『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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成人式の筥迫 〜ぴょんさんの作品〜
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    今回はぴょんさんから届いた成人式筥迫のレポートをご紹介いたします。

    今まで筥迫レポートを書いてくださった方々の情報が大変役にたったようですよ。
     

    姪の成人式の前撮り写真が出来上がりました♪

     

    これまで筥迫ブログのレポートをたくさん見てきたので、娘さんの成人や結婚に自作の筥迫を使っている方々を羨ましく拝見していました。

     

    そんな折、今年成人式を迎えた姪っ子が、私の作った筥迫をつけてくれることになりました。嬉しい!ありがとう姪っこ!

    つたない作ですが、私のレポートもどなたかの参考になれば嬉しいです。

     

    姪から振り袖のコーデ画像がラインで送られて来て、表布探しを開始。

    私は刺繍はできないので、染めの豪華な布を探したのですが、時間がなくて気に入ったものが見つかりませんでした。


    特に姪が選んだ着物が現代的だったので悩みましたが、結局、見つけたのが刺繍半襟でした!(筥迫ブログ通り!汗)

    型はブログをガン見して、色んなものを検討をしました。


    色々な妄想をそぎおとし、最終的には、少しでも薄くなるように(姪はお胸があるぽっちゃりさんなので)、また講習会に参加して作り慣れていたこともあり、『三段口扇襠筥迫』にして大正解でした!

     

    筥迫はこんな感じです。

    実用筥迫三段口  ☆ 玉縁つき  ☆ 簪差しつき
    表布:薄い水色の刺繍半襟(正絹ふくれおり、ラメ糸、ラインストーンつき)
    内布:縹色の踊り用単着物を解いたもの(化繊)
    打ち紐:筥迫工房、唐8、縹色
    房糸:手縫い糸  縹色

    房:筥迫打ち紐、房糸と同じで作成
    ビラ簪:筥迫工房大人用に鎖を長くして使用

    抱え帯   筥迫内布と同じで作成


    内布の縹色が素敵だったので、この色で玉縁をつけたくなり初挑戦!なんとかなるものですね!
    三段口は横長なので、着物から筥迫が見える部分が多くなりますが、ちょうどよい感じでした。
     

    プロの写真は正面から撮らないのであまり筥迫がわからない!ちょっと残念(>_<)

    着物はレンタルで、合わせた帯のデザインが少し古めかしい感じがしたので、鮮やかな縹色で抱え帯を製作しました。

    結果、フル装備になってしまいましたが、抱え帯をすることで上等感が増し、素敵になったのではないかと思います。

    抱え帯や房は素敵なお助けアイテムでした。

     

    前撮りにもついていき、着付けの注意などブログに書いてあったことをひととおり伝えましたが、何の心配もなく、筥迫も抱え帯もきれいに着けてもらえました。
    お上手な方でよかった!


    こだわりは帯揚げの結び方と筥迫が真横になるようにつけること。このほうが綺麗にみえるような気がするのですがどうでしょう?
     

    一つびっくりしたことがありました。

    写真撮影の為に冷房つきの室内で一時間ちょっとつけていただけなのですが、帯の中に挟んでいた落とし巾着が汗でぐっしょり濡れてしまい、ちょっとショック(T^T)

    プレートのがよかったかも!?成人式本番用に作ろうかな。

     

    最後に、筥迫グッズに理解を示してくれた姉と姪っこにありがとうと言いたいです〜\(^^)/感謝感謝☆

     

    他のお母さま同様、前撮りの後はしばらく脱け殻になっていたのですが、姪のおかげで私の作った筥迫を使ってもらう喜びを知り、次は上の姪の花嫁筥迫を作りたいという野望ができました〜。

     

     

     


     

     

    ぴょんさんが憧れていた、振袖&筥迫姿がやっと叶いましたね。

     

    これまで、筥迫は花嫁さんと七五三のためだけのものと思われがちでしたが、そんな決まりは全くなく、誰がつけても何の問題もありません。

     

    こんなきれいな娘時代なんてあっという間に過ぎ去ってしまうのですから、筥迫をつけた素敵な着物姿をいくらでも残してあげてください。

     

    それにおばさんだって筥迫は憧れちゃうので、年配の女性でも恥ずかしくないような、そんな筥迫を私もせっせと作りたいと思います。

     

     

    びら簪の華やかさ

     

    筥迫が未婚の女性(花嫁まで)のものだとイメージしやすのは、ひとえに「びら簪」の存在ではないかと私は思っています。

     

    髪飾りとしての「びらびら簪」は「未婚の女性」が付けるものだったので、筥迫のびら簪も未婚の女性が付けるものというイメージに重なってしまうのかもしれません。

    何しろ見た目が華やかですから、若い女性の花が咲くようなイメージにも合います。

     

    でもおばさんにびら簪はさすがに、、、と思われる方がほとんどだと思いますが、昔のびら簪では大人用でも小ぶりで下りの本数も少なく、見た目が控えめなものがあります。

     

    私自身の好みからすると房を付ける方がなんだか恥ずかしい気がしてしまうので、それよりはこの控えめなびら簪を付ける方がずっといいと思っています。

    いつかこの控えめびら簪を復刻したいなぁというのが私の目下の夢です。(お金がたまったらね)

     

    ちなみに今回のぴょんさんの筥迫では、びら簪の鎖と飾り房が(笑っちゃうほど)長い!

     

    筥迫だけで見たときは飾り房がやたらと長く感じましたが、こうやって振袖と合わせてみるとそれほど長く感じないという不思議。

    結局は着物のボリュームとのバランスなんでしょうね。

     

     

    筥迫は身だしなみか?いや違うだろ!

     

    先日の講習会で「筥迫って身だしなみで持つものだったのですか?」と聞かれましたが、これは婚礼業界が作ったあくまでイメージです。

    だってそんな文献見たことがありませんもの!

     

    今まで筥迫を調べてきた私の所見としては、筥迫なんてのは所詮「誰よりも目立ちたい!」と思って付けるものだったということ。

     

    でも白無垢姿の花嫁さんが「誰よりも目立ちたい!」なんて言っちゃイメージに合わないので、表向きは「身だしなみ」ってことにしといてあげてください(笑)。

     

    江戸時代の奥女中たちにとって筥迫を身につけることは、自分の地位を示す何よりの装身具だったと思います。

     

    私はこんな素敵な筥迫を持っているのよ!筥迫を持てる地位にいるのよ!と見せびらかせるための道具だったと思われます(実際にはそのようには書かれちゃいませんよ)。

     

    商家の奥方でいえば、私は筥迫を持てるほどの大金持ちなのよ!

    武家夫人でいえば、私は筥迫を持てるほど格のある家の夫人なのよ!ってことです。

     

    今時でいえばブランドバッグを持つようなもの?と思われるかもしれませんが、ケリーバッグだって所詮は既製品。

    筥迫は特注品なのです。完全なあなた様仕様。

    当時の嚢物商だって、軒先に飾ってさえいないようなものなのです。

     

     

    婚礼の筥迫を作る人のほとんどは花嫁さんご自身です。

    それに比べ、成人式の筥迫を作る人のほとんどはお母様方です。

    (ぴょんさんは伯母さまですが)

     

    これがどう違うかと言いますと、花嫁さんは結婚式全体のプロデュースにお忙しいので、筥迫の存在に気がつくのは結婚式直前。

    こんな時期になってホント作れるの?とこちらが心配してしまうほど、駆け込みで勢いにまかせて作る方が多い。

     

    かたや成人式の筥迫は、母たちが選びに選んだ振袖に同等の思い入れを込めて作るので、かなり前から練りに練って作られる方が多い。

     

    人生のうちで最もきれいな年頃になった娘を見せびらかして何が悪い!

    母が娘のために筥迫を自作(特注)し、完全な我が娘仕様で作ってこそ現代の筥迫としての意義がある!

    というような母たちの決意表明にさえ感じます(笑)。

     

    というのはかなり大げさすぎかもしれませんが、筥迫を作る上での難儀さこそが、かわいい娘にどこまでも手をかけたい!そんな母たちの心をくすぐるが萌えポイントでもあるのです。

     

    さて、これから成人式を迎えるお嬢様がいるお母様方、準備はできていますか?

     

     

     

    >プレートのがよかったかも!?成人式本番用に作ろうかな。

     

    これは帯の中にいれた「落とし巾着」が汗のため濡れてしまったことに対しておっしゃっていますが、巾着があるのにもかかわらず、実際に筥迫を身につけるときはプレートに付け替えるなんてのは本末転倒。

     

    身につける人あっての筥迫ですから、それで巾着がダメになったって筥迫も本望でしょう。

    プレートはあくまで間に合わせぐらいに考えてください。

     

    それよりせっかく自分で作れるのですから、一つの筥迫にこだわらず次々と新しい筥迫を作ればいいだけですよ!

     

    >こだわりは帯揚げの結び方と筥迫が真横になるようにつけること。

     

    これは、自然に筥迫を入れたら斜めになりやすいから〜ということなんだと思いますが、確かに筥迫を入れる位置によっては横に入れるのは難しいときがあります。

    これはちょっと面白いので、次回、別枠でブログで取り上げようと思います。

     



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    【2016.12.11 Sunday 16:59】 author : Rom筥
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