『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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2015.12 江戸型筥迫『蝶々結び』
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    今年5月の作品展に出した江戸型筥迫です。
    ブログで紹介するのがすっかり遅くなってしまいましたが、もしかしたら近々手放さなくてはならない可能性が出てきたので、その前にご紹介させていただきます。


    以前から言っていますが、「江戸型」というのは私が便宜的に付けている名称です。
    (そんな広くない)世間一般でそのような使われ方がされているわけではないのでお間違えなく。

    ただ維新前と維新後では明らかに筥迫を取り巻く環境は変わり、筥迫の型も大きく変化しました。
    私たちが目にしている一般的な縢襠付筥迫は、維新後の小さくなった筥迫であって、元々はこの大きさが筥迫の出発点です。
    ということで、これらを区別するために江戸時代の筥迫=江戸型と呼んでいるのです。

    現在の着付けでは胸元に入れることは不可能ですが、あまりにも素敵な型なので、被せに取っ手を付けて巾着を短くして、クラッチバッグに使う方法を以前ご紹介したことがあります。


    私が持っているびら簪の一番大きなものを合わせてみましたが、本来の江戸型のびら簪は平打ち部分がもっと大きいです。
    たぶん直径4cm以上はあるのではないかと思います。

    一番初めの画像でびら簪をへんなところに付けていますが、これは側面の刺繍を見せるためで、実際にはハコと被せの天面の間に挟み、筥迫から飛び出すような感じで挿し込みます。

    簪挿しのようなものがありますが、これは楊枝入れのつもり。
    美術館などに展示されている筥迫にはありませんが、以前「直球写真館」で見た筥迫を身につけた女性の画像で、筥迫に「飾り房」がちらりと見えていました。

    これは現在の縢襠付筥迫の簪挿しのようにお揃いの部品ではなく、たぶん単体の「しおり」か何かを挟んでいたのだと思います。
    それが今日の飾り房につながったのではないかと私は考えました。

    筥迫は依頼人のこだわり満載の特注で作るものでしたから、どんな型にしても間違いというものはなく、人と違うからいいという意味において、何でも有りなのではないかと思います。


    縢襠付筥迫と同じように内面に「鏡」を嵌め込んでいますが、本来の筥迫は鏡は単体で箱部分に入れるものでした。
    嵌め込み式の鏡は「携帯用筥迫」に使われていたそうです。

    江戸型筥迫の装飾の良さは、「被せ」「胴締め」「被せ下」の三面で柄合わせをするところと、「襠」部分に刺繍ができるところです。
    これが他の筥迫にはない豪華さ、華やかさを持った筥迫です。
    日本刺繍をする筥迫好きには最も作品にしてみたい型ではないでしょうか。


    中はあくまで私の想像で作っています。
    今度「引き出し」式のものを作ってみたい♡


    江戸型は巾着も大きいので刺繍のしがいがあります。
    金糸で「クマ蜂」をデザインしたつもりなのですが、誰にもわかってもらえませんでした(苦)。

    緒締めは8mmの珊瑚玉です。
    刺繍の江戸型筥迫は天然石の緒締めにも凝れるので、色々なところに創作の楽しみがあります。


    今は石川県の刺繍グループの作品展に向けて江戸型をたくさん作っています(この情報はまた後日)。
    これだけ作るとさすがにこの頃の筥迫とは仕立て方が変わってきていますが、そんなことを日々研究していくのが私にとっての楽しみでもあります。




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    【2015.12.28 Monday 09:58】 author : Rom筥
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