『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
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講習会 筥迫講座とフリークラスについて
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    ちょっと思い立って久しぶりに縢襠付筥迫を作ってみました。

    筥迫を作るといったらほぼお客様からの依頼品(刺繍裂)なので、このように普通の着物裂で作るのは本当に久しぶりです。

     

     

    なんか見たことがある?と思われたかもしれませんが、これはショップや教本でトップ画像に使われている筥迫と同じ裂で作ったものです。

     

    私が筥迫を作り始めた当初、四つ身の反物全てを筥迫の試作とマニュアル作りに使い果たしたのですが(段ボール3箱ぐらい作ったさ)、最近メイン柄のところだけが少し残っていたのを見つけました。

    上手くなった暁にはこれを使おうと思ったのかどうか記憶がありませんが、使うなら今だと思いました。

     

     

    右側は極初期の頃の仕立てなので稚拙な作りです(この頃は本仕立て=縫い玉縁)。

    左側が今回の現在の仕立て方で、こちらは教本で解説している挟み玉縁です。

     

    画像でもある程度違いはわかりますが、手に持てばその違いは一目瞭然です。

    現在この仕立てを講習会で教えているのですが、右側の筥迫もショップで販売している教本を見ればこの程度には出来るので(ただし挟み玉縁)、これはこれで有りかなとは思います。

     

    最近ここにきてなぜか「筥迫を作りたい」をいう人たちの声が耳に入るようになりました。

    いや、これまでも教本はショップで販売しているし講習会でも教えていますが?と思ったのですが、どうやらそういう意味ではないらしい。

     

     

    講習会を始めた当初は「教本仕様」の筥迫を「初心者対象」で教えていたのですが、年々型が増えるとレベルを分けないわけにはいかず、そうなるとどうしても基礎が必要となり、いつしか筥迫は上級になってしまいました。

    筥迫を作りたくて受講した方々にとって、筥迫は遥か遠く、、、が現状。

     

    つまりそういう意味での「筥迫を作りたい」だったのです。

     

    初めの頃に初心者対象で講習会が成り立っていたのは、私自身が筥迫を組み立てること以外で何か教えることある?程度のレベルだったということ。

    つまり余計なことまで教えないで済んだというのが大きく、今のように余計なこと満載で教えても、誰もそこまで求めちゃいないよという自虐的境地に達しつつあります。

     

     

     

    体験コース(携帯裁縫用具入)

     

    そんな閉塞感から脱却したい気持ちも少なからずあり、今年は初めて初心者対象の「体験コース」を開講することにしました。

    こちらが先日の「携帯裁縫用具入」の様子。

     

     

    これは私のトライアルでもありました。

     

    アイロンやカッターマットなどは全て貸し出し(受講料に含)、事前作業などはこちらで全て用意するので、講習会ではただ貼り込み作用を体験するのみ!

    そして私はただ作り方を教えるだけ!

     

    いつもならカッターの持ち方が違う!正確に線を割る!なんて受講者はうるさく言われているとは思いますが(ごめんなさい)、今回は指切らなきゃ好きにして〜という仏の境地で。(どこが)

     

     

    しかし参加者の楽しそうなこと。

     

    事前作業はされているとはいえ、外部の講習会のように2〜3時間で出来るような体験ではなく、事前作業以外は通常の細かい貼り込み作業です。

    こんな小さなものでも手間がかかる。

    それでも手順通りに行えば、どんなレベルの人でもしっかりその形に出来上がることを知ってもらうことが目的。

    これだけでも誰もがちょっとした感動を味わえると思います。

     

     

    この体験コースは5月23日、8月22日にも行われますが、今後は体験コースのみ「お針子会」ではなく西巣鴨の「つたえ」で行います。

    実はこの「つたえ」での講師は私(Rom筥)ではなく、別の講師(Rajyoさん)が教えることになります。

     

    今回の体験コースは私のトライアルでしたが、今後も同じように、体験を含めた全ての講座を私一人ではどう考えても無理があります。

    これまでは少しずつ人が育ってこれるのを気長に待つしかありませんでしたが、このRajyoさんを始め、職人見習いだったA.Yさんもかなり出来るようになってきて、今では少しずつ他の人の手が借りられるようになってきました。

    そのような状況で、体験コースを現実として考えられるようになってきたのです。

     

    そして私の本当のトライアルは、今後「筥迫コース」を開講することにありました。

    かつてのように全くの初心者に筥迫を教えるということは今年はさすがに無理だとは思いますが、せめて入門コース(金封袱紗)を終えた人がすぐに受講できる「縢襠付筥迫(初級)」を開講することです。

     

     

     

    教本(ショップ販売)の改定

     

    実はこれまでショップで販売していた「副読本」の在庫があと少しで切れるのですが、色々と思うことがあり、今回は重版ではなく大きく改訂することにしました。

    副読本がなければ教本は使えないので、つまり教本自体を改定することになります。

     

    これまで教本と副読本に分けていたのは、別の型も販売しようと思っていたからなのですが、教本や型紙の取り扱いに緒問題がおこり、やはり一般の方に販売するのは縢襠付筥迫だけにしようと思うようになりました。

    また、講習会の人たちにも使えるように基本的なことを副読本にまとめたのです。

     

    この縢襠付筥迫の教本は「結婚式のためにぶっつけ本番で筥迫を作る!」という人が対象なので(苦笑)、講習会や教室に来ている人にはこの教本を初級扱い、講習会ではもっと高度な内容を教えることで棲み分けをしていました。

    しかし体験講座をやってみて気がついたのは、初めての筥迫はうんうん唸りながら一人で作るより、楽しみながら皆で作りたい!というのが実情なのでしょうね。

     

    とは言っても、工芸的筥迫の復活を目指してこの10年ひたすら研鑽を積んできたrom筥としては、それも後世に引き継いでいかねばならないという使命を持っています。

     

    つまり「体験としての筥迫」と「技術で作る筥迫」です。

    これが冒頭の二つの筥迫画像というわけです。

     

    教本向けの作り方は、一度だけ作る人のための言わば「体験としての筥迫」なので、講習会の初級筥迫はこの教本に完全にリンクした内容で行うことを考えました。

    その場合「技術で作る筥迫(1柄合せ・硬綿)(2襠付・玉縁)」はフリークラスで行うことになります。

     

     

     

    筥迫講座

     

    オリンピックの影響で8月の三段口扇襠筥迫を中止にしたことで、講座のスケジュールをいくつか変更せざるを得なくなりました。

     

    これまでの「三段口扇襠筥迫」は筥迫の登竜門扱いでしたが、これがなくなると直接「縢襠付筥迫(あがき)」を受講することになるのでこれはかなりハードです。

    そこで今年は「縢襠付筥迫(あがき)」はフリークラスへ、そこに「縢襠付筥迫(初級)二日コース」をトライアルで組み込んでみることにしました。

     

    そこで、以下の5月を以下のように変更させていただきます。

    (急に変更して人が集まるのかどうかわかりませんが、、、)

     

    2日(土)型抜名刺入と延べ鏡 ←縢襠付筥迫(初級)初日
    3日(日)縢襠付筥迫(あがき) ←縢襠付筥迫(初級)2日目

     

    縢襠付筥迫(初級)詳細はこちらから

    TOP画像にいいところを使ってしまったので、あまりものを駆使して柄取り(苦)。

     

    以前は2日で巾着と飾り房までを作っていたのですが、終了がいつも8時過ぎという無謀さだったので、今年は「事前作業有」で飾り房を除いた「本体と巾着まで」を2日で作ることにします(終了5時予定)。

     

    この初級筥迫は教本に準じた内容なので、本体綿はキルティング芯を使うためそれほど難度はありません。

    巾着も単仕立てで、綿はただ詰めるだけにします。

    「柄合わせ」はせず(柄取りのみ)折り返し仕立てで作ります。

    その方が色味をたくさん使えるので実は華やかに出来上がります。

     

    対象は「入門講座を受講」した人になるので、スケジュールさえ合えば2回目には筥迫にトライできますので、是非お気軽に筥迫体験してみてください。

     

     

     

    フリークラス

     

    となると、フリークラスに進級するための課題「縢襠付筥迫(あがき)」がなくなるので、今年の課題は「三段口扇襠筥迫も可」に変えさせていただきます。

    まぁ難度が低くなるので受講者には願ったりでしょう。

    ただし「縢襠付筥迫(初級)」は課題にはなりませんのでご注意ください。

     

    フリークラスの詳細もアップしましたのでご参照ください。

     

    ※フリークラスのみで受講できる型の詳細もアップしました。

     フリークラス受講料+それぞれの教材費は

    ※「縢襠付筥迫(あがき)」は以後「縢襠筥迫(硬綿・柄合せ)」と名称変更し、フリークラスに移動します(詳細画面は後日変更)。

     

     ・籠千代田お針箱

     ・式部型小物入

     ・縢襠筥迫(硬綿・柄合せ)中級

     ・折襠付両縢筥迫(玉縁付)上級

     ・小被付四ツ襠紙入 ←5月はちょっと無理そう、、、

     ・誰ヶ袖型櫛入 ←5月に新しく入るかも(未定)

     

     

     


     

    5月以降のスケジュール変更ですが、多分こんな感じになると思います。

    まだ確定ではないので、まだ実際のスケジュールには反映しませんが、早くから予定をしている方もいるとは思いますので、今後はこのように変更の可能性有と思っていていただければと思います。

    確定になったものから実際のスケジュールに反映してお知らせいたします。

     

     

    <3月>
    20日(金祝) 貼り込みの基本「金封袱紗」
    21日(土) 念珠入(組入)名刺入
    22日(日)  装飾技法(切付・金装飾)


    <4月>
    4日(土)   月見型紙入
    5日(日)    四ツ襠紙入

     

    <5月>
    2日(土)型抜名刺入と延べ鏡 ←縢襠付筥迫(初級)1
    3日(日)縢襠付筥迫(あがき) ←縢襠付筥迫(初級)2
    4日(月祝)フリークラス5-1
    5日(火祝)     〃      5-2
     
    23日(土)携帯裁縫用具入

     

    <6月>
    6日(土)貼り込みの基本 金封袱紗
    7日(日)丸型小物入


    <7月>
    4日(土)利休型紙入
    5日(日)帛紗入(七宝縢)

     

    <8月>
    1日(土)三段口扇襠筥迫 ←中止!
    2日(日)筥迫巾着と飾り房 ←中止!
     
    22日(土)体験コース/携帯裁縫用具入
     
    29日(土)型抜名刺入と延べ鏡
    30日(日)縢襠付筥迫(あがき) ←筥迫巾着と飾り房

     

     

    <9月>
    20日(日)貼り込みの基本 金封袱紗
    21日(月祝)フリークラス9-1
    22日(火祝)     〃       9-2


    <10月>
    3日(土)念珠入(組入)名刺入
    4日(日)二ツ折小被付筥迫

     

    <11月>
    7日(土)月見型紙入 ←三段口扇襠筥迫
    8日(日)丸型小物入

    21日(土)四ツ襠紙入
    22日(日)フリークラス11-1 ←縢襠付筥迫(初級)1
    23日(月祝)     〃      11-2 ←縢襠付筥迫(初級)2

     

    <12月>
    5日(土)貼り込みの基本 金封袱紗
    6日(日)帛紗入(七宝縢)

     


     

     

     

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    【2020.02.24 Monday 09:08】 author : Rom筥
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