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後藤勝子コレクション vol.10 〜華シリーズ (5)〜 芙蓉
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    シリーズ(5) 芙蓉
    装 飾:(日本刺繍)後藤勝子
    仕立て:(折り返し・綿入り)後藤勝子
    サイズ:8×14×3.8cm
    布  :帯地
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    楚々とした芙蓉の花に、葉とつぼみで躍動感を加えました。
    全面刺しぬい。
    (後藤勝子)


    私のくどい文章が続いてしまったので、爽やかな後藤作品で気分直しです。
    夏になったら絶対にアップしようと意気込んでいた「芙蓉」の筥迫をご紹介いたします。
    爽やかで涼しげ、私もこんな筥迫を作りたいです。


    芙蓉の花は薄い白からピンクのグラデーション。
    濃いピンクはつぼみに。
    そして被せの天面に、つぼみと同じ色の飾り縁が入っています。
    面白い使い方ですね。
    内布も濃いピンクのを使われています。

    巾着には白いつぼみ。
    後藤さんの作る巾着は、一般的なきっちりかっちりの巾着と違い、巾着の折りもゆるやかに、ふわっとした形状です。
    巾着の結びは二重叶結びと同じ形ですが、裏が二重叶結びのように扁平でないので、これは『封じ結び』でしょうか。
    封じ結びは、巾着が開閉できるように、巾着に紐を通してから結びます。



    緒締は大きなトンボ玉で、夏に咲く芙蓉に合わせて涼しげです。
    トンボ玉の下にロンデルを組ませています。




    私には、新婚の頃に住んでいた家(主人の伯母の家で空き家になっていた)の庭に植えられていた芙蓉の思い出があります。
    東京都心の高級住宅街にあった立派な日本家屋で、広い庭がありました(東京の庭なので広いとはいってもたかが知れていますが)。
    しかし、多忙な共働き夫婦にそんな立派な家が管理できるわけもなく、広い庭は雑草でいっぱい。
    お隣さんから苦情が来るたび、休日に夫婦で必死に草むしりするのですが、庭に囲まれて住居があるため、何日かかかけて家を一回りしても、終わる頃にスタート地点の雑草がすでに育っている様を見て、二人でがっくりと肩を落とすという繰り返しでした(遠い目)。

    あまりにも辛く、結局植木屋さんに頼んだのですが、全ておまかせで何十万もかかると聞きびっくりしていると、伯母があっさりと払ってくれました(伯母にとっては当たり前のことだったようで)。
    このような庭を管理するということが、どんなにお金のかかることか思い知りました。

    そんな雑草だらけの庭の中心にあったのが芙蓉の木でした。
    元気に生い茂る雑草に負けないぐらいの大きな木で、薄いピンクの花が咲き誇っていました。
    しかしそれは「まぁ、きれい」というようなものではなく、私にはとんでもない怪物に思えるようなものでした。
    植木屋さんにここまで剪定するか?というぐらい切り詰められたはずなのに(1mもないぐらい)、夏になると庭の物干台を軽く飲み込んでしまうぐらいの勢いで成長していきます。
    この画像を見る度に、芙蓉も一輪ならほんと儚げで美しいのになぁ、、と、あの頃のすさまじい芙蓉の思い出と共にため息の出る思いです。

    芙蓉には、常にピンクの芙蓉と、朝白く夕方になるとピンクに変化する「酔芙蓉」というものがあるそうです。
    あの頃は常に障子を締め切っていたので(とにかく雑草だらけの庭は見たくなかった)、あれが酔芙蓉だったかは未だ不明。
    後藤さんの筥迫もピンクと白のつぼみがあるので、こちらも不明です。

    東京育ちの東京ッ子に広い庭は悪夢です。
    どんなに狭くても、庭のないマンション暮らしは天国です。
    芙蓉は筥迫にして愛でるもの、、、かな(笑)。



    この家の思い出と言えばもう一つ。
    表玄関の引き戸に、外から入るための「鍵穴」がなかったのがとくかく不便でした。
    早く帰った方が裏の勝手口から入り、後から帰った人を玄関を開けて出迎える。
    つまり妻(専業主婦)は常に勝手口から出入りするもので、玄関はご主人様や客人を出迎えるためのもの、ということなんですね。
    昔の日本の家では当たり前だった(?)のかもしれませんが、私の家は自営業で玄関というもの自体ありませんでしたので、こんな家の造りにカルチャーショックを受けたもいい思い出です。



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    【2014.08.10 Sunday 14:35】 author : Rom筥
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