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2014年5月 十三祝い徒然(1)
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    私にとって一年がかりの準備となった娘の十三祝いが終わりました。
    注文以外で作る筥迫は、研究目的かブログ掲載を目的としたものばかりですが、今回は「娘のために」「この日のために」という目的で作ったので、久々に燃えました(笑)。
    筥迫を身につけるのに十三参りほどふさわしい状況はない!という持論を証明するチャンスでもあります。

    今年は4月13日がちょうど日曜日にあたり、十三参りのメッカ、京都嵯峨の法輪寺はさぞや大賑わいだったことでしょう。
    それに対抗して、東京の我が家は浅草寺に行くぞ〜と意欲を燃やしていたのですが、諸事情によりあえなく5月に延期となりました(涙)。

    とかく思い入れが強すぎるとうまく行かないのは世の常。
    再挑戦のこの日は、WSが終わってから間もなく、運転手の都合もつかなかったので、浅草寺でのお参りはあきらめることにしました。
    慣れない着物で電車移動させ、時間をかけて撮影までしたら、この年頃の娘がどんなに機嫌が悪くなるか目に見えています。
    近場の庭園で撮影のみと割り切ることにいたしました。


    ということで、お参りをしないので「十三参り」ではなく「十三祝い」ですね。
    今回は撮影画像を交えながら、私なりの十三祝いについて徒然に書いてみたいと思います。
    いつもにも増して長文なので2回に分けます。お覚悟召されよ。


    場所は東京は駒込の『六義園(りくぎえん)』。
    我が家からは車で15分です。


    前回の十三参りでお世話したお嬢さんたちは、自然で儚げな表情に、一瞬で過ぎ去る少女時代というイメージを私に焼き付けてくれました。
    しかし、気まぐれ、不機嫌、お調子者の我が娘が、あのお嬢さんたちのように、気前よく笑顔を向けてくれるとは思えません。
    もう毎日胃の痛くなる思いでした。


    そこで、小学校から仲良しのHちゃんに一緒にモデルをお願いすることにしました。
    Hちゃんと一緒なら打ち解けた表情を見せてくれるかもしれない、という淡い期待を抱いたのですが、案の定、着付けの時点ですでに不機嫌。前途多難、、、(泣)。
    上の写真は、タクシーから降りて六義園に向かう途中、やっとご機嫌が戻ったところです。

    この年代の少女たちはくるくると表情が変わるので、自然に輝く瞬間を逃さなければ、着物との相乗効果でいい写真が撮りやすいものです。
    ところがカメラを向けると、ふざけまくり、ダレまくりで、まともなポーズをとってくれません(照れ隠しも有)。



    七五三(七歳)はまだまだ親の視線を独占したいお年頃なので、カメラさえむければ無邪気に微笑んでくれます。
    二十歳(成人式)は自分を見せることに意欲的なお年頃なので、まわりの目が自分に注がれると、それはもう満開の花のような笑顔をふりまいてくれます。
    しかし、十三歳という年頃は、自分を良く見せることに恥じらいがあり、その少しはにかんだ笑顔が初々しくて何ともかわいらしいのですが、着物=動きづらいの面倒くさ〜いという気持ちに傾いてしまうと、心に反した笑顔を作るなんて芸当はできません。

    前回のお嬢さんたちは、お世話をしている私が第三者だったのでかなり協力的でしたが(とりあえず気遣いはできる年頃)、実の親子ともなると全てのことに遠慮がない。
    このときばかりは、第三者に撮影をお願いした方がよかったかなと後悔しました。



    完全にやる気無し、、、こちらを向いてもくれない Aネコ泣き
    とりあえず、初めはさりげな〜い雰囲気の写真を撮っておいて、時間とともに表情がゆるんでくるのを待ちます。



    娘の着物はお針子会のフリマでゲットしました。
    出品者のMさん曰く、おばあさまの若かりし頃の着物だそうです。
    おばあさまはMさんが生まれる前にすでに他界されていたそうですが、曾おばあさまはご存命で、この着物を大事に取っておかれていたそうです。


    この着物の写真を見せたい!とおっしゃっていました。
    きっと喜ばれることでしょうね(だから娘よ、お願いだからまともな笑顔を作っておくれ)。

    帯はヤフオクでこの着物に似合うアンティークの帯が出るのをひたすら待って手に入れました。
    帯裏が全く雰囲気の違うレトロ柄だったので、お針子会で紅絹(もみ)に張り替えてもらいました。

    かなり柔らかい仕上りだったので、着付けのJ.Iさんに「撮影のときは、その都度帯の形を直してね!」と言われていたのですが、撮影しているとそれどころじゃない。
    私がひたすら叫んでいたのは「足を閉じろ〜!!!」のみ。
    珍しくまともな笑顔をしてくれた!と喜んで撮影していると、足が180度に開いていたり(後に画像で知ることになる←完全に確信犯)。



    彼女らが食べているのは『ランチパック』です。
    たくさん買っておいて、着付けの前後に食べたり、小腹が好いた時の持ち歩き用にします。
    汚したりこぼしたりすることがないので、撮影をするときの必需品です。
    何とかこれで気分を変えてもらおう。


    遠くからズームで撮影すると、やっと自然な笑顔が出てくるようになりました。


    この日は申し分のないお天気でしたが、あまりにもピーカンすぎると写真を撮るのは難しいですね。
    順光では影が強く出過ぎるし、逆光だと暗すぎる(泣)。
    そういえば前回は明治神宮だったので、大きな木が頭上高くうっそうと生い茂り、撮影するにはちょうどよい光の具合いでした。


    二人がしている丸ぐけは私が作りました。
    これは留袖の八掛けか比翼を使ったと思いますが、白は透けやすく「持ち手芯」のガラが見えてしまいます。
    そこで二重巻きにしてみたのですが、それでもうっすら透けている、、、。
    白の透け感が心配なら、縮緬あたりを使うとそれほど気にならないかもしれません。


    Hちゃんの髪型は、本人曰く「ボカロのグミ」を真似たそうです。
    何のこっちゃとお思いの方、ボーカロイド(ボーカル・アンドロイド)のグミというキャラクターだそうですよ。
    着物なので、長い部分は耳の後ろで留めてもらいましたが。
    つい最近まで「ちゃお」(お子ちゃま少女漫画)を読んでいた娘が、急に「進撃の巨人」やら「黒子のバスケ」に興味が移ったのも、このHちゃんの影響のようです。
    そんな二人は毎日バスケ部で汗を流しています(たぶん黒子の影響)。


    Hちゃんの着物は一年以上前から用意してあったものです。
    私のイメージする十三参りの着物のイメージは、成人式に見えないぐらいの控えめな派手さ。
    私はアンティーク着物が大好きなのですが、ネットで安く手軽に買える現代はホントありがたいです。
    だから七五三の着物は痛恨の極み。
    今回でやっと憂さが晴れました〜。

    娘の着物のサイズが小さいことは初めからわかっていたので、「肩上げ」(十三参りのお約束)をするためにお針子ショップで袖丈も出してもらいました。
    本来は大きく作って肩上げをするものなので、それを考えると笑っちゃいますけどね。



    Hちゃんの着物はかなりサイズが大きかったので、このままでも大丈夫だろうと私が肩上げをしておいたのですが、実際に着せてみると、Hちゃんは手足がやたらと長い現代っ子でした、、、。
    2cm上げていた肩上げを大急ぎで1cmに直し、できるだけ腕を曲げててね!と言っておいたのですが、そんなことすっかり忘れていますね。
    これなら直さなくてもほとんど変わらなかったわ(苦)。

    ただでさえ慣れない着物に、礼装用の高い草履では辛いだろうとウレタンの低い草履を用意していたのですが、Hちゃんには小さすぎて、結局Lサイズの草履をお母様に用意していただきました。
    それさえも寸足らずで、更には足の指も長く、足袋が悲鳴をあげていました。
    とにかく今時の子は何処もかしこも大きいです。

    体がまだ大人の肉付きになっていないので、細長い体型が少女らしさを感じさせます。
    あきらかに、子供(七五三)でもない、成人式(二十歳)にも見えない女の子が、着物を着て歩いている光景というのは何だか不思議で、だからこそ、私はこの年頃の娘が着物を着ているのが好きなのかもしれません。


    徐々におとなしくカメラに向かうようになってきた二人、、、(やった〜わーい )。


    しかし、ポーズが終わった途端、踊り出すわ、大股開いてハーキー(バスケのステップ?)しだすわ、、、。


    おかげで着物は崩れまくりです(J.Iさん、申し訳ない、、 沈
    じっとしていれば大人っぽくも見えるのに、まだまだ子供の本能に勝てないのが十三歳ということですね。

    は〜、、、。


    (次回に続く)


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    【2014.05.15 Thursday 22:51】 author : Rom筥
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