『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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式部型小物入がやってくる
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    8月開催予定の「式部型小物入」です(申し込み開始:7月11日)。

    初めての講座ですが前評判はかなり良いようで(今年は一回)。

     

    ※小型の定家文庫といった感じです。

     

    先日まで型紙と作り方の資料を作っていたのですが、自分で試作を作っていた段階ではさほど難しさは感じなかったものが、「人に作らせる」ことを想定した途端、難度が増していきます。

     

    筥迫工房の講習会では「1日で完成させる」を基本としていますので、事前準備をしてもらったとしても、これを講習時間内に終わらせるためには「それなりの手の速さと理解力」が必要という結論に至りました。

     

    そこで、当初「中級」扱いだったこの講座を「上級」に扱いに変更させていただきます。

     

    本講座に申し込み希望されていた皆様には、以下の内容をお読みいただき再検討いただければと思います。

     

    いつもこんなことばかりで申し訳ないですが、新しい型は常に試行錯誤なのであしからずご了承ください。

     

     

     

    職人の技を再現する


    講習会で作る物は、既存の型を型紙におこし、その作り方までを全て私が作っているのですが、この小物入れは、大正時代の女子教育で使われていた教科書にも掲載されているものです。

     

    でもその本の型紙や作り方を資料に作り変えているわけではありませんよ。

    私は昔ながらのやり方では作れないので、あくまで現代人にわかりやすい考え方と材料で1から組み立てています。

    この本で参考にしたことと言えば「名称」ぐらいのもの(苦笑)。

     

    実際に参考にしたのは、アンティークの実物の小物入れです。

    つまり職人が作ったもの。

     

    職人が使っていた型紙も教科書に載っている型紙とさほど違いはないとは思いますが、彼らは文字にできないような工夫を其処此処に加えているので、出来上がりの姿が全く違う。

     

    だからこのような本で同じものを作ろうとしたところで、決して同じにはならないのです。

     

     

    私はその職人たちの手の技を現代に再現することを使命にしているので、昔の型紙よりもずっと精密に作っています。

    これはパソコンという文明の利器があってこそできることだと思っています。

     

    しかし精密に製図をしたとしても、それを作る人が正確に型に写し取ることができないと意味がありません。

    特にこの型はかなり微妙な線があったりするので、それを十分認識しながら型に写し取る必要があります。

     

    しかし何度講座に出ようとも、未だ正確に型取りできない人は多い。

    型取に対する意識の低い人にこの型を作らせることができるのか、そもそも正確に型を取れない人に細かい処理が理解できるのか?と考えると、どんどんと難しい物に感じてきてしまうのです。

     

    ※箱の内面が綿入れ仕立てになっています。

     

     

    受講の条件

     

    今回の式部型紙入れは他の上級講座のような課題はありませんが、あえて言うならば「縢襠付筥迫が楽勝で作れるレベルの方」に受講してほしいと思っています。

     

    そっちの方が難しい、、、ですか?

     

    しかし、難度のあるものを一定のペースで進めないと出来上がらないという内容の講座において、資料と首っ引きで筥迫を作っているレベルの人が受講してもついていけるか私には自信がありません。

     

     

    以前、講習会で「それなりのレベルに仕上げさせてくれるんですよね?」と言われたことがありました(怖っ)。

     

    講習会に行きさえすれば「作品」にしてくれる、未だにそんな気持ちで受講している方は多いと思います。

     

    しかし型の種類がここまで増えてきた現在、さすがにそんなやり方で続けていけるはずもなく、講習会のあり方も変わってきました。

     

    中級レベルまでならそれなりの仕上りにさせてあげることはできても、お世話をしなければできないレベルの人に、それ以上の複雑な内容を教えることはできません。

     

     

    今後の講習会に臨む私の心境は、

     

    「入門」「初級」では、子供(受講者)が道路に飛び出さないよう(失敗しないよう)常に目配りをする幼稚園の先生の心境。

     

    「中級」では、自分のことは自分でできる人間に育てようとする小中学校の先生の心境。

     

    「上級」では、もう生活面(基礎)の面倒は見ない。とにかく教えることに徹する大学の先生の心境。

     

     

    基本は理解しているだろうから、説明はあくまで簡潔に時間短縮(それぐらいでわかるだろう)、菊結びはもちろんできるだろうからレクチャーなし等々、、、筥迫を楽勝で作れるなら問題ないレベルだとは思います。

     

    ※背面

     

     

    あくまでも自己責任で

     

    できない人のレベルに合わせて考えるから難しくなるのであって、一定のレベルの人を対象とするならば問題なく仕上がる内容です。

     

    今後、上級レベルの講座では、作業が遅い人がいても、修正に時間がかかる間違いをしても、初歩的な説明が理解できなくても、進行具合によってはそこで立ち止まることなく、作業を進めさせていただきます。

     

    つまり最後まで出来なくても自己責任ということ。

    ついていけないと思った時点で、そこからは他の人の手を止めないよう、どうか静かに見学だけしてください。

     

    遠くから参加する方の多い講習会です。

    複雑な内容をたった1日で、一定の時間内に最後まで仕上げるための措置とご理解いただければ幸いです。

    (今回は初回なので、終了予定は18:00とさせていただきます)

     

    ※サイズは125 x 85mm 高さ50mm。

     

    以上、色々と脅してしまうようことばかり書いて申し訳ありませんが、上級はある程度の「基礎力」を身につけてから受講する、というように受講者の意識が変わってくれたら、将来的にもっと複雑な型も講座に増えてくるはずです。

     

    この条件でも何とか喰らいついて行こう、という意気込みのある方に是非参加していただきたいです。

    (不安な方は事前にご相談ください)

     

     

    ※本講座で使用する「打ち紐」は筥迫工房のショップでは扱っておりません。

    申し込みされた後に購入先を指示致しますので、各自購入いただき、下準備をした上で講習会当日にお持ちください(講習費とは別に1,400円+送料がかかります)。

     

    ※申し訳ありませんが、講習費、材料費が変更されています。ご了承ください。

     

     

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    「はこBOON」取り扱い終了

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    昨今の宅急便事情はご承知かと思いますが、筥迫工房の材料ショップでも先月末で「はこBOON」の取り扱いを終了いたしました。

    今後は「クリックポスト」と「ゆうぱっく」での発送となります。

     

    「クリックポスト」は最大厚み幅が「3cm」ですが、これを超えると「ゆうぱっく」扱いとなり一気に送料が高くなってしまうので、の値段は変わらないようですので、あえて宅急便指定がないようでしたら「最安発送方法」を選択いただいた場合は、「クリックポストの複数口(2〜3個に分ける)」、もしくは「定形外発送」との併用にさせていただきます。

     

    「確実性」「急ぎ発送」「時間指定」「まとめ発送」をご希望の方は「宅急便」をご指定ください。

     

     

     



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    【2017.07.02 Sunday 14:58】 author : Rom筥
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