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筥迫講習会2018.5『縢襠付筥迫』
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    今月の講習会は、「金封袱紗」「巾着&房」「縢襠付筥迫」の三連続講習でした。

     

    地味系の嚢物が多い中で、さすがに縢襠付筥迫は華やかな生地で作られる方が多く、それだけでテンションが上がります。

     

     

    H.Sさんの作品(神奈川県)

     

    今回の講習会では、2回目参戦の方も数名いらっしゃいました。

    頻繁にバージョンアップしているので、以前参加された時よりも随分違っていると感じられたかもしれません。

     

    前日は「巾着と房」の講座が行われましたが、巾着や房は「造形」なので、筥迫以上に反復や慣れが必要ということから、こちらも何度も繰り返し参加する方が多いです。

     

    講習会で筥迫を作る意義は、かつての筥迫職人たちが作っていたような完成度の高い筥迫作りを目指しているということでしょうか。

     

    より深く、より本格的な筥迫の作り方を追求しているので、使う厚紙の種類も違いますし、工程もより多く、細部に至るまでこだわりの技を詰め込んでいます(更には頻繁なるバージョンアップ)。

     

     

    K.Nさんの作品(兵庫県)

    ※この筥迫は柄合わせしていません。

     

    紙入れが進化したものが筥迫ということを考えると、現代で市販されているような筥迫は、そこから逆行してより簡易に退化して行っているような気がします。(ただの紙入れをなぜか筥迫扱いしていることがそもそも間違いなのですが)

     

    そのような意味では、初心者用とはいえ、教本も本来の正当な型で作ることができますので、婚礼や七五三など、一度きりのハレの日を彩るには十分かと思います。

     

    講習会でも当初は教本と同じ作り方をしていました。

    しかし数を作っていくと、より高スペックな筥迫を求められてくる。

    かつての筥迫職人たちが作っていた時代の仕立てですね。

    筥迫工房の講習会では、そんな筥迫作りを目指しています。

     

    教本で作る筥迫と講習会で作る筥迫はあくまで同じ型ですが、完成度の違うものを作っているとお考えください。

     

     

    I.Nさんの作品(福岡県)

    縮緬の筥迫

     

    教本の筥迫の作り方では被せに接着芯を貼っていますが、講習会で作る筥迫には接着芯は使いません。

     

    教本では、柔らかいキルティング芯に対し貼りのある接着芯を使っていますが、この型では硬い綿に生地の持つ柔らかさで膨らみを表現しています。

     

    教本はあくまで初心者用の作り方で、講習会で作るこの型は少し貼り込みに慣れた人用の作り方です。

     

    ただし綿入れに時間がかかってしまうので、他の講座よりも説明の時間が長くなってしまうのが難。

     

    丸みがあるのに非常にかっちりとした仕上がり。

    これが本来の縢襠付筥迫の特徴です。

     

    膨らみを持ちながら決して柔らかくなく、曖昧なところがなく全てがかっちり納まっていくこの仕立ては、作った後に爽快感さえ感じさせてくれます。

     

     

    H.Tさんの作品(神奈川県)

    ※この筥迫は柄合わせしていません。

     

    今回の縢襠付筥迫の講習会では、私が手順をすっ飛ばしてしまったことがあり、参加者の皆様には大変ご迷惑をおかけしました。

     

    「柄合わせ」なのに、肝心の柄合わせ用の胴締め型をの取り忘れてしまったという、、、沈

     

    柄合わせというものは布の厚みによってズレるものなので、確実に合わせようと思ったら本体を作ってから合わせていくしかありません。

     

    私自身はどんな状況からでも柄合わせをすることは慣れているのですが、それを講習会に来た人にやらせてしまう羽目になろうとは、、、。

    参加者にとっては気が遠くなる作業だったと思います(ホントごめんなさい)。

     

    ポイントとなる「目安線」がないというのはこれほど面倒なのかと思われたかもしれませんが、反面、2本の目安線さえあれば柄合わせはそれほど難しくはないということです。

     

     

    Y.Oさんの作品(東京都)

     

    急にカメラの話

     

    今回はカメラを忘れてしまったので、残念ながらipadで撮影。

    (更に終了が遅かったので、慌てて前面撮影のみ)

     

    スマホのカメラも性能がいいので、最近は専用のカメラを使う人も少なくなりましたね。

    でも「ブツ撮り(小物の撮影)」は絶対に一眼レフがお勧めです。

    昔に比べて一眼レフはホント安くなったし!

     

    私はかつてイラストの仕事をしていたのですが(実は筥迫よりキャリアは長い)、デジカメやPCのなかった時代は、納品する前のイラストはカメラで撮影していました。

     

    いわゆるバカ×××と呼ばれるカメラもありましたが、自分の描いたイラストを少しでもよく見せたいなら断然一眼レフです。

     

    デジカメが出始めた時代には、それこそカメラのイラストを描く仕事をしていたので、会社では強制的に一眼を持たされていました。

    しかし私自身はメカ音痴なので、興味がない上に学ぶ気もない。

    撮影はあくまでカメラ任せのオート撮影で、色はPCで補正というなんちゃって使い。

     

    しかし、カメラに興味がなくても、オート撮影であっても、自分の描いた絵や自分の作ったものをきれいに撮影したいなら絶対一眼レフがお勧めです(色も違ければ質感も違う)。

     

    一眼レフはかさばって持ち運びが面倒というのが一番の難なのですが、最近使っていた一眼レフが壊れたので、これを機にミラーレス一眼に買い換えました。

     

    今までの一眼のあの重さに慣れていたので、あまりのコンパクトさに、これが一眼か?という不安を覚えましたが、作り方の資料を作る際は片手で作業、片手で撮影という曲芸をしているので、そのような意味ではすごく楽になりました。

     

    もう一つ、撮影には「ライティング」がとても大事です。

    ライティング如何で、実物より写真の方がよく見えることもあります。

     

    もし皆さんがご自慢の筥迫を撮影するなら、ご家庭の卓上ライト一つでもいいので、フラッシュは使わないで撮影してみてください(光源が2つ以上あれば尚良)。

     

    講習会は光源が蛍光灯しかないので、帰ってからPCで明るさを調節するしかないのですが、いつか小さなライト見つけて持っていくかな、、、と密かに考えています。

     

     

    T.Aさんの作品(東京都)

    こちらの飾り房は、ご自宅で作られて来たものです。

     

    房糸は「絹ミシン糸30番 ステッチ糸」を2色より混ぜて作られたそうです。

    一眼で撮影したら、もう少しこの素敵な質感がわかってもらえるのにな〜と思うとちょっと残念です。

     

    話題違いのカメラの話を書いたのもこの房がきっかけ。

     

    ちょっと変わり種のびら簪も素敵です。

     

     

    K.Wさんの作品(富山県)

    こちらもアンティークのびら簪。

     

    ショップでびら簪の長鎖を販売するようになったとはいえ、やはりアンティークのびら簪の存在感にはかないません。

    市場にびら簪が出回らなくならないうちに、是非一本は持っておきたいものです。

     

    それにしても、アンティークの振袖などを扱うレンタルショップでは、古い刺繍筥迫や長鎖のびら簪のものが使われていますが、あんなに簡単に貸し出していたらいつかは劣化するでしょうに、貸してもらえるのはありがたいですが、作る側からすると正直もったいないと思ってしまいます。

     

    複数の人が入れ替わり立ち替わり懐中すれば擦れますし、時代のものなので消耗したら替えのものはありません。

    古い筥迫をレンタルできるのも今のうちということでしょう。

     

    筥迫工房の講習会から次代へ残せる筥迫を作ってくれる人が増えることを望んではいますが、その頃には今のように古い筥迫が安く手に入るという時代はなくなっていることでしょう。

    (絶滅危惧装身具)

     

     

     

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    念珠入(組入)名刺入

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    開催日:6月3日(日)

     

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    【2018.05.14 Monday 21:50】 author : Rom筥
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