『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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2017.9講習会『三段口扇襠筥迫』
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    9月の講習会は筥迫コースが続きます。

    今回は「三段口扇襠筥迫」でした。

     

     

    K.Nさんの作品(石川県在中)

     

     

    M.Hさんの作品(東京都在中)

     

     

    S.Kさんの作品(東京都在中)

     

     

    R.Mさんの作品(東京都在中)

     

     

    I.Hさんの作品(福井県在中)

     

     

     

    今年から筥迫コースは「中級」扱いなので、昨年までの「初めての人でも筥迫OK」という講習会に比べ、講習内容はかなり濃くなりました。

     

    入門コースで貼り込みの材料や道具の知識と初歩的な考え方を学び、初級でちょこっとした型を作りながら基本的な技法を学び、中級からはがっつりとした型の成型に入っていくというイメージで進めています。

     

    中級は初級までに教えたことは「習得している」ことを前提に進めますので、しっかりと復習していないと、ついていくのがちょっと大変かもしれません。

     

    中級コースまではある程度優しく教えていますが、現在は上級コースは課題作の出来をシビアに判定していますので、自発的に下のコースに戻って受講しなおすという方も徐々に増え始めています。

     

    どんな型も形を作るだけならばそれほど難しいことではありませんが、何も考えず作っただけのものはグズグズになりがちです。

    グズグズであることさえわからず、出来上がったことに満足している人がほとんどです。

     

    教本を見て始めて筥迫を作った人から「これ売ってもいいですか!」と聞かれることがありますが、ホント冷や汗が出ます。

    筥迫が形になっただけで「すごい!」というフィルターがかかっちゃうんでしょうねぇ。

     

    講習会ではまずこのフィルターを外さないと先には進めません(笑)。

     

     

    お楽しみ講習会から学びの講習会へ

     

    去年までの講習会に参加したことのある方が「無我夢中でやって出来上がったけど、内容は全く覚えていない」とおっしゃっていました。

     

    そして今は「先生に言っていることの意味がやっと理解できるようになってきた」とも。

     

    これまでは「作ったという達成感だけはやたらとあるけれど、後には何も残らない」という人がほとんどだったと思います。

    常に初心者OKの単発の講習会では、型を作ることだけで精一杯だからです。

     

    私自身も、貼り込みというものの核心的な部分にほんの少しも触れることなく、常にスタート地点に戻るの繰り返しに限界を感じていました。

     

     

    単発で行う講習会は積み重ねがないので、初めての人にとっては理想的な講習会でしょう。

    しかし人によっては、続けていくに従ってより良い仕立てを追求したいという欲にかられます。

     

    こういった「やる気のある人たち」の存在は、良くも悪くも私自身が技術を見直すきっかけになりました。

     

    貼り込みというものをもっとよく知りたいと願う人たちに尻を叩かれ、必死に研究を積み重ね、意外な発見に心踊り、それをまた人に提供する、という自然な循環が生まれました。

     

    数年前に受講された方から「あの頃からこういうこと教えてほしかった〜」と言われることがありますが、2〜3年前まではその必要性さえ正直感じていませんでした。

     

    講習会で教える中で気づかされたことは数知れず。

    受講者に教えつつ教わりつつ、同じように成長してきたのだと思います。

     

     

     

    そしてまた新しい型が生まれる

     

    四ツ襠紙入れに参加された方が、自分なりの使い方を見せてくださいました。

     

    講習会ではティッシュが入る大きさでペン挿しがついた型を作っているのですが、希望者には懐紙を入れる大きさの型紙も販売しています。

     

    懐紙を入れる大きさのものが欲しいと言われて作っただけで、私自身は懐紙を使うわけではない。

     

    それを実用で使う人たちは、私が考えもしなかった方法で使い道を発見します。

     

    こんな風に使うとすごく便利!と見せてくれたのはお財布。

     

    お金もカードもかなり入るけれど、唯一小銭を入れられないのが難とのこと。

     

    それなら今流行りのこんなお財布があるけれどどう?と別の人がご自分が使われているお財布を取り出しました。

     

    こんな具合に、講習会に参加された方々のなんの気ないおしゃべりからアイデアが生まれる型はたくさんあります。

     

    自分一人で考えて作っても、それを人が必要としてくれて実際に使ってくれなければ意味がない。

     

    来年以降、ここからヒントを得た新しい型がまた生まれるのかな?

    (今ちょっと使いたい金具があるので、それがうまく使えたらできるかも)

     

    アイデアをもらって新しい型を作りながら、糊で物を作る楽しさ、喜びを伝えていければ、更なる循環で講習会が続いていくのかなと考えています。

     

     

    改めてこれまでに講習会に参加してくださった皆様に心からの感謝を。

     

     



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    【2017.09.05 Tuesday 13:40】 author : Rom筥
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