『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
2020.2講習会『利休型紙入』
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    2020年の新型『利休型紙入』の講習会が先日行われました。

     

    一般的な袋物の教室で帯地のような厚手の生地を使うことは普通ですが、講習会で作る「袋物細工」はバッグよりもかなり小さいので、ちょっとした厚みの差でとんでもなく作りづらいものになることから、特に初心者であれば厚地の生地はお勧めしていませんでした(できなくはないが慣れた人が使うもの)。

     

    これまではとにかく着物地のような「薄地」をお勧めしていましたが、それは「襠(まち)」が「支え」になっていたので薄くても形にはなっていました。

     

    しかし今回のように「襠なし」の型ではそうはいきません。

    ということで、今回はこちらからの「布地指定(購入先指定)」で布を用意していただきました。

     

    黒の「小はぜ」に蒔絵に見立てた装飾も講習会で行います。

    こちらの材料一式は全てお持ち帰りできますので、ご自分作った小はぜを付けて是非お友達にプレゼントしてください。

    きっと喜ばれると思いますよ。

     

     

    K.Nさんの作品(埼玉県在住)

     

    袋物の生地選びは「柄」や「色」だけで選びがちですが、本来は「布ありき」で、その布に合った型を選ぶというのが理想です。

    つまり、布選びはまずはその型の特徴をよく見極めることが大事なんですね。

     

    複数の人と一緒に作ることにより、どんな生地が作りやすいのか、作りにくいのか、失敗しやすいのかを、その日1日で見ることができるという意味では講習会は大変有意義です。

     

     

    K.Eさんの作品(埼玉県在住)

     

    今回の講座では、あえて仕覆(しふく)などに使われる「錦(にしき)」を指定させていただきました。

    講習会でこの錦を持ってくる人はあまりいません。

     

    錦に馴染みがないという人も多いとは思いますが、着物のハギレに比べたらずっとお高いので選ばないというのもあるかもしれません。

    縫い物は失敗したらほどけばいいですが、貼り込みの場合は糊を付けたら一発で布をおじゃんにしてしまいますから。


     

    Y.Eさんの作品(兵庫県在住)

     

    帯地というと「金襴」を持って来たがる人が多いのですが、金襴は厚みも柔らかさも扱いやすさもピンキリなので、どれが袋物細工に適しているか判断するのは初心者には難しい。

     

    そこで今回はあえて「錦」を指定させていただきました。

    錦はそれほど厚みもなく一定していますし、目も詰まっているので扱いやすく絶対に失敗しない。

     

    その人に技術がなくても、布自体がその出来を助けてくれるようなありがたい生地です。

    地味な色柄が多いというのが袋物細工にはちょっと残念なところですが。(上の黄色は珍しく派手な色)

     

     

    R.Sさんの作品(東京都在住)

     

    こちらはちょっと厚みのある硬い生地だったので仕立てるのが大変でした(錦ではない)。

    この講座は「初級」なので、表布は接着芯(厚)をベタ貼りします。

    本来はこのような生地に接着芯は使用しませんが、講習会では型を正確に綺麗に作ることを第一に考えているので、初級コースではどんな布でも接着芯を使っています。

    本来こんな生地だったら迷わずフラシで使うんですけどね、、、。
     

     

    A.Yさんの作品(埼玉県在住)

     

    こちらは厚手の着物地を使われました。

    厚手とはいえ、この型には薄かったようです。

    講習会では足並み揃えないとならないのでイレギュラーなことはあまりできないのですが、このような生地を使う場合は「背芯」と「持出口芯」を加えます(背芯は2枚になる)。

     

     

    Y.Fさんの作品(埼玉県在住)

     

    こちらの内布は「都香庵」の綸子です。

    錦に合わせるには味気ないですが、絶対に仕立てを失敗しない生地です(折り掛けに何のシワももなくできる)。

    持参された内布があまり適していない場合は、私が持っていきたこの生地を使っていただきました。

    表がテカって安っぽく見えるので、あえてマットな裏を使っています。

     

    この型は「表布の重厚感」とアクセントの「小はぜ」が見せポイントなので、内布はこのぐらい特色のない色味を持っているとどんな表布にも合って重宝します。

     

     

    K.Wさんの作品(富山県在住)

     

    こちらは「金襴」です。

    本当は使いたくなかったのですが、あまり厚みはなかったので良しとしました。

    金襴は薄くてもほつれやすいものが多いので、角の処理もうまくやらないとボロボロになります。

     

     

    去年の「袱紗挟み」はサンプル布をこちらで用意しましたが、こちらは上級コースですし、初級の人よりは布に慣れているので今年はこの「錦」や「金襴」なども可にしようかと思っています。

     

     

     


     

    利休型紙入「通信講座」準備できました

     

    「通信講座」の準備ができましたので、「四ツ襠紙入」を受講した方であれば申し込むことができます。

     

    ご希望の方はこちらからどうぞ↓

    利休型紙入(襠なし深口付紙入)

     

    応用型の『利休型紙入(襠付)』も出来ましたので、よかったらご一緒にお申し込みください。

    (ただし必ず基本型を作ってから作業してください)

     

    こちらは当初「型紙のみ」を販売するつもりでした。

    というのも初めに作ったときは問題なくスラスラ作れたので型紙だけでいいかと思ったのですが、しばらく間が空いて最近作ってみたところ、あらわからない、、、。

     

    私が迷うなら確実に他の人はマニュアルがないと作れないということで、急遽マニュアル(最近は拵え方といっています)作り。

    マニュアルを作るということは、型紙のようにそのまま売るというわけにはいかないので、急遽こちらも「通信講座」にいたしました。

     

    基本型のマニュアルには、初心者は「接着芯のベタ貼り」、慣れている人は「三河芯のフラシ」でと書いていますが、やはり初回はベタ貼りで作った方がいいです。(その後はフラシでどうぞ)

     

    応用型は「三河芯のフラシ」での説明になっています。

    これまでの四ツ襠のマニュアルとは少しやり方が違うかとは思いますが、今はこのような作り方をしているということで少し詳しく解説しています。

     

     


     

     

    『三段口扇襠筥迫』『筥迫巾着と飾り房』 中止のお知らせ

     

    8月1日(土)三段口扇襠筥迫

    8月2日(日)筥迫巾着と飾り房

     

    突然ながら上記の2講座は中止とさせていただきます。

     

    理由はオリンピック期間真っ最中で、東京の交通網がどうなるかわからないという不安があり、色々な方からご指摘いただいたからです。

    お針子会は「池袋」なので会場とは離れていますが、ターミナル駅では電車が止まって人があふれる可能性があるそうで、皆さんどこからやってくるかわからないですしねぇ、、、。

    当日来られないのも困りますが、帰れないのはもっと困るということで。

     

    ホテルなどはまず取れないでしょうから、遠方の方が東京の状況を知らないで間違って申し込んだりしないように、用心して早々に中止にさせていただきました。

     

    こんなマップがあるんですねぇ。

    大会輸送影響度マップ(路線・駅)オリンピック版

     

    この期間、道路も混むでしょうし、宅配便もどこまで届くかわからない。

    ショップも仕入れができなくて在庫切れが増えるかもしれませんので、皆様もご注文品はできるだけオリンピック前にして、期間中は袋物を作りながら自宅でまったりテレビ観戦いたしましょう。

    とにかく特段の用事がない限り、東京には近づかない方が賢明です。

     

    皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、あしからずご了承ください。

     

     

     

    クリックポスト

     

    2020年4月1日より、クリックポストの料金が188円から198円に値上げされます。

    2018年9月に164円から185円に値上げし、更に2019年10月1日の増税で185円から188円に値上げし、今回188円から198円に値上げしました。

    もう値上げが忙しいわ〜

     

     

     

     

     

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    【2020.02.09 Sunday 18:42】 author : Rom筥
    | 講習会(お針子会) | comments(0) | - | - | - |
    同じベクトルを持つ人々
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      講習会や教室にはいろいろな人がやってきます。

      まったく違う趣味や仕事を持った人たちが毎回シャッフルされた組み合わせで集まるにも関わらず、何故か毎回安定して話が盛り上がります。

       

      「ベクトルが同じなんですね。」

       

      とある方が言われたのを聞いて、本当にそうだなぁと思いました。

       

      七五三や婚礼などのように実際に使用目的があっ作る人は別にして、単に筥迫を作ってみたい!という動機でやってくる人たちは、それだけでベクトルが同じ方向を向いているわけです。

       

      その中で筥迫の思い出を語る際に、「結婚式」で身に付けた話をする人よりも「七五三」で身につけたという話を語る人(それも熱く!)の方が圧倒的に多いです。

       

      「七五三のときに母に触らせてもらえなかった〜」

      「筥迫のびら簪がすてきで忘れられない」

      「親戚から廻りに廻った七五三の振袖には筥迫が付いていなかった!」

       

      もしくは娘さんの七五三準備で筥迫を再認識する人も多いかもしれません。

       

      ですから皆さん、七五三に筥迫の思い出を残すことは情操教育にはとても大切なことなんですよ。

       

      七五三は自前の振袖を着ることが多いので、事前にお母さんやお祖母さんが着物を用意しながら筥迫を見せてくれる機会が多い。

      「これはママが着た着物でね、この筥迫で遊んでたらババに怒られてね、、、」なんて話をしたら、きっと子供たちの心に筥迫の印象を強く残すことになることでしょう。

       

      ママフリ、ババフリ、大いに結構。

      筥迫をしっかり触らせてあげてくださいね。

       

       

       

      趣味人たちのベクトル

       

      さて、そんな思い出絡みのベクトルとは別に、大人になってからの興味の方向性というものもあります。

       

      筥迫からの趣味つながりで一番多いのは、やはり「日本刺繍」からの流れでしょう。

       

      しかし江戸時代の文献によれば、御殿女中が「押し絵」を使って筥迫装飾をしたと書かれています。

      (仕立ては多分専門の職人に作らせたと思う)

       

      押し絵の筥迫を見てみたいという動機から、押し絵をやっている人が講習会に来ないかな〜といつも思っているのですが、これがなかなかやって来ない。

       

      また筥迫工房の袋物に一番近いのは「仕覆」になろうかと思いますが(こちらは縫い物)、意外やこの人たちもあまりつながらず。

       

      「仕覆」が和の仲間とすれば、洋の仲間は「カルトナージュ」ですが、こちらも講習会にはたまにやって来るぐらい。

      縮緬細工」も近そうな気がするのですが、来たとしても作り方に共通性があまりないので続かず、、、。

       

      つまり「仕覆」「カルトナージュ」「縮緬細工」とはベクトルが違うのかもしれません。

       

      そのかわり講習会参加率が多いのが意外にも「つまみ細工」に携わる人たちです。

       

      何でかしらねぇとある人に聞いたところ、

      「着物に身に着けるという意味で同じだからじゃないですかね」

       

      なるほど「着物」「身に着ける」「細かい作業」の方向性と、「小さい」「かわいい」の萌え感(エネルギー)が共通のベクトルなのかもしれません。

       

       

       

      職業人たちのベクトル

       

      趣味とは違い、職業として物作りをしている人たちがいます。

       

      講習会に来る人たちの職業なども聞いたりするのですが、専門職(?)で多いのは着付師さんや和裁師さんたちですが、これはベクトルが同じでも不思議はありません。

       

      私が一番不思議だったは、アパレルの制作系の人たちの参加率が高いこと。

       

      私はこれまでグラフィック系で生きて来たので、販売以外のアパレル系の人たちと交わる機会はなかったのですが、ああ、こういう人たちって本当にいるんだ〜と内心思ってしまいました(笑)。

       

      「デザイナーさん」も時々いらっしゃいますが、不思議と多いのが「パタンナー」さん率の高いこと。

       

      貼り込みは工作にも近く、作り方が縫い物とはます違うので、構造的に興味を持つ部分があるのでしょうか。

      こちらも興味深いベクトルですね。

       

       

       


       

       

      3/22 『装飾技法』

       

      話は変わりますが、3/22に行われる『装飾技法』の詳細画面を出すのを忘れていました。

      申し込みがすでに2/7開始だというのにホント申し訳ない、、。

       

      ということでアップしました。

      装飾技法(切付・金装飾)

       

      去年までは講習会を出た後に課題2点提出が条件でしたが、どうもこの課題というのが大きなハードルのようなので、今年から「課題なし」にしてみました。

       

      この講座のみ「受講後に課題提出」にしたのは、金装飾がほぼ装飾メインの縢襠付筥迫ぐらいにしか使い道がないからなのですね。

       

      金装飾に使う材料も多く(持ち帰り分含む)、オプションで使う道具も揃えなければならないので、筥迫をたくさん作る人でないと無駄になってしまうということもありました。

       

      でもまぁ「切り付け」だけでも知っていれば「柄取り」のストレスは少なくなるので、これだけでも学びに来る価値はあるかもしれません。

       

      また、今回は金彩材料を少なくして、その分で「刺繍半襟」を使った筥迫部品の作り方を組み込ませてみようかなと考えています。

       

      この講座は潜在的に興味を持っている方も多いようなので、それぞれの感性で作品作りに応用してもらえればいいかなと思います。

       

       

      教室での受講の場合

       

      こちらの講座は「講習会形式」で行われるものなので、「教室」では同じ方式で学ぶことはできません。

      その代わり現在作っているもので切り付けや金装飾が必要なときは、レベルに関係なくその都度トライすることはできます。

      (講習会と違って好きなように時間が使えるので)

       

      その場合は早めにご相談いただければポイントごとに必要な材料をお持ちいたします。

      ただ教材として配布することはできませんので、ご自宅で作業したいなどの場合は各々で入手していただくことになります。

       

      講習会ならそれらの材料も全て手に入り、技法も一気に試すことができるので、それぞれ必要に応じて参加をご検討いただければと思います。

       

       

      最後に「教室」つながりでもう一つお知らせです。

       

      3月から火曜日開催だった教室が「月曜日」と「火曜日」の交互の開催になります。

      現在は火曜日メインの人が主なので月曜日はかなり空いています。

       

      講習会と違って好きなように好きなことができるので、もし月曜日の方が都合が良い、仕事がお休みなどの方がいらっしゃいましたら是非ご参加いただければ幸いです。

       

       

       

       

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      【2020.01.31 Friday 13:03】 author : Rom筥
      | 雑記 | comments(0) | - | - | - |
      既製品と工芸品
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        最近作っていた「誰ヶ袖櫛入」が自分的にヒット作だったので、今回はこれをアップしようと思い途中まで記事を書いていたのですが、肝心のサンプルがどこぞに隠れて見つからず撮影ができない、、、(苦)。

         

        しかたないので違うテーマにしようと未掲載の記事群(けっこうあるんですよこれがまた)をサーチしていてこれを見つけました。

         

        以前YouTubeで見つけた筥迫作りの動画。

        こういうものは全て東南アジアとか作らせているのかと思っていたら、以外にも日本国内で作っているんですねぇ。

         

        箱迫縁掛け

        箱迫巾着



        すごい早技!

        七五三の筥迫などはやたらと安い値段で販売されていますが、なるほどと思ってしまいますね。

        投稿主さんの他の動画などをご覧になると、あらゆる治具を使いこなして大量生産をしている様子が出てきますが、私なぞはそんな治具にの数々にやたらと心惹かれてしまいます。

         

         

        工業品と工芸品

         

        戦後は家内工業で職人が作っていた頃の袋物から、このように工業化された大量生産に一気に変わったわけですが、今、多くの分野で職人さんが作る工芸的な物作りができなくなっています。

        日本刺繍の世界ではバッグを作る職人さんたちが次々と廃業して作れなくなっと聞いています。

         

        しかし生き残りの職人さんたちでさえも、すでに一定の型しか作れない(それ以外は不可)という状況の人が多いようです。

        職人と言えども同じ型を作り続けたほうが確実に生産性は高くなるので、所々お客さんの希望を取り入れた型なんて作っちゃいられない。

        職人さんといえば、頭から「出来ないよ、そんなもん!」というセリフがイメージされてしまうぐらい。

         

        昔はまだ家のお母さんが子供の服を作る「洋裁文化」がありましたので、物を手作りする大変さは一般人でも何となくわかっていたと思います。

        だからこそオーダーで服を作ってもらうという文化も、今よりは普通にあったような気がします。

         

        それが今や「100円ショップ」でほとんどのものが入手可能で(お世話になっています)、「ユニクロ」のヒートテック(大変お世話になっています)が国民御用達になっている世の中です。

         

        今時の若者にとってオーダーで物を作るということは「既製品の2〜3倍ぐらい?」の感覚かもしれません。

         

         

        私も以前はよくブログに筥迫作品を載せていましたが、その頃は結婚式を控えた方からけっこう問い合わせが来ていました。

        問い合わせのはじめから夢満載のオーダー事項を連ねているのですが、

         

        「こんなピンクで〜」

        「こんな図案で〜」

        「簪はこんな部品を使って〜」

        「で、いくらで出来ますか?♡」

         

        多分ご本人は奮発して20,000円ぐらい出せばできるんじゃないか?と思っていそうな雰囲気。

        ん〜言い出せない、、、日本刺繍だけでも20,000円じゃとても外注に出せないなんて。

         

        結婚式を控えた花嫁さんが筥迫制作を依頼してくるときに、その方が考える筥迫の価値(どの金額までなら出していいか?)がわかる基準があります。

        それはどの時点で注文してくるかということ。

         

        ほとんどのタイプが、式場、料理のランク、衣装、引き出物、新婚旅行先なんぞの全て決まって、最後にそういえば筥迫もあったな〜と探し始めるようです。

        全ての後付けなので、オリジナルが〜という割に予算は雀の涙。

         

        片や家族だけの食事会&振袖(成人式で使ったもの)という「地味婚」をされる方の方が、それなりに時間やお金をかけてくださるようです。

        筥迫&懐剣さえあれば花嫁衣装になる!という筥迫ありきの考えだからかもしれません。

         

         

        それでも現代まで筥迫が受け継がれてきたのは、動画のような業者さんたちが筥迫を大量生産し続けてくれたおかげなので、既製品と工芸品の筥迫がそれぞれの需要の中で生き残っていくのが理想ですね。

         

         

         

        筥迫レンタル

         

        筥迫とかの小道具だけのレンタルで10,000円もした!高かった!という声をよく聞きます。

        筥迫セットのレンタルが10,000円で高いのか、、、、

         

        それじゃ胴締めなしの紙入れタイプなら10,000円以下ですがどうでしょう。

         

        しかし「筥迫セットと書いて胴締めなしの紙入れを筥迫扱いにするのはいかがなものか?」と私がよく騒いでいるからかどうかはわかりませんが、最近みたら「懐剣セット」なるものが出ていた、、、。

         

        はこせこ 花嫁レンタル

         

        内容は同じですが、さすがに「筥迫セット」と「紙入れセット」とは書けまい。

        「紙入れセット」なんて書いたら何か安っぽすぎて絶対需要ない。

        ならばどっちにも入っている「懐剣セット」でいいじゃないかと言ったかどうかはわかりませんが。

         

        それにしても筥迫の地位低下が気になる今日この頃。

         

         

         

         

        筥迫工房の材料販売(ネットショップ)

         

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        【2020.01.26 Sunday 14:59】 author : Rom筥
        | 筥迫あれこれ | comments(0) | - | - | - |
        2020.1 講習会『三段口扇襠筥迫』と『筥迫巾着と飾り房』
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          2020年初の講習会は「三段口扇襠筥迫」と「筥迫巾着と飾り房」でした。

           

          筥迫巾着と飾り房は一回作って形が取れる人は実は少なく、袋物とは違う造形の世界なので、何回か繰り返して出る人も多いという講座です。

          しかし一昨年はこの講座に申し込みをする人が少なかったので、講座数も年々増えてくることだし、需要のない講座は教室に回ってもらえばいいか、、、と去年はこの講座を止めていました。

           

           

          Y.Fさんの作品(埼玉県在住)三段口扇襠筥迫

          ご自身がン十年前に着たという七五三の着物を筥迫に仕立てた物。

           

          しかし今年は6月に新しい型である『丸型小物入』があり、そこでこの『房』が出てきます。

          丸型小物入は「本体」以外に「縢り糸を撚る」というカリキュラムもあるので、房にはあまり時間をかけたくない。

          ということで、今年はその前哨戦となる「筥迫巾着と飾り房」を復活させることにしました。

           

          J.Yさんの作品(神奈川県在住)三段口扇襠筥迫

           

          講習会に来ていただければわかりますが、「筥迫巾着」は教本などでは説明のしようもないというものです。

          「造形」はその人のセンスがもろに出るので、これを苦手とする人は多いですね。

           

          筥迫は本体を作った時点で満足してしまう人が多いのですが、実はこれらの小物の出来が全体の雰囲気を左右するというとても大事なパーツです。

           

          もしアンティークの刺繍筥迫をお持ちの方がいらっしゃいましたら是非巾着にも目を向けてみてください。

          完璧なフォルムで作っているものが多いです。(もちろん下手な職人さんもいますが)

          あのような価値観は現代ではなくなってしまいましたね。

          せめても私がその意思を継いでこの形を継承しようと思っています。

           

          C.Mさんの作品(岩手県在住)三段口扇襠筥迫

           

          「三段口扇襠筥迫」は筥迫の中では最も難度の低いものです(ただし貼り付けの工程は多い)。

          一番初めに筥迫を経験するのであれば、こちらから始めると良いと思います。

          対象は「初級コースを2講座」出ていることとなっていますが、できれば襠を勉強できる「念珠入れ」を受講しておいてほしい。

          念珠入れは四ツ襠紙入の受講にも必須なので、中級、上級を目指す人には大事な講座です。

           

          M.Wさんの作品(東京都在住)三段口扇襠筥迫

           

          こちらの筥迫を作った方は通常は教室で学ぶ生徒さんです。

          巾着と房は教室で続きをするそうです。

          J.Yさんも教室で三段口扇襠筥迫を作り、房と巾着は講習会を受講しました。

           

          教室は自分の苦手なところやわからないことをじっくり聞けるので、講習会のようにわからなくてもどんどん進んでいってしまうというようなことがありません。

          しかし講習会のように講師が一緒にデモンストレーションしながら教えるということはしないので、双方をうまくからめながら参加していくる理解が深まるのではないかと思います。

           

           

          Y.Oさんの作品(岩手県在住)三段口扇襠筥迫

           

          三段口扇襠筥迫にびら簪を装着する場合は、段口の一番上に引っかかるように横刺しにしますが、実用として付ける場合はびら簪が揺れることによって負荷が増して落ちやすくなるので、びら簪の差し込み部分に厚紙(0.25)を通し、それを半分に折って段口に差し込むと安定するかもしれません。

           

           

          以下の2作品は、以前の「縢襠付筥迫」に参加された方の作品です。

           

          C.Iさんの作品(東京都在住)縢襠付筥迫

           

          Y.Aさんの作品(愛知県在住)縢襠付筥迫

           

           

          フリークラスと課題

           

          これまで「確実に1日で仕上げる」というやり方を貫いてきた講習会ですが、ここまで型が増えてきて(更に今後も増える予定)より複雑なものが出てくることが確実なので、今年からは1日で仕上げる=講習会、その他=フリークラスという区分けになります。

           

          去年まで「課題」を出していた理由は、とにかくこの「1日で仕上げる」という重い足かせがあったからですね。

          上級になって工程の多いものが増えてくると、慣れている人と慣れていない人では作業に雲泥の差が出てしまうので、全ての人を1日で仕上げさせる自信が私にはない。

           

          そこで上級以上は二日連続のフリークラスを設けることにしたのですが、フリークラス進級に限っては「課題」提出が必須です。

          家で復習できない人は、二日がかりとはいえ上級の複雑な型をその時間内でさえ仕上げられないからです。

           

          その課題の二つが「縢襠付筥迫(あがき)」と「筥迫巾着と飾り房」です(あとは金封袱紗と四ツ襠紙入)。

          下手でもなんでもいいので、とりあえず「自力」で作ったものを提出してください。

           

          ある程度形になってさえいれば合格にするつもりではいますが、あまりにも独創的な仕上がりのものはもう一度講座のやり直しを促すかもしれません。

          どうかご了承ください。

           

           

           

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          【2020.01.22 Wednesday 20:52】 author : Rom筥
          | 講習会(お針子会) | comments(0) | - | - | - |
          日本の伝統という幻想
          0

            「打掛けを着る時は筥迫の胴締めを外すっていうこと、今の人は知らないんですよ。

            だからそういうことを私たちがきちんと伝えていかなければならないと思うんです。」

             

            ある時、婚礼事業に携わるその道の大ベテランといわれる方に言われた言葉です。

             

            人は自分にその技術を与えてくれた年長者から教えられたことを、長い歴史の中で伝えられてきた「伝統」と信じ込むもののようです。

             

            長年そう信じてきた人に対し物申すのは、、と葛藤すること数分、最後についぼそっと本音が出てしまいました。

             

            「そもそも筥迫から胴締めを外してしまったら、それは筥迫とは言えなくて、、、」

             

            今時は婚礼用の「筥迫セット」として売られているものの中に、初めから胴締めが付いていないものがあります。

            胴締めは前面背面の二層式を止めるための物で、いわゆる「これがあってこそ筥迫!」なのに、胴締めがないということは袋物的に言えばそれはただ布をぐるっと回したただの「紙入れ」!

             

            紙入れだったら一般人の日常使いですが、本来筥迫は高位の武家婦人だけが身に着けられるものであって、千代田城本丸なら御目見得以上の女性がここぞ!という時にしか使わなかったもの。

             

            ハレの日にわざわざ「格」を落としてどうする。

             

             

             

            日本の伝統という幻想(筥迫工房の伝統という幻想)

             

            何で急にそんな話題を出したのかといいますと、去年こんな本を読んで面白かったので今回取り上げさせていただきました。

             

             

            筥迫工房が作っているものを「伝統工芸」と勘違いされる方が多いのですが、実際は全く伝統として受け継がれていません。

             

            ほぼ絶滅した文化であって、筥迫工房が独自の解釈で改造して勝手に文化に仕立て上げているだけのものです(夢を壊して申し訳ない)。

             

            あくまでニッチなニーズですが、それでもこんな活動をリスペクトしてくれてる人は少なからずいて、それは多分伝統的な雰囲気に吸い寄せられて集まって来た人々なのではないかと思います。

            (あなたのことよ?)

             

             

            以下、この本からの引用です。

             

            日本人が弱い「伝統」のパターン

            <日本人は伝統好きで保守的>だ。これは間違いない。

            けれど同時に、<日本人は新しいもの好きでミーハー>の一面を持つ。まったく逆だ。

            この矛盾を二つ合わせると、<新しく登場したけれど、実は古い伝統をバックボーンに持っているもの>となる。

             

            何これ、筥迫工房のこと? あなたのこと?

             

             

            「江戸マジックについて」

            さて、伝統ビジネスにおいては、なによりも時代の古さが価値を持つ。さきほどから何度も言ってきたが「明治以来の日本伝統」よりは「江戸以来の日本の伝統」のほうが当然古いので、価値がある。なので、江戸以来を名乗る伝統は多く、私たちも、「ああ、ずいぶん昔からあるんだな」と感じるのだ。

            (中略)

            江戸時代の初期に始まった伝統ならば、約四百年の歴史がある。しかし、幕末に始まった伝統はほとんど明治初年と同じなのだから、約百五十年の歴史。しかし「江戸時代から」という言い方をすれば、この二つはほぼ同じ程度の歴史があるように受け取られる、ここに「江戸」マジックがあるのだ。

            確かに筥迫全盛といえば「篤姫」の時代。

            ほぼ明治維新〜。

             

            以前掲示板に自作筥迫をアップしてくださった方が、結婚式の時にびら簪をつけて着付けの方に渡したところ、ビラ簪を取って着付けられてとても残念だったと書いていました。

            「花嫁さんには ビラ簪はつけないものなんですね?」

            って、そんなことない〜〜(冷汗)。
             

            胴締めを外されたということは多分「打掛」を着ていたらしたのではないかと思います(打掛にびら簪は邪魔なのだろう)。

            しかし庶民が打掛を着るようになったのも多分戦後のレンタル時代からのことだと思いますので、たかが昭和からの伝統〜。

             

            もし万が一、皆様の身の上に上記のような災害が起こりましたら、「こちとら江戸時代の価値観に基づいて作っているんでい!」と私が小一時間説教して差し上げましょう。(爆笑)。

             

            実は明治時代に創られた、日本古来っぽい伝統が多い

            今時の和婚の衣装を説明したページには決まってこう書かれています。

             

            「江戸時代に武家の女性が用いた懐中用小物入れが起源で、身だしなみの必需品だった。」

            「筥迫は成人女性として美しく身だしなみを整えるという意味が込められています。」

            「筥迫は身だしなみを整えるための化粧道具を入れて持ち歩くための小物入れで、今でいうところの化粧ポーチのようなもの」

             

            筥迫が「化粧ポーチ」的イメージにダウングレードしたとすれば、それは完全に維新以降。

            武家女性関係なし!

            維新以降だって、急激に小さくなった筥迫に化粧道具なぞ入るスペースなし!

             

            大体にしてこの時代でさえ「筥迫=身だしなみ」という価値観はないので、「鏡と懐紙が入っているから身だしなみ用にしとく?」ぐらいのこじつけという名の伝統(多分昭和20年以降)。

             

            風俗博物館のHPでは江戸時代の筥迫を次のように説明しています。

            「一種の威儀具のような贅沢品へと紙入を脱皮させた」

             

            「威儀具(いぎぐ)」というのは祭儀の場において中心人物の威儀を正すために使用された重要な道具のことなので、当時の筥迫を身に着けた女性たちは、そっくり返りそうなぐらい胸を張って歩いていたんでしょうねぇ。

             

            その筥迫を明治以降の花嫁アイコンとして用いたのは最良の選択だったと思いますが、「威儀具」より「化粧ポーチ」を当てるあたり、現代人の伝統的イメージも明治止まりということですね。

             

             

            「京都」マジックについて

            「よーじやのあぶらとり紙」は、京都の映画産業の要請。撮影時の顔のテカリを押さえるために生まれたもの。デザインに「舞妓さん」を使っているので、つい、昔から舞妓さんが使っていたんだろうな、と思ってしまう。こういうふうに「すでに古い伝統があるもの」の中に取り込んでしまえば、たとえ明治以降のものでさえ、さながら平安時代から続いているかのように思える。このあたりが、さすが千年の京都の知恵。京都は伝統感の演出がうまい。「都踊り」ではなく「都おどり」でもなく、「都をどり」。この「を」が持つ時代感の演出には、千年の都の叡智すら感じられる。

            ああ、ごめんなさい、筥迫工房も「縢襠付筥迫」とか「四ツ襠紙入」とか使っている。

            伝統文化ではなくても、伝統感はバリバリ演出していました。

            あさはかな10年の叡智でした(苦笑)。

             

            一つ前はダサく、二つ前以上はロマン

            つまり、昭和はダサく、大正明治以上はロマン。

            いや、今は令和なので、そのうち平成はダサく昭和がロマンになるはず!

            江戸や明治は更にロマン満載になるな。やった!

             

            「伝統」に惑わされないためのリテラシーを磨け!

            まさか、筥迫工房のことを言っているんじゃないですよね?(冷汗)

             

            筥迫工房の袋物細工は伝統文化ではなく(そうそう)、伝統ビジネスである(そうそ、、、、えええ〜〜!!)。

             

             

             

            この本は日本の伝統文化を痛烈批判している内容ではないのですが、まぁウンチクとして読むのは楽しいかなと思います。

            こちらに藤井さんの書いた本の内容とリンクした記事がありますので、ご興味のあるかたは是非どうぞ。

             

            着物警察が若い女性を目の敵にする歴史事情(藤井青銅)


             

             

             

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            【2020.01.11 Saturday 12:03】 author : Rom筥
            | 雑記 | comments(0) | - | - | - |
            『利休型紙入』の続きと『携帯裁縫用具入』
            0

              前回の『利休型紙入』の続きです。

               

              『利休型紙入』って何?

               

              袋物にはこのような愛称をつけた型がよくありますが、そもそも「利休型」って何さということですね。

               

              こういうものって定義がなかなかに難しい。

              なぜなら作った職人さんや販売元が勝手につけていることが常なので、統一はされていないということ。

               

              私が袋物細工の資料としているのは主に大正時代の女子教育で用いられていた教科書なのですが、作り方はほとんど参考にしていませんが(笑)、参考にしているのは型の種類や挿絵などで見る意匠的な部分です。

               

              そしてこの「利休型」というのがいくつか出てくるのですが、それぞれの教科書で微妙に型が違う。

              以前よりこの名称を使いたいと思っていたのですが、これだ!というはっきりした定義がない。

               

              明治の初年に信玄袋という手提げが流行した。

              そのあと1890年代(ほぼ明治20年代)に千代田袋と名づけられた手提げが流行、つづいて三保袋、四季袋、延命袋、アンテロンバッグ、オペラバッグ、理想袋、乙女袋などの名が、流行誌や新聞には現れる。

              しかし信玄袋ひとつをみても、細部のつくりは一様でない。

              明治・大正期の、とくに女性用手提げ、バッグ類を、新聞広告掲載の商品名や、流行案内に紹介されている名称と、あまり窮屈にむすびつけるのは、むだといってよいだろう。(近代日本の身装文化データベースより)

              あまり窮屈にむすびつけるのは、“むだ” ←パチパチ

               

              確かに「信玄袋」というとこんな型を思い浮かべるかと思いますが、一般的な二穴の巾着型で緒を通す部分に板を使った型も信玄袋と言います。

              初期型は手に提げる巾着は全て信玄袋という認識だったのかもしれませんね。

               

               

              結局、当時の教科書の「利休型」で共通している特徴が「深口」「襠付」であることから、これが「最もよくある型=利休型」と定義しました。

               

              同じく襠がついていないものを「平肉」と言ったりもするので(あくまで全てではない)、2月に行われる利休型紙入は本来「平肉紙入(ひらにくかみいれ)」というべきなのかもしれませんが、現代で「平肉」という言葉のチョイスは、、、ない。

               

               

              現代で「深口」の用途があるかどうかわからないのですが、チャックのように中の物をしっかり止める部品がない当時は利休なんて愛称もつけちゃうぐらい深口使用が一般的だったので、そんな当時のノスタルジーを込めて深口を現代版利久型の特徴にしようと思いました。

              ということで、現代版「利休型紙入」は平肉も襠付も関係なく「深口」が付いた型にしたいと思います。

               

              (実際は応用の「襠付大型」の方が本来の利休型紙入なんでしょうけどね)

               

              手提げのバッグならこういうものが「利休バッグ」といいますが、現代の方がよっぽど統一していますね。

               

              ネットの世界だからこそ情報の伝わりが早く、より統一がしやすくなっているのかもしれませんが、情報がありすぎて争いが起こりやすいという弊害もあるような気がします。

               

               


               

               

              「携帯裁縫用具入」について

              (開催日:2月1日(土)/申込:1月7日)

               

              今年から『携帯裁縫用具入』はちょっとイレギュラーな扱いになります。

              そのため講座説明でもわかりづらい内容となり、その都度内容を変えたりしていたので。受講を検討している方々には申し訳ありませんでした。

              2月開催の申し込みが明後日になったので、もう一度説明させていただきます。

               

               

              「体験コース」としての携帯裁縫用具入

              文字通り貼り込み未経験者のためのコースです。

              ただし、下の「初級コース」で受講される方と合同での講習になります。

              当日の作業内容は一緒ですが、こちらで用意をしたもの(道具・布・材料)をお使いいただきます。

              貼り込みというのは布を探したり事前作業に時間や手間がかかるので、それらを省いた上で本来の貼り込み作業のみを「体験」していただくのが目的です。

               

              「初級コース」としての携帯裁縫用具入

              入門コースの「金封袱紗」を受講した方が対象です。

              事前作業は型紙複写と厚紙の裁断、綿の潰しなどを準備してきていただきます(部品が少ないので簡単です)。

              布は持参していただきますので、申し込み前に「柄取り」があります(受付は30分前までに)

               

              体験と初級の違い 体験コース 初級コース
              道具の有無 貸し出し 持参
              布(表布・内布)の用意 なし(支給) 持参
              事前作業(予備材料) なし(支給)
              資 料(型紙・作り方) なし

               

              「通信講座」としての携帯裁縫用具入

              以前は「念珠入れ」を受講した方としていましたが、結びなども入ってくるため「中級コースを1講座受講した方」とさせていただきます。

              いくつか講座を受講していれば、自分一人でも作れるレベルです。

              綿の潰し加減が通信ではわかりにくいですが、いくつか作ってみればわかるのではないかと思います。

               

               

               

              同意書(型紙・作り方の扱い)について

               

              当初、体験コースでも「型紙・作り方」を支給するつもりでいたのですが、実は去年末から講習会・教室ともに受講者の方に「同意書」というものを書いていただいております。

              これは型紙や作り方、作品の扱い方についての説明と注意喚起です。

               

              このようなことを10年もやっていますと色々な問題に直面しますが、著作に対しての知識がないがために起こる不要な争いが主なので、一番初めの金封袱紗で導入することに致しました。

              (まだ書いていただいていない方も、今後講習会に参加いただいた時点で書いていただきます)

               

              そのようなことから、体験コースでは同意書はなしとする代わりに、型紙と作り方は支給しないことに致しました。

              本格的に貼り込みを始めたくなったら入門コース(金封袱紗)に出ていただいて、同意書を書いていただいた後に型紙と作り方を購入してください。

               

              どうかご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

               

               

               

              2月の講習会申し込みは、開始日にこちら↓の画面にそれぞれの表示が出たら、カートに入れて購入という形でお申し込みください。

               

              2月1日(土)携帯裁縫用具入(申込開始:1/7)
              2月2日(日)New!利久型紙入(申込開始:1/8)

               

               

               

               

              筥迫工房の材料販売(ネットショップ)

               

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              【2020.01.05 Sunday 13:49】 author : Rom筥
              | 講習会(お針子会) | comments(0) | - | - | - |