『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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2017.10 筥迫講習会『四ツ襠紙入』
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    10月講習会の二回目は『四ツ襠紙入』でした。

     

    今回の参加者は4名。

    少ない人数ながら、課題の念珠入れはしっかりと作れている人ばかりだったので、四ツ襠は本来のカリキュラムで進めることができました(これが今までは意外とできなかった)。

     

    これは必修の入門コースを作った成果と思っています。

     

     

    あちはさんの作品(神奈川県在住)

     

    A.Hさんの作品(福井県在住)

     

    郁駒屋さんの作品(福岡県在住)

     

    S.Kさんの作品(東京都在住)

     

     

    入門コースの「金封袱紗」を必修にしたせいで、今年は入り口の金封袱紗の受講で滞ってしまい(申し込みが殺到)、中級、上級は定員に達しないという状況でした。(皆様にはご迷惑をおかけし本当に申し訳ありませんでした

     

     

    上の講座に上がるにつれ、全体の進行に付いてこれない人が少なからず出てきます。

    そのような人に合わせた内容で進行する時は、最低限のカリキュラムを死守することが目標になります。

     

    しかし今回はある程度のレベルの人が揃っていたので、遅れる人は念珠入れでやったところであれば自分で追いついてもらう、手が止まっていない限りは自分でやらせる(もちろん手が止まってしまう時はヘルプします)。

     

    そのため、けっこう技術的に踏み込んだ部分まで消化することができました。

     

    当人たちは必死だったと思いますが、レベルを下げることを許容してしまうと人はそれに甘んじてしまうものなので、上級を受講するならある程度の覚悟と必死さは必要だと実感しました。

     

    そんなことを書くとビビってしまう人もいるかもしれませんが、四ツ襠まで来てやっと本来の嚢物の面白さが始まると私は思っています。

     

    これを機に更に貼り込みの良さに目覚める人も多いので、筥迫工房の講習会に足を踏み入れた以上は、せめて四ツ襠を目指すぐらいの気概で精進していってほしいと願っています。

     

     

     

    自主練は大事よ

     

    筥迫工房の講習会は遠方から参加する人が多いので、今のところ定期講習にする考えはありませんが、連続で行う講習会では課題を出せるので、強制的にたくさん作らせることができるという利点があります(つまり宿題ね)。

     

    これすごく意味のあることなんですね。

     

    ですから、単発の講習会で本来の意味でのステップアップを目指すのであれば「自主練」ができるかどうかが一つの目安になります。

     

    上級コースを作った当初は、貼り込みにはまっていく熱心な人たちの受け皿として講座を作っていきましたが、実際には講習会サーフィンしていく人たちがやたらと増えてしまいました。

     

    受講した講座の内容をしっかり身につけて次の講座に望む人と、ただただ講習会だけを渡り歩く人とでは、上級の時点で雲泥の差になるので、参加者のレベルをどうやって縮めていくかが悩みの種でした。

     

    四ツ襠まで行きたいけれどハードルが高くて、、という声をよく聞きますが、念珠入れ三個のハードルは全く高くないですから!

     

    「念珠入れ三個」を難なく作れる人であれば四ツ襠のカリキュラムは無理なく理解できます。

    「念珠入れ三個」を作るのはハードだと思う人は、中級講座までの受講に止めておいた方が楽しく貼り込みを続けられます。

     

     

    講習会で下のコースから地道に参加する気はないけれど、

    特定の型の「作り方だけ教えて欲しい」

    あるいは「マニュアルだけ売って欲しい」

    とおっしゃる方が未だ多いです(いい加減わかってくれ)。

     

    例えば初心者がこれを作るとして、三日かけて講習するならやれないわけじゃない。

    でもこういうものを三日かけて作っても面白さなんて感じないでしょ。

     

    そういうことです。

     

     

     

    フラシとはいうけれど、、、


    四ツ襠の講座から本格的にフラシ仕様で貼り込みします(正確には今年からの縢襠付筥迫もフラシ)。

     

    四ツ襠ではやたらとフラシ、フラシという言葉が飛び交いますが、本来の袋物はフラシで作るのが基本なので、あえてフラシなんて言葉で表現したりしません。

    あくまで筥迫工房だけの話題にしといてください(苦笑)。

     

    昔の貼り込みは型を布に貼る際に「袋取り」という方法を用いたのですが、この段階ですでにフラシ状態になっています。

    ただ袋取りは「塩梅」の世界なので、接着芯に慣れている現代人にはハードルの高い技法です。

     

    私は袋物という言葉も知らないぐらいど素人の状況から始めた人間なので、接着芯で作ることに何の疑問もなく、当時はフラシという概念さえありませんでした。

     

    それが数年経ったある時、当時定期的に仕立ての依頼を下さっていたお客様から「今回は古更紗だから芯はフラシにしてください」との指定がありました。

    実家が仕立て屋だったのでフラシという言葉は知ってはいましたが、まさか自分がやっていることに関わってくるとは思いもしませんでした。

     

    仕事で仕立てを請け負っているにも関わらず、そんなことすら知らなかった当時の私(そんな恥の積み重ねでここまでやってきました、、、沈)。

     

    でもね、接着芯やホットメルト紙があるから、初心者でも自由自在に型が作れるというのも事実なのです。

     

    たぶん貼り込みの技法が正当に受け継がれ、初めからフラシで教えられていたら、私自身、相当のストレスを感じていたでしょうし、貼り込みの楽しさはこんなに感じられなかったと思います。

    (だからこれからも中級までは接着使いで行きます!)

     

     

     

    このように、私自身が教えてくれる人が絶滅した世界を暗中模索で爆走中!という状況なので、講習会で教える内容(型紙も含め)は日々変化しています。

     

    それを考えると、同じ講座でも以前参加した人には古い技法を教えていることになるので、常に申し訳ないと思う気持ちを抱えつつ、かといって技法的に古くなった状態で上の講座を受講されると困るし、でも一度受講した講座をもう一度受講しなおしてくれとも言いがたく、、、。

     

    ということを何となく今回の受講者に話したところ、

     

    「年中変わっているんじゃなくて、常に「進化」していることをお勧めすればいいんじゃないですか?」と言われました。

     

    その一言に救われたよ。

     

    ありがと。

     

     

      

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    【2017.10.23 Monday 17:41】 author : Rom筥
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