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2015.10 二つ折小被付筥迫
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    久々の『二つ折小被付筥迫』です。
    ほんっと久しぶり。

    今回は先日行われたこの講習会の様子をアップしようと思ったのですが、講習会参加者から講習会説明用の画像と資料で先に送った型の画像が違う!、と指摘されました。
    あれ?どこが、、、?
    講習会説明用の画像は初めの頃に作った形で、元の型は変わっていないのですが、それを取り巻く小道具の有無で迷われたようです。

    マイナーチェンジを繰り返したところで私的には全く同じ型を作っているつもりなのですが、それが積もり積もると初めて見る人にはモデルチェンジしたかのように見えてしまうのかもしれません。

    しかし初めての人にはそんなことわかりませんよね。
    申し訳ない、、、。
    やはりサンプル画像は大事ということで、来年から講習会の画像は全て変えるようにします。

    そして、講習会の様子をご紹介する前に、現時点での型を説明させていただこうと思います。



    二つ折小被付筥迫の面白いところは、びら簪を付けることのでき横挿し専用の簪挿しを付け外しできることです。
    ※縢襠付筥迫の場合は簪挿しを付けたサイズで胴締めの長さを決めているので、取り外して使うことはできない。

    初めの画像は『ぶら(ストラップ)』を付けているので、カジュアルな着こなしの実用筥迫使いで、ぶらの代わりにびら簪と飾り房をつければ装飾筥迫使いにもなります。
    厚みのある筥迫が嫌!という人には理想的な型かもしれません。

    実用としては三段口ほどは物は入らないかもしれませんが、必要最低限のものは入れられる程度のものです。
    江戸の頃じゃあるまいし、筥迫なんてその程度の収納力でよいのかもしれませんが。

    講習会画像では、この簪挿しやぶらが付いていない、そして飾り房だけが付いているので、ちょっと違う型に見えてしまったかもしれません。



    分解すると飾りが賑やかで楽しい雰囲気。
    それに反して本来の筥迫本体が単純すぎ、、、。


    、、、と思いきや、開くとこんな感じ。
    松の形にくり抜いた鏡穴がかわいいでしょてれネコmoe


    反対側は小被せ付の入れ物になっています。

    三段口扇襠筥迫の場合は襠があるだけの単純な形ですが(折り襠より広く開く程度)、小被せが付くと仕様がちょっと複雑になります。


    小被せを開いたところ。

    扇襠だけの場合、被せを開いたときに注意しないと小銭が落ちやすいのですが、小被せを付けることにより落下を防ぎます。

    小被せを付けるときは折り襠の形状にしますが、蓋の納まりをよくするために「そぎ襠」といって口側を斜めにした襠を使います。
    これがちょっとおしゃれ。

    初期の頃(講習会画像の頃)は、この小被せに「こはぜ」を付けていました。
    それを現在の型では付けていません。

    前回の講習会で「こはぜ付いていないんですか、、、」と参加者に言われ、ちょっと心が痛かった、、、(ごめんなさい)。

    小被せの場合はこはぜを付けた方が正式だとは思いますが、付けていないものもあります。
    外側の被せと違って、小被せにこはぜを付ける意味はそれほどないと思いますし(付けた方がよりおしゃれぐらい?)。

    ではなぜこの型でこはぜを付けないようにしたかと言いますと、それはこはぜによって厚みが出てしまうからです。


    この型の持ち味は何といってもこの薄さです。

    この筥迫の型は私が考案したものではなく、昔あったものを再現しています。
    私が初めに作った型では「簪挿し」は付けていなかったのですが、やはり昔からの型はできるかぎりオリジナルに近い形で残さなければならないと思い立ち、オリジナルにある簪挿しを復活させました。

    つまり、この簪挿しの厚みが加わった分を、泣く泣くこはぜで差し引いたのです。
    底の厚みは1cmしかありませんので、市販のプラこはぜ2mm厚を中に挟むのはつらいということ。


    この型は鏡を抜き差しできるようになっていて、嵌め込み用の鏡と違って面取りをしてあります。
    簪挿しと鏡を一緒にセットするとかなり厚みが出てしまうので、簪挿しを付けるときは鏡(3mm厚)は外した方がよいかもしれません。


    昔の紙入れに使われていた取り外し用の鏡は、現代のようなガラス鏡ではなく、銅鏡を磨いた物が使われました。
    その裏面には色々な文様が施され、鏡自体にも価値のあるものでした(重さはかなりありましたが)。

    それと比較することはできませんが、現代の薄っぺらな鏡の裏面はあまりにも味気なかったので、鏡の裏にも布を貼ってみました。
    統一感が出てちょっとすてききゃvネコ


    鏡に穴を付けてもよかったのですが、穴を付けるとカンを縦に使うことになり、またしても厚みが出る、、、どうせ布を貼るのだからということで、打ち紐で「ち」をはめ込みました(間違って横に付けていますが、本来は上に付ける)。

    ぶらの作り方は、副読本の貼り込みの基本の共通編に載せましたのでご参照ください。
    ただ、共通編のぶらはちょっと長めかもしれません。
    好みがあるので自分の好きな長さで作ってみてください。

    このぶらの場合、80cm長さの打ち紐(人八)にチャームを付けた側から結びをしていきます。
    下から結んでいくため、今回のように蝶々結びをする場合は下向きの蝶々結びにします。
    蝶々結びから少し間をあけて次の結びをすると、上が花びらのようになって梅の形になります。
    子供の場合は蝶々を強調するために上の羽を大きめにしますが、大人が使う場合は上の羽を小さめに結ぶと梅の形に見えやすいと思います。
    その次につゆ結びを三段、1cm空けて6段を二回します。
    先端は3cm長さにカットして今回は金具で留めています(これも副読本に説明有)。
    金具を使わない場合は4cm長さになるように輪を作ります。

    この鈴はカレンシルバーです。
    純度の高い素朴な風合いを持つカレンシルバーの鈴は私のお気に入りの一つです。



    筥迫のストラップ

    筥迫の意匠の特異性は、これでもか!といったストラップ使いかもしれませんね(笑)。
    根付け然り、江戸の昔から日本人はストラップが大好きなんです。

    しかし、二つ折小被付筥迫の講習会は今年から一日コースになったため、これらの小物は作りません。
    純粋に筥迫だけを作ります。
    小物は作ってきてもらってもいいですし(最後の撮影用に)、作らなくてもかまいません。
    作ってくる場合はこれを作りなさいという指示はしないので、各自お好きなストラップを作ってきていいわけです。

    私は個人的に「房」は好きではないので、こんなぶらを作ってみました。
    個人的に一番好きなストラップは、やはりびら簪です。

    アンティークの筥迫の中には、年配の人が付けてもいいような小ぶりの物があるのですが、現代ではそんな小粋なびら簪は作られておりません。
    いつか筥迫工房オリジナルでびら簪を作るのが私の夢ですが、もう少しお金貯めないと実現できないなぁ、、、(ため息)。

    筥迫は若い娘さんたちのためだけじゃない!
    こんな小粋なびら簪でおばさんたちの着物姿を飾りたい!と日夜妄想を抱くRom筥です。

    ああ、その前に着付け練習しにいかなくちゃ、、、(ため息)。



    来年のスケジュール

    この型は、来年はもしかしたら一回しかやらないかもしれません。
    好きな型なんですが、人が集まらないとやる気しないので。

    その代わり、中級をもう一つ増やすかもしれません。
    気が向いたら初級も一つ増やすか、、、いや資料作るの大変だから断言するのはやめておこう、、、という感じです。

    もう少し考えて来年のスケジュール出します。


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    【2015.10.10 Saturday 18:58】 author : Rom筥
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