『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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婚礼という名の作品展 〜EITOMANさんの作品〜 
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    今回はEITOMANさんから届いた婚礼レポートをお届けします。

    (秋は七五三、婚礼、作品展とレポートシーズンでありがたいねぇ)

     

    EITOMANさんは、当初今年11月のお嬢さんの婚礼に間に合わせて筥迫を作りたい!ということで飛び込んでいらっしゃいました。

    講習会の方では縢襠付筥迫は中級(来年は上級)なので11月のお式にはとても間に合いませんが、金封袱紗だけは講習会で受講していただくこと、教室(つたえ)に通うことを条件に筥迫作りを始められました。

     

    講習会は1日で型を作り上げるため、受講者が同じレベルでないと教えることは不可能なのですが、教室でなら皆が違うものを作っているので、慣れていない分時間は何回か通っていただくことになります。

    それをご了承をいただき、無事10月には筥迫と懐剣まで作りきることができました。

    (式に使う筥迫に限りますが、教室はそのような受講の仕方も可能です)

     

     


     

     

    昨年12月に次女の結婚が決まり、そこから始まった花嫁衣裳を作る一大プロジェクト。
     

    しかも次女からはトータルコーディネートで全てお任せしますのお言葉だったので、トータルコーディネート=身に着けるものすべてとなり、 「白無垢」と色直しの「白ドレス」を作ることに決定!


    今年の結婚式(11月3日)までに2つも無理だと夫は決めつけていましたが、 一生に一度かもしれないこのチャンス!逃してなるものかと頑張りました。

     

     

    最終的にこのプロジェクトで私が作ったのは、

     

    ・白無垢の掛下

    ・打掛

    ・長襦袢

    ・帯

    ・抱え帯

    ・帯締め

    ・綿帽子

    ・筥迫

    ・懐剣

    ・お色直しの白ドレス

    ・パニエ

    ・グローブ

    リングピロー

     

    計13点でした。

     

     

    <11月3日の結婚式に向けてプロジェクト始まる>
     

    1月 

    「白無垢」の柄を決め生地発注。
    娘の好きな桜柄があり、なんと運が良いのだろうとにんまり。

     

    3月 

    「ドレス」用の生地だけは購入。
     

    4月 

    織り上がった反物の量と重さにびっくりしながらも縫い始める。
    全体像がつかめず悩みながらの縫物でした。


    とここで花嫁衣裳の胸元の飾りも作らなくっちゃ と気づき、前から気になっていた「筥迫」を白無垢の生地で作ることを決意する。
     

    7月 

    「筥迫」を作り始める。

     

    9月 

    やっと「白無垢」の綿入れ。

     

    綿を入れるまでは1日4時間くらいで週2〜3日で4ヶ月。
    綿入れは先生や先輩方3人お願いして4人がかりで丸2日かかりました。

    8月は仕事都合で縫わず、9月から10月半ばは教室には週2回(1回5時間)通い、他に1日4時間くらいで週4日。

    この期間はほとんど毎日縫い続けました。
     

     

    10 

    仕上げに向けて奮闘。
    10月半ばには「白無垢」でき上がり。

     

    綿帽子はまあるいパリンとした形に違和感があり、綿帽子本来の形(防寒のために真綿を薄く伸ばしたもの)を目指したかったのでオリジナルの形になりました。

     

     

    白無垢が出来上がり、やっと「ドレス」の縫製に入りました。


    この時点であと10日間しかないじゃないの!!と焦ったものの、なんとか思い描いたドレスが縫えました。

     

     

    ドレス生地はビーズがたっぷりついていて生地が重く、ワンピースにすると重みで胸がはだけてしまうのではないかという恐れがあったため、スカートとトップスの二部式になりました。

     

     

    グローブはどんなにかわいいレースを合わせても違和感があり、スカート地のレース部分を使用。
    リボンで結び、留めにしたいけれどチュール地なので穴がなく悩み、結局リボンのループを挟んで縫い込むことで解決。


     

    10月末 せっかく作った「筥迫・懐剣」を箱に入れなくてはと「入れ物」作り。

     

    (リングピローは、懐剣入れで結んだ「菊結び」を使って装飾されたもの)

     

    今回のプロジェクトで何が一番大変だったかというと、とにかく布を汚さないようにすること。

    暑い日は首にタオルをかけ、汗が落ちないように、 またくしゃみをしてつばなど飛ばさないようにと気を使いました。

    思えば次女の結婚式は私の作品展だったように思います。

    大変でしたが良い経験と思い出作りができて本当に幸せでした。

     

    そして、初めてなのにいきなり(もちろん金封袱紗は作りましたが) 筥迫を作る、という無謀な私を指導してくださったrom筥先生に感謝です。

     

     

     


     

     

    「娘の結婚式は私の作品展!」とおっしゃっていましたが、お嬢さんご自身もEITOMANさんの作品のうちですね。

     

    EITOMANさんは、洋裁を大学卒業後にドレメのデザイナー科に3年通われ、和裁は10年選手で師範をお持ちのようです。

    だからこそ、こんなプロジェクトを思いつくのでしょうが(汗)。

     

    こんなに何でも作ってしまわれる方なのに、高校までは針を持ったこともなく、家庭科の宿題は全部お母様が作られていたそうですよ(笑)。

    そんなEITOMANさんが物作りに目覚めたのは、親の勧めで通ったドレメがきっかけだったそうです。

    その後は、声楽をされていたお嬢さんのために、高校・大学時代の7年間、発表会のドレスを毎年作っていたそうです。

    だからこそ挙式二週間前のドレス制作も慣れたものなのでしょうね。

     

    こちらのウェルカムベアの衣装もEITOMANさんの手作り。

    ただしこれは、3年前のご長男さんの結婚式のときに作られたものだそうです。

    ご長男さんの結婚式はさぞかしお暇だったことでしょう(笑)。

     

    EITOMANさんは目的達成後で教室通いは終了かと思いきや、他の人たちが「色物」で袋物を作っているのを見て、がぜん他の袋物に興味が沸いたようです。

    ここ何ヶ月か「白」ばかりを見続けてきたのですから、どんなに色物に飢えているか想像がつきますね(笑)。

     

     

     

     

    このブログにレポートを書いてくれるような方々は、とてつもなく凝り性の方が多いようです。

    自分にはとてもできそうもない、と思わせるこの凝り加減が見ていて楽しいのですが。

     

    我が娘も再来年は成人式ですが、私が筥迫を始めるきっかけとなった七五三ほどには娘の成人式への情熱はない。

     

    自分的には「十三詣り」までを一つの区切りにしていたからかもしれませんが、親の思い通りになるのもせいぜいこの頃までで(13歳もすでに親の意のままにはならないですが)、成人式以上ともなるとEITOMANさんのように親がコーディネートをお任せしてもらえるなんてのは稀で、一般的に20歳を超えたお嬢さんたちは自分の好みも明確でしょうから、そうそう親の思い通りにはならないもの。

     

    我が娘もとりあえず成人式に筥迫はする!とは言っていますが、筥迫を用意するとなると着物を決めてからでなければ作れないのに、本人は振袖には何の興味もなし。

    しかしこれは決して「お任せ」という訳ではなく、親が用意した着物にあーだこーだと難癖つけるのだろうと考えると、直前になって一からやり直しという可能性もある訳で、あ〜成人式面倒、、、とつい本音の出てしまうRom筥でした。

     

     

     

     

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    【2019.12.16 Monday 14:42】 author : Rom筥
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