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後藤勝子コレクション vol.7 〜北斎シリーズ (2)〜 赤波青波


北斎シリーズ(2) 赤波青波
装 飾:(日本刺繍)後藤勝子
仕立て:(折り返し・綿入り)後藤勝子
サイズ:7×13×4cm
布  :羅紗(メルトン)
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赤い波と青い波を刺繍したいと思っていました。
波はダイナミックで躍動感が素晴らしいです。
撚り糸で波頭を、立つ波を平糸で、波の音が聞こえてくるような勢いで刺繍しました。
(後藤勝子)

お待ちかねの後藤勝子コレクションです。
今回は季節に合わせて「波」から選んでみました。
今夏に掲載を予定していたものは2点あり、これはそのうちの1点です。

猛暑続きのこの夏も、先日から一気に秋が訪れたかのような爽やかな日が続いたので、やっと一息〜〜と思ったのもつかの間、後藤コレクションの夏が終わってしまう!とあせって用意しました。
でも今日はまた蒸し暑い夏の気候でしたね。いつまで続くんでしょうか、この暑さは、、、。



実は「波」は北斎シリーズに3点あります。
同じく「富士山」も3点あります。
そしてこの筥迫には、その2つの要素が入っています。
後藤さんのお好きなモチーフ満載といったところですね。

このダイナミックな波も、今では東日本大震災の津波を連想してしまうのが悲しいところです。
我が家では海といえば、春は潮干狩り、夏は海水浴に行くのが恒例でしたが、震災以降、海に近づくのが怖くなりぷっつりと行かなくなりました。
私だけでなく、そのような人は多かったのではなかったでしょうか。

しかし今年は海に行きましたよ!春の潮干狩りも夏の海水浴も!
やっぱり海はいいですね。
こんな荒々しい波のない穏やかな海でしたが。
そして、さすがにといいますか、浜辺にも宿にも、津波の際の避難経路が目立つ場所に掲げられていました。
ライフセーバーもアナウンスを終えたら直ちに非難します!(延々と非難勧告しないという意味)とアナウンスされていたのも印象的でした。



この筥迫に使われている「羅紗(メルトン)」は、今ではとても貴重な生地だそうです。
私も後藤さんから端切れをいただきましたが、薄いフエルトをものすごく柔かくしたようなうっとりするような手触りです。
海なのに暖かそうな素材だなぁ、、と思いつつ、そうだ海は夏だけのものじゃなかった!と今さらながら気がつきました(汗)。

それにしても、この羅紗という生地は50cmだけのお値段でも相当高価で、びっくりしたのを覚えています。
一つ一つの素材にこだわり、一針一針に心を込めて刺繍をし、そして筥迫を仕立てる。
筥迫というのは、本当に愛おしくなるほどの工程で作り出されるものだなと感じます。



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