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2017年度 お針子会刺繍教室作品展 報告
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    作品展が終わり、しばし腑抜けていたrom筥です。

     

    作品展前日までの孤独な戦いを終え、赤い目をこすりながら作品展初日を迎えました。

    お見苦しい姿をお見せし、来ていただいた皆様には失礼をばいたしました。

     

    おかげさまで作品展も無事終了し、作品展の追い込みでためまくっていた事務処理をこなしてから、落ち着いた気持ちで今回の作品展を振り返ってみます。

     

     

    お針子会刺繍教室の第一回目の作品展が行われたのは、今から7年前の2010年のことでした。

     

    その当時の私は、日本刺繍の筥迫を初めて作った!というレベルで、作品展では筥迫8点(矢部先生1点、midoriさん3点、rom筥4点)のみをただ棚に置くだけという極めてシンプルな展示でした。

     

    それでも珍しい筥迫の展示に、

    「きゃ〜筥迫だわ〜♡」

    と人の輪が絶えない人気コーナーとなり、それが当時の私の励みになったことを思い出します。

     

     

    びら簪を使った筥迫の展示は、びら簪が垂直に垂れる様が美しいので、どうしても壁面展示になります。

     

    筥迫以外の嚢物は、型がシンプルなこともあって「背面」まで刺繍することが多いのですが、前回はそれら見えない面の画像をファイルにしてそばに置くことにしました。

     

    その時の「裏まで見えたらいいのに〜」というお客様の声から、今回はそれらの作品を生かすため「鏡」を用いることにしました。

    おかげさまでお客様からの評判は上々でした。

     

     

    途中、若い男性が通りすがりにぶらっと入って来られました。

    髪の毛を逆立て、高いブーツを履いた今時の若い子といった佇まいです。

     

    嚢物コーナーで長く脚を止め、

    「きれいですね〜!!いかにも日本の工芸って感じです!」

    とやたら関心していた姿が印象的でした。

     

    若い男性でも、こういうものを見ると素直に美しいと感じてくれるのだなとうれしくなりました。

     

     

    壁面上段左から)

    金風袱紗、江戸型筥迫、縢襠付筥迫(成人式用)、縢襠付筥迫(婚礼用)、四ツ襠紙入れ、縢襠付筥迫と懐剣セット(成人式用)

     

    壁面中段左から)

    縢襠付筥迫と懐剣セット(婚礼用)、紙挟み、紙挟み、四ツ襠紙入&扇子入&名刺入(三点セット)、縢襠付筥迫(七五三用)、携帯裁縫用具入れ

     

    鏡棚左から)

    三段口扇襠筥迫、櫛入れ、紙入れ、念珠入れ、式部型小物入、式部型小物入、延べ鏡

     

    合計19点の展示となりました。

    個々の詳細画像は、またゆっくりとこの後のブログでご紹介していきたいと思います。

     

     

    同じお教室であっても、第一回は3名、第二回は5名、そして第三回目となる今回は11名の方が嚢物コーナーに参加してくださいました。

    日本刺繍をする方でも、嚢物はせいぜいハンドバッグを仕立てに出すぐらいで、このような懐中物や小物の存在さえ知りません。

     

    こうやってまずは地道に、自分の周りから嚢物というカルチャーを発信していくことの必要性を感じます。

     


    中央で解説しているのは、ブログでもお馴染みのつる姫さん。

    今回、嚢物コーナーには3点の作品を出品してくださいました。

    もちろんその他の作品もたくさん作られていて、当日のお着物も帯も日本刺繍が施されたものです。

     

    そりゃ日本刺繍の作品展なんですから、刺繍教室の面々の着物や帯に至るまで作品のうち。

     

    えっ?私?

    直前まで作品作りが常なので、自分の格好を考える余裕などなく、ど〜でもいいとばかりにいつもの格好。

     

    見にきてくれた知人や家人曰く、

    「こんな物作ってるんだから、もう少し自分もおしとやかなイメージを作った方がいいんじゃない?」

    とありがたい忠告をいただきました(苦)。

     

    いかにも筥迫を作っています!というイメージは嫌なので、あえてそうならないように心掛けております。

    まだお会いしたことのない皆様には、変な先入観を持たれませんようお願い申し上げます(笑)。

     

    左の帯は、今回の案内はがきに使われた矢部先生の作品です。

    筥迫より大きいとはいえ、それでも気が遠くなるような手の込んだ豪華な作品です。

     

    そういえば、このショールの房は私が依頼を受けて付けたものでしたっけ。

    極細の打ち紐を使った七宝編みです(一度やってみたかった)。

    そのままでは使えないので、あの手この手で房になるまで苦労しました。

     

    は〜美しい帯の数々。

     

    私は日本刺繍を初めて8年ほどになるというのに、未だに帯も着物も刺繍したことないという珍しい人間です。

     

    マダムKの「SDコーナー」(スーパーフドルフィー)も相変わらずの人気でした。

     

    若冲の図案を元にして作られた額作品。

    とても刺繍したものとは思えない。

     

    こちらもお馴染み、和裁教室の石井先生のこだわりの作品。

    野菜作りがご趣味の石井先生は、趣味が高じて畑仕事用の別荘を持つほど。

     

    ご自分の畑で作られた玉ねぎの皮2年分を使って染色し(染色もご自分でされている)、そこに日本刺繍をあしらって(もちろんこれもご自分でされたもの)、それを自分で仕立て(本業)、それを自分で着るという究極の手作り派。

    玉ねぎでこんな深い色になるまで染めるというのは、相当量の玉ねぎが必要だそうです。

     

     

    日本刺繍は恐ろしく手間のかかるものです。

    簡単な手芸というには、ちとレベルが違う。

     

    矢部先生曰く「どんなレベルの人も、10年やっていれば大概上手くなる」そうです。

    刺繍教室の人たちも、ゆっくりと上達していくことを楽しんでいるようにも見えます。

     

    効率が美徳とされる現代社会において、決して実用的でないと思われる日本刺繍。

    こんな手間暇をかける自分に呆れてしまうこともありますが、それでも絹糸の光沢感から生み出されるこの美しい作品を、自分の手で作りあげたのかと思うと、日本に生まれて良かったという満足感を感じずにいられないのですよ。

     

    日本刺繍と嚢物。ちまちまと美しい世界。

     

    ただ眺めているだけで、忙しかったそれまでの時間が吹き飛んでしまいます。

     

     

    お忙しい中ご来場くださった皆様、本当に本当にありがとうございました 

     

     

     

    2018年筥迫講習会スケジュール

     

    2018年度の講習会スケジュールをショップの方にアップしました。

    詳細はまだありませんが、日程はこれで確定です。

     

    1)申し込み開始日が入りました。

    とりあえず、年明け1月の講習会申し込みは以下の通りです。


    1月6日(土) ◎2 金封袱紗(懐紙挟み)(申込:2017.12/4)

    1月7日(日) ○1 指貫と糸切ハサミ入(申込:2017.12/7)

    1月8日(月祝) ☆4 携帯裁縫用具入(申込:2017.12/12)

     

    2)日程変更になったところがあります。

    11月開催が未定になっている「筥迫装飾」の講座ですが、前回ブログで公開した23日から18日に変更になりました。

    6月の同講座が決定されれば11月も確定になるのですが、4月頃までにがんばって用意します、、、。

     

    3)予約方法を戻します。

    今年から予約を「専用画面」にしていましたが、講座数が増えたことによりそれぞれの申込日が近くなってしまうという不具合が、、、(つまり次の画面に変えられない)。

     

    ということで、やはり元の「詳細画面」(それぞれの講座の詳細画面)での予約に切り替えることにいたします。

    (※やはり今年の申し込み方法でいきます。情報が錯綜してごめんなさい。2017.11.24)

    申し込み時の「カート」ボタンがわかりにくいようで、申込日の朝になると「カートが開かない!」というクレームが多かったので(夜中の内に満席なんだけどね)、もう少し目立つようにと今年はやり方を変えました。

    色々と行ったり来たりですみません。

     

    コース説明や予約の方法を近日中にわかりやすく作り直しますので、もう少々お待ち下さい。

     

     


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    【2017.11.17 Friday 17:21】 author : Rom筥
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