『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
<< 2019.3 『型抜名刺入と延べ鏡』 | main | 「糊板」ときどき「接着剤」の話 >>
副科・教室 近況
0

    今回はちょっと慣れてきた副科・教室「つたえ」のことを書いてみたいと思います。


    l

     

    この写真は、去年の夏頃に撮影したものです。

    教室設立のために永石先生と打ち合わせをしていた頃でした。

     

    夕立の後で草木が瑞々しい季節でしたが、今は冬なのでここまで緑はないですが、先日は玄関の脇にポツンとクリスマスローズが咲いている様に癒されました。

     

    この「つたえ」は、着付け教室を開催している永石秀子先生のご自宅をお借りして行われています。

    教室は玄関を入って奥の部屋で、時々手前の部屋で着付け教室と一緒になることもあります(ほとんど交わることはありませんが)。

     

     

    お教室の広さは、本科の講習会が行われているお針子会の教室よりも少し小さいぐらいです。

    大きなテーブルを四人で使い、奥に一人用の補助席があります。

    「空席状況」には通常4名となっていますが、それがこの大きなテーブルの枠で、状況によって補助席にもう一名入ることができるということです。

     

    講習会は全員が一斉に同じ型を作るので、講師のデモンストレーションを見てすぐに作業に入るという形で行われますが、1日講習ということもあり、かなりのすごいスピードで進んで行くため、しっかり理解して進んで行くというよりは、いかにして短時間で完成度の高い作品作りをするかというのが最大の目的です。

     

    ただし、これは講師のいうなりに手を動かしているにすぎないので、自宅に帰ってからゆっくりとマニュアルを見ながら講習会の内容を思い返して反復しないと、全く身につかないということになるので注意が必要です。

     

    しかし、教室では全員がそれぞれのペースで違う物を作るので、各自マニュアルを見ながら自分で考えて進めていかなければなりません。

    わからないところは講師を呼び止めて解説してもらいます。

    講習会のように講師は常に目を光らせていられないので、間違ったまま作業してしまうことも多々あります。

    しかし、それは指摘された段階でやり直せばいいだけなので、その失敗もしっかり理解して作業することができるわけです。

     

    講習会のハイペースに慣れている方が教室に参加されると、初めはジレンマを感じるかもしれませんが、定期的に通うことにより、その場での完成度ではなく、着実にその人自身の技術を積み上げて行くことで、将来的にコンスタントに完成度の高い作品が作れるようになることを目指します。

     

    マニュアルだけで自分で考えて作って行くことに慣れるので、並行して通信講座にチャレンジする人が多いのも教室の特徴です(途中でつまづいても、そこから教室で作業すればいいだけなので)。

    意外と自習率も高いのが嬉しい誤算。

     

     

    講習会は受講したい講座のタイミングが合わないと中々予約が取れないので、教室で一から貼り込みを習うこともできます。

     

    しかし全員が違う作業をする教室では、講習会のように付きっ切りで教えることはできないので、マニュアルを見ただけでは作れない初心者の方はエサを待っている雛よろしく、そこから動くことができません。

    つまり一つ作るのにとても時間がかかってしまうので、始めの1〜2個作るまでが初心者扱いとし、初心者がいる日は補助席を使えないようにしています(空席状況の補助席の欄に「×」がある時)。

    ちなみに、講習会で「金封袱紗」を受講した方が教室に参加される場合はすでに経験者扱いです。

     

    よく「金封袱紗を教室で受講することはできないのですか?」と聞かれますが、金封袱紗は型を作ること半分で、あとの半分は「貼り込みの基本」を細かく講義するという内容なので、これだけは教室で行うことはできません。

    貼り込みの基本を知っておいた方が効率よく作業を進めることが出来るので、金封袱紗の講座は並行して受講しておくことをお勧めします。

     

    こちらはお教室のアイドル猫「れんちゃん」。

     

    つたえには二匹の猫がいて、もう一匹は 「みすず」といいます。

    れんちゃんとは見た目がほぼ同じで(兄弟?)、顔がもうちょっと白いぐらいだったか?

    みすずは人見知りなのでほとんど人前には出てきませんが、れんちゃんは必ず本日のメンバーをチェックしにきてくれます。

     

    永石先生曰く、れんちゃんの名前の由来は「瀧廉太郎」、みすずは「金子みすゞ」からきているそうです。

     

    世間には猫アレルギーの方が多いようで、こちらとしてはその方が参加される日にれんちゃんを二階に隔離してもらうことしかできません。

    それでも部屋には毛などが残っているとは思いますので、気になる方は短時間の見学に来て反応をお確かめください。

     

    猫好きな方には毎回大歓迎でむかえられるているれんちゃんでした。

     

    抱っこされても物怖じしません。(でもあまりしつこくしないであげてね)

     

     

    チケット購入について

     

    教室の参加者も出始めこそポツポツ状態でしたが、最近はほぼ埋まってきました。

    講習会のように1日で型が作れるわけではないので、単発で部分的に復習するという以外は、連続して参加しないとあまり意味はないので、ほとんどの方が連続チケットを買われます。

     

    三ヶ月ごとの申し込み期間に分けているのは「人数調整」のためです。

    新規にチケットを購入される方は、初回のみは申し込みされている期間の中でしか予約が取れません。

    現在は4月まで満席なので、新規の方は募集しておりません。

     

    新しくチケットを購入したい方は、第2期の5月〜6月の間で予約を取っていただくことになります(申し込み開始4月1日)。

    すでにチケットを購入されている方は、予約状況に表示されている期間であれば、常時3回分予約を取ることが出来ます。

    つまり、チケットを持っている方が優先して予約が取れるようになっているということです。

     

    ただし最後のチケットを使い切った後に、新たにチケットを購入し直すと新規扱いになってしまうので、次の申し込み開始日を待ってからの購入になります。

    優先して予約を取りたいならば、最後のチケットを消失する前に次のチケットを購入することをお忘れなく。

     

     

    マニュアル、型紙の取り扱い

     

    以前からショップで販売している教本の種類を増やすということを言っていましたが、最近著作に関する問題が発生し、筥迫工房のマニュアルや型紙の権利を守ることを考えざるを得ない状況になりました。

     

    貼り込みの技法は現代ではほぼ途絶え、教えてくれる先生も、受け継がれてきた資料もないところから、私が一から型紙を起こし、過去の書籍を掻き集め、古い袋物を解体しながら技法を築き上げてきたものです。

    時間をかけ苦労して作り上げてきたものが、安易にコピーされ、自分の知らないところで広まって行くことほど悲しいことはありません。

     

    これほど緻密に作っている型紙が、見知らぬ第三者に出回ってしまった場合、その過程で安易な作り方に劣化して行くことは確実で、未熟な作品が手作りサイトに出回るのは目に見えています(世の中は簡易な風潮に流れやすいもの)。

     

    今後も型が増えれば増えるほど、色々な問題が発生するだろうということが考えられます。

    こちらがしっかりとしたスタンスを持ち、解決できる道筋を整えない限り、安易に第三者に販売するのもいかがなものかと考えるようになりました。

     

    お互いに顔を付き合わせて関係を築くような講習会や教室では、筥迫工房の考え方もダイレクトに伝わりやすいのですが、最近はそれでさえ汲み取れない人が増えてきたので、金封袱紗の段階でマニュアルや型紙の取り扱いについてしっかりと伝えています。

     

    そして、ショップで「縢襠付筥迫」以外の型が発売されることを待っている方には大変申し訳ないのですが、縢襠付筥迫以外の型は当分の間、講習会や教室でしか扱わないことにします。

     

    それには、今後ショップで販売する教本も、また形態を変えることになります。

    内容は変わらないので、すでに教本をお持ちの方は買い直す必要はないのでご安心を。

     

    この回の教室で出来上がったのはこれらの作品です。

    初めての方は、大体右下の「懐紙挟み(両笹)」から始められる方が多いです。

    教室で人気の型は「籠千代田お針箱」です。

    教室は各自違う型を作っているので、他の人の作業も同時に見ることができ、次はこの形あの形と夢は広がるようです。

     

     

    講師養成

     

    ショップで他の型を販売することもなくなり、講習会や教室の予約も取れにくい、rom筥も教えに費やせる時間は現状でmaxともなれば、遠方にお住いの方は益々貼り込みで作る袋物細工に縁がなくなってしまいます。

     

    そこで、現在は講師養成についての話し合いも着々と進められています。

    貼り込みで作る袋物細工を教えられる先生が各地で教室を開けるようになれば、もっと多くの方にこの楽しさを体験していただけると思うのです。

     

    今考えているのは、貼り込みの袋物細工を専門に教えることのできる講師Aと、刺繍教室などの先生が自分の生徒に簡単な型に限って教えることのできる講師B、刺繍教室などの先生が筥迫工房と連携し、型紙を使う条件を得て、生徒たちにその使い方を教えることのできる講師C(仕立ては連携の外注に出す)の存在で、すでにそれを目指す何人かの講師予備軍と打ち合わせを重ねています。

    9

    同時に仕立て職人(連携の外注)として専門に学びたい

    人も育てています。

     

    ご興味のある方は直接筥迫工房までお問い合わせください。

     

     

     

    筥迫工房の材料販売(ネットショップ)

     

    ▼筥迫工房の講習会



    ▼筥迫掲示板
    筥迫工房の教本や自慢の細工物を、皆さん自身で披露できる掲示板です。写真のアップロードが簡単になりました(一回の投稿で6枚掲載可)。丹誠込めて作った筥迫を大勢の人に見てもらいしましょう!

    ▼携帯からも筥迫掲示板2に投稿をアップロードできます。
    こちらのQRコードからアクセスしてください。


    筥迫工房へのお問い合わせ
    ※時々ショップからのご注文確定メールが届かないことがあります。
     そのような場合も、こちらからご連絡ください。


    もしよかったら、こちらもクリックなんぞしてくれるとうれしいです。
    にほんブログ村 ハンドメイドブログ 和装小物へ
    にほんブログ村

    【2019.03.15 Friday 11:39】 author : Rom筥
    | 教室(つたえ) | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
    この記事に関するコメント
    足が遠退いております。ピョンです。名古屋、大阪、京都などで教えて頂ける講師A のかたがいらしたら嬉しいです!楽しみにしています。
    | ピョン | 2019/03/16 11:23 AM |
    ピョンさん、こんにちは。
    残念ながら、名古屋、大阪、京都の方はいらっしゃらないですねぇ。
    でも少しずつは増えて行くと思いますので、気長にお待ちください。
    | rom筥 | 2019/03/16 9:40 PM |
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    トラックバック機能は終了しました。
    トラックバック