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成人式の筥迫2013.3 〜帯地〜
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    装 飾:帯地・ラインストーン
    仕立て:玉縁・平面(製作:Rom筥)
    内 布:綸子

    <飾り房/紅白金バージョン>
    打ち紐:筥迫用 唐打A <2紅>
    房 糸:筥迫・末広用 2<紅>
        筥迫・末広用 19<白>
        アクセント用 <金糸>
        とじ糸:メタリックゴールド <金糸>  
    緒締め玉: パールビーズ 2<生成>

    <飾り房/白バージョン>
    打ち紐:筥迫用 唐打A <19白>
    房 糸:房頭単品 大人筥迫用 <白>
    緒締め玉:パールビーズ 2<生成>
     
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    遅くなりましたが、成人式の筥迫第二弾をアップします。

    筥迫と赤

    着物の襟元が全面柄で帯もアクセントの赤だったので、筥迫の表地は何にでも合わせやすい金地にしました。
    そしてアクセントには定番の「赤」を使いました。



    筥迫の赤を「アクセント」と言うにはあまりにも白々しく感じてしまうほど、昔から市販の筥迫の内布は「赤(もしくは朱)」でした。
    表布は白、房は紅白金、かがり糸も赤と、私もそれしか見たことがありません。

    胴締めを付けたものが筥迫であるならば、同じ形で胴締めのない紙入れには色々な内布が使われています。
    それほど、明治以降は筥迫が婚礼用に定型化されてしまったということですね。
    しかし江戸の頃の筥迫にそんな概念はなく、黄金色や紫などの繻子裏が使われていたようです。

    赤に反発を感じてしばらく赤の内布を使わない時期もありましたが、そんな気概もどこへやら、ある時無性に赤の内布を使いたくなり、観念して再び赤を使うようになってからはやたらと赤色に凝り出し、結局理想な赤に内布を染めてもらって使うようになりました(笑)。

    筥迫の意匠に不思議な魅力を感じてしまうのは、第一に中央の胴締めの存在があると思うのですが、少なからずこれが箱を封じている「錠」をイメージしてしまうからではないでしょうか。
    小さな子どもに「開けてはいけない」そんなイメージを抱かせる要因ではないかと常々考えています。
    開けたいけど何となく怖い、そんな気持ちを持って胴締めを外したとき、中から現れ出たる鮮やかな深紅の布に不思議な鏡。
    赤も鏡も魔除けの象徴ですし、今では紙が入るべき場所に型箱しか入っていませんから、総合的には何に使うかよくわからない怪しいもの、というイメージが後々まで強烈に残るのかもしれません。


    外箱の玉縁仕立て

    今回の表地は七五三のときの帯地と同じで、生地の厚みはそれほどないものの、柄のところの裏面が分厚くなっているタイプなので、これは「玉縁」しかありません。
    外箱には柄のないところ(薄手のところ)を使ってできるだけ「折り返し」にするのですが、今回は柄のないところが少なかったので、外箱も玉縁にせざるをえませんでした。



    厚手の生地の場合、簪挿しも巾着の処理も玉縁です。
    小物ほど折り返しにするのは不可能です(やってみればわかる)。
    このようなところにさえ玉縁が施されていると、何となくおしゃれなイメージはあるので、薄手の生地でも小物を玉縁にすることはあります。




    紙挟みの型

    外箱を玉縁にする場合は、千鳥掛けを外箱に掛けることができません。
    このような場合は、ダミーで外箱との間に中芯をとってそこに千鳥掛けをし、最後に外箱で挟むという作り方をします。

    しかし、ただでさえ帯地の厚みがある上に中芯をかませるので、更に厚みが出てしまいます。
    教本ではここに厚紙で作った型箱を入れていますが、このようなときは、型箱の替わりに懐紙を入れて、枚数で厚さを調節します。


    人様に差し上げ時も懐紙に入れ替えます。
    作り方は、懐紙を5枚1組×5セット作り、型箱と同じサイズにカットし折り目を上に揃えて入れるだけです。
    (筥迫を作る時には型箱を入れないと作りづらいので、あくまで型箱は必要)

    裏技として、「柄合わせ」の多少のズレであれば、この懐紙の枚数を調節することで柄が合ったりします。
    お試しあれ(笑)。


    着物とのコーディネイトを考えなければ、この筥迫だけなら飾り房は「白」がきれいですね。


    でもこれはMちゃんがお嫁に行く時に、花嫁用として付け替えて使っていただければと思います。




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    【2013.03.01 Friday 13:14】 author : Rom筥
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