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『利休型紙入』の続きと『携帯裁縫用具入』
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    前回の『利休型紙入』の続きです。

     

    『利休型紙入』って何?

     

    袋物にはこのような愛称をつけた型がよくありますが、そもそも「利休型」って何さということですね。

     

    こういうものって定義がなかなかに難しい。

    なぜなら作った職人さんや販売元が勝手につけていることが常なので、統一はされていないということ。

     

    私が袋物細工の資料としているのは主に大正時代の女子教育で用いられていた教科書なのですが、作り方はほとんど参考にしていませんが(笑)、参考にしているのは型の種類や挿絵などで見る意匠的な部分です。

     

    そしてこの「利休型」というのがいくつか出てくるのですが、それぞれの教科書で微妙に型が違う。

    以前よりこの名称を使いたいと思っていたのですが、これだ!というはっきりした定義がない。

     

    明治の初年に信玄袋という手提げが流行した。

    そのあと1890年代(ほぼ明治20年代)に千代田袋と名づけられた手提げが流行、つづいて三保袋、四季袋、延命袋、アンテロンバッグ、オペラバッグ、理想袋、乙女袋などの名が、流行誌や新聞には現れる。

    しかし信玄袋ひとつをみても、細部のつくりは一様でない。

    明治・大正期の、とくに女性用手提げ、バッグ類を、新聞広告掲載の商品名や、流行案内に紹介されている名称と、あまり窮屈にむすびつけるのは、むだといってよいだろう。(近代日本の身装文化データベースより)

    あまり窮屈にむすびつけるのは、“むだ” ←パチパチ

     

    確かに「信玄袋」というとこんな型を思い浮かべるかと思いますが、一般的な二穴の巾着型で緒を通す部分に板を使った型も信玄袋と言います。

    初期型は手に提げる巾着は全て信玄袋という認識だったのかもしれませんね。

     

     

    結局、当時の教科書の「利休型」で共通している特徴が「深口」「襠付」であることから、これが「最もよくある型=利休型」と定義しました。

     

    同じく襠がついていないものを「平肉」と言ったりもするので(あくまで全てではない)、2月に行われる利休型紙入は本来「平肉紙入(ひらにくかみいれ)」というべきなのかもしれませんが、現代で「平肉」という言葉のチョイスは、、、ない。

     

     

    現代で「深口」の用途があるかどうかわからないのですが、チャックのように中の物をしっかり止める部品がない当時は利休なんて愛称もつけちゃうぐらい深口使用が一般的だったので、そんな当時のノスタルジーを込めて深口を現代版利久型の特徴にしようと思いました。

    ということで、現代版「利休型紙入」は平肉も襠付も関係なく「深口」が付いた型にしたいと思います。

     

    (実際は応用の「襠付大型」の方が本来の利休型紙入なんでしょうけどね)

     

    手提げのバッグならこういうものが「利休バッグ」といいますが、現代の方がよっぽど統一していますね。

     

    ネットの世界だからこそ情報の伝わりが早く、より統一がしやすくなっているのかもしれませんが、情報がありすぎて争いが起こりやすいという弊害もあるような気がします。

     

     


     

     

    「携帯裁縫用具入」について

    (開催日:2月1日(土)/申込:1月7日)

     

    今年から『携帯裁縫用具入』はちょっとイレギュラーな扱いになります。

    そのため講座説明でもわかりづらい内容となり、その都度内容を変えたりしていたので。受講を検討している方々には申し訳ありませんでした。

    2月開催の申し込みが明後日になったので、もう一度説明させていただきます。

     

     

    「体験コース」としての携帯裁縫用具入

    文字通り貼り込み未経験者のためのコースです。

    ただし、下の「初級コース」で受講される方と合同での講習になります。

    当日の作業内容は一緒ですが、こちらで用意をしたもの(道具・布・材料)をお使いいただきます。

    貼り込みというのは布を探したり事前作業に時間や手間がかかるので、それらを省いた上で本来の貼り込み作業のみを「体験」していただくのが目的です。

     

    「初級コース」としての携帯裁縫用具入

    入門コースの「金封袱紗」を受講した方が対象です。

    事前作業は型紙複写と厚紙の裁断、綿の潰しなどを準備してきていただきます(部品が少ないので簡単です)。

    布は持参していただきますので、申し込み前に「柄取り」があります(受付は30分前までに)

     

    体験と初級の違い 体験コース 初級コース
    道具の有無 貸し出し 持参
    布(表布・内布)の用意 なし(支給) 持参
    事前作業(予備材料) なし(支給)
    資 料(型紙・作り方) なし

     

    「通信講座」としての携帯裁縫用具入

    以前は「念珠入れ」を受講した方としていましたが、結びなども入ってくるため「中級コースを1講座受講した方」とさせていただきます。

    いくつか講座を受講していれば、自分一人でも作れるレベルです。

    綿の潰し加減が通信ではわかりにくいですが、いくつか作ってみればわかるのではないかと思います。

     

     

     

    同意書(型紙・作り方の扱い)について

     

    当初、体験コースでも「型紙・作り方」を支給するつもりでいたのですが、実は去年末から講習会・教室ともに受講者の方に「同意書」というものを書いていただいております。

    これは型紙や作り方、作品の扱い方についての説明と注意喚起です。

     

    このようなことを10年もやっていますと色々な問題に直面しますが、著作に対しての知識がないがために起こる不要な争いが主なので、一番初めの金封袱紗で導入することに致しました。

    (まだ書いていただいていない方も、今後講習会に参加いただいた時点で書いていただきます)

     

    そのようなことから、体験コースでは同意書はなしとする代わりに、型紙と作り方は支給しないことに致しました。

    本格的に貼り込みを始めたくなったら入門コース(金封袱紗)に出ていただいて、同意書を書いていただいた後に型紙と作り方を購入してください。

     

    どうかご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

     

     

     

    2月の講習会申し込みは、開始日にこちら↓の画面にそれぞれの表示が出たら、カートに入れて購入という形でお申し込みください。

     

    2月1日(土)携帯裁縫用具入(申込開始:1/7)
    2月2日(日)New!利久型紙入(申込開始:1/8)

     

     

     

     

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    【2020.01.05 Sunday 13:49】 author : Rom筥
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