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2017.9講習会『縢襠付筥迫』
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    今月の講習会は『縢襠付筥迫』と『巾着&飾り房』でした。

    初日は筥迫本体、二日目は巾着&飾り房は前年と同じなのですが、それぞれを単独で受講することができるようになりました。

     

    縢襠付筥迫は筥迫といえばこの形というほど知られた型ですが、教本で販売しているものが講習会では中級コースになっていることに疑問を感じた方も多いことでしょう。

     

    大きな違いは経験者を対象とした内容に変更したということです。

     

    仕立て終わった筥迫を見て「今まで作った筥迫と全然違う!」と言った方がいました。

     

    今年からの縢襠付筥迫は細部まで理屈で考えながら仕立てるので、仕上がりにかなりの差が出ます。

    その内容を理解できるかどうかは、初級までの貼り込みの考え方がしっかりと理解できているかどうかで決まります。

     

    これが式部型小物入などを作っていく上での考え方の基礎になります。

     

    そのぐらい本気が入った講座になりました。

    部品を作ってきたにもかかわらず終わったのは6時近く。

    今までになくクタクタの講習会でした。
     

     

     

    K.Eさんの作品(埼玉県在住)

     

    あくまで柄合わせの勉強なので、柄合わせ&綿入れに適した布地をという指定をしました。

     

    せっかく講習会に行くのだから!というテンションで布地の色柄優先で布地を選んでしまう方が多いのですが、小さな物を作るのに布の厚みで出来上がりが大きく左右されます。

    作りにくい素材だと、講習会に来ても貼り込みの勉強にならないということはよくあります。

     

    縢襠付筥迫は装飾目的なので中を開くことがほとんどない。

    だから内布は薄地であれば無地で良し!(凝る必要なし!)と言っています。

     

    おかげで今回は仕立てに専念できることができました。

     

     

    あちはさんの作品(神奈川県在住)

    簪刺しの厚みを入れ忘れたのと、アンティークの簪の厚み分を含め、合計6mmほど柄がずれて残念。

     

    教本では柄合わせ用の型紙というものがありますが、実際は使う布の厚みで柄合わせは簡単にずれてしまいます。

    (柄合わせ体験してもらうぐらいのものとお考えください)。

     

    プリント生地は柄がずれてもそれほどは目立ちませんし。

     

    しかし、刺繍の筥迫で柄がずれているのはいただけません。

    しっかりと柄合わせするには、本体を作ってからそれに合わせて胴締めの柄合わせを調整していくしかありません。

     

     

    K.Hさんの作品(東京都在住)

     

    今回から綿入れの芯を替えています。

    キルティング芯を使うのは、あくまで初心者が理解しやすく使いやすいというだけのこと。

     

    今回の講習会では二種類の芯を使いそこから造形する技法で作っています。

    これならどのような厚みの布でも刺繍裂でも形状が変わらず作ることができます。

     

    ただし手間はかかります。

    ここが今回の講座のメインなので、一番時間がかかったところでした。

     

    他の講座でも綿はふわふわな状態で使うことはありません。

    私はいつも貼り込みで使う綿は「粘土を造形するのと同じ」と言っています。

     

     

    A.Yさんの作品(埼玉県在住)

    これも簪挿しの厚みを入れ忘れたようで、以外と忘れやすい簪挿しの厚み、、、。

     

    今回からは被せに接着芯は使いません。

     

    刺繍をする前に接着芯を貼ることはあっても、完成された刺繍裂に接着芯は怖くて使えません。

     

    綿入れにホットメルト紙を使うのも論外。

    ということで、今回からは接着芯を使わない型の取り方で教えています。

     

    日本刺繍でなくてもいいのですが、筥迫の最終形態は「仕立て」と「装飾」という双璧で考えたいもの。

     

    最近はうれしいことに刺繍筥迫に憧れて日本刺繍を始める方がジワジワと増えてきたので、そのような裂にも対応できる仕立て方をご指導いたします。

     

    手の込んだ精密な装飾に、職人仕立てのレベルを求めたくなるのは至極当然なことと思います。

     

     

    T.Tさんの作品(静岡県在住)

    同じ図柄のところを取ってもプリント地自体がゆがんでいることもあるので、その辺りは大らかに考えましょう。

     

    去年までの講習会では、教本より部品を増やしてよりきれいな仕立てにする工夫はしていましたが、あくまでレベル問わずの講座だったので、結局は体裁を整えて見栄え良くしたという仕立て方に過ぎません。

     

    私が目指す筥迫は、かつての職人たちが作っていたあの美しい筥迫です(現代の筥迫では決してない!)。

     

    これまでは、そんなこだわりの筥迫を作らせて喜んでついてきてくれる人たちがいるのだろうか?と諦めの気持ちの方が強かったのですが、今回はそんな理想が許される講習会になってきたのだということを感じ、ちょっと感慨に浸ってしまいました。

     

    去年までの講座でも達成感はかなりのものがあったと思いますが、今年からの講座では、これが本当の筥迫だというジワジワとした満足感が味わってもらえるのではないかと思います。

    (結婚式のためだけに筥迫を作りたい!と思ってくると荷が重いかもしれません)

     

     

    今年から二日目の「巾着&飾り房」は単独開催になりました。

    初日の筥迫を受講していなくても参加できます。

     

    実は金封袱紗に出ていなくても参加できるのですが(全くの初心者がお一人いらっしゃいました)、貼り込みを基本としないだけでかなり難度的はあると私は思っています。

     

    一回参加しただけで巾着の形をとることができるか、、、はちょっと疑問。

    ということで、この講座は何回か繰り返し受講してもらって、いつか完璧な房&巾着ができるようになってもらいたいと思っています(初めから完璧は求めない方がいい、というぐらい難しいものだということです)。

     

    E.Tさんの作品(東京都在住)

    R.Mさんの作品(東京都在住)

     

     

     

    式部型へのアプローチ

     

    今年からは最短で3講座目にこの縢襠付筥迫を受講することは可能ですが、かなり内容が濃いので、教本であらかじめ筥迫を自主練しておくと理解しやすいかもしれません。

    (もしくは三段口扇襠筥迫を挟むと良いかも)

     

    去年までの縢襠付筥迫の作り方ではちょっとレベルが足りないのですが、今年からの縢襠付筥迫はみっちりと理屈を教えることもあり、かなり本格的な筥迫を作ることができると思うので、式部型へのよいアプローチになるかと思います。

     

     

    キャンセルポリシー

     

    今回の講習会は台風の直撃が予想される日にぶつかってしまいました。

     

    昔は当日キャンセルでも返金していたこともありました。

    よほどの事情があると思ったからです。

     

    しかし講習会の予約が取りにくくなり始めた頃、とりあえず予約だけして直前キャンセルする人が増えました。

     

    一週間前のキャンセルになりますと、キャンセル待ちしている人もさすがに予定を入れてしまうので席は埋まりません。

    予約が取れない!と言われているのに、参加者の半数がキャンセルという事態が続きました。

    7名の少人数講習なので、これではさすがにやっていけません。

     

    ということで、途中からキャンセルポリシーを作ることにしました。

    今回いくつか付け加え、以下のように対応を統一したいと思います。

     

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    1)受付完了メールが届いてから10日以内に受講料をお振り込みください。10日を過ぎると申込みされないものと判断いたします。

     

    2)ご入金後以降のキャンセルは、7日前までは事務手数料1,500円を差し引いた金額、それ以降〜前日まではご入金額の半額を返金。


    3)当日キャンセルは全額返金できません。

     ※悪天候による交通機関の欠航や運休に限っては、以降の「同一講座に振り替え」が可能です(何がしかの証明が必要です)。

     ※自己都合(または自己災害)の際の振り替えはできません。ただし「同一講座の優先予約」が可能です。

     

    --------------------------------------

     

    今後も変更はあるかとは思いますが、現時点での対応としてご了承いただきたくお願い申し上げます。 

     

     


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    【2017.09.21 Thursday 21:59】 author : Rom筥
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