『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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作るばかりが難儀なわけじゃない
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    最近、打ち紐を仕入れていた問屋さんが閉店しました(ショック)。

     

    そんなばかなと思う気持ちが強く、この目で直接状況を確認しようと問屋街を訪れると、なんとシャッターが閉じた店の多いこと。

    今は様々な分野で問屋さんがなくなりつつあるという現状を身をもって痛感しました。

     

    ネットで物を買うのが当たり前になった今、小売店で物が売れないのだから問屋が潰れて当たり前、といえば当たり前。

     

    しかし、私のようにニッチな世界で細々とネットショップをしている身にとっては、問屋さんがなかったらどこで仕入れればいいのよ、、、。

     

    ここで仕入れなくても別の問屋でも打ち紐は扱っているのですが、山ほどのメーカーの中からこのメーカーの商品が一番結びやすい!と選んだものだったので、このメーカーのものをどこの問屋で仕入れられるか探しまくるのがまた悩ましいところ。

     

    ということで、もしかしたら色によってはしばらく在庫が切れる状況であることをご了承ください。

     

     

    私が筥迫という文化(?)を商売(??)にして早8年ほど経ちます。

    よくぞここまでと言われることも多いのですが、本当によくぞここまで来たと自分で思うのは、筥迫を作ること以上にこの材料集めこそが山あり谷ありだったわけで。

     

    作家さんなら自分のものだけを作る材料があればいいとは思いますが、人に作ってもらおう、人に教えようとなると、この材料集めに並々ならぬ苦労をするわけですね。

     

    「筥迫なんだから正絹の材料を扱えばいいのに」とも言われますが、こんな小さなショップで絹製品なんて抱えられないですし、作る方も気軽には始められません。

    正絹を使いたければ、個別に専門店で入手してくださいという感じです。

     

     

    当たり前のように使っていた材料や道具が、ある日突然入手できなくなる、これは本当に怖いことです。

     

    現代では職人さんがどんどん減っていくとはいいますが、実は職人さんたちが使っている専用の道具を作る職人さんたちがいなくなっていることもまた原因にあるとは思います。

     

    それ以上に、昨今は「絹糸」も圧倒的に不足していますし、桐箱も「桐」が不足して高騰。材料の供給もままならない。

     

    今まで使っていたものと同じようなものを探すためにはものすごい労力を費やすことになるのですが、これにめげて廃業をする決意をする人は多いのではないかと思います。

     

     

     

    ないなら代用を考える、それでもなければ自分で作る!

     

    こんな状況はたぶん今だけではなく、これまでもずっと繰り返されてきたこととは思います。

     

    筥迫作りはよく「伝統工芸」と間違えられますが、形だけが残っているだけで伝統的な作り方をしているわけではありません(そもそも閉鎖的な文化だったので、ほとんど伝承もされていない)。

     

    私が貼り込みで袋物なんぞを始められたのも、たぶんそのような文化がほとんどなくなってしまった状況で、現代の入手しやすい材料だけを集めざるを得なかったという、非常に割り切れた状況だったからではないかと思っています。

     

    これが昔からのやり方で誰かに教えてもらって作っていたら、この材料問題は今よりずっとずっと深刻だったと思います。

     

     

    最近お付き合いのある房の職人さんは、房の中に入れる木の芯を作る「ひき屋」さんがどんどんいなくなって困るとおっしゃっていましたが、いざとなったら3Dプリンターで作ってもらうかな〜と言っていました(笑)。

     

    これがなくなったらオレはこの仕事を続けていけない、、、なんて悲壮な職人さんも多いので、このような柔軟な発想ができる職人さんを見ると、何だかホッとしてしまいます。

     

     

    以前、知り合いのパイプオルガン工房の方に、パイプの元になる金属板も工房で作っていると聞いてびっくりしたことを思い出しました。

    その作業をyoutubeにアップしているからと紹介されたのですが、パイプオルガンを作る工房でさえニッチすぎるのに、こんな機械を作っている(販売している)ところがあることに私が感心していると、「こんなの売っているわけないじゃない(笑)自分で作るんだよ」とあっさりおっしゃっていました(大きい管はさすがに輸入するらしい)。

     

    その動画を探したのですが、これが彼の工房のものかどうかわからず。

    でも参考までにアップしてみます。

    「キャスティング用の治具」と説明にあるので、やはり自作の道具ということです。

     

    彼らを見ていると、臨機応変に何でもやってやろうと考えられる柔軟な頭を持っていないと、職人なんて商売はやってられないなと改めて感じます。

     

     

    筥迫も「かがり糸」ぐらいなら日本刺繍の糸を手で撚り合わせて作ることはできるでしょうが、それを人に売るほど作るのはさすがに別問題ですが、それでもいつか打ち紐も手に入らなくなったら、何で代用するか、もしくは「打ち紐の作り方」という教本を出すか、などと真面目に考えることもあります(まだここ10年ぐらいは確実にあるだろうけど)。

     

     

     

    「はこBOON」サービス停止のお知らせ

     

    重さで料金が決まる「はこBOON」はとても安価でありがたい存在だったのですが、今年7月10日にサービスが停止されることになりました。

    筥迫工房の材料ショップでも、6月中で利用を停止することにいたします。あしからずご了承ください。

     

    私が「はこBOON」で送るものは、圧倒的に「(筥迫用)刺繍台」が多いのですが、大きいけれど重さはないので「はこBOON」で送るのにちょうどよかいこともありすごく残念。

     

    刺繍台はただの「木枠」なので当初は通常扱いで発送していたのですが、あるとき業者から商品が「破損」したと連絡があり、弁償してもらったことがあります。

     

    こんなものがどうやって破損するんだと不思議に思っていましたが、破損箇所を見るとあきらかに「投げた」と思われるような角の欠け方。

    発送元のファミマの店員さんにこんなことがあったと言うと、扱いが荒いからとにかく「こわれもの」扱いにした方がよいと言われ、刺繍台に「こわれものシール」を貼ってもらっていました。

     

    こんなものに「こわれものシール」を貼るなんて何だかな〜と思いつつ、こわれものシール=投げるなよシールと割り切ることにしました。

     

    配達業者さんも、忙しすぎて投げるように扱う→お客がこわれものシールを貼りまくる→忙しいのに丁寧に扱わなければならない→さらに忙しくなる、、、、すごい悪循環を感じつつ。

     

     

     

    ショップを始めてからこれまで、発送に関してもその時々の流通の移り変わりを感じます。

     

    レターパック→メール便→はこBOON→クリックポスト

     

    「ゆうぱっく」よりお手軽な「レターパック」は全国一律の500円(350円)が魅力的でしたが、「メール便」が出てからはほとんど使わなくなりました。

     

    その後、厚み制限が2cmというメール便にとって変わったのは、厚みが3cm、ポスト投函ができる!という「クリックポスト」に全面的に移行。

     

    それ以外の厚みに利用していた「はこBOON」がサービス停止(たぶん廃止と同じと思う)したことで、今また頭を悩ませています。

     

    とりあえず、一つずつの厚みがないものであれば、クリックポストの「二個口」で送る、サイビノールが入っていれば「クリックポストと定形外」、まとめてほしい人、急ぎの人は宅急便というように区別しようかと考えています。

     

     



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    【2017.05.28 Sunday 14:50】 author : Rom筥
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