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日本刺繍の筥迫 七五三『花咲爺』つる姫さん作品
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    装 飾:日本刺繍『花咲爺』(製作:つる姫さん)
    仕立て:綿入・挟み玉縁仕立て(製作:Rom筥)
    表 布:帯地
    内 布:古裂縮緬
    打ち紐:筥迫用 <赤系> 紅 人五(502)
    房糸(切り房用):筥迫・末広用<紅02>
    とじ糸:メタリックゴールド <金糸>
    かがり糸:<紅02>Silk
    緒締め玉:パールビーズ 8<赤>
    びら簪:子ども用 長鎖 <鈴>
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    前回の『兎と亀』筥迫に引き続き『花咲爺』筥迫の登場です。
    つる姫さんのお孫ちゃんは三姉妹。
    初登場のお姉ちゃんは『舌切雀』だったので、「妹ちゃんたちも昔話シリーズで揃えなくちゃね!」と私が言ったのを、つる姫さんはずっと心にお持ちだったようです。

    しかし下の二人は双子ちゃん。
    二人一組の筥迫なので、そこはキチンと仕掛けを考えねば。

    つる姫さんが始めに考えたのは、兎と亀=白いうさぎ、花咲爺=白い犬、という白い動物で揃えるということ。
    そしてまずは「兎と亀」の刺繍が出来上りました。

    しかし問題は片割れの筥迫。
    ここで私に意見を求められたので、以下3点提案させていただきました。

    1)兎が右を向いているので、お対の犬と向き合うような構図にする。
    2)どちらも左に寄せるのは芸がないので、犬は右に配置する。
    3)右の犬は懐中すると隠れてしまうため、外に出る左側にはふんだんに桜を散らす。

    言うは簡単ですが、つる姫さんにとっては悩める注文です。

    本当は兎の画風に合わせた犬を描きたかったそうですが、絵がかなり得意という人でないかぎり画風は簡単には合わせられないもの。
    これに相当悩まれたようですが、ある日私宛に図案を添付したメールが送られて来ました。
    犬がどうしても描けないので、苦し紛れに犬張子にしたがこれで良いかとのこと。

    偶然にも筥迫用の端切れをネットで探しているときに、花を撒くおじいさんと犬張子の柄をアンティークの襦袢地で見かけたところだったので、すかさず「花咲爺に犬張子のアイデアはあるようですよ」と返信しました。

    始めにいただいた図案では、「被せ」の右に犬張子、左に桜が単純に舞っているというものでした。
    そして「巾着」にはザル(おじいさんを表現)に桜の花びら、「簪挿し」の臼と金貨はそのままの図案です。

    そこで、筥迫用に描くならばと少々図案を手直しさせていただきました。


    「巾着」は小さくタックや結び等もあるので、あまりゴテゴテと図案に凝らないで桜一輪だけにしました。
    その代わりザルは「被せ」に移動して、ザルと桜と犬の三つのアイテムでデザインすることにしました。
    ザルと犬張子にはしっかりと模様を入れ、ザルからあふれて画面を埋め尽くすように桜を散らします。
    始めのデザインでは犬張子は真っ直ぐに立っていましたが、兎の躍動感に合わせて少し傾けて動きを出しました。

    また筥迫の図案を考える際に、被せ部分だけでデザインをしてしまいがちですが、胴締めの天地は被せよりも上下に5mmずつ長いので、胴締め前部分は画面いっぱいに使うと全体がとても華やかに仕上がります。

    結局、ちょっと手を入れるつもりが、桜をふんだんに散らしたので、兎と亀に比べて図案がかなりこってりになってしまいました。
    兎と亀も始めに図案を見せられていたら派手に亀を入れた図案で返していたと思うので、それがつる姫さんにとって良かったのか悪かったのかはわかりませんが(笑)。
    でも懐中部分を隠せば二人が並んだ時のバランス(画の密度)は同じぐらいになるので、まぁそれで良しということにしてください。

    とにかく、今はもう筥迫刺繍はしたくない〜アセアセ という心境のようです(笑)。


    さて、中を開くとこんな感じです。
    被せ裏を同じ柄出しで揃えてみました(ちょっとずれたか、、)。

    そして臼と旗のセットが逆だった、、、(汗)。

    被せ下の右上には、双子ちゃんそれぞれのお名前が入っています(ボカシを入れたのでわかりずらいですが)。
    名前だけ刺繍する場合は被裏にした方がよいかと思いますが、表に刺繍をした場合は再度内布を台張りしなくてはならないので、被下に入れてしまった方が台張りの手間が省けます。

    刺繍筥迫を作るなら、このように名前入れをしてあげた方が更に特別感が出ますね。


    貼り箱に入れてみました。


    この貼り箱は、筥迫工房の全ての筥迫型に合うように作られています。
    サイズによって中の仕切りを移動して自分で貼り付けるようになっているので、大人用であればそのまま使うことができます(私は薄葉紙を敷きますが)。

    しかし子ども用の場合左右がかなり空いてしまうので、ここに丸めたプチプチを詰めて安定させることにしました。
    しかしプチプチが見えたままではさすがに見栄えが悪いので、残った内布でカバーすることにしました。

    カルトナージュでしっかりと貼り付けたいところですが、保管箱に酸性の接着剤を使いたくなかったので(筥迫にサイビを使っているのはさておき)、ドットライナーで軽くとめるだけにしています。
    ドットライナーはアシッドフリーなので、このようなときはありがたい存在です。
    そして異素材同士の接着に威力を発揮するのがこの接着剤の良さです。

    ふんわりとお布団に包まれているようで、七五三の保管箱としてお勧めの使い方ではないでしょうか。




    今回は双子の筥迫なので、実は前回からすぐに記事を更新しようと打ち込んでいたのですが、何の弾みか全て消してしまった、、、沈
    長文書きのRom筥といえど、すぐさまこの労力を回復する気も起きずしばし放置していたところ、何気なく見たアクセス数が前回更新から上昇したままずっと続いている(通常二日ほどで下がる)。
    これは皆に待たれてる、、、という無言のプレッシャーを感じつつ、そこは都合よく見ぬフリして、アクセス数が落ちついたところで気を取り直して更新した次第。
    打ち直しの高揚感のなさで、何となく短くなったような気がしないでもない。

    私の筥迫活動の中で、たぶん一番労力を費やしているのはこのブログだと思います。
    かと言って書いたことを後悔する内容ばかりなので、ほとんど見返すこともないのですが、何かの弾みで全てのデータがふっ飛んだりしたら、さすがに今までの労力を思うと惜しくなるだろうなぁ。
    それならばバックアップは取っておくべきか悩むところですが、過去の戯れ言を検索をされないですむかと思うと、このまま書き捨てにするのも悪くないかも、と二つの思いに揺れている今日この頃です。



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    【2015.02.08 Sunday 18:22】 author : Rom筥
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