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第3回 お針子会 日本刺繍教室作品展

 

今回は私の通う刺繍教室の作品展のご案内です。

11月11日(土)〜14日(火)まで、池袋のオレンジギャラリーで開催されます。(11月11日はポッキーの日!覚えやすい)

 

今回の嚢物コーナーは定家文庫などの大物の出品はないのですが、花嫁筥迫2組を含め小さな袋物が色々と出ます。

 

 

こんなときに限って

 

7月末、手を着いて立ち上がろうとしたところバランスを崩し、右手親指にグキッと嫌な音が、、、。

 

当初はそれほど大したことはないと思いテーピングのみで対処していたのですが、結果「捻挫」と診断されました。

 

すぐに処置しなかったことで「治るのに当分かかるよ」と言われ、がっちり包帯で固定された手と、次々と納品される刺繍裂の山を見て焦る毎日。

 

無理に使えば腱鞘炎かバネ指になると脅され、和裁の先生や刺繍の先生がそれらで苦労していたのを思い出す。

 

あれだけは避けたいと思いつつも、こういうときに限って作品展以外の仕事も重なっているもので(泣)。

 

それでも仕事は待ってはくれない。

 

親指の付け根を包帯でぐるぐる巻きにして固定していれば、指先は使えるのでやりにくくはあるものの作業ができない訳ではない。

私が扱う物が全て小さく軽いものだということが本当にラッキーでした。

 

 

縫うのは貼るより辛い

 

意外に辛かったのが針を持って「縫う」作業。

 

「かがり」はヤットコで引き抜いて何とか作業したものの、困ったのは懐剣入れ。

 

婚礼用和装小物の教本では、ミシンで縫ってひっくり返す方式で解説していますが、これだと厚みのあるものはできない。

(マイナーチェンジの印刷が遅くなっていてごめんなさい)

 

最近まで貼り込みで作っていたのですが、仕上がりが固くなるので嫌というご意見もあり、今は手縫いで作っています。

 

今回作業したのは、つる姫さんからご依頼いただいた婚礼用筥迫&懐剣セット。

婚礼用の筥迫といえばお決まりの白の「塩瀬」。

 

貼り込みでも刺繍でも塩瀬はよく使う生地だけれど、こんなに縫いにくいものだとは思わなかった、、、泣き沈

 

後日、つる姫さんに「縫い物だったらやってあげたのに〜」と言われ(和裁の人)、友達のよしみで頼めばよかった。

 

そして何とか先週の土曜日に、第一弾の計7点を納品することができました。

 

と思って家に帰ると、すでに次回の刺繍が届いていた、、、。

 

直前納期のものを来月に控えているので、これはとにかく今月中に仕上げてしまおう。

 

ありがたいことに手は段々と良くはなっているので、これからの作業はもう少し楽になることでしょう。

 

 

自分のものは後回し

 

こんな状況なので自分のものは後回し。

 

去年のらりくらりと刺繍していた「櫛入れ」。

面積は狭いのに刺繍がやたらと細かいとはいえ、こんなものに一年もかけていた自分が馬鹿だった。

 

これをさっさと仕上げていれば、仕事で依頼されていた舞台用の筥迫を出品できたのですが(許可済み)、これは残念ながら没。

 

とりあえず時間稼ぎに御所解模様のはぎれにあしらいをした「式部型小物入れ」の刺繍裂はできた。

 

今は依頼物と講習会の合間に、細々と「扇子入れ」「名刺入れ」「四ツ襠紙入れ」の三点セットを刺繍しているところ。

 

しかし今は秋の婚礼シーズンで、一年の中で筥迫教材の需要が増える時期。

ネットショップの準備はヘタをすると1日がかりになることもあり、こればかりは読めないので、今年は駆け込みで筥迫を作る花嫁さんが多くないことを祈るばかり。

 

 

実は先月の講習会前に実家の父が倒れることもあり、入院はなんとか回避したものの超絶焦りました。

 

父のことに気が取られ、講習会で包帯巻いているワケにもいかず、自分の手を放置していたんだっけ。

 

こういうときは福沢諭吉先生の、

「とかくあまり人生を重くみず、捨て身になって何事も一心になすべし」をつぶやくのでした(遠い目)。

 

一心は心掛けても腱鞘炎に移行しないよう、慎重に作業しようと思います。

 

 

講習会申し込み近況

 

とはいえ、現実は合間合間に講習会も入ってくるワケで。

 

最近はやっと講習会の申し込み状況も落ち着きをみせています。

 

相変わらず入門コースの「金封袱紗」は取りにくいようですが、初級コースの携帯裁縫用具入れは現在まだ席が空いています(残1席)。

筥迫コースも満席ではありませんので、今後は講習会直前でも空いている可能性が大です。

 

開催側とすれば席がフルに埋まっている方が良いのですが、予約開始と共に席が埋まってしまうという殺伐とした状況は、予約が取れない人たちの不満を抱え込み、講習会にピリピリとした雰囲気も出てしまうので、今後は席が埋まらずとも気楽な雰囲気でやっていきたいと思っています。

 

来年初めは金封袱紗をまとめて入れようと思っていますし、そうしたら来年はもっと気軽に(夜中に待機しなくても)お申込みいただけるようになるのではないかと思っています。

 

そういえば、来年のスケジュールもそろそろ出さねばならないんでしたっけ。

 

う〜ん、もう少し待って、、、。

 

 



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comments

そんな大変なことになっているとはつゆ知らず・・・。8月の講習会のご指導ありがとうございました。

5月に裁縫道具入れを旧式の作り方で10個ほど一気に作ったら左親指を痛めました。針山の接着でギューギューと力を使いますでしょ。
それに製図や祭壇で定規を固定するのに左親指って使っているみたいです。接着面を潰すのもアイロンでなくて指で押しつぶいていたので・・・。ま、下手くそが余分に力を入れていたわけです。

バネ指になったらどうしようと私も心配しましたが、おかげさまで腫れと痛みは徐々にとれ、ようやく9月に入ってすっかり治りました。

先生は右手ですし、「お仕事」も大量にあるのですからさぞお困りだと思います。でも、先々も大切。どうぞ養生なさって下さいね、
手でものを作る喜びを失ったら、すっかり生き方が変わってしまいますから。
ご快復を祈っております。

  • はぐれ猫
  • 2017/09/12 10:54 AM

はぐれ猫さんも大変だったのですね。

講習会のときは集中しているからかそれほど痛みは感じないのですが、家に帰ると魔法がとけて現実を知るという感じでした。

第二関節を包帯でぐるぐる巻きにして固定していれば、力をいれない通常の作業はできるので、キーボードが使えたのはありがたかった。

掃除などはほぼ放棄で、ひたすら仕事のためだけに力を温存していました(笑)。

  • rom筥
  • 2017/09/12 8:44 PM
   

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