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7月、8月の講習会について
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    金封袱紗 8月に臨時講習入れました

     

    来月の講習会は「金風袱紗」と「紙切ハサミ入&扇子入」です。

     

    13日に申し込み開始だった「金風袱紗」は一瞬で満席になってしまいました。

    今年からこの「金風袱紗」に出ないと先に進めなくなったことから「金風袱紗」の予約が熾烈になってしまったようで、、、。

     

    もう少ししたら予約が取りやすくなるはず!と言っていたにもかかわらず、未だこんな状況でホント申し訳ない。

     

    傾向としては、経験者が金封の申し込みを埋めているという感じなので、新しい人たちがなかなか申し込みできないという状況です。

    とはいえ、新しい人が入ってくれないと、その後に続く初級や中級クラスが埋まらない可能性もでてくるのですが、今年はあと10月の1回しかない、、、。

     

    ということで、8月11日に臨時で金封袱紗を入れることにいたしました。

    今まで予約が取れなかった方、是非お申し込みください。

     

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    臨時講習『金封袱紗』

    開催日:2017年8月11日(金祝)

    申込開始日:7月13日(木)0:00〜

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    「紙切ハサミ入&扇子入」について

     

    7月のもう一つの講座「紙切ハサミ入&扇子入」は、装飾的筥迫(?)の代わりとして突如入れた講座です。

     

    紙切り用のハサミ入れと扇子入れを揃える必要など全くないのですが、同じような作り方というだけでお揃い(笑)。

     

    この「ハサミ入れ」は見た目単純な形状ですが、この構造に至るまではけっこう時間がかかりました。

    しかし作るのは至極簡単。

     

    紙切り用のハサミというのは形状があまりにも多様で、全てに対応できるような型を作るのは不可能です。

    そこで今回は、講習会用におすすめしている『CANARY(GX−175)』専用と割り切って作りました。

     

    同じ紙切り用であれば自分で工夫すれば違う型でも作れそうなので、家に帰ったらちょこっと製図しなおして作っていただければと思います。

     

    私自身は「裁ち切りハサミ」のケースが一番欲しいのですが、「複雑な形状」で、さらには「重さ」があるのが難しいところ。

    他のケース系の構造とは全く違う考え方で作らねばならないので、これは当分おあずけです。

     

     

     

    講習会で作る「扇子入」に適した扇子

     

    そもそも「型紙」と「手順」さえあれば、このようなものは比較的容易に作れるもの。

    問題は「扇子入れ」です。

     

    デザインが最優先される扇子のようなものは、ハサミのように型番を指定することができないという難しさ。

     

    ということで、この扇子入れは製図から行います。

     

    作り方より何より、正確な製図をするために「ノギス」(幅や深さを測るもの)が必要です。

    ポケットノギスぐらいで十分。

     

    私のように型を作ることが仕事の人間にとってノギスは必需品ですが、こんなもの買ってまで、、、と思う方は当日お貸しします(人数分はないので落ち着いて測りたい方はご持参ください)。

     

    定規で計ればいいじゃん!と思うかもしれませんが、貼り込みのようにジャストサイズで仕立てるような物は1mmの差が大きな差につながるので、定規だけで測るのは危険(そもそもプラスチック定規は正確でない)。

     

     

    今回の扇子入れに使える扇子は、仰ぐことを目的とした「夏扇子」指定です。

     

    この型で使えないのは「祝儀扇」「茶席扇」などの儀礼用の扇子(あおぐことを目的としない)。

    そして、江戸扇子(骨の本数が15〜18本と少ないため、親骨の先が広い)や高座扇と呼ばれるタイプの扇子。

     

    どちらも折り幅が広く、親骨の先端に高さが出るものはこの扇子入れの型には合いません。

     

     

    そんなくくりで各自お好きな扇子を持ってきてもらうことにしましたが、先日扇子売り場でどんな種類があるか見に行ったところ、今時の扇子は布製が多かった、、、。

     

    最近は「布製」が流行りなんでしょうか。

    上の黒いのと、青地の花柄が布製(片面貼り)。

    右の薄水色が紙製(両面貼り)。

     

    たたんだときの形状ですぐにわかります。

    上2つ(布製)は両端の幅がほぼ変わらず四角形。

    下二つ(紙製)は両端が狭く、中央が幅広い。

     

    さらにこれを縦にして置いてみると、

    上二つの「布製」扇子は、親骨がまっすぐで先端が広いこともあり、なんとか自立できます。

    三番目の「紙製」扇子は、親骨が湾曲している&薄いこともあり、支えがなければ自立できません。

    4番目の「祝儀扇(紙製)」は、親骨がちょっと湾曲はしているものの先端が広いので自立できます。

     

    そもそも、儀礼用に使う扇子は縦置きで使うものなので自立しなければ意味がない。

     

    縦置きで自立できない夏扇はもっぱら涼を取る専用ですが、布製は先端に幅と高さがあるのでこれもまた不向き。

     

    つまり、三番目の「紙製の夏扇」がこの形状が今回の扇子入れに使える形なのです。

    画像にはありませんが、噺家さんなどがお使いの「高座扇」も縦置きですごく安定する形です(畳む時にパチンパチンといい音がするやつですね)。

    これが舞い扇などになると、親骨を下にする置き方しかできない。

     

    扇子も色々とあるんですね。

     

    製図しないければ知らなかったことばかり。

    色々勉強になりました。

     

     

     

    ほとんど工作!

     

    この講座、「アイロン」を使うのは布を裁断する前にシワを取ることと、最後にちょこっと貼り込むときだけ。

     

    「薄糊」を使わず、ほとんどの工程を「留糊」と「堅糊」だけで手貼りで行います。

     

    そう、使うのは「手」だけ!

    ほとんど工作!

     

    「工作」というと簡単なイメージを持つかもしれませんが、糊を使う貼り込みは「手際よく作る」のが肝要なので、じっくり考えながら作業すると、糊が乾く!焦ると糊が手に付く!手に付いた糊で布を汚す!という悪循環に陥ります。

     

    特に今回は「堅糊」を多用すること、工程上で「二段階の留め」があるという今までとはちょっと違う構造です。

    「え?どうして?今何をやっているの?」とパニックになると布を汚しやすいので、パニックになってもいいけれど手元はあくまで冷静に。

     

     

     

    貼り込みは裏から操作する

     

    貼り込みが「複雑」に感じる要因は、たぶんほとんどの工程を「裏向きで作っていく」からかもしれません。

    (縢襠付筥迫はそれほどでもない)

     

    表で作業するものと違い、裏で行う作業は自分が何をやっているのか、どこを作業しているのかイメージしにくい。

     

    頭で理解しながらでないと進めないタイプの人には、特に難しく感じられるかもしれません。

     

    また物作りの経験が豊富な人ほど固定化した概念が強いので、貼り込みの考え方を受け入れるのに苦労しているようにも見受けられます。

     

    そのような意味では、器用、不器用よりも、単純に物を考えられる人の方が入りやすいような気がします。

     

    「貼り込みなんてやったことないので心配、、、」と言って来る人は多いものの、貼り込みの経験あります!なんて人が講習会に来たことは未だかつてないので、みんな仲良く初心者です。

     

    どうか怖がらずにおいでください(笑)。

     

     

     

    今回の対象者は「金風袱紗に出ていなくても去年までの講習会に出た人でもならOK」としていますが、製図で苦労したり、糊の扱いに苦労する人が多いようであれば、来年は中級にしようかなとも考えています。

     

    こちらの講座は来週6月20日(火)0:00〜から受付開始です。

     



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    【2017.06.16 Friday 19:19】 author : Rom筥
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