『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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2015.5 花嫁の筥迫 A.Sさんの作品
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    今回は作品展に出品されたブログ未発表の作品を掲載するつもりでしたが、「筥迫の講習会に行きたいです〜」と多くの方に声をかけられたこともあり、ちょうど来月に装飾筥迫の講習会の申し込みの最中ということ、また以前の参加者様からタイムリーな画像が届いたことなどから、まずはこちらの画像を優先させていただきます。


    やっと前撮りを敢行いたしましたので、写真を送らせていただきます。
    ワークショップでは金茶の房でしたが、後日購入した青の房が着物によく似合って大満足です。
    娘も喜んでくれたので頑張った甲斐がありました。(A.Sさん)


    昨年6月の講習会に参加されたA.Sさんから、この時作られた筥迫を身につけられたお嬢様(花嫁)の画像が送られてきました。
    顔出しOKということでご了承いただいております(感謝)。

    来月開催される講習会『装飾筥迫 綿入縢付』と同じ型の物なので、これから参加を検討しようと考えている方には大変参考になるのではないでしょうか。
    ※「びら簪付筥迫」と「装飾筥迫〜綿入襠付」は同じものです(名称が違うだけ)。

    筥迫を単体で作ると、たぶん講習会で作られたような金茶が合うのですが、実際にお着物に合わせるときは、帯揚げや帯締めなどの小物の色と合わせるのがコツなのですが、この「浅葱色(あさぎいろ)」で大正解でしたね。
    房は簡単に付け替えられますので、いくつか作って着物に合った色を探すとよいでしょう。

    浅葱色はなぜか最近よく出るようになった色なのですが、色々なお着物に合わせやすいので、とても便利な色ではないかと思います。



    こちらの筥迫は留袖を解いて作られたものなので、お揃いの小物を全て作っても充分な量があります。

    イメージ通りの柄を新しい反物や生地で探そうと思うとなかなか大変ですが、古着物で探す方が実はラクだったりします。
    古着物は自分で解かなければならないのが難ですが、実ははぎれを買うことを考えるとかなりお得です。

    古着物で生地を探す場合、つい着物の地色を見て探しがちですが、筥迫の柄を決めるのは被せのほんの小さな部分だけですので、「筥迫は小さい」ということを念頭に置いて「柄の色」で探してくださいね。
    また振袖や留袖は大柄が多いので、柄取りに慣れていない方はできるだけ小さめの柄のところで見るようにしましょう。

    婚礼のお着物は華やかに着こなしたいものなので、こちらの花嫁のように通常の振袖を婚礼用に使われる際は、筥迫は金銀、金茶系を使うととても見栄えが良いです。
    そして金銀系を生地で探そうとすると「金襴」や「帯地」という発想になりがちですが、どちらも「厚み」があり非常に扱いが難しいので、そんなときは「留袖」を選択肢に入れるととてもラクです。

    留袖は裾に柄が集中していますし、金箔を貼った部分が広いので、この中で柄取りを考えると黒を気にせずに使うことができます。
    箔を貼ってあるだけなら扱いも易いです。
    A.Sさんが使われたように、黒部分を丸ぐけなどに上手に入れると全体が締まるので良い使い方ですね。


    「丸ぐけ」は頂いた芯に筥セコの残りの留袖生地で作り、「抱え帯」は急きょ前日に色変更して夜なべして作りました。
    ムスメは始め、色の好み等聞いてくれたらいいのにと文句たらたらでしたが、お支度してみたら満足の出来で、美容師さん達もお世辞ながらほめてくださったので、本人も気に入ったようで有難うと言ってくれたので、私も頑張った甲斐がありました(笑)
    写っていませんが、ぽっくりも買いましたの〜。
    ちなみに、着物は振り袖を私の母が引き振り袖に直した物です。
    想うものを出し尽くしたので、今は気力もありませんが、落ち着きましたら自分用の物もまた教えて頂きに参りたいと思います。(A.Sさん)


    誰も花嫁の母が作ったとは思わないでしょうねぇ。すばらし〜
    はるばる遠方から講習会に参加された甲斐がありましたね!

    懐剣は教本を見て自力でお作りになられたようです。
    懐剣は「袋」を作るのはとても簡単。
    難関はこの大きな「飾り房」ですが、作るのが大変なだけで誰でもきちんとした形に仕上がります。
    筥迫房の方が形を取るのは難しいかも。


    他の着物地だと着物の裏がそのまま筥迫の内側に使えるのですが、留袖の場合は白なので別の物を考えた方が良いです。
    白は使い方が難しい上、出来上がりがつまらないというのが理由ですが、装飾筥迫はほとんど中を開かないので、そういう意味では割り切って白を使ってもいいかもしれませんが。


    筥迫一つを作るためだけに着物を潰すのは心が痛いですが、婚礼用の小物一式まで作るとなれば、着物の「始末」としてはとてもよい方法ではないでしょうか。

    先に成人式の画像をご紹介しましたが、花のように初々しい成人式から何年か経つと、こんな花のような大人の花嫁に変わるのですね。
    どちらのお母様も、娘のハレの日のために小さな筥迫に込めた厚い思いが感じらます。

    我が家の娘は一年前に十三参りを終えたばかりで、しばらくは娘の物は考えたくない!と思っていましたが、このような画像を見てしまうと、また数年先のハレの日に向けていやが上にも気持ちが盛り上がっていきます。

    それにしても「筥迫&丸ぐけ」の組合せって、視覚的な重さとして見てもとてもバランスがいいですね。
    筥迫をどんなにゴージャスにしても、この丸ぐけで釣り合いが取れるというものです。
    作るのも簡単ですし、お揃いの生地で作れば何よりお金がかからない!(←これ大事)


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    <6月の講習会>
    ★★『装飾筥迫〜綿入縢付〜◆
    日 :6月6日(土)〜6月7日(日)2日講習
    ※詳細、お申し込みは、こちらをクリックしてください。

    ※残り3席です(5.20現在)。
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    この型は今年はこれが最後なので、秋の婚礼、来年の成人式用に筥迫をお考えの方は是非ご参加ください。
    ※来年以降の講習会では、この型は七五三・秋の婚礼に向けての夏と、成人式・春の婚礼に向けての秋ぐらいに企画しようと思っています。



    2015お針子会刺繍教室作品展は、おかげさまで昨日無事終了いたしました。
    4日間で約600名もの方にご来場いただきました。
    貴重なお時間を都合して来てくださった方々、また遠くからお運びいただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。

    作品展も無事終わったので、これからはたまっていた仕立て依頼のお仕事と教本作成に励みます(長らくお待たせしてしまい、本当にごめんなさい〜)。
    ブログ未掲載の作品も、この後ぞくぞく登場いたします。お楽しみに。




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    【2015.05.20 Wednesday 15:51】 author : Rom筥
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