『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
<< 筥迫講習会『三段口扇襠筥迫』2015.8 | main | 野菜を食べよう!& 教本進捗状況 >>
三段口扇襠筥迫『秋菊』2015.9
0
    前回までの「三段口扇襠筥迫」で型は決まったと思っていたのですが、一つだけ消化不良の箇所がありました。

    それがふとした思いつきで解決したので(というほど大したことではないが)、講習会前日に急きょ思い立って作り直したのがこちらの筥迫。
    三段口の講習会のイメージ画像も不本意なまま変えていなかったので、こういうときは直前であっても一気に作り上げてしまえるもの。

    端切れの山の中から「秋に菊でちょうどいいか」と選んだものの、実はお気に入りのため今まで使えないで温めていた生地でもあります。
    しかしタイミングさえ合えば、それほど手放すのに惜しくはないもの。

    内布はあいかわらずのストライプです。
    ストライプばかり使って作品が偏らないようにしようとは思うのですが、着物1枚を解いたので、何かといえば目につくほどの量があります。
    以前も何かに使ったと思いますが、薄いし使いやすい色なのよ。

    前回の記事でも書きましたが、この「三段口扇襠筥迫」というのは、薄手の生地を使ってこそこの特徴的なフォルムが生かされます。

    この三段口扇襠筥迫は初めから型があったわけではなく、初心者に作れる程度の単純な仕様の実用型をと思って作ったものでした。

    初めの講習会の頃から比べると随分フォルムが変わっています。
    一番初めはこんな硬いイメージでした。

    それが講習会で皆さんの様子を見ながら、また感想をいただきながら徐々に今の形になっていきました。


    三つの段口(ポケット)に扇襠の物入れが付くので、単純ながら収納力はあります。
    以前は扇襠の前段部分に厚紙を使っていましたが、使いやすさを考えて今は接着芯に変えています。


    今回変更した部分が、この背鏡の前に付いた差し込み紐。
    通常の筥迫であれば被せの裏には懐紙が入りますが、この型では鏡を嵌めています。

    しかし、ここに鏡だけがポツンとあるのが何とも味気なくて、その前部分に段口でも入れたいと思っていたのですが、段口は布を重ねるので嫌でも厚みが出てしまう。
    そしてそこに物を入れれば更に厚みが出てしまう。
    厚みは前の三段口と扇襠にこそ使いたいので、取って付けたような鏡のみで我慢していました。


    そこで急に思いついたのがこの「差し込み紐」。
    油取り紙を挟み込むぐらいなら厚みはほとんど出ません。
    鏡&油取り紙なら、この背鏡にもちゃんとした役目を持たせることができます。
    (手持ちの油取り紙がこんなどぎつい色しかなくてすみません、、、)

    数枚の白紙を中綴じにしたメモを挟んで使ってもいいですね。


    巾着は「はまぐり型」です。
    装飾筥迫の巾着は丸型ですが、こちらは下膨れがかわいい。

    結びの二重叶結びは、下に「ベロ」が付いています。
    この形を正式に何というのかわからないで、便宜的に「ベロ付」とよんでいます。
    はまぐりの形に合わせて二重輪の左右を垂らし気味に形作っているので、いつもの二重叶結びとちょっと違う形に見えるかもしれません。
    この他にも、巾着型、ナス型がありますがいずれご紹介します。

    巾着は帯に落としてストッパーとして使用する物なので、別に巾着じゃなくてもかまわないと思います。
    色々な形で楽しんでみるのも良いでしょう。
    (ただ、ここに巾着を使った筥迫のデザインは秀逸と言わざるをえない)

    緒締めはミラクルビーズの6mm玉を使っています。
    ショップでは扱っていませんが、存在感があるので個人的には好きなビーズです。

    今年は「縢襠付筥迫」の教本の発売だけで終わると思いますが、来年あたりはこの型の教本も出したいと思っています。
    そうでなければ副読本を作った意味がないので。
    「縢襠付筥迫」の教本は、別の仕事が色々と入ってしまいちょっと停滞していましたが、明日からまた着手する予定です。

    さあ今月もがんばろう。


    ********************************
    追加講習のお知らせ
    ********************************

    成人式と春の婚礼に向けて、綿入れをした本格的な筥迫を作りませんか?
    今年度のスケジュールになかった12月に基本の筥迫を追加しました。

    12月5日(土)〜6日(日)
    装飾筥迫『縢襠・綿入れ仕立て』

    申し込み:10月6日(火)より開始!

    ※来年の同コースは、夏と11月(または12月)の二回になります。
    来年1月の成人式、春の婚礼に向けて筥迫を作りたい方はこの12月のコースを、秋の婚礼、七五三に向けては来年の夏のコースにお申し込みいただくのが良いかと思います。



    ▼筥迫工房のお店


    ▼筥迫掲示板
    筥迫工房の教本や自慢の細工物を、皆さん自身で披露できる掲示板です。写真のアップロードが簡単になりました(一回の投稿で6枚掲載可)。丹誠込めて作った筥迫を大勢の人に見てもらいしましょう!

    ▼携帯からも筥迫掲示板2に投稿をアップロードできます。
    こちらのQRコードからアクセスしてください。


    筥迫工房へのお問い合わせ
    ※時々ショップからのご注文確定メールが届かないことがあります。
     そのような場合も、こちらからご連絡ください。


    もしよかったら、こちらもクリックなんぞしてくれるとうれしいです。
    にほんブログ村 ハンドメイドブログ 和装小物へ
    にほんブログ村
     
    【2015.09.06 Sunday 20:17】 author : Rom筥
    | 実用筥迫 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
    この記事に関するコメント
    第一回の講習会のとは随分雰囲気が変わりましたね。これも作ってみた〜い!三段口が一番作りがいがあって気持ちが乗ります。
    ぜひぜひ教本を出して下さいね。
    | はぐれ猫 | 2015/09/10 1:45 PM |
    はい、私もこの型が気に入っています。
    触った感じも、ほんのり愛着がわくような感じです。
    装飾筥迫と違って簪挿しが上にないので、
    刺繍をしても上まで刺繍ができるのがいいのです。
    でも刺繍をしてしまった時点で実用にはなりませんけどね(笑)。
    来年はがんばってこれも教本にしたいです。
    | Rom筥 | 2015/09/10 1:57 PM |
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    http://rombako.hakoseko.mods.jp/trackback/981946
    トラックバック