『筥迫工房』のブログ 筥迫の作り方と材料の販売 筥迫!箱迫!箱セコ!ハコセコ!はこせこ! 管理人:Rom筥
 
新講座『筥迫装飾(切付・金装飾・挟玉縁)』
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    5月は3〜5日で三連続講習会が開催されましたが、6月24日初開催の『 筥迫装飾(切付・金装飾・挟玉縁)』の申込日が押し迫っていることもあり、こちらを先にご紹介させていただきます。

     

     

    縢襠付筥迫は実用的な装身具ではありませんが、この筥迫を堂々と使えるのが、婚礼を迎える花嫁さんや成人式の振袖といったハレの日の主役たちです。

     

    実際に「使う」という意味においては、この方々にとっては「実用」なのかもしれません。

     

    しかし、世の中には主役の時期が過ぎた人たちであっても、筥迫を作ってみたい!という熱烈な思いを抱いている人がいます。

     

    筥迫にある種のノスタルジーを感じている人たちですね。

    (そう、あなたのことですよ!)

     

    講習会にもそんな人たちがたくさんやってきます。

     

    初めての筥迫が出来上がると、

    「こんなものが自分で作れるなんて!」

    と感激しきりな人たちであっても、実はその後も筥迫を作り続けられる人たちは極少数です。

     

    所詮使う場がなければ、人に見てもらう機会もありませんし、プレゼントしようにもお嫁さんや成人式のお嬢さん以外、貰って喜ぶ人は少ない(ほぼ迷惑なだけ?)。

     

    苦労して作っても、それが評価をされなければ、筥迫を作り続ける目的意識を持てないのも当然です。

     

    しかし、日本刺繍をする人たちは次々と筥迫を作り上げていく。

    この違いは何なのか?

     

    刺繍をする人たちには「作品を作る」という目的があるからです。

     

    装身具として「使う」機会はないにしても、「作品を作る」という明確な意義を持っていれば、自分に似合うかどうかを考えたり、使う人の好みを考えたりすることなく、自由に好きな装飾で筥迫を作ることができます。

    (私も筥迫を身につけたはたった一度)

     

    筥迫に興味のない人には、筥迫の形を評価をすることは難しい。

    しかしそこに明らかな装飾が施されていれば、装飾には評価しやすいものです(たとえ建前であっても)。

     

    江戸時代中期の筥迫の出現は、紙入れに豪華な装飾を施したものとして進化したことを考えれば、筥迫の最終形態というのは、「装飾」と「仕立て」という双璧で考えるべきものなのですね。

     

    装飾を施した筥迫は、人に見せて満足するというよりも、何より自分自身を喜ばせてくれます。

    あくまで自分のコレクションのために、筥迫を作り続ける明確な目的意識を持つことができます。

     

    筥迫と最も相性の良い日本刺繍は、それなりの年月をかけて技術を習得しなければならないので、一から学ぶのはハードルが高い、と躊躇する人が多いのも事実。

     

    しかし、刺繍するだけが筥迫の装飾ではない!

     

    かつて筥迫は、刺繍に切付け、刺繍に象嵌、押し絵、皮、佐賀錦などを使い、ありとあらゆる装飾、素材を使って作られました(紙であっても作ることができる!)。

     

    そこで、筥迫の可能性を紹介するためにも、刺繍ではない筥迫装飾に特化したこの講座を企画してみることにしました。

     

    体験としての筥迫から、作品作りとしての筥迫へ。

     

    そんな楽しみを持つ人たちが増えれば、筥迫の可能性はもっと広がるのではないかと考えています。

     

     

    切付け

     

    筥迫に刺繍をする利点は、この小さな画面に好きに図案を配置できることです。

    しかし、着物用に絵付けがされているハギレで筥迫を作ると、どんなに小さな柄物を選んだとしても、刺繍のように柄を当てることは困難です。

     

    柄合わせできる布であればいざしらず、どんなに柄取りをしたところで、左、右、中央の胴締めに都合よく柄が当たるかどうかは柄行き次第。

     

    曲がりなりにも刺繍をする私にとって、これを思い通りに切り付けをすることは極自然の成り行きでした。

     

    「切付け(きりつけ)」とは、現代的にいえばアップリケのようなものですが、私は平裂(※)で筥迫を作るとき、ほとんどの場合「切付け」を駆使して作品作りをします。

    ※刺繍のように布の上に別の装飾をしているものを「装飾裂」、装飾されていない布を「平裂」とします。

    あくまで便宜的にこれらを区別するための造語です。

     

    当初は、技法というよりはズル?と思うほど単純な表現しかできませんでしたが、最近は柄を複雑に組み合わせることができるようになってきたので、あえて筥迫装飾として講座の中に取り入れてみてもよいかと考えるに至りました。

     

    サンプルを作るため、筥迫にちょうど良い大きさの柄ゆきの古着の留袖を買って見ました。

     

    できるだけ筥迫の大きさに合うような柄行きのものを選んでみましたが、このままでは筥迫の小さな画面にこの雰囲気を出すことは難しい。

     

    しかし切付けと金糸を駆使すれば、このようにポイントを集中させて作品を作り上げることができます。

    装飾でも針と糸は一切使いません。

     

    切付けは単純なものから複雑なものまで、それぞれのレベルに合わせて創作することができますが、金糸を貼るタイミングも貼り込みの糊のタイミングに通じるところがあるますし、きれいに仕上げるための組み合わせには仕立ての知識が必要です。

     

    講習会でレクチャーするのは技法のみなので、しっかりと一人で作品を作り上げることができる、上級レベル以上の方が対象です。

     

     

    金装飾

     

    本来の金彩は溶剤を使うので、一般の人が扱うにはこれまたハードルが高いものです(使い終わった溶剤の処理をするだけで大変)。

     

    そこで、この講座では溶剤を使わない、一般の人でも扱いやすい材料を使って金装飾を行います。

     

    当初「金彩」としていましたが、本来の金彩ではないので「金装飾」としました。

     

    日本刺繍の駒取りを糊を使って行ったり、筒描きで盛り上げ金をしたり、金色をそのまま着彩したり。

     

    これは教本の表紙で使っている筥迫です。

    この頃から切り付けと盛り上げ金で装飾しています。

     

    金や溶剤を使う本格的な金彩ではないので、扱い易く懐にも優しい。

     

    あくまで筥迫に適した画材や材料を選んで作る筥迫工房オリジナルの技法ですが、これはこれで「あり」な平裂の装飾方法と考えています。

     

    ただし、盛り上げ金は筒描きを使いますので、それなりに練習が必要。

    しっかり練習して作品作りに臨んでいただければと思います。

     

    そして、これをきっかけに日本刺繍を始めたり、本格的に友禅の金彩を学んだり、または独自の装飾に展開していく人が増えていけば、私としては本望です。

     

     

    挟み玉縁

     

    講習会で作る縢襠付筥迫は、教本の型紙より大判のものを使います。

    より装飾がしやすく、作品作りに適している大きさです。

     

    しかし、通常の「挟み玉縁」では細すぎてしまうので、ここに少し手を加える方法をご紹介します。

     

    また、筥迫の特徴とも言うべき「玉縁」が、きれいにできないという声をよく耳にします。

    そんな方のために挟み玉縁のコツをご指導いたします。

     

     

     

    対象レベル

     

    この講座では、他の講座のように「型」には仕上げません。

     

    それぞれに持ち寄った生地をどう「柄取り」するか、どんな「切付け」を用いるかを皆で一緒に考え、金装飾を練習するまでが講座の内容です。

    その場で作品を作り上げるようなことはしません。

     

    この講座で学んだ技法を用い、ご自宅でゆっくりと作品に仕上げていただき、その作品を画像で提出することが課題になります(掲示板かメールに画像を添付)。

     

    「細密用のピンセット」や、人によっては「拡大鏡」が必要になるぐらい非常に細かい作業です。

    手先に自信のある人、絵を描くことが好きな人には楽しい世界だと思います。

     

    装飾の仕方がわかると、筥迫作りは一生の趣味になることでしょう。

     

    お申し込みは、今月28日〜です。

     

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    筥迫装飾(切付・金装飾・挟玉縁)

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    開催日: 6月24日(日) 申し込み:5/28

         11月18日(日) 申し込み:10/22

     

    ※詳細はこちら

     

     

     

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    【2018.05.07 Monday 22:04】 author : Rom筥
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    成人式の筥迫 〜そして潮干狩り〜
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      今回は成人式の筥迫です。

      モデルは、以前「十三参り〜撮影〜」に登場したN.Hちゃんです。

      あれから7年、こんな素敵な女性に成長しましたてれネコハート

       

      実際の成人式は来年ですが、今回前撮りをしたということで画像をいただきました。

      顔出しOKということなので、久々に表情のある成人式画像をご披露することができます(ご協力感謝!)。

       

      そして、この筥迫も4年前の「十三祝い徒然」で使ったものです。

       

      Nちゃんのママとは妹のRちゃんと娘が保育園からのお付き合いで、成人式に筥迫をつけたいと言われ、私の手持ちの中からお着物に合った筥迫をプレゼントさせていただきました。

       

       

      本仕立て

       

      この筥迫は撮影もしないまま手元を離れてしまったので、単独画像はありませんが、厚手の帯地を使っているので、紙入れ部分にも玉縁を入れた本仕立てで作っています。

       

      厚手の帯地は折り返し仕立てができないので、紙入れ部分も玉縁処理。

      厚手地の仕立てに挟み玉縁をするととんでもない厚みになってしまうので、必然的に「本仕立て(縫い玉縁)」になります。

       

      いつか「本仕立て」を講習会でやりたいとは思っているのですが、ご家庭用ミシンではできないという意見もあり思案中です(私は工業用ミシンしか使ったことがないので、ご家庭用ミシンがどうダメなのかもわからない)。

       

      講習会なら上級B以上のレベルだとは思いますが、ミシンによほど慣れていないとできない処理なので、貼り込みのレベルだけで考えられないのが難しいところです。

       

       

      大判の縢襠付筥迫

       

      これは現在講習会で使っている大判サイズの筥迫なのですが、懐中してしまえば一般の人には通常盤(教本の型紙)との違いはほとんどわからない程度。

      それでも最近の和装の花嫁に流行っている小さな紙入れに比べればずっと大きく、見た目はとても豪華です。

       

      ただし着付師さんには不評でしょうね(笑)。

      これだけの大きさのものを懐中するのですから、通常の振袖着付けのようなガッチガチの補正をすれば筥迫は入りません。

       

      帯も高い位置に締められてしまうと筥迫を入れるのが非常に困難になってしまうので、この画像ぐらいの位置がおすすめです。

       

      筥迫の厚みを見せた時に、瞬時に帯の位置や補正の加減を判断できる着付師さんだとラクですが、そうでない場合も多いので、打ち合わせや着付けの前にしっかりと筥迫の厚みを見せて説明しておいた方がよいと思います(七五三でも筥迫は使いますが、大人の振袖に着用するのとはあくまで別物)。

       

      ちなみに、最近この大判サイズ用に大人用の長鎖のびら簪をショップで扱うことにしました。

      通常版の筥迫をより派手にしたい場合は、鎖を長めにするだけでかなり効果があります。

      アクセサリー工具をお持ちの方のために、部品だけの販売もしていますので、お好きな長さに付け替えてみてはいかがでしょうか。

      大人用びら簪

       

      左が妹のRちゃん。

      この総絞りの振袖は、Nちゃんが十三詣りの時に着た着物ですね。

      筥迫もその時の物。懐かしい。

       

       

      ママ振り

       

      どちらもママ振り(母の振袖を娘が着ること)です。

      左の総絞りの振袖はママの十三詣り用で、左の振袖はおばあちゃまが婚礼の時に着た白無垢を、ママの成人式用に友禅で柄付けしてもらい、付け仕立て直したものなのだそうです。

       

      再利用で全く新しいものに作り直せるのが着物の素晴らしいところですが、そんな文化も今は昔となってしまいました。

      だからこそ、これを娘たちに着せたい!というママの気持ちは痛いほどよくわかります。

       

      三代のハレの日に活躍した振袖は幸せの記憶が凝縮しているようで、おばあちゃま(ご健在)もさぞやお喜びになったことでしょう。

       

       

      そして潮干狩り

       

      さてさて、今年も行ってきました「潮干狩り」。

      奇しくも、上記のNママとの恒例行事になっております。

       

      昔は娘らを喜ばせるために連れて行った潮干狩りですが、チビたちが迷子にならないよう気を使いながらでは潮干狩りに集中なぞできない。

      今ではそんな子供たちもいないので、大人二人でひたすら貝取りに熱中できるのが夢のようです。

       

      昼間に干潮時間が当たるのがGW頃で、ちょうどよい干潮の日が私の講習会日程とぶつからず、Nママの仕事のシフトが合うように2ヶ月前から連絡を取り合い調整しあっています(笑)。

       

      できれば人の少ない平日を狙いたいところですが、今年は29日(日)になってしまったので、掘り尽くされていない地面はない!ぐらいの人混みでした。

       

      おかげで収穫はいつもの1/3でしたが、潮干狩りさえできれば満足だからいいの。

      ビールを飲みながら翌年に向けての反省会をするのもまた楽しい。

       

      潮干狩りの最中は写真は取れないので(夢中だから)、今回はせめても当日の献立をアップします。

       

      最近よく作っているCookPadの「☆トマトとにんにくとツナのパスタ☆」のアレンジです。

       

      このレシピ殿堂入りだそうですが、数分でできる超簡単レシピで、失敗のしようもない手順が秀逸。

      ニンニクさえ刻めれば、小学生でも作れる。

      そして誰が食べてもハズレのないおいしさ。

       

      今回はツナの代わりにアサリとベーコンを入れてみました。

      冷蔵庫にブロッコリーが残っていたのでついでにトッピング。

      アサリを入れるので塩分は加えません。

       

      間違いのないおいしさ。

       

       

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      【2018.05.01 Tuesday 00:16】 author : Rom筥
      | 成人式用筥迫 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      雅籠裁縫道具入 カゴ来た~〜!
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        雅籠裁縫道具入

         

        4月開催予定の『雅籠裁縫道具入』では、籠が入荷できず中止になってしまいましたが、その後なんとか別の入荷先を探し当て作ってもらうことに。

         

        サイズだけ言って本当に指定通りのものができるのか?とハラハラしましたが、昨日無事到着しました〜(それもタイからの国際郵便!)

        これで何とか8月18日(土)の講座は開催決定です!
         

        『雅籠裁縫道具入』の外観はこんな感じです。

        この手の一般的な袋と違うのは、上に高さのないぺたんとした形であること。

        これが今回のこだわりでもあるのですが。

        古い縮緬なんぞ使うと超かわいい。

         

        でもこれは柔らかモノの袋なので、私的には専門外。

        この手の袋物の作り方とはちょっと違うのですが、色々と試行錯誤した結果、この型にはこの作り方が良いと判断致しました。

         

        講習会の詳細は5月中にアップする予定ですが、これは中級コースなので、自宅でこの上の袋部分だけを縫って来ていただくことになります。

         

        筥迫工房の講習会には、縫い物は苦手なので貼り込みを習いに来たという方がよくいらっしゃいますが、今までの貼り込み講座とは違うので、そのような方はよく考えてお申し込みくださいね。

        (手順書を見て自宅で作れる方であれば何とかなるとは思いますが)

         

        ミシンで縫ってもいいですが、手縫いでもできます(私は手縫い派)。

         

        中を開くとこんな感じです。

        実際に講習会で作るのは、針山の右側に「マクラメピン」が入るタイプ。

         

        貼り込みの袋物は紐を使うことが多いので、マクラメピンが必須なのですが、マクラメピンはけっこう収納しにくい。

        ということで、何とかうまく収納できる形を考えました。

         

        外は縫い合わせですが、中の仕切りが貼り込みです。

        いや、貼り込みというほどのものではないかな?

        まぁ工作ぐらいの気楽さです。

         

        縫い物が得意な方であればそれほど難しさはないと思いますが、とにかく面倒なのは籠の綴じ付けです(途中で投げ出す人が出るのではないかと心配)

         

        「携帯裁縫用具入れ」は一人で何十個も作る人がいますが、これはいくつも作る気にはなれない手間のかかる嚢物です。

        そういうものほど、出来上がると何とも愛しく感じるものです。

         

        そしてこの型の一番の萌え所は、針山が蓋になっていて、下に「指貫」が収納できるところ(指貫ももちろん貼り込み)。

        こんなに小さいのに結構システマチック。

         

        こちらのお申し込みは7月19日開始です。

         

         

        筥迫装飾(切付・金彩・挟み玉縁)

         

        この前に、6月24日(月祝)の『筥迫装飾(切付・金彩・挟み玉縁)』もあるのですが、こちらも開催決定しています。

         

        サンプルをどう作るかでちょっと時間がかかっているので、こちらの画像及び詳細も5月になります(直前で申し訳ない)。

         

        こちらの講座は縢襠付筥迫の型を使いますが、実際の講習会では「型」は作りません。

        日本刺繍以外の筥迫装飾のための技法を学ぶ講座です。

         

        色々な材料を当日分と持ち帰り分お渡ししますので、教材費はちょっとお高めになりますが、自分で単品を色々買い集めるよりは割安です。

         

        かなり細かい作業になりますので、そういう作業がお好きな方には楽しい世界です。

         

        「柄取り」も練習しますので、何種類か柄布をお持ちください。

        お安い古着の留袖あたりも練習にはよいかと思います(できるだけ小さい柄でね)。

         

        この講座は縢襠付筥迫が完全に作れる人用の上級コースです。

        「事前」の課題はありませんが、受講後にこの技法を使った筥迫を画像提出していただきますので、「事後」の課題になります。

         

        講習会にくればとにかく形には仕上げてくれる!といつもの調子で気楽に考えていると、自分で仕上げられずに困ることになるので、こちらもよくよく考えてお申し込みくださいね。

         

        こちらのお申し込みは5月28日開始です。

         

         

         

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        【2018.04.23 Monday 00:18】 author : Rom筥
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        2018.4 筥迫講習会『三段口扇襠筥迫』
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          4月の講習会は『三段口扇襠筥迫』でした。

           

          三段口扇襠筥迫は、段口3つ、袋1つ、鏡、差し込み1つと、それほど複雑でない仕様で作った実用的な筥迫です。

          薄幅でスタイリッシュさが特徴の使いやすい懐中物です。
           

          H.Sさんの作品(神奈川県在住)

          満開の花が美しい筥迫です。

           

          縢襠付筥迫の本体の部品数が17とすると、三段口扇襠筥迫の部品数は23です。

          5つほど部品数が多い。

          初めて作る人にはどの部品がどこに当たるのかが想像つきにくいのですが、型紙には柄が出る部分が記してあるので、内布に柄物を使う場合は、それを見ながら柄出しに奮闘することになります。

           

          部品が多いのにこれだけの薄型に仕上がっているということは、内布に少しでも厚みのある生地を使えば最後は収まらなくなります。

          貼り付けの段階でしっかり糊を飛ばしておかないと、少しの水分がゆるみとなり、少しの浮き上がりが厚みにもなり、全体がゆるい仕上がりになってしまうので、部品作りは手を抜けません。

           

           

          Y.Tさんの作品(大阪府在住)

          布が変わるだけで、ずいぶんと違う雰囲気の作品ができあがります。

           

          洋服的な考え方では、裏地は表地より目立たないものですが、懐中袋物は表ではあまり主張せず、中で思い切り主張するものが多いようです。

          懐中物というのは非常に「内向き」なものなので、人に見せるというよりも、持つ人が楽しむという考え方です。

          このことから、私はあえて「裏地」とは呼ばず「内布」と呼んでいます。

          縢襠付筥迫は江戸時代の筥迫の流れをくむものなので、見せるという要素が強く「外向き」と言えるでしょう。

           

          通常は襠は内布を使う人が多いのですが、この作品では襠に表布を使っているので、開いた時の艶やかさがよけい際立っています。

           

           

          Y.Mさんの作品(東京都在住)

          こちらの作品は、表が「柄合わせ」されています(それも縦型!)。

          三段口扇襠筥迫では柄合わせはカリキュラムにありませんので、事前準備の際にご自分で考えて柄出しされたということです。

           

          この講座は本体だけを作成するため、巾着と房は撮影用にご自分で作ったものをお持ちいただきますが、この作品ではチャームを付けた「ぶら」を作成されました。

           

           

          Y.Oさんの作品(東京都在住)

          表の被せに「縁出し」をすることにより、アクセントをつけることができます。

          表にはっきりとした柄があるようなものは、できるだけ無地のラインが見えるように使うと効果的です。

           

           

          N.Nさんの作品(東京都在住)

          この作品は全面同じ表布で作られています。

          色の出るところを駆使して効果的に使われています。

          表は何気に、被せ、胴締め、被せ下の三面柄合わせ。

           

           

          F.Yさんの作品(愛知県在住)

          このような色合わせの作品は、どんなお着物にも合いそうですが、房はその時々で別の色に付け変えるとよいでしょう。

           

          私自身は房より下りの少ないびら簪をつける方が好きですが、それはあくまでアンティークのびら簪にしかないので、いつか筥迫工房オリジナルの大人用のびら簪を販売したい!というのが夢です(あ〜お金がかかりそう)。

          でも来年あたりは「三連ぶら」を使った型を出したいですね。

          これなら既存のパーツで作れるので。

           

           

          M.Tさんの作品(神奈川県在住)

          この型は、前部の段口&袋パーツと後部の鏡&差し込みパーツに別れているのですが、それぞれ別布使いにして表情を変えることができます。

          それにしても、表からは想像もつかない「りらっくま」使い。

          どうしても使いたかったのだそうです。

           

          そして本日のお召物に懐中して撮影。

          あそこにリラックマが隠れているんですよ、、、。

           

           

          貼り込みは積み重ねが大事

           

          今回の講座では、2回目参戦の方が2名いらっしゃいました。

           

          最近は同じ講座に二度、三度と出られる方が増えて来ました。

          上級までいって金封袱紗に再度参戦という方も多いです。

           

          講習会では綺麗に仕上がるのですが、家で作ると同じようにできなかったり、上のコースに進んでから基礎的なこともができないことに気が付いたり、初めのときは型を作ることに必死で細かいことまで聞く余裕がなかったなど様々な理由があるようです。

           

          複数回同じ講座に出るような人は、ある程度数を作り込んでいる人に多い。

          初めの頃は難しささえわからないものですが、作るほどにしみじみと難しさを感じるようになるからでしょう。

           

          そのように熱心な人は教える側としてもうれしいもので、いつもより余計に細かいところを教えたりもします。

           

           

          貼り込みは積み重ねがとても大事ですが、日頃モノを作ることに慣れている人の中には、それをショートカットできる能力の人もいます。

          厳密にいえば、正確にモノを作ることを知っている人。

           

          仕事などで制作に携わっている人などはそのような素養があったりしますが、趣味の手芸だとそれほどシビアに作ることを求められませんので、やはり基礎的なところからしっかり技術を積み重ねて作り込まなければなりません。

           

           

          貼り込みは糊で接着して作るものなので、「縫うより簡単そう」と思って参加する方が多い。

           

          事実、切って貼っての世界は非常に単純ですし、現代でも糊で貼って作られたものは巷にありふれています。

          縮緬を使ったお土産物にたくさんありますよね。

           

          現代で市販されている筥迫は、貼り込みの考え方で作られたものはありません。

          昔の筥迫を知っている人たちは、現代の筥迫を見て「おもちゃのような」という例えを用いたりします。

           

          繊細な貼り込みの技法で作られた嚢物を見れば、おもちゃのようとは誰も思わないでしょう。

          貼り込みとはそういうものです。

           

          講習会に参加する皆様には、是非そのような貼り込みの袋物を目指していただきたいと思います。

           

           

           

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          【2018.04.15 Sunday 22:29】 author : Rom筥
          | 筥迫講習会・研究会 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          二ツ折小被付筥迫
          0

            久々に「二ツ折小被付筥迫」を作りました。

             

             

            こちらは型の変更はないのですが、講習会のサンプル画像を替えるために作りました。

            でもよく考えたら、二ツ折は今年は1回のみ(10/8)の開講なのでした、、、。

            来年からはまた二回に戻しますのでご容赦を。

             

            筥迫本体の外見は実にシンプルで、被せさえない二ツ折に胴締めがついただけの型です。

            その代わり付属の小物が細々(こまごま)と付いているのが萌えポイントmoe

             

            筥迫本体のシンプルな外見とは反対に、内側はけっこう凝った作りになっています。

            鏡入れと小被の付いた袋が付きます。

            鏡は差し込み式なので、ストラップ部分を引き出して取り出すことができます。

            代わりにカード等を入れてもいいですね。

             

            縢襠付筥迫のような立体的な難しさはないのですが、講習会でこれを上級レベルにしているのは、細工的な複雑さからです。

             

            とにかく、これでもかというぐらいの曲線だらけ。

             

            小さくても部品は多く(表布:5、内布:8、接着芯:2、厚紙:9)、う〜ん自分で型紙作っておいてなんですが、やたらと面倒臭いわ、これ、、、(汗)。

             

            表と色味だけ合わせて内布を選んでみましたが、無地部分がどうしても足りなくて、厚みが出て困るところ(袋内面と襠、簪挿しの内布部品)以外は、無謀にも絞り部分を使いました。

             

            古い生地なので絞りはかなり潰れていたのですが、この型は薄さが身上です。

            少しの厚みでもシビアに影響してくることから、慎重に絞りを潰しながらの作業でした。

            (講習会のときはこんな生地はもってこないでね泣き

             

             

            二ツ折紙入れ

             

            紙入れというのは江戸の中期頃から複雑な型へと発展していくのですが、平安時代の畳紙(たとうし)以後の紙入れは三つ折りの時代が長かったようです。

             

            時代が下がるにつれ薄型が流行るようになるのですが、その典型がこの紙挟みタイプの二ツ折です。

             

            二ツ折に胴締めをして筥迫風にしたこの型は、いかにも明治大正時代という感じです。

             

            この時代は、胸の位置なんて関係ないわ!といわんばかりに帯が胸の上まできている画像をよく見かけます。

            そんな時代の女持ちの懐中物なんて大きいわけがない。

             

            これぐらいコンパクトだと胸元を崩しませんが、その代わり大したモノは入りませんのであしからず。

             

            とはいえ、二ツ折の紙入れでも複雑な型を作りたくなるのが日本人の特性。

            男性用は凝った作りのモノが多かったので、分厚い二ツ折にド派手な留め具を使った紙入れもたくさん作られました。

             

             

            日本人は昔も今もストラップ好き

             

            この二ツ折筥迫の特徴は、簪挿しを横向きに本体に差し込むところです。

             

            こんな薄っすい所に入れるんですよ。

             

            江戸時代の筥迫は、箱になった部分の天面にびら簪を挿し込んでいたので、簪挿しという部品はありませんでした。

             

            それが維新以降に筥迫が復活した際に、サイズが急激に小さくなり、びら簪を差し込みづらくなったので、あえて簪挿しという部品ができたのでしょう。

             

            縢襠付筥迫の簪挿しは本体天面の幅に合わせて作られていますが、この二ツ折は天面がありません。

             

            挟みやすくするためにこのような幅に作られたと考えられますが、私はこの時代によく作られていたきりばめ細工を施した、紙挟み、栞あたりから波及した型を簪挿しに応用したのではないかと考えています。

             

            こちらの一番下の写真「蝶図彩色押絵紙挟み・しおり」を参照ください。

            (ちなみに、これは押絵じゃなくて切嵌だと思う)

             

            上と同じような型で「懐中物」とした細工物がありますが、この中には箸、楊枝、桐などの長細いものを入れて懐中していたようですが、簪なども入っていたかもしれません。

             

            上の栞をイメージして作ったのがこの飾り房です。

             

            ド派手に二本房です。

            これでびら簪まで下げたら胸元がとんでもないことになりそうですが、いいの妄想の世界で使うだけだから。

             

            リアル世界で付けるとしたら、せいぜいこんな「ぶら」だけです(だっておばさんだもの)。

             

             

            このぶらも、二色使いの結びも、どちらも取り付け部分が「輪」にならない作り方なので、金具(エンドパーツ)を使っています。

            嚢物の場合は金古美色を使いたいものですが、在庫がなくてロジウムカラーを使ったため、ちょっと現代的になってしまった、、、。

             

            でもカニカン使っておけば、簪挿しにも鏡にも付けられるので、お好みでお使いいただければと思います。

             

             

            ご迷惑をおかけしました、、、

             

            ところで、5月の「巾着と飾り房(筥迫用)」が行われますが、4月5日の申し込み日にカートが開かないというトラブルみ見舞われました。

            朝早くから待機されていた方には、誠に申し訳なく心よりお詫び申し上げます。

             

            この日は父の介護のため週2回実家に泊まる日で、朝「カートが開いていない!」という連絡をいただきました。

            急ぎ手持ちのiPadで操作したものの動かず、家人に電話して指示するものの管理画面が動作せずで、しかたなく父には食パンと牛乳だけ与えて自転車に飛び乗り家路に向かいました。

             

            ちなみに、他県の方からは片道30分も自転車に乗るのかといつも驚かれていますが、直線距離なら車で10分もかからない距離であっても、住宅密集地は一通だらけでとんでもない回り道ばかり。

            更にタクシーを呼び出している時間を考えたら、自転車で行ってもそう変わらない!

             

            管理画面がウンともスンとも動かないことにパニックになっていると、ふとした拍子に動かした別のブラウザではサクサクと動く。

             

            もう何なんでしょうね、このネットというヤツは!

            PCというのは順調に動いている分には大変便利ですが、この便利さに慣れていると、仔細なトラブルに見舞われたときのこの絶望感。

            こんな時代に生きていると、機械苦手!なんて言ってられないのがツライところ。

             

            とにかく、開始予定時間よりも1時間半過ぎてしまいましたが、カートを開くことができてほっと一息です。

             

            ご迷惑をかけてしまいホント申し訳ありませんでした。

             

             

            ストラップ「飾り房、ぶら」

             

             

            申し込みにトラブルがあった「巾着と飾り房」でしたが、講習会の筥迫コースは本体だけを作り、共通する飾り房と巾着はこちらの講座を受講していただきます。

             

            つまり、この二ツ折に付いている飾り房や巾着は、筥迫の講座では作らないということです。

             

            中級コースは下準備のみですが、上級コースは課題や付属品などを自宅で作って持参するので、それなりにハードルは高いです。

             

            いずれも作り方は副読本に載っているので、三連の基本の飾り房やこのような二つ房でもお好きなものをお作りください。

            (講習会では三連房を作ります)

             

            ただ、講習会で習ったとしても一回で習得できないのがこの房と巾着です。

             

            筥迫の本体は意匠が秀逸なので、実は出来が良くなくても一見してそれほど目立たない。

            しかしどんなに本体に心血を注いで作られたとしても、房と巾着が適当に作られていると(大体の人は適当に作っている)、残念なことに全体の完成度がイマイチに下がってしまいます。

             

            つまり足を引っ張りやすい部品ということですね。

             

            ということで、筥迫をたくさん作って慣れた人が何度も通うのがこの房と巾着の講座です。

             

            実のところ、巾着は筥迫の「肝」なんですよ。

             

             

             

            筥迫工房の材料販売(ネットショップ)

             

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            【2018.04.07 Saturday 21:54】 author : Rom筥
            | その他の筥迫 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            講習会申し込み「巾着と飾り房(筥迫用) 」お詫び
            0

              本日は「巾着と飾り房(筥迫用)」の申し込み日なのですが、なぜかカートが時間通りに表示されません。

              サーバーの方の管理者画面の設定もなぜか項目が表示されず、しばらく時間がかかりそうです。

              復旧するまで、以下お問い合わせ画面の方から申し込みを受け付けます。

              大変申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

               

              筥迫工房へのお問い合わせ

               

              ただいま復旧いたしました。(2018.4.5 7:28)

               

              こちらからお申し込みいただけます。

               

              ご迷惑をお掛けし大変申し訳ありませんでした。

              【2018.04.05 Thursday 07:08】 author : Rom筥
              | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |