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2018.10 『携帯裁縫用具入』&『指貫とハサミ入』

久々の「携帯裁縫用具入」はお馴染みのこの画像から。

(最近このアングルから撮っていなかったな〜)

とても小さいということが言いたくてこんなアングルを撮るようになったのですが、ホントこんな小さなものを一日がかりで作るのですから、この講座を始めた当初は「こんな物作りに交通費までかけて来る人なんていない〜」と思ったものでした(遠い目)。

 

「携帯裁縫用具入」と連日で企画されているのが、「指貫とはさみ入」です。

このはさみ入れは携帯裁縫用具入れにジャストサイズで収まる「みすや」の超小型はさみを使っているので、ご一緒に紹介させていただきます。

 

少し時間が空いてしまったため、どなたの作品かわからなくなってしまったので無記名のものもあります。

更には撮影し忘れて後から送っていただいた画像もあります。あしからずご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

2019年度からの「携帯裁縫用具入」「指貫」「糸切りはさみ入」

 

来年度から、この「携帯裁縫用具入」と「指貫とはさみ入」は講習会では行われません。

 

作ってみたいという方は、是非、貼り込み教室の方においでください。

教室の方では、「2019年貼り込み講座レベル表」のレベル3〜4の型を作ってからであれば作ることができます。

 

平日(月・火)には参加できない!何日もかけて作ることはできない!という方は、講習会のレベル10「三段口扇襠筥迫」までを受講すれば「通信」で受講することができます。

(指貫、糸切りはさみはレベル1なので、金封袱紗の次の月見型まで受講すれば通信可)

 

 

 

通信について

 

「通信」は講習会に来ないでも型が作れるので、遠方の方などは特に興味を惹かれると思います。

 

講習会で使われているマニュアルと型紙、使う材料一式を送って作ってもらうというものですが、マニュアルといってもあくまで手順を書いているだけなので、型は作れても出来は人によって大きく差が出ると思います。

 

来年からの講習会では必ず課題が出ますが、これは受講した型を必ず次の講座に持参するというものです(いわゆる宿題?)。

 

 

J.Yさんの作品(東京都在住)

 

H.Kさんの作品(東京都在住)

 

H.Tさんの作品(神奈川県在住)

 

 

その人の実力が一番わかりやすい課題は何といっても「縢襠付筥迫」です。

 

縢襠付筥迫は講習会でうまく仕上がると皆さんとても感激するのですが、それは単に憧れの筥迫が作れたという感激と、もう一つは出来上がりが美しいので、自分の技術もまんざらでないと思ってしまうからですね。

 

しかし次の課題としてこれを持ってきてもらうと、ほとんどの人が「講習会のときはあんなに綺麗にできたのに、どうしてもこれと同じに作れない〜」と言います。

 

これは私が講習会で「注意すべき点」を逐一説明しながら作っているからですね。

マニュアルには「手順」しか書かれていません。

 

だからいつも言っているのですが、講習会が終わったらとにかく即復習すること。

翌日あたりならまだ講習会の内容を覚えているので、それほど遜色ない出来上がりのものができる。

上手くできると楽しくなってまたいくつか続けて作って行く。

これが良い循環です。

 

しかしながら、ほとんどの人は講習会が終わると満足だけして作らない。

次の講座を予約する段になって慌ててマニュアルを見ながら作るのだと思いますが、すでに前回の講習から何ヶ月も経っていたりするとまぁほとんどそのときの「注意すべき点」なんて覚えていないでしょうねぇ。

 

「通信」はいわばこのような状況だと思います。

実際に正解の形も見ていないので、上手くできているのかどうかもわからない。

そこで「添削」が必要となるのです。

 

 

こんな小さなはさみ入れや指貫でさえ、貼り込みの要素が詰まっています。

この指貫は昔からあったものではなく、「やさしい昔の針仕事(ヴォーク社)」に掲載されていた指貫を元に、貼り込みの考え方にアレンジして作っています。

(この本かわいくてなかなかオススメです)

一切針と糸を使わず、全て糊と指で貼り込んで作ります(アイロンも仕上げに使うぐらい)。

指貫だけでも貼り込みの考え方が詰まっています。

 

 

通信で行う添削はメールに画像添付で行うので(または次の講習会時に持参する)、それでできる範囲のことしかしませんが、もちろんこれで完全にできるとも思っていません。

 

そこでこれはちょっと実技で教える必要があると思えば、そのときは教室の一日チケットをお勧めすることになると思います。

 

講習会は一つの型を年2回ほどしかしないので、タイミングよく受講できないのが難しいところです。

次の講習会まで半年も一年もかかってしまうと貼り込みの考え方も忘れてしまうので、通信というのはこの間を埋めるようなものだと思ってください。

 

ただし、作らないのにコレクションのように型紙を欲しがる人がいますが、通信を申し込んだ場合は、その添削を受けない限り次の通信には申し込めません。

 

それぞれの履歴はこちらで管理していますので、添削を受けていないで次の通信を申し込まれる場合はお断りさせていただきますので、あしからずご了承ください。

 

 

こちらは以前、携帯裁縫用具入に参加された方ですね。

 

 

 

「袋物細工」について

 

最近ちょっと困っていることがあるのですが、ネットで「袋物」と検索すると「仕覆(しふく)」や、いわゆる巾着系のバッグ、手提げバッグの類が検索されます。

 

もちろんどれも正真正銘の袋物なんですが、筥迫工房で扱っているような型はあまり出てきません。

ちなみにこちらの「袋物」が筥迫工房で扱っている類のものです。

 

この違いは非常に大きいのですが、一般の人に説明するときは同じ袋物でしか説明できない。

一昔前、二昔前というより、五昔前ぐらいの袋物と説明するのもねぇ(笑)。

 

筥迫工房の講習会では「筥迫講習会」から「貼り込み講座」と最近表示するようになりましたが、これも今一イメージしにくい。

 

そこで昔の袋物の本に出てくる「袋物細工」という言葉を使うことにしました。

 

これは多分維新以降にできた言葉なのではないかと思うのですが、これが西洋から入ってきたバッグ類と区別するためなのか、もしくは工芸の袋物と区別して婦女子が作るレベル(手芸)という意味で細工を付けたのかはわかりませんが、他の袋物と区別するために作られた言葉であることはあきらかです。

 

今日では使われなくなった言葉なのでちょうどよいかと思い、今後は積極的にこの「袋物細工」という言葉を使っていこうと思います。

 

ただし「袋物細工」は作りや見た目に対して当てられている言葉です。

現に昔の袋物細工の教本では、縫い合わせと貼り込みをミックスしたような技法が使われています。

ですから私が作るような貼り込みの袋物においては、その作り方が参考になるのは全体の1/4ぐらいのものです。

 

筥迫工房ではあくまで貼り込みを専門にしているので、これを完全に区別するならば「貼り込みで作る袋物細工」となります。

 

 

今後はこれで売り出して行こうと思いますので、どうぞ以後お見知りおきください(笑)。

 

 

 

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