『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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筥迫保管箱(貼り箱)
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    思い返せば、筥迫工房を始めたばかりの頃はブログで教本を販売していましたっけ。
    教本と同時に筥迫が一つ作れるだけの材料(現在のAセット)を同時に販売するようにしたのは、筥迫の材料は手に入りにくものが多く、作り始める前に材料探しで挫折してしまうのではないかという危惧があったからです。

    筥迫工房のショップでは、仕入れたものをそのまま販売するというような商品は少ないかもしれません。
    小分けにしたり、使いやすい物に入れ替えたり巻き直したりと、何がしかの手を加えたものがほとんどです。
    何が売れるかを考えるよりも、今自分が使いたい材料をショップの分もまとめて仕入れるといった具合でした。
    こんなやり方でも徐々に商品が増えていき、気がつけばけっこうな品揃えになってきました。

    しかしながら、筥迫を作ることに重点が置かれてしまうので、ショップの管理はついおろそかになってしまいます。
    新しく入荷したもの、入れ替えた商品などはとりあえずアップはするのですが、告知するでもなく、かなり放置された状態になっています。
    それでも熱心なお客様は色々なものを見つけては注文してくださるので、その都度説明をするという非常に効率の悪い状況になっています(ホント申し訳ない、、、)。
    ということで、今後は少しずつ新商品の紹介などもしていこうかと思います。


    筥迫用保管箱 貼箱

    今回は筥迫を保管するための『箱』をご紹介いたします。
    最近ショップにアップした中では一番新しい物です。
    筥迫用保管箱(貼り箱)


    これまでショップで販売されていた保管箱は、市販されている組箱の中から筥迫のサイズに合うものを仕入れていました。
    筥迫用保管箱(簡易組み立て式)

    これは基本形の筥迫でも巾着を横に入れることはできません。
    更には綿を入れれば非常に中途半端な納まりになってしまいます(サイドに厚紙で高さを出したりしていましたが)。
    最近はこれがやたらとストレスになってきました。
    一番の難は、日本刺繍を施した筥迫をこのような簡易の箱にいれることへの残念さです。

    筥迫といえばアンティークのものには必ずと言っていいほど桐箱が付いています。

    筥迫は七五三か婚礼用で使われることが主なので、手の込んだ上等な筥迫が多く、それらを保管するために桐箱はとても適していました。
    何より桐箱には特別感があります。
    今では桐箱に納めるほどのグレードのある筥迫は希少品です。
    大人用も子ども用も「筥迫セット」として、他の小物とまとめて販売されているものほとんどです。

    しかし、私のようにたくさんの筥迫を瞬時に区別したい人間にとって、桐箱は非常に不便なものです。
    そこで私自身はこのような簡易のクリアケースに入れて保管しています。

    ※これは単品で販売するのが難しいので、ショップでは扱っておりません。

    ところが最近はお仕立ての注文も増えてきたので、お客様に納品する際の個装箱が必要になってきました。
    要望により桐箱をご用意することもありますが、さすがに特別発注になるので別途桐箱代をいただいています。
    以前は筥迫工房で誂えた桐箱を販売したいという希望もあったのですが、桐箱は単価が高い分まとめて作ると在庫管理が面倒で、そこまでして作る必要があるのかなと考えてしまいました。
    そこで、比較的安価な「貼り箱」を誂えることにしました。

    とにかく希望のサイズに作ってもらえるのが一番です。
    基本の筥迫(図のもの)には少しゆとりがありますが、これから販売予定の広幅の実用筥迫や、基本型より一回り大きめの折り襠付タイプなどにも対応できる大きさになっています。


    筥迫用 仕切り

    筥迫用の桐箱に使われる一般的な仕切りの方が見た目は美しいのですが、私はあの仕切りがどうにも使いづらくて好きではありません。
    かといって中の仕切りを筥迫仕様にしてもらうと箱を作るのと同じ位の料金がかかってしまうため、仕切りの部品は私が作ることにしました。

    子ども用や筥迫によっての微妙なサイズ調節ができるように、仕切りの部品だけが同梱されています。
    ガイドや説明書も付いているので、お好みの位置にサイビノール(もしくは木工ボンド)で取り付けるようになっています。

    もちろんそれぞれに好みもありましょうから、「仕切り部品有」と「仕切り部品無」を選んで購入できるようにしました。
    (それなりの手間がかかっているのでオプション料金ですが、機械で仕上げたような完全さではありませんのでご了承ください)


    筥迫の保管の仕方

    筥迫を保管する際は箱を寝かせて置くのが基本です。
    筥迫がたくさんある場合は立てて保管します。
    仕切りがある場合は正位置で立てますが、仕切りがない場合は天面を下にした逆位置で立てると中の物がバラつかずに置けます。
    最後に、箱の見える側に付箋等で名前を付けて区別します。

    飾り房を付けたまま保管する場合は、OPPフィルムや紙等で房を巻きます(長期保管の際は、紙を止めるときにセロテープやゴム等は絶対に使わないでください。経年劣化で接触しているものにダメージを与えます)。


    びら簪は取り外して、簪袋かビニール袋に入れて保管してください。
    筥迫に付けっぱなしにしたり、袋に入れずに保管すると、物によっては黒ずんできたり錆ついたりしますのでご注意を。
    筥迫をたくさんお持ちの方は、飾り房は筥迫から取り外し、専用のファイルにまとめて保管することをお勧めします。
    びら簪も数があれば筥迫によって付け替えができますので、一つづつチャック付きのビニール袋に入れて、まとめて保管した方がよいでしょう。


    筥迫をプレゼントするときは


    人様に手作りの筥迫をプレゼントする際は、このように「薄葉紙(うすようし)」を使うとちょっぴり高級感が出ます。
    ここでは筥迫の下から仕切りにかけて全体的に敷いています(仕切りのところは切り込みを入れて中に折り返す)。
    仕切り無しの箱に入れる際も、薄葉紙に包んで入れると筥迫がガタつきません。
    胴締めの下には「帯紙」を忘れずに。



    『箱』の基本的な考え方は、中に入れる物を保護することにあります。
    他方、筥迫の『筥』の字は、箱自体に価値のあるようなものに使われることが多いようです。
    筥迫は装飾に手を掛け、丁寧に仕立てられ、願いを込めて作るものなので、大切に保管箱で保護されるものであってほしいですね。
    しかし筥を箱に入れる、、、、何となくマトリョーシカを連想しないでもないです(笑)。
     
    【2014.02.20 Thursday 22:11】 author : Rom筥
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