『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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十三参りの筥迫 〜菊鈴と房〜 2014.4
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    装 飾:日本刺繍『菊鈴と房』(製作:Rom筥)
    仕立て:装飾『びら簪付筥迫(襠付)大型』、挟み玉縁(製作:Rom筥)
    表 布:内布:筥迫用 生地『1紅』
    内 布:古裂襦袢地
    打ち紐:打ち紐:筥迫用 <赤系> 『02紅』
    緒締め玉:天然石 8mm 2個入 <珊瑚(コーラル)>
    びら簪:アンティーク
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    娘の十三参り用の日本刺繍の筥迫です。
    前回の『竹と月(そして雀)2014.1』を作った直後から取りかかった作品ですが、当初は娘が着ることになっている着物の柄から橘の花丸紋を取り、その図案で作り始めていました。
    娘の卒業から中学入学までの間に十三参りをするつもりだったので、それまでの制作期間は約三ヶ月。
    私にとっては相当気合いを入れなければできないという期間ですが、製作途中で全く別の図案に一目惚れしてしまいました。
    帯の柄からとったものですが、なんて筥迫にぴったり!
    すでに頭の中はこの図案で一杯になり、「これに切り替えます!」宣言をしたので先生もびっくり。
    しかし気分はノリノリだったので、難なく二ヶ月で作り上げることができました。
    去年仕上げた作品はたった一つだったというのに、、、。
    人間追い込まれないと重い腰はあがらないということですね。


    十三参り延期

    今回のブログで娘たちが十三参りをしている様子を楽しみにされていた方も多いかと思いますが、実は諸事情がありまして十三参りは延期となりました。
    十三参りは4月13日前後で行うらしいので、ちょうど桜をバックに撮影できるはずだったのですが、たぶん5月頃に仕切り直して新緑の中で撮影することになると思います。
    本来筥迫の撮影は、モデル撮影をしてから筥迫紹介した方が都合がよいのですが、ちょっと間が開いてしまうため、筥迫画像だけを先にアップすることにしました。
    着物も小物も全てコーディネートして揃えたつもりですが、やはり実際に身に付けてみないと似合うかどうかわかりません。
    先に筥迫だけアップすることに、実はかなりドキドキしています。


    やや大型の筥迫

    一般的な筥迫サイズは「115×80cm」ですが、今回の筥迫はそれより一回り大きい「125×90cm」です。
    アンティークの筥迫の中には、時々このサイズのものがあります。
    基本サイズに慣れていると、縦横共に1cm大きいだけでかなり大きく感じます。
    でも実際は、前回卒業式で私が身に付けた『四つ襠紙入れ』と同じ位の大きさでしかありません。



    着物の柄と同じで色違いの筥迫なら、究極のコーディネート、これほど贅沢な筥迫はない!と悦に入っていたのですが、結局インスピレーションを受けて作り上げたのはこの図案でした。
    そして通常サイズでは見栄え的にちょっと貧祖な感じに思え、この大型で作ることにしました。

    着物との調和というよりも、ドドーンと筥迫が目立つ感じになるかもしれません。
    でも最近思うのですが、筥迫はそのぐらい単独で目立っていいのではないかということ。
    ハレの日の装飾筥迫は特に、日本刺繍の筥迫なら更に、このぐらいのドーダ感が必要ではないかということ。
    昔々、筥迫は生理用の紙を入れていたので、筥迫を身につける=大人の女の証しと見られていました。
    女の子が子供から大人に成長する十二歳〜十三歳という年頃は、筥迫を身につけるのにとてもよい機会です。
    ということで今回の筥迫は、背伸びをした少女の特別感をテーマにすることにしました。


    アンティークのびら簪

    このくらいドーダ感満載の筥迫に合わせるとなると、アンティークの銀のびら簪でないと釣り合いが取れません。
    日本刺繍だけでも相当高いのに、銀のびら簪、、、昔の人は筥迫にお金をかけていたということです。
    ショップで販売しているびら簪は今時の物ですが、大人用は子ども用に比べて比較的しっかりと作られています。
    ところが1年位前に突然材質が変わりました。
    具体的にどう変わったかはかわりませんが、とにかく軽くなったことは確か。
    こんなものに材料費をかけてもしょうがないと思っているのかもしれませんが、人々の生活は裕福になっているのに、こういうものはどんどん安物に変わっていきます。本当に残念です。
    いつか本物のびら簪を復刻したい。
    お金がかかっても本物の筥迫びら簪が欲しい、という人が何人かいればできるんですけどね。


    折り襠仕立て

    特別感のある筥迫なので、今回は「折り襠付」にしてみました。



    紙入れは別名「襠物」と言うほど襠が付くものが一般的で、筥迫もかつては折り襠仕立てになっているものが多く見られました。
    一般的に筥迫を作るのは大変と思われているかもしれませんが、現代の筥迫は段口のみのかなりの簡易版と言えます。
    昔はもっと複雑で趣向を凝らした形があったので、そのうち少しずつ復元してご紹介したいと思います。


    挟み玉縁&玉縁芯

    今回の筥迫も挟み玉縁で作りました。
    またまた紹介し忘れていましたが、すでにショップでも挟み玉縁用の『玉縁芯』を販売しております。
    芯材(接着芯・厚紙・綿・持手芯・玉縁芯)>玉縁芯
    「塩ビ芯」と「紙芯」があります。
    今回は紙芯で作っています。
    どちらも同じ1mm幅です。
    材質的に塩ビ芯の方が少し太めでちょうどよいのですが「角」が取りにくい。
    紙芯の方が角は取りやすいけれど太さが少し足りないので、自分の好みで紙を巻いて太めにして使うこともできます。
    細い玉縁が好きな方もいらっしゃると思いますので、これは好き好きです。
    今回は刺繍の繊細さを壊すのが心配で、そのままの紙芯の太さで使っています。
    出来上りは、、、やはりもう少し太めにしておけばよかった、、、。



    挟み玉縁を使った筥迫の作り方は、今販売している教本に載っています。
    今年あたりから切り替えているので、もし以前教本をお買い上げいただいた方で挟み玉縁の作り方を知りたい方は、別途PDFでその部分だけ送りますので、お問い合わせからご連絡いただければと思います。
    この形は10月のワークショップ『びら簪付筥迫(襠付・装飾)』でも作ります。


    紙挟み仕様

    裏の紙挿し部分は、本来は千鳥掛けする箇所ですが、この柄があまりにもかわいかったので紙挟みタイプにしてみました(千鳥掛けは閉じてしまうので中は見えない)。



    ただ懐紙を挟むだけなのですが、江戸型の筥迫はこの型です。
    個人的には千鳥掛けすると懐紙取りにくいだろうな〜と思うので、こうやって挟むだけの方が実用的な気がします。
    千鳥掛けは装飾的なものですね。アクセントとしてかわいいですし。



    次回は別の記事を挟むかもしれませんが、もう一つのお友達用の筥迫も近々ご紹介いたします。
    筥迫を作るのは慣れているのでストレスはないのですが、やはり着物と一緒にコーディネートしながら揃えていくのは大変です。
    やればやったで楽しいですが、しばらくはやりたくない〜と思ってしまいます。
    とりあえず、次はワークショップの資料を作らねば!



    WS「念珠入れ」と「携帯裁縫用具入れ」は早々に定員が埋まってしまい、申し込みができなくてがっかりした方も多かったようです。ホントごめんなさい。
    まさかそんな早くに埋まるとは思わなかったので私もびっくりです。
    新しいコースだったからなのか、一日コースがウケたのか、、、。
    「びら簪付き筥迫」と「三段口扇襠筥迫」はすでに何回かやっているので今回ほどではないと思うのですが、確実に申し込みたい方は、申し込み日の0:00(夜中の12:00)にネットショップのカートを表示しますので、その時間を目指してみてください。


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    2014年 筥迫ワークショップのお知らせ
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    <5月> 
     愬絢酘(襠付)』
    ※定員に達しました
    日時:5月4日(日・祝)
    申し込み開始日:4月1日

    ◆慍中裁縫用具入』※定員に達しました
    日時:5月6日(火・祝)
    申し込み開始日:4月2日
    -----------------------------------------------------------------
    <6月>
    『びら簪付筥迫(基本)』

    日時:6月7日(土)、8日(日)
    申し込み開始日:5月1日
    -----------------------------------------------------------------
    <7月>
    ぁ愡庵文扇襠筥迫』

    日時:7月20日(日)、21日(月・祝)
    申し込み開始日:6月16日(※6月15日より変更しました)
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    <8月>
    ァ愼鵑沈涵被付筥迫 』

    日時:8月30日(土)、31日(日)
    申し込み開始日:7月25日(※7月20日より変更しました)
    -----------------------------------------------------------------
    <9月>
    Α愾飾筥迫&懐剣』

    日時:9月20日(土)、21日(日)、23日(火・祝)
    申し込み開始日:7月15日
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    <10月>
    А悗咾蜆冑寇迫(襠付・装飾)』

    日時:10月12日(日)、13日(月・祝)
    申し込み開始日:8月15日
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    【2014.04.07 Monday 00:24】 author : Rom筥
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