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2018.3 講習会『鏡付脂取紙入』
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    今月の講習会は『鏡付脂取紙入』でした。

    この講座は去年は1回きりの開催だったので、ほぼ1年ぶり。

    都合が悪くて出られなかった!との声が多かったので、今年は2回組み込んでいます。

     

    N.Nさんの作品(東京都在住)

    講習会で作られている嚢物は、昔からあった型、昔の型を現代流にrom筥がアレンジしたもの、rom筥が考案した型など様々です。

     

    この型は「あぶらとり紙」を日本固有の嚢物的な考え方で作ってみたい!と考えて製図したものです。

    昔の人がこんな型を使っていたわけではありませんのであしからず。

    昔の紙入れにこのようなプルポップ(引き出し口から一枚取ると一枚出る)的な使い方はありません。

     

    A.Hさんの作品(石川県在住)

    紙入れに入れる紙は「畳紙」「帖紙」(たたみがみ・たとうし)といいます。

    その昔は丸薬や石筆をその紙に入れて携帯したので、畳紙を入れる袋に一緒に入れて携帯するという発想はごく自然なことです。

    「紙入れ」なのに紙以外の物がシステマチックに入っているというのはそういう経緯だったかもしれませんね。

     

    J.Yさんの作品(神奈川県在住)

    紙入れのその前の呼び方は「鼻紙入れ」です。

    この紙で鼻をかんだり、綴じてメモにしたりマルチに使いました

     

    しかしながら、この時代の紙は貴重品なので、庶民が気軽に紙で鼻をかんだとも思えませんが、さすがに脂取り紙はなかったでしょう(金箔を打つときに挟む箔打紙を転用したものなので、存在自体はあったかもしれませんが)。

     

    紙を折りたたんで交互に重ねて紙入れに入れる場合は、プルポップのような重ね方で、5枚一組にして入れたと文献にあります。

     

    郁駒屋さんの作品(福岡県在住)

    この型は入門コースの金封袱紗を受講した後に、初級コースの三種の型から受講を選択できるのですが、そのうちの一つです。

    中級に進むには最低1講座、初級コースを受講しなければなりません。

    以前は中級コースに入れていたのですが、型としてあまり難しくないことから現在は初級コースになっています。

     

    E.Tさんの作品(東京都在住)

    しかしながら中級コース向きに作っていた資料をそのまま用いたので、初級者が行うには面倒な工程が残っていました。

    作り変える時間がなかったので資料のままの技法で行いましたが、初級コースにはちょっと難しかったようなので(ごめんなさい)、次回技法部分だけ作り直します。

     

    H.Sさんの作品(神奈川県在住)

    型としては難しくないので、この講座を取りこぼしていた経験者にとってはこれといって難しくない型だったと思います。

    基本的には同コースの念珠や携帯裁縫より簡単なのではないかと思うので、どうぞお気軽にご参加いただければと思います。

     

    H.Tさんの作品(神奈川県在住)

     

     

    貼り込みは「糊」を知ること

     

    講習会に参加される方で

    「縫うのは苦手なので糊で作れるならと思って」

    といって来られる方は少なくありません。

     

    確かに貼り込みで使う「でんぷん糊」は、皆さん幼稚園の頃から使っているでしょうから最も身近な接着剤ですね。

     

    しかしながら、一般の人がこれまで使ってきたでんぷん糊の使い方と真逆な考え方をするので、まずはこれを理解させることに一苦労。(貼り込みの基本を記した「副読本」では、講習会での使い方は解説していませんのであしからず)

     

    以前は「これはこんな感じで〜」と実践で事細かに見せてきましたが、やはりすぐには受け入れられないようで。

     

    どうやったらわかってもらえるのだろう?毎回そんなことに悩んで、最近は「初心者は理屈で教える」ことを徹底しています。

     

    自分自身は感覚的にやっていることですが、それをあえて理屈付けするのはけっこう難儀しました。

    しかし、今となってはより自分でも納得して実践できるようになったので、人に理解してもらうための勉強というのはものすごく自分の役に立つ。

     

     

    この型は比較的部品も少なく時間的に楽なので、今回は小さな懐中物の柄の選び方、柄取りの考え方なども説明してみました(いつもはそんなヒマはない)。

     

    とはいえ、初心者(とりあえず入門を経た程度)にとっては、布の話を聞きながら、糊の使い方に注意を払いながら、型の作り方や技法を詰め込まれるので、さすがにアップアップだったようです。

     

    いや、ごめんなさい。

    ついサービスのつもりがサービスになっていない(苦笑)。

     

    次からは心して初級コースに適した教え方をします。

     

     

     

    貼り込みに必要な物(笑)。

     

    今回の講習会に参加された方(母)の笑い話から。

     

    息子「どこ行くの?」

     

    母 「はりこみに行ってくる」

     

    息子「牛乳とアンパン持っていかなくちゃ!」

     

    うまい!

     

     

    講習会の「申し込み画面」にたどり着くまでがわかりづらいようなので、ブログから近日申し込みの講座へ直接リンクできるようにしました。

    ご希望の方は、申込日になりましたら以下バナーよりリンク先へ移動ください。

     

    ======================

    4月開催の講習会

    ======================

    ※以下のテキストから直接申し込み画面にリンクできます。

     ただし、申し込み画面が表示されるのは、申込日の

     朝6:00からです。定員に達すると画面は表示され

     ません。

     

    4月7日(土)

    入門コース:◎2 金封袱紗(懐紙挟み)

    (申込開始:3月6日 6:00〜)

     

    4月8日(日)

    中級コース:☆☆6 三段口扇襠筥迫

    (申込開始:3月12日 6:00〜)

     

    4月30日(月祝)

    ☆☆5 雅型裁縫用具入(中止になりました)

     


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    【2018.03.05 Monday 22:41】 author : Rom筥
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