期的にちょっと遅いのですが、昨日、七五三の撮影会をしました。

今回モデルをしてくれたのは、近所に住む小学1年生のKちゃんです。
Kちゃんのお母さんから七五三筥迫のご依頼をいただきました。
知り合いのよしみということもあり、ご家庭での七五三行事が終わってから改めてブログ用に撮影をお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。

今回も着付けは、筥迫撮影会の度に協力してくださるIGさんにお願いしました。
昔、付け帯なら自分でもできる!と思い娘の着付けをしたのですが、子どもだと締めの加減がわからず、思いの他時間がかかってしまったので、着付け終了とともに我慢の限界に達した娘は、気が狂ったように暴れまくり着物がぐずぐずに、、、(涙)。
以来、子どもの着付けこそ慣れている人に頼もうと誓ったRom筥でした(苦笑)。

IGさんの慣れた手つきに、Kちゃんも最後までおとなしくしてくれていたのですが、外に出ると案の定走り出しました。
着物を着て走り回る子どもの後ろ姿を撮影するのも、七五三撮影会ならではの光景です。
赤い志古貴(しごき)が何ともかわいらしい。


私のような素人カメラマンがモデルの自然な表情を引き出すのは難しいので、通常はモデル同士が仲良しという複数の子に頼んで、子どもたちが話をしているさりげない表情を撮るようにしています。
今回は一人だけの撮影会だったので、娘にお願いして付き添ってもらうことにしました。
Kちゃんの気持ちをなごませるために、シャボン玉やお人形、本を用意してくれました。
(ちなみにKちゃんが読んでいるのは『なめこ図鑑』←娘のお気に入り)


今回の撮影場所は、近所の『稲荷神社』→そこから車で10分の『薬師の泉』コースです。

稲荷神社に到着。

紅葉の季節に間に合いました。
このような場所で、落ち葉が配置されたように美しく見えるのは、掃き清められた地面に、新しい落ち葉だけがそっと落ちるからですね。


さて、今回の筥迫は、赤系の金襴です。

実は、Kちゃんのお母さんに頼まれたのは白系の筥迫なのですが、七五三の定番、赤の筥迫にも合わせてみたくて、急きょ作ってみました。
う〜ん、赤だらけ、、、紅白にすればよかった
次の撮影場所で白バージョンにお色直し予定です。

今回、Kちゃんのお母さんから特別にお願いされたのが、花嫁さんと同じく『懐剣入れ』を作ること。
七五三の衣装は、花嫁さんの姿を真似たものなのだということを説明していたので、それならば懐剣も添えてみたいということになりました。

そういえば、私も娘の七五三のときに、子ども用の懐剣入れを探した覚えがあります。
結局、途中から筥迫を自分で作ることにしたので(それがこの道に入ったきっかけ)、懐剣入れのことはすっかり忘れていました。



懐剣入れを七五三に使っておかしくないのか、、、?と思われるかもしれませんが、私は別におかしいことだとは思いません。



筥迫は典具帖という生理用の紙を入れるものだったという説があり、その典具帖を入れた筥迫を身につけるのは「成人女性の証し」でしたので、その説からすれば、七五三の女の子が筥迫を身につけるのは、かなりおかしな話です。
(そういう意味では、十三参りこそ筥迫を身に付けてほしい)

しかし七五三のスタイルは、筥迫や志古貴の小道具に意味があるのではなく、単に「花嫁さんの姿を模している」からなのであって、その意味からすれば、懐剣だって身に付けておかしいことはない、と思うからです。
ちなみに、筥迫や志古貴は、お嫁さん(&七五三)でなければ付けてはいけないというものでは決してありません。
単に、どちらも実用性がない割りに装飾的でとても目立つものなので、儀式的な場面にちょうどよいと思われたのかもしれません。


今年産まれた妹とママと一緒にお参りします。
健やかに成長できますように。



写真ではちょっと小さくてわかりずらいですが、筥迫が襟元から落ちています(笑)。
でも落し巾着をしっかりはさんでいるので、完全に落ちることはありません。

十三参りのときはかなりしっかり留まっていましたが、子どもの着物は大人の着物と違って襟に厚みがないので(大人の着物と同じように仕立てられた着物はどうかわかりませんが)、襟が筥迫をしっかり挟んでくれません。
更に子どもは「走り回る」「しゃがむ(これ最悪)」ので、筥迫落ちまくりです。

落し巾着の紐は短いと作りにくいので、ついつい長くしたくなりますが(大人用の長さぐらい)、巾着はできるだけ帯の奥深くに沈めたいので、紐が長いと挟みにくくなります。
ということで、子ども用は短くした方が実用的です。

実は、落し巾着に使う「二重叶結び」は二種類あります。
筥迫工房で作り方を説明しているのは、紐を作ってから巾着に通すやり方で、巾着には一つ穴を空けて通します。
もう一種類は、巾着に一本ずつ紐を通してから結ぶやり方で(二つ穴になる)、結びの下に小さなベロのような輪ができます。
これならば、結び終わってから紐の長さを調節できることから、子ども用の巾着は後者のベロ付の方がいいかもしれないと今回改めて思いました。

この後に、車で10分ほどのところにある『薬師の泉』に行ったのですが、これは次回に続きます。


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