『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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筥迫講習会 5月『念珠入れ(組入)名刺入れ』
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    今年から基礎の金封袱紗が必須参加になったので、「念珠入れ」が初級レベルになりました。

    それに伴い「名刺入れ」を組入れにすることにいたしました。

    今回、これらをセットで作る初めての講座が行われました。

     

     

    H.Sさんの作品(東京都在住)

    念珠入れは仕覆で使われるような布地で作ると重厚感が出ます。

    筥迫などはできれば薄手の布地をと言っていますが、念珠入れは単純な型なので、ある程度の布の厚みはOKとしています。

    ただし初めて型を覚えるときに、更に厚手の金襴のようなものを使ってしまうと自分が苦労するだけですので、講習会にお持ちになる布は、正確な型の作り方を学ぶという考え方で選ぶようにしてください(作品作りは家に帰ってから!)。

     

     

    K.Eさんの作品(埼玉県在住)

    内布の柄が中途半端に余りそうだったので、組入れの名刺入れはこの内布を使うことにしました(とってもかわゆい♡)。

    そのため名刺入れの内布に念珠の表布を使われたようですが、名刺入れのように小さなものに織りの布を使うのはかなり無理があるので、このような場合は名刺入れの内布だけ別布を使ったほうがよかったですね。

     

     

    M.Aさんの作品(東京都在住)

    なんとスタイリッシュな念珠入れ。

    表布はタイシルク、内布はリバティだそうです。

    どちらも貼り込みには扱いやすい(美しく仕上がりやすい)生地なのでおすすめです。

     

     

    T.Tさんの作品(静岡県在住)

    こちらは木綿のシーチングです。

    お嬢さん用に作られたそうです。

    次回、何ともかわいいセットで登場しますので、コメントはそちらで詳しく。

     

     

    Y.Oさんの作品(東京都在住)

    とても素敵な布合わせです。

    表布がかなり滑りやすい素材だったので、作るのに苦労されていたようです。

    この型は全体的な柔らかさを出すために硬めの芯は使っていません。

    柔らかい仕上がりできれいではあるのですが、表布にホットメルト紙も使わないので生地によってはかなり辛い思いをします。

    ホットメルト紙に頼りすぎてはいけないと思いつつ、このような布を使うとホットメルトの便利さがうらめしくなります。

     

     

    筥迫ぴょんさんの作品(東京都在住)

    念珠入れの表布は、柄出しを考えなければそれほど用尺を必要としません。

    そのため、懐中袋物系を作り出すととにかく古い布が捨てられなくなるのが難。

    頭の中はもう「あの布とあの布を組み合わせられれば、、、♡」という妄想でいっぱいになります(笑)。

    今回はある程度余裕を持った大きさを用意されていたようですが、型取の際に気がつかなかった「シミ」や「穴」を発見してしまったようで、柄取りには苦労されていたようです。

     

     

    郁駒屋さんの作品(福岡県在住)

    織りの布で作る場合「切り込み」時に布がほつれてくることが多く、布の扱いに慣れていないと焦って触るほどにボロボロにしていくことが多いようです。

    そのような素材は軽く糊で糸止めしながら作業していけばいいのですが、貼り込み作業が手慣れてくると布を触る時間が少なくなり、ほつれを気にする前に作業を終わらせることができます。

    手早く作ることは、作品を美しく仕上げるためにとても大事なことなのです。

     

     

     

    名刺入れ

     

    名刺入れは貼り込みの初めの初めに出てくる型ですし、簡単に作れるものだと思っていました。

     

    そして、手慣らしに初めに名刺入れを作ってもらおうと思ったのですが、皆さんの感想は「どこに合わせて行っていいかわからない、、、」でした(汗)。

     

    厚紙を二つに折って作るタイプの名刺入れならわかりやすいのかもしれませんが、この型はrom筥流の造形を加えた作り方でなので、最後に合わせるところまでがイメージがつかないところが不安なのかもしれません。

    そして、皆が理解できないことが理解できないrom筥、、、困るガーン

     

    最近は自分の頭の中に貼り込みの仕組みのようなものが完全に出来上がってきたので、反対に縫い物の考え方がわからなくなってきました。

    現代人にとって貼り込みの仕組みは一般的でないので、新しい型を作る際はその辺を擦り合わせをしていかないと、全く理解できない資料を作ってしまいそうで怖い(異国語で書かれたような資料になる??)。

     

    これが今後の課題になりそうです。

     

    以前の念珠入れの講座に参加された方に限り、この名刺入れの型紙と資料が欲しい方には販売いたしますので、直接お問い合わせからご連絡ください。

     

     

     

    名刺入れ付覚書帳

     

    今回の講座に参加された方が、自宅で作った「名刺入れ付覚書帳」を持ってきてくださいました。

     

    この覚書帳は当初初級レベルでしたが、あまりに細かい作業が多く、貼り込みの初心者がすぐに作るには辛いといわれたので、今年からは中級レベルになりました。

     

    この前に2〜3講座経験していると楽しく講座に臨めると思いますので、同じ中級の筥迫なぞよりは気楽に参加いただけると思います。

     

    筥迫ぴょんさんの作品。

    文字の柄を上手く外題に使いましたね。

    筥迫ぴょんさんは、筥迫掲示板にもたくさんの作品をアップされています。

     

    T.Tさんの作品。

    なんてこの型にぴったりな布があったものだと感心して右の鳥獣戯画(前面と背面)の柄を見ていたら、なんとT.Tさんが刺繍されたものでした!すばらしい!

     

     

     

    袋物と日本刺繍

     

    このような講習会をしていて役得なのが、色々な人が私が役立ちそうな情報を提供してくださること。

    今回はY.Oさんが昔の袋物の本(私が持っていなかったもの)をコピーしてくださいました(Y.Oさんありがとう!)。

     

    これまで私もかなり多くの本を集めてきましたが、ここで紹介してしまうと他の人に買われてしまう可能性があるので、姑息なことにそのような情報はブログには書きません(そのようなカテゴリーは実はいくつかある。笑)。

     

    今回の本は日本刺繍と袋物が一緒に掲載されているもので、私にとって夢のような一冊でした。

    昔も袋物と刺繍はとても相性がいいものだったということがわかります。

    いつかこれを全て再現したい。きらきら

     

    今では多くの人に筥迫を作っていただけるようになりましたが、筥迫を通じて日本刺繍に興味を持たれた方も少なくありません。(日本刺繍にはけっこう貢献しているぞ、えへん!)

     

    しかしながら、お住いの地域に日本刺繍の先生がいない!というお話もよく聞きます。

     

    いないことはないのでしょうが、日本刺繍の先生はなかなかネットに活動をアップしたりしない(したくない)方が多く、せっかく日本刺繍を習いたいという方がいるといいうのにマッチングができません。

     

    着物に興味がなくても日本刺繍には興味がある方もいます。

    そのような方に袋物はぴったり。

    袋物はがんばれば自分で仕立てられるし!(筥迫工房がいれば!)

     

    大きなお教室ではなかなか袋物の刺繍など自由にさせてもらえないとは思いますが、個人でされている先生であれば、筥迫に興味を持ってくださる方もいらっしゃるはずです(私の先生のように!)。

     

    前出のT.Tさんも筥迫を通じて日本刺繍を習うようになった方です。

    近隣に日本刺繍の先生がいなかったので、なんと通信で教えてくださる先生を探したとのこと。

    まだ刺繍を初めてそれほどでもないはずなのに、あまりにも精密な刺繍にびっくりしました。

    初めに聞いたときは、通信で日本刺繍ができるのか?と半信半疑でしたが、今回の作品を見てやたらと感心してしまいました。

    私何年もやっているのに、こんなに細かい(手のいい)刺繍できない、、、。

     

    現在、筥迫工房には、3つのお教室から筥迫や定家文庫制作のお話をいただいております。

    このようなところには何人もの生徒さんがいらっしゃいますので、より多くの方に美しい日本刺繍の袋物に興味を持っていただけるチャンスです。

     

    筥迫に興味を持たれている先生ご自身、または、うちの先生なら筥迫刺繍を教えてくれそう、という地域情報がありましたら、是非教えてください。

    ブログでもお教室の宣伝をさせていただきます。

     

    日本刺繍に限らず、色々な手法で筥迫を作ってくださる方には、筥迫工房は全面的に協力させていただきます!!

     



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    【2017.05.08 Monday 21:11】 author : Rom筥
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