『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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念珠入れ(襠付)〜ワークショップ初回課題〜
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    今年のワークショップで初回に登場する『念珠入れ(襠付)』をご紹介いたします。

    始めに企画を立てた時は “超初心者向け” に簡単なものを作ろうと思っていたのですが、サンプルを作り続けて行くうちにどうにも止まらなくなり、かなりキチンとした出来のものになってしまいました(まぁいつものことだ)。
    ということで「超」は取って、初心者向けとしました。
    そのため、定員は10名から7名、時間は13:00〜17:00(4時間)としました。
    同じ初心者向けの『懐中裁縫用具入れ』には飾り結びがあるので多少バタバタ感はあるかと思いますが、こちらのコースは貼り込みだけに集中できます。
    筥迫コースは出初めからフルスピードで作っていくのですが、初心者コースはゆっくり作ることが目的です。
    初コースなので時間があまるか延長するか予測がつかないのですが、寛容な気持ちでご参加いただければ幸いです。


    貼り込みとは

    以前知り合いの方に数珠入れが作れないかと言われてサンプルを作ったのですが、いざ価格を伝えたとたんキャンセルされました、、、。
    念珠入れはネットで探すといくらでも安いものは売っています。
    そんな感覚で気軽に依頼されたのだと思いますが、私が提示した金額は仕立代だけで立派な念珠入れが買えるぐらいのものだったのでびっくりしたのでしょう。
    これは私の技術が高いからそんな値段になったワケでは決して(!)なく、単に「貼り込み」で作っているからです。

    筥迫工房で作る筥迫は「貼り込み」という技法で作られています。
    貼り込みとは、基本的にミシン等を使わず糊と少々の手縫いぐらいで仕上げていきますが、懐中物は決してこの技法で作らなければならないというわけではなく、ミシンで作られたものも見かけます。
    私は玉縁をミシンで縫うぐらいで、その他は全て貼り込みです(最近は挟み玉縁をよく使うので、ミシンは更に使わなくなりましたが)。


    中仕様は段口一つと折り襠になっています。
    笹爪を使いたかったので被せは浅めに作りました。

    ミシンで縫うのと糊で貼るのとでは何が違うのかと言えば、フランス刺繍と日本刺繍ぐらいに違います。
    わからない人にはよけいわからない例えですね(笑)。
    ものすごく手間がかかるけれど、細部までこだわりの調節ができるというところでしょうか。
    貼り込みの技術がすたれてしまったのは、職人さんの手間賃が高額になってしまうというのも一つの要因かもしれませんね。

    ミシンの技術というのは、それなりの訓練と慣れの先に効率的な成果があるもので、初心者と経験者ではあきらかに仕上りが違います。
    貼り込みは一定の条件とルールに乗っ取って作りさえすれば、素人でもすばらしくよい出来で作ることができます。
    条件とは素材(生地、材料)であり、ルールとは気をつけるべき箇所を経験者がその場で指示できればということです。
    しかし素材を見極めるというのは貼り込みの技術の中で一番難しいところで、うまく仕上げられない原因の一つとして、レベルに合わない難しい素材を選んでいる可能性があります。
    そして、どんな素材を使っても一定の仕上りで作品を作れるのが職人というものです。

    ワークショップ参加者には、生地選びに迷うなら「木綿」にしてくださいと言っています。

    左は木綿で作った念珠入れです。
    トップ画像の帯地と比べればあきらかな格の違いはありますが、初心者が間違いなくきれいに仕上げることができるのは木綿の方です。
    筥迫の場合は帯地は不可としていますが、これは角を付けないソフトタイプのものなので(私は奉書型と呼んでいる)、薄手の帯地ぐらいならまぁいいかな(この薄手の加減を見極めるのが難しいのですが)。


    前回、今年のワークショップ予定としてご紹介したときは「数珠入れ」としましたが、「念珠」の方がそれらしくていいなと思い今回改称しました。
    実物を入れて試作する必要があったので、アマゾンで念珠を買ってみました。
    初めて手にしましたがステキなものですね。
    パワーストーンを使っているところがまたいいです。
    ちょっとしたプレゼントにこんな念珠入れをいただいたら、貼り込みのぬくもり感も相まってきっと喜ばれることでしょう(私のようなクリスチャンでなければ)。

    現代ではハンドメイドという便利な言葉があるので、手作りがいかにも良い物だというイメージに置き換わってしまいがちです。
    “売り物だから出来がいい” と思うのも大きな間違いで、この念珠入れほど丁寧に作られている物はそうそう売っていないと実感していただけると思いますよ。
    効率優先の業者さんたちは絶対に手を出さない、というのが素人が貼り込みをする一番の利点かもしれません(笑)。



    6月までの詳細をワークショップカテゴリにアップしました。
    その後、順次アップしていきます。

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    〒171-0014 東京都豊島区池袋2-29-1 若栗マンション101
    Tel & Fax 03-5952-0302
    *各線池袋駅C1出口より徒歩4分(西口より徒歩7分)
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    【2014.03.15 Saturday 18:12】 author : Rom筥
    | その他の袋物 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
    この記事に関するコメント
    え、念珠入れってそんなに安いの?と思ってAmazonで検索したら・・・
    信じられない価格で絶句。
    どこをどうしたらこんな安値で?と思ってしまいます。
    たぶん人件費の安い国で大量に、しかも分業で作ってるのでしょうね。
    そういったものと比較されたとしたら、人ごとながら憤慨です!
    Rom筥さんがお作りになるものと比べたらあきまへんと言いたいわ〜
    次元が違いますよ。
    もっともお念珠も最近は激安のがありますからね、
    そういったものとだったらマッチするのかもしれません。
    でも、いいですね、しっかり作られたお念珠入れって。素敵です。
    ところで、このお念珠入れは写真では片手数珠が入ってますが、
    本連数珠は入りますか?
    入るなら型紙&簡単なレシピを販売して欲しいなと思ったりして。
    | 風来坊 | 2014/03/16 12:28 AM |
    風来坊さん>

    確かに、あんなに安い値段で売っていたら、
    作るのも面倒になってしまうかもですね。

    ただし私も念珠は安いのを買えましたが(笑)。
    (クリスチャンなので必要ないというのもあり)
    数珠にも種類があるんですね(汗)。
    いつも色々と教えていただきありがとうございます。
    今度調べてみます。

    いつか型紙販売すると思いますが、
    その時は、たぶん念珠入れとサイズ違いの懐紙入れも作ると思います。
    | Rom筥 | 2014/03/16 11:40 PM |
    ロザリオを入れなされ
    | agatha | 2014/04/04 1:58 AM |
    agatha>
    確かにそれは考えた。
    でもロザリオを入れたらかなりスカスカの大きさ。
    それよりも、もう少し縦の長い型にしてベール入れなどどうかと。
    | Rom筥 | 2014/04/04 9:17 AM |
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