『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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日本刺繍 四つ襠紙入『ガルーダ』Allie
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    刺繍教室でご一緒しているAllieさんからご依頼いただいた四つ襠紙入れです。



    夏のブータン旅行で染めた生地に、ブータン旅行中ずっと気になっていたあちこちの建物に描かれてたガルーダを刺繍しました。
    といっても生地の分量から、実は染める前から帰国後Rom筥さんに相談して、何かブータンにちなんだものを刺繍して名刺入れになるようなものを作ってもらおうと決めてました。
    ちなみに染料はラックというカイガラムシ(虫)の分泌物です。
    Allie)


    装飾裂(日本刺繍等)を使った仕立てのご依頼をいただく場合、「型」と「図案」の組み合わせは重要です。

    依頼人が何を作ってほしいか、どんな図案で装飾するのかによって、どこに何を配置するのか、どこまで装飾を入れると効果的なのかをレクチャーし、それが決まって初めて図案を描くための雛型をお渡しします。

    そして、出来上がった図案を一度見せていただき、そこから配置のアドバイスをさせていただいて(ここは隠れてしまうのでメインを被せるのはもったいない、ここは目立つところだから少しでも図案を入れるといいとかその程度)、そこからやっと装飾作業を初めていただきます。

    Allieさんの当初の希望は、実用でも使いたいので「三段口扇襠筥迫」に「ガルーダ」の図案を使いたいとのことでした。

    しかしガルーダは中央に顔を入れたいとのことで、胴締めに顔が全部入るのであればよいのですが、顔がかなり欠ける、両目が入らない(本体と胴締めに分かれる)という感じはいかがなものかと思い、「紙入れ」(念珠入れタイプ)をオススメさせていただきました。
    胴締めがなければ、中央にバーンと顔があってもいいわけで。

    そしてただの折り襠よりは、仕切りがあってより実用的な「四つ襠」をオススメしました。
    四つ襠とは、二つの折り襠の間に仕切りがあるタイプのことです。

    横にあるのは「鏡」です(裏面に内布を貼っている)。
    鏡に「ち」が付いているので、ここに何かストラップを付けて紙入れの外に出すと、取り出しに便利な飾りになります。


    留め具の「小はぜ」は象牙を使えば格調高くできますが、いかんせん象牙は高い。
    そこで市販の安いプラスチックの小はぜを使うことになるのですが、プラスチックの白は内布の色によってはすごく目立つ。
    それも袋物にはちょっとサイズが大きい。

    ということで、私は小はぜに布を貼っています。
    そのまま貼るだけだといい形にならないので、色々と手間はかけるのですが。

    プラスチックに布を貼る際は「サイビノール」を使います。
    布とプラスチックが難なく付くところがサイビノールのすごいところ。
    でもこの生地は付きづらかった、、、。

    この小はぜを留める「小はぜ掛け」は糸ループで作ります。
    小はぜ掛けは副読本の「貼り込みの基本」に作り方を載せていますが、もう一つ簡単な方法として、打ち紐を使った方法もあります。
    面倒だけど美しい糸ループか、簡単で丈夫な打ち紐ループか、あくまで作る方のお好みでです。

    糸ループというと、チェーンステッチで作るものもありますが、小はぜ掛けを作るときはボタンホールステッチでしっかりした糸ループを作ります。


    私のボタンホールステッチの思い出といえば、中学生の頃、家庭科の先生に頼まれてボタンホールのサンプルを作ったこと。
    たぶん先生は私の父が仕立て屋だと知って頼んだのだと思いますが、ここぞとばかりに父から注文紳士服の立派なボタンホールの特訓を受けました。
    特訓とはいってもこういうことが大好きな私のこと、やたらと楽しく作りまくっていただけなのですが(笑)。


    表布は40cm程度の端切れで大丈夫なのですが、四つ襠の内布は60cmほどの長さが必要です。
    これでいい柄を出そうとするとかなり長い布が必要です。


    紙入れ型は単純な巻き型なので、筥迫の図案を考えるよりは簡単です。
    折り位置さえ避ければ、好きな構図で自由に配置することができます。



    11月の講習会『懐紙入れ』、、まだもうちょっと未定

    11月の未定だった『懐紙入れ(小被付四つ襠紙入)』は「小被せ」を付けずに、この四つ襠をより本格的な内容にしたものに変えたいと考えています(小被せを付けるのはその先ですね)。

    講習会でしか作らない人が多いので、なかなかレベルを上げた内容で教える気になれなかったのですが、四つ襠の型紙は念珠入れの内布がちょっと長くなっただけのものなので、念珠入れの手順さえしっかりと頭にいれてきていただければ、その上のレベルで教えることはできます。

    と言うことで対象者をちょっと絞らせていただいて、「念珠入れ」に参加したことのある方で、念珠入れを三つ以上作って持ってきてもらうという条件を付けさせていただこうかなぁと考えております。

    内容をもう少し詰めてから、実際に決行するかどうか近いうちにお知らせしたいと思います。

    ちなみに、今回のこの型は「ポケットテッシュ」が入る大きさですが、以前から要望のあった「懐紙」が入るサイズの型紙と、どちらかお好きな方を選んでいただけるように考えております。



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    大阪在住のTemariyaさんから、ブログに筥迫作りの様子を載せたということでお知らせいただきました。
    TemariyaさんはSDのお着物を作られているそうです。

    着物姿のSDや市松人形は必ず筥迫を付けているので、人形つながりで筥迫に流れ着く方は意外に多いです。
    Temariyaさんのブログでは、人間用と人形用の筥迫の対比があって面白いです。

    ブログ:いま、こんな「筥迫!」
    HP:Temariya



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    【2016.04.21 Thursday 20:59】 author : Rom筥
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