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花嫁の筥迫 〜T.Nさんのお嬢さんの婚礼〜
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    T.Nさんから花嫁のレポートが届きましたので、今回はこちらを掲載させていただきます。

     



    娘の結婚式のために筥迫を作りました。

     

    結婚式では、白無垢のあとに、おばあちゃんの赤の振袖と黄色の振袖が着たいと言う娘のために、筥迫を2個作ることにしました。


     

    式の翌日には、お式で着たこの赤の振袖と、40年前に私が着た緑の振袖を着て、近所のお寺で写真を撮りました。

     

    娘は高校を卒業後アメリカにずっと住んでいたこともあり、この二枚の振袖を着る機会が一度もなかったのです。

     

    どうせなら両方の振袖に使えるようにと、金地の筥迫を作りました。


    この金地の筥迫は、近所のきもの屋さんで帯地のハギレを購入し、玉縁にはブロードがやりやすいとブログにあったので、緑色のブロードを使いました。

     

    房は赤とピンクの2種類を作り、式当日の赤の振袖には赤い房を、翌日の緑の振袖の時はピンクに金糸のアクセントを入れた房をつけました。

    着付けの方が、巾着は帯との間に入れずに外に出してもよいということでそのように着つけて下さいました。

    これもとてもかわいいと思いました。

     

    結婚式後の親族での会食では、おばあちゃんの黄色の振袖を着ました。

    この着物はおばあちゃんが娘時代に着たもので、娘が中学校の時におばあちゃんに着せてもらって一緒にお茶の初釜に行きました。

     

    そのとき娘は赤の振袖が気に入ったのですが、おばあちゃんが娘には黄色がとても似合っているからと、黄色の方を着せて連れていったという思い出のあるものです。

     

    このときの筥迫は、ネットで赤の金襴を購入し、玉縁には濃い赤のブロードを使いました。

     

    筥迫を作ろうと思ったきっかけは、アメリカに住んでいる娘がネットでこのサイトをみつけ、セットを購入し、作ってほしいと私に送ってきたことでした。

     

    私はこのとき筥迫というものを初めて知ったのですが、着物のハギレを使っての小物づくりが好きなもので、筥迫づくりに初挑戦しました。

     

    娘の方はマクラメボードのおかげで飾り紐は問題なくできたそうですが、房は頭の部分を綺麗に作るのが難しかったようです。

     

    また、式の直前になって懐剣袋も作ることになり、こちらは教本を購入していなかったので、インターネット上の写真を真似て作りました。

     

    私は筥迫を、娘はアメリカで房を作り、帰国してから両方をあわせて完成させることにしました。

     

    私の方は鏡の楕円のカットがデコボコになってやり直したりしましたが、教本が丁寧に書かれているおかげで初心者の私にもまあまあうまく出来上がりました。

     

    最終的に、筥迫2点、懐剣袋2点、懐剣房1点、筥迫房3点、末広房2点を二人で完成させることができました。


    手作りをしている間も式の当日も、おかげさまで楽しい時間を過ごすことができ、このサイトに出会ったことを感謝しています。

     

     


     

    振袖三枚に合わせて筥迫や房をお色直しとは、、、かなりの数を作られたようです。

    これを一人で作るのはかなり困難ですが、お嬢さんとの二人三脚だからこそできたのでしょう。

     

    これだけ素敵な着物が、お祖母様→お母様→お嬢様と受け継がれているからこそ、筥迫にこだわる気持ちになるのでしょうが、それにしても眼福。

     

    お嬢さんがアメリカからこのサイトを探してくださったのもありがたいです。

    外国にいるからこそ、日本文化の素晴らしさがよくおわかりになるのでしょう。

     

    筥迫は金襴を使ったようですが、このぐらい豪華な着物であれば、やはり筥迫生地もゴージャスな素材を使いたいものです。

     

    私が「厚手の布は不可「帯地のような厚手は不可」と言っているのは、ちょっと凝った柄の金襴を探すと、ものすごく厚手のものが多いので、厚手の帯地は初心者では太刀打ちできないということから(裏に糸がたくさん浮いているようなものは薄手でも難しい)。

     

    そのような厚手の生地は、「折り返し」をすると筥迫がとんでもない厚さになってしまうので、被せ、胴締め、胴の全てを「縫い玉縁」だけで処理しなければなりません(挟み玉縁は厚みが加わるので不可)。

     

    ただし、T.Nさんが使った「きもの屋さんでよく売っている帯地(金襴)のハギレ」のほとんどはかなり薄手タイプの金襴です。

    このぐらいであれば、折り返し+挟み玉縁でも作れます。

    ただし、金襴は薄糊がつきにくいので、貼り付けのときから堅糊を使ってくださいね。

     

    この生地の「厚み」をネットで説明するのはすごく難しいです。

    色々な生地を買って作って経験するしかないですね。
     

    金襴地を使って筥迫を作りたい人は、T.Nさんのように「呉服屋さん」で販売している帯地の端切れや、「木目込み人形」の材料を販売しているお店の端切れを探すとよいでしょう。

    木目込み人形は木目に布を埋め込んでいくので、厚手の生地は使えないこと、小さな人形用なので柄行きが小さいことから、とても筥迫向きなのです。

     

    東京近辺にお住まいの人であれば、私のオススメは浅草橋の「田辺」です。

    ここはネットショップはないですが、電話で品番を伝えると郵送してくれるので、あらかじめパンフレットを送ってもらって、この人形で使っている生地と言えばいいでしょう。

     

    反物幅で30cmか50cm単位だったと思いますが、ただしそこにいい柄が使いたい範囲に入っているかどうかはわかりません。

    柄行きにこだわりたいのであれば、お店まで直接行って見るか、多めに買うことをオススメします。

     

    でも講習会に参加する人はこのような生地は持ってこないでくださいね(一人だけ違う手順で作ることになるため)。

    このような生地が使えるかどうかの判断はできますので、柄取りの仕方を知りたいなども含め、色々な生地を持ってきていただければアドバイスさせていただきます。

     

    それから、玉縁にブロードがつかいやすいと書いたのは、たぶん縫い玉縁のころのことで、現在の挟み玉縁であれば、薄手の布であれば何でも使いやすいと思います。

     

     

    これらの写真は、一般の方々が自作の筥迫お披露目を目的として、ご厚意で掲載させていただいております。

    画像の無断転載、複製は悪用される恐れがありますので、固く禁止させていただきます。

     




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    【2016.08.04 Thursday 15:48】 author : Rom筥
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