『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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縢襠付筥迫 講習会版(大判・硬綿芯)
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    講習会の5月以降のコース詳細が出ていなかったのですが、縢襠付筥迫のサンプル画像が出来たので、この後の講座もこれから順次アップしていく予定です。

     

    去年からの講習会システム変更に伴い、以前までのサンプルと出来上がりが変わっているのですが、新らしいサンプルを作る時間が取れず、去年は古いサンプル画像を使っていました。

    ということで、一年越しでやっと本来のサンプルが出来ました。

     

     

    去年からの縢襠付筥迫で変わったことは、教本の型紙よりサイズが大きいこと、綿芯の入れ方が違うこと、柄合わせをしたことです。

     

    この講習会を始めた当初は、教本を見て筥迫が作れない人のための救済目的だったのですが、昨年からのシステムアップ講習への変更に伴い、筥迫は中級コースになりました。

     

    前年までは初心者対象だったのになぜいきなり中級?と思われた方もいらっしゃると思いますが、貼り込みの技法をレベルアップし、より専門的な内容となっています。

     

    筥迫というのは「綿入れ」「玉縁」が一番難しいのですが、「玉縁」を入れると1日の講習では終わらなくなってしまうので、この講座では綿入れと柄合わせのみとしています(「挟み玉縁」は装飾筥迫の講座で扱うことにしました)。

     

     

     

    大版の筥迫

     

    江戸時代の筥迫はかなり大きいのですが、明治維新を境に筥迫の消滅期があり、その後筥迫は現代の大きさで復活しました。

     

    江戸時代に比べてあきらかに小さいということだけが共通で、サイズに明確な規定はなく、当時は色々な大きさのものがありました。

     

    これはアンティークの日本刺繍の筥迫までに見られる大きさで、昭和20〜30年代頃以降はこの大きさの筥迫は見なくなりました。

     

    その後の筥迫をモデルにしたのが教本の型紙のサイズ(画像右下)で、左下が今回の大版サイズです。

     

    並べるとそう大きさは変わりないように見えますが、筥迫を作り慣れている身からすればかなりの違いです。

     

    今時の婚礼衣装では「七五三か?」というぐらい更に小さいなものが使われていますが、これは胴締めのないものに多く、正確にはただの「紙入れ」です。

     

    最近の花嫁衣装ではこの紙入れが使われることが多くなりました。

    綿の入った厚みのある筥迫は現代の着付け文化にはあまり受け入れられないようです。

     

    筥迫を作る側からすればさみしい限りですが、胴締めがないのに筥迫扱いするのだけはやめてほしい、、、。

     

    豪華な日本刺繍が施された時代の筥迫は、確実に嚢物商の管轄で、専門の職人の手によって作られていました。

     

    そこで、時代に逆行するようですが、昨年の講習会からかつての大版を採用することにしました。

     

    大きいとは言っても、うちの娘の十三詣りに付けた筥迫がこの大きさです。

     

    今時の花嫁衣装ではずいぶん小さく扱われている筥迫ですが、かつての花嫁さんたちはこんなに立派な筥迫を身につけていたのですよ(平均身長が150cm前後だった時代なのに!)。

     

    私からすれば、これぞ筥迫!という感じなので、どうぞ思う存分装飾してやってください。

     

     

    硬綿芯と柄合わせ

     

    「綿入れ」は教本では誰でも簡単に扱えるキルティング芯を使っているので柔らかい手触りですが、かつての筥迫の綿はとても硬いものでした。

    硬くすることでヘタることなく、美しいまま型を保つことができます。

     

     

    講習会ではこの「綿入れ」と「柄合わせ」に一番時間をかけています。

     

    教本での「柄合わせ」は薄手の生地を使うことで柄が合うように作られていますが、実際は使う生地も様々なので柄は簡単にずれてしまいます。

     

    特に刺繍を施したものなどは糸の引き方によって裂も変形しますので、所詮柄合わせは仕立て人の手で調節していくものです。

     

    柄が合わない、、、と悩んでいる方も、講習会で柄合わせの方法を学んでいただければすっきりすることと思います。

     

     

    筥迫工房の講習会を受講される方は、この縢襠付筥迫を目指して参加される方がほとんどです。

     

    中級まで待ちきれない!という人も多いので、そういう方にはとりあえず教本で予習しておくといいですよ、と言っています。

    もしくは、先に三段口扇襠筥迫を受講しておいた方が気持ち的には楽なのではないかと思います。

     

     

    『筥迫装飾(柄取り、挟み玉縁、切り付け、簡易金彩)』講座

     

    このサイズにしたもう一つの理由は、装飾を考えてのことです。

     

    教本についている型紙のサイズでは、筥迫としてちょっと作品にしずらい大きさです。

     

    実際の婚礼に使うのであれば教本サイズでも十分ですが、筥迫を作ることに意義を持っている方であれば、やはりこの大判をお勧めしたい。やはり見栄えが違う。

     

    ただし着付師さんには、筥迫の大きさの分だけ補正を控えてもらえるよう初めに伝えておく必要があります。

     

     

    6月に行われる「装飾筥迫」は、講座名を「筥迫装飾」に変更させていただきます。

    この講座は型を作るための講座ではなく、筥迫の「装飾」のみをメインとした講座です。

     

    筥迫の装飾といえば「日本刺繍」が思い浮かぶとは思いますが、この講座では日本刺繍以外の装飾法をご指導いたします。

     

    まずは何といっても「柄取り」のコツ。

    無理に柄合わせをしなくても、柄取りを適切に行うことで、より豪華な筥迫を作ることができます。

     

    そして「切り付け」。

    切り付けはデコパージュのようなものなので、平裂であっても思いのままに装飾ができるので本当に楽しい。

     

    最後に部分的に簡易の「金彩」を施せば、完成度の高い装飾ができることでしょう。

     

    こちらの詳細とサンプル画像は後日アップしますが、筥迫装飾の講座に出るためには、この縢襠付筥迫の受講が必須です。

    なぜなら、この講座で学んだ技法を用いて、後日「装飾して出来上がった筥迫を画像提出する」ことが課題となるからです。

     

     

    式部型小物入

     

    「式部型小物入」もこの縢襠付筥迫の綿入れが基本になります。

     

    式部型小物入れは内部の綿入れ部分が土台となるので、しっかりと綿入れ部品を作れないときれいな出来上がりになりません。

     

    キルティング芯を使う縢襠付筥迫とは違うので、去年以降の縢襠付筥迫を受講された方を対象としますが、講習会だけで作って家で復習していないとついていけない内容なので、今年はあらかじめ縢襠付筥迫を2点ぐらい画像で提出していただいて判断させていただきたいと思います。

     

    きちんと作っているかどうかは画像だけでわかります。(特に横からの画像が大事)

     

    こちらもまた後日詳細お知らせいたします。

     

     

    雅型裁縫道具入れ

     

    「次の雅型裁縫道具入れは中止にしないで是非開催してください!」と期待値の高い講座ですが、籠の入手に手間取って4月30日開講予定の講座は中止となってしまいました。

     

    その後、別の仕入れ先にお願いして特注で作ってもらえることになりました。

    ちょうど最近サンプルが上がってきたのですが、以前より価格が上がってしまいました(この先も更にあがるらしい)。

     

    この雅型は小さいだけに網目の細かい「アタ」を使うのが私のこだわりだったのですが、籠だけで1,800円近くなってしまいそうです。

     

    今期はとりあえずこれで開催してみたいと思いますが、他の材料に頼らなければならない講座はちょっと不安定で、この先続くかは皆さんの需要がどれだかあるかですね。

     

     

    金封袱紗

     

    しばらく予約の取りづらい状況が続いていた金封袱紗ですが、今年は相当入れたので最近やっと落ち着いてきたようです。

     

    それほど無理なくお申し込みいただけるようになりましたので、受講を諦めていた方も是非この機会にご参加いただければと思います。(5月の予約は明日4月2日から申し込み開始です)

     

    来年は3ヶ月に一度ぐらいの開催にして、別の新しい型をどんどん入れていきたいと思っています。

    (作りたい型はまだまだたくさんあるのだ!)


     

     

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    【2018.04.01 Sunday 20:36】 author : Rom筥
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